対魔忍世界に四騎士の力を手に入れた男がいる件 作:3よりZEROへ
人としての道か、我らの代行者としての道か。
力はくれてやる。使いこなして見せろ。
対価は調和を乱す外道を討つ。それだけだ。
俺たちはまだ召喚されない。されてはいけないんだ。
七つ目の封印はまだ解かれてはいないのだから。
だから、人と魔の血を引くお前に託す。
●
気が付くと、俺は夢の中で力を受け取っていた。
だから俺は、対魔忍を抜けた。幼い弟を連れて。
日本。
深夜の道路を、バイクが疾走している。
それだけならば、速度を考えなければ普通だろう。
それ程に、そのバイクは速かった。ホイールどころか車体すら炎を纏っているのだ。普通のバイクでは決してないだろう。
だがそれ以上に異様なのは、乗っている男だ。
赤いフードに鎧。左手には巨大な籠手を装着し、背には切っ先が二つに分かれている大剣。
フードから前に零れる髪は銀色で、目は白光を放っていた。
眉と額には赤く輝く傷のような文様があり、一目で只者ではないことが伺えるだろう。
そして、男が追っている者たちも普通とは決して言えない存在だ。
重火器で武装していようとも、その持ち主は人間ではない。
オーク。
そう呼ばれる魔物だ。
魔界の最下層生物であり、媚薬の成分が含まれる体液を使い女を発情させ犯すことしか考えないような者たちだが、昨今の人間社会の裏では武装勢力として指折りの存在だとさえ言われている。
しかし。
そんなオーク共が重火器を乱射しても、涼しい様子で追走するバイクに乗った騎士には恐怖の感情は見られない。
腰に手を回し、大型の回転式拳銃を取り出すと即座に応戦する姿には余裕さえ感じられる。
その銃口から発射される無数の弾丸は、あっさりとオーク共が乗るトレーラーのタイヤをバーストさせた。
右に左にと揺れるトレーラーのせいで、ただでさえ当たらない機関銃が更に明後日の方向へと向けられたではないか。
その隙を逃さんとばかりに男は銃を仕舞い、大型手裏剣を取り出し、投擲する。燐光を宿したその手裏剣は狙い違わずにトレーラーの出口付近にいたオーク五体の首を纏めて斬り飛ばした。
血を噴き出し、崩れ落ちる身体。
戻ってきた手裏剣を仕舞い込むと、左手の籠手と同サイズの籠手が右手に装着される。更にその籠手には鎖が巻かれており、先にはアンカーが備え付けられていた。
即座にアンカーは射出され、トレーラーの車体へと打ち込まれた。
そして、男はバイクより飛んだ。
即座に炎上しバイクが地面へと沈むように消えたが、オークたちはそれを見る事はなかった。
鎖を引き、男がトレーラーのコンテナの上へ落ちてきたからだ。その重力落下エネルギーを一切ロスする事無く、その右腕に装着された巨大な籠手が打ち付けられる。
すると、トレーラーは爆発四散し、停車を余儀なくされた。
辛うじて生き残ったオークもいたが、しかし彼らの不幸は続く。
男が構える大鎌が、紫の燐光を伴って飛来してくるからだ。
あっさりとその軌道上にいたオーク共はその胴を両断され、その命を散らしていく。
問答無用とは正にこのことだ。
如何に吠えようとも、罵声を浴びせようとも、男は無言でこちらを殺しに来る。
しかし、そんな最悪の状況において、援軍が現れた。
どうやら雇い主である有名企業の社長が、この男を抹殺する為に援軍を寄越したらしい。
しかも同族であるオークを主体とした百人規模の傭兵の増援。
これで敵が女ならば、生かして捕らえて嬲り者にするが、相手は男だ。さっさと肉塊に変えてやればいい。
