大学生と艦娘   作:野獣の刃

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磯風は個人的に好きな艦娘です。
というわけで前回のあらすじ。

神裂「やべぇよ...やべぇよ...」

不知火「ちょっと貴方私に着いて来なさい」


9月17日、改めて書き直しました。


磯風

冬...にしてはすこし暑い今日この日。日が傾き初めているこの時間に、街中を全力疾走する青年がここに居た。そう、僕だ。

 

「ああああああああああ!」ダダダッ

 

不知火と別れ、適当に夕方位までゲーセンで時間を潰し、コンビニへ弁当を買いに行った。

 

で、帰ろうと思えば。

 

「ああああああああああ!!」ダダダッ

 

犬に追いかけられた。

 

「くそっ、どんだけ体力あんだよ!」ダダダッ

 

最近の人はどんな躾をしているんだ!いきなり噛むとか反則だろ!

 

「だー畜生!何で追いかけてくんだよ!...っ!?」

 

 

 

 

突然だが、余所見はいけない事だと思う。こうなるから。

 

 

 

 

「あ」ズルッ

 

階段の上から、落ちた。

 

「.....わあああああああ!!?」

 

ドシャアッ!

 

身体が地面に触れ、そのままそのスピードで転がる。

 

「ガハアッ!」ゲホゲホ

 

痛い。血が胃から出てきそうな位、痛い。

 

「....おい、大丈夫か」

 

僕が必死に肺に空気を取り込んでいると、不意に後ろから声を掛けられた。

 

「?」

 

黒髪で赤い目の女の子。可愛い女の子がそこにいた。

 

「...ああ、確か磯風だったか」

 

「ああ、覚えていてくれたのか。...で、何やってるんだ?君は」

 

「...犬に、ゲホッ、追いかけられたんだよ」

 

「君は馬鹿かい?」ヤレヤレ

 

「うるさい。...痛っ!」ギギ...

 

あーあ、骨イカれてるかな、これは。

 

かなりのスピードで地面に激突したため、まだ身体が痛む。

 

「はあ...ヤレヤレ。君、少し私達の家に来い。病院送りになるぞ」

 

「んえ?良いのかよ?」

 

これはとてもありがたい。大学生として、入院費と言う出費は避けたい。

 

「別に構わない。ほら、こっちだ」

 

「ちょ!早い早い!置いてくな!」

 

                          ー陽炎邸別宅ー

 

「着いたよ、さあ、上がって」

 

「お、おう」

 

磯風に促され、家に入る。どうやら前来た時とは内装が違う。何かって言うと...

 

「一軒家的な?」

 

「ああそうだ、結構古いだろう?」

 

「んー...?」(· ·)ワカラン

 

そんな事をしていたら。磯風が話しかけて来る。

 

「...あー君、ちょっとこっち来い、応急処置位はする」

 

「そうか?じゃあお言葉に甘えて、頼む」

 

「分かった、ちょっと待っててくれ、救急箱を取って来る」

 

暫しの、沈黙。磯風が行った事を確認し、一人事を言う。

 

「それにしても...」

 

そう。僕はここに来るまでに気付いた事がある。そう、それは...

 

「あいつ...超良い匂いしてる!隣でずっとここまで歩いて来たけど、軟化何かこう...フワッとしてる様な!良い!これは良いぞ!おまけに可愛いしな。良い子だしな。いやあ^~磯風みたいな可愛い子の彼氏が羨ましい!」( ̄∇ ̄;)ハッハッハ

 

と、性犯罪者みたいな事を言っている大学生がここに居た。警察に連行されても文句は言えない。うん。

 

「.....」

 

すると、ふと後ろに気配を感じ、後ろを向くと、磯風が居た。それはもう恥ずかしそうに、又は呆れた様な、そんな顔をした磯風が。

 

「...何時から居た」

 

なるべく低いトーンで磯風に問う。ち、違う!誤解だ!

 

「おまけに可愛いしな。からだ変質者」

 

終わった。僕の人生終わりました!聞かれた。あの独り言を聞かれた!お巡りさん呼ばないで!

 

「...速すぎじゃないか?」

 

「救急箱を取りに行くだけだったからな」

 

「ああ...うん...取り敢えず...お願い...」

 

「ああ」

 

気まずい。

 

で、手当はして貰った。

 

「ありがとう、大分楽になった」

 

「そうか、なら良かった」

 

「ふー...」

 

「................」

 

「................」

 

沈黙。

 

暫くの間、部屋の中を沈黙が包む。

 

「...なあ」

 

「なんだよ」

 

磯風が急に口を開く。

 

「一つ、聞いて良いか?」

 

「何を」

 

「君は、化物に襲われたのだろう?その時化物をどう思った?」

 

「あーあの白い肌の女か」

 

「ああ」

 

正直言えば、とても怖かった。

 

死ぬかと思ったし、やっぱり、死にたくは無かった。

 

「怖い、って感じだったかなあ...」

 

「ふむ...なら、もう一つ」

 

「?」

 

 

 

 

「もし、私がその化物だったとしたら、どうする?」

 

 

 

 

「...は?」

 

突然の、告白。

 

化物と言った。自分の事を?

 

「もし、だ。もしもの話だよ」

 

尚更分からない。

 

でも。

 

「分からない...かな」

 

「ほう、それは何故?」

 

「多分…だけど、お前があの化物ならこの時点で僕を殺しているだろうし」ケラケラ

 

「ほう」

 

「まあ、あくまで、だけどな」

 

「...ふーむ.....なら...」

 

シャアン!

