ハリー・ポッターと足掻く者   作:らはんん

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本とか?杖とか?ナニソレオイシイノ???


1982年9月24日 朝の日課と原作考察

 最早愛用してるとまで言えるシルバーアローを庭でブンブン乗り回す。

 

 先月でやっとこさ三歳になったやつが箒を乗り回すな!だって?うるさいぞ、にわか共!かのハリーは一歳足らずでキャッキャッ、キャッキャッといいながら乗り回してるじゃないか!!

 

 ん?ハリーは子供用箒だったって?…うるさいぞ、誤差だそんなもん。

 

「おーい、コーリー!待ってくれぇ!!」

 

 後ろからラインがクアッフル片手に追ってくる。ちなみにラインの愛箒は、ニンバス1()0()0()0()である。2000ではなく1()0()0()0()である。確か60年代後半に生産された代物だ。その割には乗り手が二歳だということもあるが、しっかりシルバーアローについて来れているから驚きだ。ちゃんとしっかりした手入れと改良が施されているのだろう。

 

 最近ラインについて、たぶんマイラもそうなのだろうがわかった事がある。二人ともかなりの年代物好きだということである。

 

 マグルにわかりやすい例を挙げるなら車だろうか?近年電気自動車が現れはじめる中で、尚もダッチチャージャーやらGTOを求めるクラシックカー好きの魔法使いバージョンみたいなものである。(ダッチチャージャーもGTOも知らないだって!?罰としてフォイは5減点!今すぐググってきなさい!!)

 

 そして彼ら大抵最新のハイテクマシンに見劣りしないためにエンジンや車高、タイヤなどを変える、いわゆるリモデルというやつをやる。

 

 ラインもその点は同じだと見受けられる。たぶん元からあるのは箒の柄の部分だけだろう。恐らく枝の部分は全て最新のかなり高価なのに違いない。

 

「ほーらコーリー、いくぞー!そーれっ!!」

 

 そんなことを考えているとラインがクアッフルを投げてきた。箒に乗ってのクアッフルのキャッチボールは最近の朝の日課である。

 

 こんな日課を続けていると前世での疑問が一つ解けていく。それはクィディッチって実はそんなに疲れないんじゃね?である。論旨は簡単、箒に乗ってクルクル飛んでくだけならそんなに辛く無くない?という感じだ。

 

 まぁ実際にやってみるとなんとも愚かな考えだったと思うわけである。

 

 ただ跨がっとけばいいと思ってるなら、それは大きな間違いだったのだ。上空数十メートルの世界は人が思っているより風が強い。バランスをとるだけで大変だし、これでクアッフルの投げ合いとか止まってるやるだけでも難しい。これを選手達は平然とアクロバット飛行しながらやっていくんだからすごいもんである。

 

 俺もここ半年でやっと空中で止まってる状態でならキャッチボールができるようになってきた。それに、クアッフルはクアッフルでもこちらは本当に子供用で、軽い柔らかいの安全設計だ。

 

 本当の競技用のクアッフルを使えるのは成長期にある程度入ってからだなと思うと同時に、ホグワーツでのクィディッチチームへの加入が基本二年生からなのも実際かなり現実的な設定だったのだと改めて感心した。

 

 ハリーが一年生で入れたのはポジションがシーカーだからだ。スイッチを目聡く見つける視野の広さと天性の箒捌き、そして曲がりなりにも十一歳にの体を持ってしてなんとかシーカーにはなれる。しかしこれがチェイサーやビーターだったら全くこなせなかっただろう。

 

 そして、それとは別に飛行訓練を別途でやっている。クアッフルとか他のことに気を使わず、自由に飛ぶだけなら今の俺でもある程度はできるのだ。もっとも長時間やり過ぎると、腹筋と内股、さらには二の腕の当たりが筋肉痛になってしまうのだが。なるべく筋肉をつけるようなまねはしたくない。いくらイケメンになったからといって、身長が伸びない危険性はなるべく起こしたくないものである。

 

「朝から元気ねぇ、コーディ」

 

「やぁお姉ちゃん、おはようさん!」

 

 スィーッと隣を優雅に飛んでいるのは姉さんだ。最近朝に弱いことが発覚した姉さんは、大体この時間になると起きてくる。

 

 姉さんも例に漏れずクラシック好きのようだ。使っているのは、エレビー・アンド・スパッドモア社のスイフトスティックという箒。なんと1952年生産の代物だ。それを自分専用にチューンアップしている。

 

…本当に五歳児が?シルバーアローと並走してるんですけど???

 

 ディラン? あいつはたぶん裏庭だよ、今日も。

 

 我が兄貴はどうも転生者じゃないってのがここ数ヶ月隣で見てきた俺の感想だ。

 

 …いや、素の天才ではあると思うけど。

 

 ディランは俺達3姉弟の中で一番アウトドアなやつだ。すなわち一番魔法生物に興味を持ち、戯れてるやつでもある。

 

 で、内の裏庭の小さな森にいるヒッポグリフと今日も戯れてるわけだ。

 

「僕は箒よりロジャーと飛ぶ方が好きだね」

 

 とは、ディランな言葉だ。ロジャー(ロジャリテット)という名のヒッポグリフはラインが仕事中に見つけて保護してきたはぐれグリフだ。見つけた時はまだ飛べもしない幼体だったらしいが、今ではもう立派な生体だ。

 

 姉さんが生まれる前に拾ったって言うし、今は6、7歳くらいかな?

 

 ちなみにディランの愛箒はオークシャフト79。1879年製造…だったっけか? 確かスピードを上げるとカーブでもたつくってことであまり評判はよくなかった気がするけど…。

 

 

 俺より上手く、早く飛べるんだよなぁ。

 

 絶対こいつ才能あるよなぁ、いいなぁ。

 

 俺もロジャーに乗りまくったらうまくならないかな?

 

 

 

 転生者より、現地天才の方が強い件について…

 

 でもこれだけ才能あったら原作でても良さそうな気がするだけどどーよ???

 

 

 

「よーし、今日はこのぐらいにしとくかー!?」

 

 しばらく姉さんとおしゃべりしながら並走しつつ黄昏れていると、ラインから終わりの合図が聞こえてきた。

 

「うん、そうだね!ねぇ今日は本買いに連れてってくれるんでしょ?」

 

「あら、私も欲しい本があるの。ちょうどいいわ、連れてって♪」

 

 姉さんが答える。

 

「ん?そうか、もう約束してた日か!いやいや忘れて忘れてた!急いで準備してくるから待ってくれ」

 

 ちょっと抜けてるラインが、ハッハッハと笑いながら地上へ降りていく。

 

「ちょっと!忘れないでよね!楽しみにしてたんだから!」

 

 そう、今日は待ちに待った本購入の日である。強くなるためには沢山の知識を蓄えないと!俺はそう意気込むとシルバーアローの柄をゆっくりに向けて降りていった。

 

 

 

 

 

「もー!忘れたお返しに今日は沢山おねだりするもんね!」

 

「ハッハッハ…お手柔らかに頼むぞコーリー」

 

 丘の上の家からは今日も楽しげな笑い声が聞こえてくるのだった。

 

 




主が始めて読んだときに思った疑問です。

ぶっちゃけクィディッチやってると上半身と腹筋バキバキになるんじゃね!?

まぁ逆にやってない人はかなりぽちゃっとしそうな気がするような…美容魔法とかやっぱしあんのかな??

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