そんな時だ。
「……なあ、お前ら。四騎士って、知ってるか?」
今迄無言だった男が、口を開いた。
低く、まるで地獄のような声色。
「ああ!? 知らねぇよ色物ゴリラ野郎!! 俺らに盾突いて生きていられると思うんじゃねぇぞ!!」
仲間が馬鹿にした口調でそう言うと、男は気分を害した様子も無く、語り始めた。
「世界の均衡と調和を乱した者を粛正する存在。それが例え人であれ、魔物であれ、天使であれ、悪魔であれ、神であれ――速やかに抹殺するが、黙示録の四騎士」
そんな男の横に、炎を纏った大型のバイクが現れる。
「俺自身はそんな大層な代物じゃあ無いけどな。その力を借りている以上、真似事くらいはしなくちゃならねぇ」
バイクへと跨り、背の大剣へと手を伸ばす。
右手に握られた大剣が恐ろしい。
ふと、古巣で聞いた御伽噺を思い出した。
その者、赤き騎士。
大剣を振るい、戦争を司る者。
大いなる破滅の一人。
そして――敵対した者は、須らくが滅んだ、と。
「四騎士の代行者たる
百人以上いるこちらにアレは、突っ込んでくる気だ。
そして、悉くを殺し尽くすだろう。
理解した。
「死ね」
そして、蹂躙が始まった。
バイクが高速で突っ込み、大剣が振るわれる度に首が飛んだ。
巨大な左手一本で巧みにバイクを操り、縦横無尽に赤の騎士は殺戮を繰り返す。
最早虐殺だ。
百人の援軍など、意味のあるものではなかった。
実際、自分など交差する一瞬に心臓を破壊され、返す刃で胴を横薙ぎに両断された。
銃で、手裏剣で、籠手で、大鎌で、大剣で。
ありとあらゆる武装が必殺。
それもそうだろう。
あの騎士は代行者だと言っていたが、それでも騎士だ。
であれば、自分たちでは逆立ちしたって勝てないような上位魔族や悪魔とも戦うイカレ野郎なのは明白だろう。騎士によって殺された上位者の話など枚挙に暇が無いのだから。
そんな危険人物と事を構えた時点で、こちらの敗北――いや虐殺は当然だった。
ありとあらゆる煩悩に塗れ、女や弱者を食い物にしてきたオークとしては、不自然なくらいに穏やかな気持ちで訪れる死を待っていた。
もし、生まれ変わりというのが本当にあるのなら、今度こそ真っ当に生きてみよう。
あんな騎士に目を付けられるような死に様は二度と御免だ。
そう思いながら、オークは死んだ。
だからこそ、そのオークは運が良かった。
更なる恐怖を知らずに逝けたのだから。
「光栄に思え。怒りの化身を見れるのだから」
その言葉を皮切りに、騎士の身体が光に染まる。
そして、炎によって形成された巨躯の竜人が現れた。
手にある炎剣によって斬ると同時に焼き尽くされるオーク共。
生きたまま焼かれる。
骨すら残らず塵と消えるのだ。
死体すら残さない。
絶望に満ちた悲鳴が響くが、それ以上に竜人の咆哮が周囲を席捲する。
もはや悪徳に救いは無く。
死のみが齎されるのだから。
そして――炎が消え、騎士だけが道路の上に立っていた。
しかし周囲には炎と血の臭いと、車から漏れるオイルの異臭が漂っていた。そう遅くない内に、オイルに引火し爆発するだろう。
背に大剣をマウントした騎士がバイクに再度跨ると、彼の左の籠手から黒い靄が溢れ出た。
それは即座に黒い異形へと姿を変えると、どこか軽快な口調で騎士に話しかけた。
「おいおい相棒。随分と大盤振る舞いだったじゃねぇか」
気安い様子で話し掛け、騎士の肩に手を回した。
「今夜はこれでお開きか?」
「いや、そうもいかない」
アクセルを吹かし、騎士は言う。