 

磯風は、何処から出したのか、ナイフを取り出し...

 

 

                      .....僕の首に当てた。

 

 

「これはどうだ」

 

ヒンヤリとした鉄の温度が、僕の首から全身に伝わる。身体が一瞬硬直し、磯風を見る目が恐怖に染まりかける。

 

「....っ.......」

 

「どうした?先程の余裕の表情はどこへ行った?」

 

スーッ

 

ナイフが、僕の頬に当てられる。磯風は頬をゆっくりとナイフで裂く。

 

「ぐっ...!」タラーッ

 

頬から、血が流れる。

 

「痛いか?君の持ち前の高速再生能力とやらを使わんのか?」

 

「何…言って…!」

 

なんだ、この状況は。

異様。あまりにも異様すぎやしないか。

 

「ふむ…てっきり、ここまですれば『死にたくない』の一言でも出てくるかと思ったのだがな」

 

磯風が、此方を見据える。

 

怖い。はっきり言って怖い。頭が理解を放棄しているのか、頭の中が真っ白になっている。

 

が、一つ言いたい事がある。

 

「おいおい、勘弁してくれ。何か話してくれなければ、結果の報告もできやしないじゃないか」

 

「な、なあ、おい」

 

「やっとか」

 

「いや、真っ昼間からこういう態勢は如何かと…ね?」

 

「」ポカン

 

暫くの間、磯風が呆れたような顔をしてこちらを見ていた。

 

「はあ…興醒めだ」

 

「あ?」

 

「全く、折角君の性格、行動を見れるチャンスだったのだが…ハア、馬鹿みたいじゃないか」

 

「いや、僕としては何か家に招かれて来たらナイフ突き付けられたとか言う頭のおかしい状況に陥ってたんだが…」

 

 

「ただいまぁ~」ガララ

 

微妙な雰囲気をぶち壊すかのようにヤツは帰って来た。

 

「こ、この声は!」

 

「あ、ああ、陽炎姉さんか、お帰り」

 

「んー、ただいまーいやー大変だったわよ、何か大本営がピリピリしててさあ、もう死ぬかと思ったわよ......って!?」ビクッ!

 

制服陽炎降臨。大本営って何だ大本営って。

 

「只今帰ったで~って!?」ビクッ!

 

出た。スタイリッシュ黒髪。姉と同じ反応しやがった。

 

「何だ、何やら家の中に感じた事の無い気があったと思えば、神裂さんでしたか、数時間振りですね」

 

後ろから不知火。...気?

 

「あ、あんた…そ、その態勢…」

 

「いやー磯風もやるなあ、男を家に上がらせて白昼堂々と×××しよるなんて」

 

「ブッフォ!」

 

とんでもない爆弾を落としやがったこいつ!

 

「あ、あんたねえ…!」

 

「ご、誤解だ!」

 

「誤解!?だったら証拠を―――」

 

「そ、そんな!責任は取ると言ったではないか!」

 

 

瞬間。

 

 

「...は?」

 

「あ"?」

 

 

こ、コイツ……ッ

 

 

 

「ん?」

 

空気が、凍り付いた。

 

「ねえ...」

 

「は、はいっ!?」

 

陽炎が、此方を睨む。

 

「アンタ...いつの間にウチの妹と契約なんてしたの?」

 

「ヒエッ」

 

「いーそーかーぜー?あきまへんなぁ~お姉ちゃんたちを差し置いて契約をするなんて」

 

「磯風、冗談なら今言えば指をへし折るくらいで許します、本当の事を言いなさい」

 

黒髪と不知火が殺気立つ。怖え。

二人とも冗談だと思っていたらしい。

 

「『僕が責任をとってやる(キリッ)』と言ってたではないか!」

 

「言ってねえよ!」

 

磯風は火に油を注いで行くスタイルらしい。

 

「じゃあ死ね!(棒)」

 

「」放心

 

陽炎は放心中。色々と理解出来ていないらしい。

 

「アンタねぇ...!」

 

「ちょっ!?待っ!?」

 

「問答無用!死ねぇ!」

 

「ああああああっ(畏怖)」

 

本当に。悪女だった。磯風は。

 

「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ(大迫真)」

 

10分後。

 

 

 

「あの、すんませんした」ボコボコ

 

「分かれば良いのよ分かれば」スッキリ

 

続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…所有者の精神状態によって再生速度が変わる、か」

 

「成程面白い。道理で傷の再生が前見たときより遅かったというわけだ」

 

「神裂蓮、研究所の爆発事故の唯一の生き残り」

 

「…レポートが捗りそうだ」ニヤリ

 

部屋で一人、磯風は笑う。

 

 

 

 

 




「と、言う訳で、今回から次回予告だ、今回は僕、神裂が担当だ。」

「次回は、なんと、僕の妹達が登場するぞ。確か十人位は居たはず。皆可愛い」
「今回はただひたすら磯風が可愛かった。うん」
「ああ、妹達に会うのが楽しみだ!」

「次回、妹達はヤンデレ。」












「そう言えば確か、妹達は死んでたはずじゃ...?」

ごめんなさい、交通事故に会って暫く投稿が出来ませんでした、ご迷惑をおかけしました。
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