少し勝手な娘。   作:光車

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はがね。

これは私の過去の話だ。

今でこそ、このタイプ、あく、はがねになっているけど、最初からそうだった訳じゃない。

最初は他のアブソルと同じ、あく単体だった。

 

けど、仲間の余りの防御力の低さ に驚愕した。

私は、もちろん6Vだし全能力が高い。

けど。

元々低い能力値はどうしようもならないのだ。

いや、ならない筈なのだ。

 

なのに、私だけは違った。

防御力は高く、流石に攻撃などには及ばないものの、アブソルという種族から見ればかなり硬かったのだ。

だから、私は硬さを追求してみた。

 

単身山登りしてみたり。

海を泳いでみたり。

 

ただ体を鍛えていただけだった。

 

けど。

 

私にははがねタイプが追加された。

 

ついでに言えば。

 

ドラゴンタイプも追加された。

 

けど、同時に二つのタイプしか持てない。

だから、フォルムチェンジという形で対応した。

 

その頃だった。

レイ(・・)に出会ったのは。

 

彼ははがねタイプがとても好きだった。

そして、いつかそのはがねタイプでチャンピオンになってやろうとしていた。

 

けど、彼はそもそもポケモンを持っていなかった。

その村ならポケモンを貰っている筈なのに。

だから、いじめられていた。

 

私は可哀想だった。

だから。

彼の手持ちになってあ(・・・・・・・・・・)げた(・・)

 

最初の頃は彼が可哀想だったから、なんて理由だったけど。

 

今じゃ、私が彼を拠り所にしてるくらい。

 

正直言って、彼の戦い方は強引だ。

ポケモンに負担を掛けさせてしまう、戦い方だ。

それに、メンバーだってそう。

ある程度は選んでいるみたいだけど、組み合わせがなってない。

一体一体が分裂している。

役割分担を出来ていない。

 

それでも、一緒に来たからこそわかる。

彼は、自分とポケモンを信じている。

 

異能トレーナーなら、対処可能だ。

けど、異能と絆、信頼などから来るトレーナースキルを両立したらどうだろう?

彼の強さは、ポケモンと戦い方、そしてそれに対するトレーナースキルの相性だ。

 

異能で私達の力を限界まで使えるようにして。

傷付けば絆パワーで回復。

信頼で力を貸し借りし。

異能として放つ。

 

こんな芸当が出来る人がいるだろうか?

おそらくいないだろう。

いや、正確に言えばいるかもしれない。

けど、こんな事をやる人がどこにいるのか。

元々異能だけで事足りるのだ。

だからやらない。

トレーナー自身が鍛えるなんていう事は基本ない。

でも、彼はした。

そして、強くなった。

私達は強くなった。

チャンピオンになった。

 

そして、私は……。

まあいいや。

過去の話をこれ以上しても仕方ない。

今日はこれくらいで。

さようなら。




ここまで来て、もう片方の読んでたら分かるよね?

そう。
この娘、レイのソルちゃんです。
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