「もう一人、報いを受けなければならないヤツがいる」
「……そうかい」
そう言って、異形――ウォッチャーはその六眼を細めた。
「んじゃあ、とっとと行こうぜ。……対魔忍のお嬢ちゃんたちも近付いてきているしな」
「ああ」
その夜、裏で悪事を働いていた某大企業の社長が殺された。
下手人は不明なものの、彼の悪事がリークされたことで関係者は軒並み逮捕される事となった。しかし他の主犯と呼ばれる者や近しい連中は獄中で死んだ。
様々な噂が流れる中に一つ、こんなモノがあった。
悪人共は、魔族と繋がった事で対魔忍に殺された。
しかし、裏の世界ではもう一つの噂も微かに広まった。
こちらはそれなりに情報通な者たちの間で実しやかに囁かれる程度のモノで、殆ど与太話の類とされていたが。
曰く――社長は、『騎士』によって殺された。
均衡と調和を護る黙示録の四騎士。
その代行者が現世にいる事を知る者は少ない。
そして、噂は対魔忍というネームバリューに隠れていく。
●
沢木探偵社。
それが、俺が今住んでいる建物の名前だ。
名前の通り失せ物から浮気調査、迷った犬猫の捜索まで請け負うどこにでもあるような零細探偵事務所で所長は俺が務めている。
人員は少なく、対魔忍組織を抜けた俺と弟――そしてもう一人とで構成されており、しかしそれでも十分に食っていけるのだからまあ順風満帆と言えるだろう。
そう、これまでは、だ。
「久し振りね――恭介」
目の前にいる幼馴染――井河アサギ。そしてその妹のさくらが俺の事務所を訪ねてきたのだ。
「……対魔忍には関わらない。それが統領殿との約定の筈だが?」
その約定を結んだから俺たちは出奔出来たのだ。
しかしその約定を統領の孫が反故にするとはねぇ。
「ええ、そうね。でも――そうしなければならない理由があるの」
キツ目の美人であるアサギがどこか悲しそうで、しかし毅然とした態度で俺にとある資料を見せた。
「これは?」
「甲河の里が、エドウィン・ブラックの組織に襲われるかもしれないって情報を掴んだの」
確かに資料には、ここ最近のブラックの組織――ノマドの動きが記されていた。明らかに隠す気がねぇなこりゃ。
しかしこれは……
「井河が動くにゃ理由が薄い、か?」
その言葉に頷く二人。
確かにあの爺様なら、この程度の情報じゃあ組織を動かすつもりはねぇだろうな。
それ以前に、もしかしたらこの時点で裏で繋がっている可能性もある。
……敢えて火中の栗を拾うつもりはねぇだろうな。
数年前の「ふうまの里」討伐で、対魔忍全体のトップに上り詰めたんだ。ここいらで同じくらい古い甲河には消えて貰うつもりか。
「なあ、アサギ。お前さん、俺が忍法が使えないって解って言ってるか?」
そう訊くとアサギは苦い顔で、
「……ええ。でも貴方は、私でも勝てないくらいに体術に優れているわ」
「それとこれとは別問題だろう。実際、忍法を使われたら俺ぁ手も足も出んわ」
救出作戦なんぞ不可能だ。
「ええとね、恭兄。そうじゃないんだよ」
フォローを入れるようにさくらが今度は口を開いた。
「今回の依頼は、ノマドの戦力分析なんだ」
……驚いた。脳筋集団の対魔忍なのに情報収集とは。
「悔しいけど、私たちじゃあ今のノマドには勝てない。それは分かってるんだ」
「ええ。上の人たちは、いつだって遣り合えば勝てると思ってるけど――ブラックは化け物よ」
成程ね。
――って。
「余計に俺は役立たずじゃねぇか」
さっき忍法使われたら負けるって言ったばっかだろうが。
「いいえ。今回はそうじゃない」
