ハリー・ポッターと足掻く者   作:らはんん

1 / 6
処女作です。お手柔らかに…


物語開幕前
1981年11月1日 転生しましたとさ


 俺は前世でハリーポッターの世界に傾倒し、映画や小説をはじめとする多くの関連作品を周回し、果てはSS作品も粗方読み切ってしまうようなかなり熱狂的なハリポタファンだった。

 

 前世では特に自慢できる事ではなかったし自己満がほとんどだったが、こうも奇跡みたいな事が起こるとそれは他のなによりも素晴らしいプラス要素になる。

 

 読者の予想通り俺は転生した、ハリーポッターの世界に。何故わかったかは簡単、俺が一歳になった年のハロウィーンの翌日、この世界での父さんと母さんが新聞を見ながら『生き残った男の子』だの『例のあの人』だの言ってたからだ。その日は1981年11月1日。そう、かのハリーポッターがヴォルデモートの魔の手から生き残った日の翌日である。

 

 …いやぁったぁぁあああ!!バンザーイ!!!ハリポタの世界キタゾ!しかも年齢的にハリーと同い年じゃん俺!!転生したって気づいたときはどうしようかと思ったけど、これは悪くない!てか前世より何百倍かはいい!

 

 こんな感じで数日間喜びに満ちて騒いでいたが、(両親は両親でヴォルデモートが消えたことで魔法界中が浮かれてたので気づかなかった)ある日ふと疑問を抱いてしまった。

 

 

 俺がこの世界に生まれた意味とは?どう生きるべきだ?って

 

 

 俺の名前は多分コーリー・スプラウス。俺の知る限りスプラウスなんて家系はハリポタに出て来てないし、もちろん聖28一族にも入っていない。しかし家の中を見た感じそこまで浅い歴史の一族でないようにも思われる。(フォイのとこみたいに大邸宅ってわけじゃないが、ポコリと出てる丘の上にかなりしっかりした造りの家だし、屋敷しもべがいるのはもうわかっている)

 

 俺には原作知識以外にチートや厄介な血縁関係もないことが確認している。どこぞの吸魂鬼に崇められるような魔法生物の王でもないはずだし、魔法式の構造が見ただけでわかっちゃう天才でもないはずだし、どこぞの帝王やポッターやブラックといった主要キャラの血縁者でもないはずだ。

 

 それに、俺になにか目的があるかと聞かれれば、それははっきりとノーと言える。もちろんこの世界を満喫したいってことは間違いないけど、どこぞの野望の化身みたいに世界を作り替えようとは思わないし、どこぞのフォイみたいに世界を作り替えようとも思わない。てか世界作り替えたいオリ主多くね?

 

 しばらく考えてやりたいことは決まった。

 

 オリジナルで死んでしまう主要キャラの救済である。できるならセドリック救済したいし、シリウスも救済したいし、ダン爺もスネイプ先生も救いたい。てかお辞儀の出番消して何事もなく七年間日常ENDが俺の理想ですらある。

 

 でも現実問題これは不可能に近い。

 

 これがチート持ちの俺強ぇ転生者なら話は簡単だ。物語開幕前に分霊箱でもなんでも全部潰して、後は折を見てハリーの血でお辞儀復活させて瞬間的に(お辞儀にハリーを)アバダケダブラって、直後に(俺がお辞儀に)アバダケダブラすれば万事解決だろう。

 

 しかし残念なことに今のところ原作知識チートだけの俺には荷が重い。セドリック助けようとしたら巻き添え喰らって死ぬだけだろうし、他のターニングポイントも知ってるだけじゃ止めることはできないだろう。

 

 そこまで考えるとやることの答えは案外簡単に見つかった。

 

 

 なんだ、どう動くにせよ強くならなくちゃどうしようもないじゃんか!?と、

 

 

 コーリー・スプラウス一歳と二ヶ月程、今日から最強を目指して頑張ります!!

 

 

 

 

 

 

ママ「コーリー、あなたの名前はコールよ、コーリーは愛称よ」

 

パパ「ハッハッハ、確かにいっつもコーリーって呼んでるからな!気づかなくても無理ないか!」

 

 

 

 

 

 …え???マジ???




コール・スプラウスがわからんって方(大半知らんだろう)は、どーぞググってください。コールのモデルってか本人です。はい。誕生日も本人に合わせて8月4日かなぁ…

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。