不屈のヒーローアカデミア   作:nyasu

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その個性、殺せるよ……いや個性ってマジで危ないから

雄英、そこは日本一の学校である。

つまり、教育も日本一であり、日本一であろうという自負もある。

ヒーローなら限界を越えようという、Plus Ultraという校訓、そして無理と思える勉強量をやらせる。

 

「クソが、クソが、クソが、クソが……」

「おい、アイツぶつぶつ言ってて怖くね」

「不良、悪の烙印を押されし宿命」

「いや、その悪は頭の良し悪しだからな」

 

なんかチビと中二がうるさい、こっちは授業のスピード早すぎて追いつけないんだわ。

要点だけ教える、合理的だからなって先生ちょっとしか教えてくれないし後は自習でどうにかしろって、難しいわ。

そもそも、ヒーローが先生やる必要性ってあるのかよ!専門の教師でいいだろうがよ。

何で、勉強したらこうして先生になれるぞとか言うんだ。別に、教師目指してねぇわ。

 

「勉強なんてしなくてもいいだろうが、クソが」

「不屈さん、ちょっと」

「や、やおももー!やめろ、お前のやおろっぱいは人類の至宝だ、死ぬ気か!?」

「小声で叫ぶとは、峰田……出来る!」

 

そもそもヒーローがいつ数学使うんだよ、科学とか国語とか、使うところなんかないだ痛ッ!?

頭を叩かれ、振り向くとムスッとした八百万がいた。

手を擦っており、叩いたのはコイツだと分かる。

おい、叩いといて痛そうだな。

 

「不満が口に出てましてよ、はぁ……だから不良はやめなさいと」

「だから不良じゃないって言ってんだろ」

「じゃあどうして勉強しないんですか、しなくてもいいではありませんわ」

「……悪かった」

 

が、学生は勉強が本分。

お、俺は限界を超えるぞ!不良を、やめてやる!

って、だから不良じゃねぇって言ってんだろ。

 

「あ、謝った。謝ったぞ、アイツ」

「八百万……すごい女だ」

「そこ、うるさいですわよ!」

「あっ、やべっ」

 

休み時間、俺の周りで八百万達が走り回っていた。

……うるせぇ。

 

 

 

ドアが勢いよく開けられた。

 

「わーたーしーがー!!普通にドアから来た!!!」

 

身長2.2m体重274kg、筋肉モリモリマッチョマン。

世界観が違う、なんか全体的に濃い、そんなヒーロー!

 

「オールマイトだァァァァァ!」

「スゲェェェェェェ!」

「画風が違うぅぅぅぅ!」

 

 

皆が興奮していた

 

「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地を作るため、様々な訓練を行う科目だ!」

 

ヒーローの基礎、つまり道徳の授業だなと俺は当たりをつける。

道徳か、確かに大事だ。

量産型の使えないヒーローが減るからな。

 

「早速だが今日は戦闘訓練だ!」

 

 

 

オールマイトは、バッと謎ポーズの状態から"BATTLE"と書かれたカードをこちらに掲げて見せた。

道徳ではない、体育の授業だった。

確かに戦えないヒーローとか個性が使えるタダの人である。

 

「それに伴ってこちら」

 

バゴンと音を立てて壁が動いてロッカーが現れた。

何を言ってるのかわからないと思う、俺も分からない。

少なくとも、その隠す必要性は金の無駄な気がする。 

 

「入学前に送ってもらった個性届と要望に沿ってあつらえたコスチューム!」

「おぉぉぉぉぉ!」

 

皆が一斉に沸き立つ。

コスチューム、そう言えば俺も出したな。

先生に裸でも戦えるんでどうしたらいいか相談した奴だ。

困ったら先生に相談する、君は合理的だねと言われたから多分大丈夫だろう。

 

着替えてから、グラウンドに集合する。

皆、派手な格好でヒーローらしい。

だが、そんな格好に意味はあるのか?

まだ、防具的なのなら分かるが布みたいなのは防御力皆無だぞ。

 

「おい、見ろよ」

「ヤバイな、アレはヤバイ」

「本人が気にしてないがアレはヤバイな」

 

グラウンドの片隅で、男子達が何やらコソコソしていた。

何を見ているんだ、そう思い視線を追う。

 

「百ちゃんて、アレだね」

「発育の暴力だよね、うん」

「……羨ましい」

 

その視線の先は女子達だった。

あぁ、なるほどな……ッ!?