そう言ってアサギは資料の先を読むように促した。
……ふむ。
「つまり、あれか? お前はこう言いたいの?」
ブラックが甲河の連中と遊んでる間に、ブラックの情報収集をしろ、と。
頷かれる。
「んー……となると、この依頼の発案はお前じゃないな。……統領殿か」
情の厚いアサギがこんな仲間を売るような真似をして戦力分析を図るとは思えない。
忍としてはちと甘いが、それが許される程度にはコイツは強い。
「ええ。人を使っても良いし、自分で向かっても良いと言質は得ているわ」
「で、お姉ちゃんは自分で行くつもりなんだけど自分の眼だけじゃ心配だから、恭兄を頼ったんだ」
恐らく、統領にはこの件は伏せておくつもりだろう。
あの爺様、自分以外は全て駒とか思ってるだろうしな。
「……つまりアサギは見せ札か」
最悪見つかればアサギが派手に暴れて注意を逸らし、その隙に俺が情報を持って離脱する、と。
「……分かったよ。で、カネはどれくらい払えるんだ?」
提示された額は少なく、他に持っていけば門前払いを食らうのは確定だな。
……だがまぁ、それでもいいさ。
カネは貰えるところから貰えばいいんだ。
どっかの社長が貯め込んでた裏金とか、な。
●
甲河の里。
対魔忍の中でも有数の歴史を持ち、甲賀の流れを汲む名門。
その里が、壊滅しようとしていた。
下手人は、エドウィン・ブラック。
ノマドの構成員は殆どが返り討ちになったが、やはりブラックは別格だ。
ヤツが動く度に忍が死んでいく。
老若男女問わず、次々と。
こりゃあ、アカンわ。
つい関西弁が出るくらいに力量は隔絶していた。
それこそ、騎士に匹敵――
「っづ!?」
頭痛がした。
なんとなく、これは第二の騎士からの抗議な気がした。
多分、あの程度なら負けん――って思ってるんだろうな。
まあ、そこは同意する。
魔物や魔族よりも悪魔天使は格上なんだ。
幾ら吸血鬼の始祖とは言えども、不死者殺しの代名詞とも言える四騎士には勝てないだろう。
そう、四騎士には、だ。
俺は所詮代行でしかない。
まあ、ここでドンパチをする必要は無――
「いやぁ! パパ、ママ! 行かないで!!」
少女の悲鳴。
「いいかい、アスカ。お前はここに隠れていなさい」
「そうよ。きっと……きっと迎えに行くわ。だから、静かに隠れているのよ? 出来るわね?」
親子の別れ。
見る限りあの夫婦は手練れだろう。
だが、ブラックに勝てるとは思えない。
恐らく、鎧袖一触で終わるだろう。
あの男は、それに何の痛痒も感じないだろうさ。
だからだろうか。
「――死にに行くつもりか」
騎士の殻を纏い、俺は話し掛けた。
「「っ!?」」
咄嗟に背後に娘を庇い、武器を構える夫婦。
「……ガイコツ?」
騎士となった俺を見て、少女はそう呟いた。
まあ、確かに髑髏の仮面をつけてはいるが。
「如何にも。我は四騎士の代行者、名をシャドウ」
その言葉に夫婦は目を見開いた。僅かではあるが噂はあったんだ。多分それを知っていたんだろうな。
「つ、つまりキミが、黙示録の四騎士の一人……」
「代行だ、と言っただろう。まあ、俺のことは良い。今重要なのはそちらの方だ」
火の手が上がり、悲鳴が鳴り響く。
更にはブラックの哄笑。野郎、かなり遊んでやがる。
「……なら、シャドウ君。娘を任せたいんだが、構わないだろうか」
「正気か?」
「ええ」
「どこの馬の骨とも知らん騎士を名乗る変質者に掌中の珠を渡すだと? 気は確かか?」
その言葉に、男は苦い笑みを浮かべて頷いた。
