ハリー・ポッターと足掻く者   作:らはんん

2 / 6
1982年1月13日 箒と姉と兄と

 俺がどこぞの有名イケメン俳優と同性同名な、というか瓜二つじゃね?って件について。

 

 鏡が映し出す幼くも整った顔を眺めて思わず唸ってしまう。緑がかった青色の瞳にブロンズの髪、まだ一歳とちょっとだというのにわかってしまう将来有望な顔。俺は知ってる、この子供らしい優しげな顔は、十代後半にはスッキリとした顔の女の子達がキャーキャー言うようなイケメンに化けるって。ぶっちゃけ秘密の部屋や謎のプリンスでできたトム・リドルよりイケメンな顔立ちになるし、シリーズ内でトップの美貌を誇るセドリック役のロバート・パティンソンとともいい勝負できるんじゃね?って位のイケメンっぷりである。

 

 なに?あのロバート・パティンソンを知らない??罰としてフォイは10点減点!今すぐググってきてなさい!!

 

 まぁ転生したらイケメンに!ってのはベタだしなんも悪いことはない。寧ろサンキュー神様である。

 

 さらに、である。実は本物のコール・スプラウスには兄がいる、しかも双子の。

 

 この事実に気づいた俺は、チラッと横を見る。

 

 

 

 …いるんだよなぁ、双子の兄さん。

 

 ディラン・スプラウス、俺と顔がそっくりな双子の兄さん。こっちもディルって愛称で呼ばれてたし、全く気づかなかった。

 

 …こいつも、転生者なのかな? とにかく、利発そうで、勝ち気でやんちゃだってのはわかるけど。わからんなぁ…。

 

 

 …更に、我が兄弟にはお姉さんがいらっしゃった。

 

 あっちの双子に姉っていたっけ?

 

 彼女の存在も前から知っていたんだけど、まともに会えたのはここ最近の出来事だ。二歳年上らしいのだが、物心ついたときから本を読み耽てて、ほとんど遭遇しなかったようだ。…なんか凄くシンパシーを感じるんだけどまさかねぇ。

 

 会ってみると凄い美人?美少女?美幼女?だった。ヘーゼル色の瞳(暗い緑と明るい茶の中間の色)に、フワッとした茶色い髪がセミロングでたれている。スッとした顔立ちにキリッとした瞼、うんやっぱり将来有望である。

 

 名前はテイラーだそうだ。

 

 おっかしいなぁ!? 将来瓜二つになりそうな人に心当たりがあるなぁ!?!? 名前も一緒だなぁ!?!?

 

 

 …まぁその辺はもう少ししたら聞いてみよう。たぶんこの方はコッチの人間だ。

 

 

 

 さて、最強になる宣言をした俺は、まず魔法界の色々を学ぶことにした。言葉がわかってきたときの知りたがりの子供を演じ色々質問を投げつけたり、家の蔵書を漁ったりと。

 

 一応言っておくとうちの本棚にはいわゆる闇の魔術系統の蔵書はなかった。ということは、早計ではあるがこれは我が一家は死喰い人の、というかお辞儀陣営ではないと見ていいだろうか?ハリーがお辞儀を打ち倒した時の新聞を見ながら歓喜していたのを見る限りそうではないとは思うのだが万が一ということもある。

 

 基本ハリー陣営に回る予定の俺としては親の立ち位置はしっかり把握しておきたいところである。

 

 代わりにということなのだろうか、我が家の蔵書のおおよそ九割が魔法生物に関する蔵書だとわかった。そういう家系なのか?闇の魔術の系統ではないが魔法生物の本としてはかなり刺激的な、禁書の棚に置かれそうな物も混じっている。この辺の理由ももう少し大きくなったら聞きたいところだ。

 

 ラインとマイラの両親は俺の質問攻めに「こいつは色々なことに興味をもつなかなかの聡い子だな!(親バカ)色々教えて与えてやろう!」って感じで俺が興味を持った事にわかる範囲だけど真摯に受け答えをしてくれ、さらにいろんな物を買い与えてくれた。ありがたいことだ。

 

 まずは二歳の誕生日に箒を買ってもらった。まさかのシルバーアローだ。ミーハー的には狂喜乱舞レベルなんだが出所が気になる。あれ?これ生産中止になったんじゃね?ってそれとなく聞いてみると

 

「コーリー、そんなことも知ってるのか!そうだ、確かにシルバーアローはもうかなり前に生産中止になっている代物だ。だかな、生産中止したからといってそれで全滅というわけじゃない!コーリーはなぜこの箒が生産中止になったと思う?」

 

「えっと、コメットとかクリーンスイープとかニンバスとかいい箒がでてきたから?」

 

「違うな、確かにそれらの量産系が幅をきかせていたのもあるだろうが、一番は一重に人気がありすぎたからだ」

 

「人気がありすぎて生産中止?」

 

「そうだ、このシルバーアローは枝の一本一本まで全て手作りなんだ。だから生産量は他と比べると極端に少ない。その癖、性能は競技用と同等かそれ以上、実際生産中止前までは公式戦でもよく使用されていたんだ。さて、こんなに凄い希少な箒、どうなると思う?」

 

「どうなったの?」

 

「金持ち達が価格を釣り上げはじめ、最後の方には製作者への脅しだ。俺に寄越せって」

 

 なんともお決まりの結末だな。と、微妙な気持ちになる。

 

「おっと、ちょっと怖い話だったかな?」

 

「ううん、それでどうしてパパがそのシルバーアローを買えたの?」

 

「ハッハッハ、実はちょっとしたツテがあってな。実は今も現役クィディッチ選手のフェルナンド・ジュークスはパパの親友でな、そのお父さんが、たまたまシルバーアローの製作者のレオナルド・ジュークスだったわけだ」

 

「えっ!?あのカラシオック・カイツのチェイサーの?パパ凄い!!」

 

 こうして俺はシルバーアローを手に入れた。ミーハー的にはカラシオック・カイツのクィディッチ選手とラインが親友だということの方が衝撃だったようだが。

 

 

 






カラシオック・カイツは公式に存在するノルウェーのクィディッチチームです。

レオナルド・ジュークスも公式ですが、フェルナンドはオリキャラです。もうでないとは思うけど、たぶん。

次回は本とか杖とかの予定

※姉さんのモデルは誰でしょう??((ググればたぶん出てくる(8/21)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。