 

「どうしました、不屈さん」

「…………」

「痛っ、ちょ、なんでぶつんですの、チョップやめて!」

「はぁぁぁぁぁ……」

 

俺は近付いてきた八百万の頭を無言でチョップする。

なんだ、その格好はまったく痴女か貴様。

なんだか無性に疲れた、胃が痛くなってきた気がする。

 

「服を着ろ」

「着てますわよ!」

「酷いコスチュームだな」

「し、失礼ですわ!これは個性に特性上仕方なく、私だって恥ずかしいですのに」

「何で着たんだよ」

 

そりゃ男子達が騒ぐわけである。

俺の発言にムッとしながら、今度はこっちのコスチュームについて言及してくる。

 

「不屈さん、貴方だって……なんか地味ですわね」

「あぁ、そうだな」

「…………えぇぇぇ」

「やめろ」

 

八百万の発言をきっかけに、他の奴らも地味とか言い出した。

 

「ヒーロースーツっていうか、スーツだよな」

「特殊繊維で編まれた防水防火防刃防弾性能付きだ」

「なんでサングラス……」

「スタングレネードなどの対策に特殊加工されたサングラスだ」

「やっぱ地味だよな」

「潜入にも向いて、普段から着れるから着替える時間が短縮できる、合理的だろ」

「お前、こんなの考えるなんてセンスねぇな」

「因みに考えたのは俺らの担任だ」

「…………俺、死ぬかも」

「…………生きろ」

 

授業が始まった。

ヴィラン組、ヒーロー組に分かれて二対二の戦闘訓練を行う訓練だった。

みんなくじ引きを引いて、チームを作る。

 

「…………」

「何?」

「い、色々と心の準備が」

「だいたい想像ついた」

 

クラスメイトの女子は耳郎響香と名乗った。

個性は爆音を流して攻撃したり、音をキャッチできる耳たぶを操る個性だ。

耳たぶはすげー伸びるし自由自在だ。

 

「戦えんのか」

「ちょっとキツイかも」

 

相手は芦戸と青山だ。

誰だと思って顔を見れば、ピンクの奴と花輪くんだった。

 

「あっちは、遠距離の攻撃が出来る個性。こっちは、お互い近接」

「関係ない、やるぞ」

 

授業が始まったら、取り敢えず殴る。

殴るしか出来ないんだから、余計なことを考えない。

 

「核を奪えばいい、意識を核を守ることに割かないんだ気が楽だ」

「……アンタ、意外と喋るんだね」

「……うるせぇ」

 

ヴィラン側は最上階に居る。

耳郎の耳で索敵した結果、どうも上にいるようだ。

 

「作戦は?」

「敵を倒し、核を奪う」

「えっ、特に何も考えてない……」

「行くぞ」

「えぇぇ……」

 

ヒーローは逃げも隠れもしない、階段を駆け上る。

 

「来た、見た、後は勝つのみ!」

「その声は、芦戸」

 

階段をのぼる瞬間、フロアが溶ける。

コイツは、酸ッ!やろう、階段を溶かしやがった。

 

「入り口は一箇所、此処を通らねば上がってこれまい。そして、周囲は酸でドロドロだ。触れたら怪我する、降参しろヒーロー」

「怪我するか、あぁそうだな」

 

耳郎を掴んで担ぎ、俺は一歩踏み出した。

階段を溶かした名残、強力な酸が足を溶かす。

今後は靴に鉄板を仕込むとしよう。

 

「コイツ、足を溶かしながら前進していやがるッ!トンデモねぇ、クレイジー野郎だァ!」

「あのこ、あんなタイプだったけ……」

「そんな飛んだところをビームで狙い撃つ作戦だったのに、どうしよう」

「青山、意外とセコいな」

 

階段を駆け上がり奴らを追い詰める。

足は煙が出て溶けている、両足は常に緑の色を纏っている。

溶けては再生を繰り返し、皮膚も強化されていく。

 

「もう大丈夫だ」

「その理屈はおかしい」

「こうなれば、頭から酸を被せるしか!怖いんだぞー、私の酸は怖いんだぞー」

「やめろ、おいやめろ」

「怖くねぇよ、やれるもんならやってみろ!」

「お前も乗るんじゃない」

「こうなれば、ビィィィィム!げ、限界を超えろ!」

「ムッ!?グゥゥゥゥ!」

 

前方からビームが来る、俺はそれに対して腕を……耳郎が邪魔で防げない。

そのまま腹にビームを喰らう。

だが、数秒も持たないはずの攻撃は続く。

 

「あっ、無理」

「諦めんなよ、2秒は出てただろ!もっと、頑張れよ」

「ネ、ネビルビーム!」

「グゥゥゥゥ、流石ロボット一撃するだけあるぜ!」

「いやいやいや、血がドバって、ドバって!授業中止だろ、これ!」

「大丈夫だ、もう治ってきた。行け、耳郎!」

「ちょ、投げんなぁぁぁぁ!」

 

耳郎を投げて、俺は二人に相対する。

青山は腹を抱えて跪いてるから、実質芦戸だけだった。

 

「来いよヴィランども、核なんか捨てて掛かってこい!」

「やってやるぞー!」

「いや、授業の趣旨を忘れるなよ、お前ら」

 

その後、核のハリボテを確保された耳郎以外、オールマイトに授業の趣旨を忘れたことを怒られた。

そんな、何故だ。俺は核を確保できように、アシストしたのになんでだ。

 

「いや、核なんか捨てろとか言ったからだろ」

 

 

 

 

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