「腐っても甲河対魔忍の頭首なんだ。仲間が死地に向かっているのに、僕たちだけが逃げるワケにはいかない」
「ならば母親だけでも」
「いいえ。私も腐っても甲河の女、安らかに死ねるとは思ってないわ」
決意は固いようだ。
「……意地よりも優先すべきモノがあると俺は思うがな」
「ああそうさ。僕たちはね、その優先すべきモノの為に戦いに行くんだ」
帰ってこれなくとも、娘の前途を明るく照らす為、か。
だが、
「……断言しよう。貴様らの娘は、確実に貴様らと同じ対魔忍となる。同じように苦しみ、もがき」
「だけど生きていけるんでしょう?」
母親が、そう言った。
「……何を根拠に」
「あら? 母親だもの。娘を預ける人がどんな人なのか、一目見れば解ります。……貴方は、背負った命を投げ出さない人よ。少なくとも、請われ、願われた事に真摯に向き合う人」
「俺が娘を見捨てるとは思わないのか?」
「ええ、貴方は見捨てないわ」
……参った。
どうしてこうも美人ってのは。
「さて、そろそろ行かなきゃ」
もう、悲鳴すら聴こえない。恐らく生存者はここにいる三人のみ。
そして、もう直ぐ独りになる。
「……アスカ」
泣きじゃくる娘を優しく抱き締め、父は言う。
「愛してる」
そして母は、精一杯の愛情を込めて、
「生きて」
そう言い残して、死地へと駆けて行った。
二つの影が遠ざかるのを見送っていると、ウォッチャーが現れて俺に訊く。
「で、どうすんだ?」
「……逃がすしかないだろう。死人の遺言くらい、聞いてやらんとな」
そう言ってアスカと呼ばれた娘の肩に手を伸ばそうとして――掴まれた。
「お願い!!」
涙で濡れた瞳。
その奥にあるのは、強い意志。
「パパとママを助けて!!」
遠くで剣戟の音が聞こえる。その連撃は鬼気迫るモノがあり、ブラックの哄笑は更に拍車がかかった。
「……今の俺では、あの男には勝てん。それでもか?」
ここで逃げれば、確かに安全に娘は死地を脱出出来る。
だが、
「いいもん! 私、隠れてる!! だからお願い……パパとママを!!」
「…………期待はするなよ」
碧炎のバイクを召喚し、俺は剣戟音のする場所へと走り出した。
間に合わないと知りながら。
●
結論を言えば、俺は間に合わなかった。
二人は死に、アサギも見つかりそうになり、仕方なく俺(騎士)が出張る羽目になったが、まあ五体満足で逃げ出せたのは僥倖ってもんだろう。
アイツの腕をぶった斬って、腹を掻っ捌いてやったが――まあ程なく復活するだろうさ。
そのせいで野郎にロックオンされたが、まあ仕方ない。……仕方無いさ(震え声)。
で、我が沢木探偵社には居候が増えた。
名を、甲河アスカ。
甲河対魔忍最後の一人。
そして、俺たちの家族として。
浩介と似た年頃だから、打ち解けるのは随分早かったけどな。
今は二人して学校に通っている。裏社会との繋がりのない、真っ当で普通の学校だ。
恐らく近い将来、あの子は対魔忍としての修行をつけるように言ってくるだろう。
そして、世界の闇を相手に戦っていく。
であるのならば、無残に犯され、踏み躙られる事のない力を与えてやらねば。
「忙しくなりそうだな、相棒」
「……ああ」
傍らに佇むウォッチャーの言葉に頷きながら、俺は新聞をめくる。
こうして、俺とエドウィン・ブラックの間には因縁が結ばれた。
それがどんな未来を描くかは、まだ解らない。
しかし、俺は後悔しない。
きっと俺はヤツを殺す。
黙示録の四騎士の代行者ではなく、一人の沢木恭介という――やられ役のNTR要員でしかない俺がだ。
きっとそれは、かなり痛快な物語になるだろう。
沢木恭介――現代日本からの転生者。対魔忍世界に転生し、しかもソッコで死ぬ恭介だと解り絶望。しかし弟の浩介が生まれた事で「弟を守護らねば……!」と覚醒。体術面では忍法を使わないアサギを圧倒するまでに技術を伸ばす。まあ、忍法使われれば負ける。
黙示録の四騎士――ご存知アメリカ産ごった煮ゲーム。2まで出たけど制作会社がポシャったせいで続編が絶望的だったが、別会社がIPを取得し3の製作が決定。やったぜ。
第二の騎士――1の主人公。ゴリラ。基本脳筋。復讐者。実は末っ子。
第四の騎士――2の主人公。長兄なのに誤訳で弟にされた不幸な人。なんだかんだ言って世話焼き。※この人が代行者を恭介にしようと決めた。
ウォッチャー――原作で頭をゴリラに潰された。今作のはコピーで、本名は「ウォッチャー2」。恭介の相棒兼監視役。もし恭介が堕ちたら、兄弟が殺しに来る。
第一の騎士、第三の騎士――まだ眠っている。フューリー姐さん、3の主役おめでとうございます。
浩介――弟。幼い時分に両親が死に、兄と二人で井河を出奔。兄と同じく忍法は使えないが、成長すれば――
アサギ――ご存知凌辱ヒロイン。23歳から32歳まで凌辱されまくる不屈の人。幼馴染が出奔し、探偵業を営んでいるせいか影が薄い。実は恭介に影響されて情報戦の大事さを理解しており、甲河の一件でもブラックの情報を持ち帰り、対策を立てようとしている。
さくら――アサギの妹。さくらなのに髪が金髪。恭介のことを兄のように慕っており、浩介のことも弟のように可愛がっていた。実はこっちも不幸体質。まあ対魔忍なら仕方ないか。だけどアリーナでは優遇枠、らしい。
甲河アスカ――鋼鉄四肢の対魔忍フラグががっつり折れた人。両親の愛を胸に、新しい家族を護る為に対魔忍になることを決意する。もしかすると……
井河祖父――対魔忍のトップ。今作ではこの時点でノマドとパイプを持っていた。その事を感づかれ、しかし騎士が出張ったせいで気付けなかった。後に孫より粛正される。数年前に起きたふうま八人衆であった心願寺紅の一件より増大した「ふうま一族」の乱行を取り締まらず、しかし討伐を政府に進言した野心家。
甲河夫妻――アスカの両親。ブラックと戦い、死亡。しかし腕に傷を負わせた事で後から追いかけてきた恭介が追撃し、腕を斬り落として腹を開きにした。アスカを対魔忍であるよりも「真っ当な忍」にしようと教育中だった。
ブラック――アサギシリーズのラスボス。不死身の吸血鬼。なかなか死ねないせいか、手傷を負わせられる存在が現れると狂喜する傾向がある。最近は代行騎士の手腕に着目しており、腹や腕の傷跡を「わざと残して」その傷口をなぞることを日課としている。そのせいで恭介にのちにホモ疑惑を持たれる。実は長く生きているせいか親族はかなり多い。ほぼ認知はしていないが。
御館様――決戦アリーナの主人公。実はふうまの討伐の際に恭介に助けられた。作中に一切出てこないが、いずれ沢木探偵社に身を寄せる――なんてことになったり。ふうま一族という教育に悪い環境にあるせいで若干世間とのズレがあるものの、姉共々矯正中。実は姉に恋愛感情を抱いている。
ふうま時子――決戦アリーナキャラ。主人公の腹違いの姉にして副官。しかし経歴上はふうま宗家に仕える使用人の娘なので弟とも結婚出来る(今作では)。恐らく処女。
炎を纏ったバイク――独自設定。流石に馬は貸さんだろうってことでバイクの召喚能力を与えられる。名前はまだ無い。変身する騎士によって纏う炎の色が変わる。