Fate/EXTRA 世界を壊す賢者の槍(単発ネタ集) 作:オパール
やっとこCCCが出来ました。
このためにCCC再プレイしようと思ったらまさかの家出
そのため、色々ミスとかあるかもです
───男の話をしよう
男はどこまでも不幸だった
約束のために、少女のために
誓いのために、友のために
贖罪のために、己のために
騙されて、裏切られて、利用されて、それでも尚
走り続けて、戦い続けて、壊し続けて壊れ続けた
だが、男は幸せだった
誰よりも
最後まで救われず、けれど救われた
その根源は唯一つ
───約束のために───
「頑張ってくださいね、センパイ。どう足掻いても絶望なこの墓場の中で♪」
突如として終わりを迎えた128人の魔術師達の戦、「聖杯戦争」
舞台は影に飲み込まれ、参加者の殆どがデータの塊となり、そして消えた。
辛うじてそれを免れた者達も、叩き落とされた
月の裏側、法の監視の外、データの墓場へと
「………何だよこの格好、ヴィクトルじゃあるまいし」
無名の少女とその従者たる槍兵もまた、共に裏側へ。
───それが、二人の最後の物語───
───始まりは、かつて蒼き英雄を従えた優雅なる少女
「通りたいなら貢ぎなさい、私のためにね!」
「………ランサー」
「俺も生前は金欲しさに色々やったけど………流石にあれは無い」
「ちょっ、哀れんだ眼で見ないでよ!」
「まぁ、いいじゃないの凛。払わないなら………搾り取ればいいだけよ!良い声で鳴きなさい、この豚!」
───かつて、狂える豪傑と共にあった静かな少女
「すなわち───
「………白野、気の毒だけど」
「………うん、大丈夫。やっちゃおう」
───愛に飢え、故に全てを壊してしまう花の少女
「………お願い、ランサー」
「………ああ、わかってる」
「どうして………?どうして、邪魔するんですか………?愛することなんて、知らないくせに………!」
「………そう、だな。俺は、誰かを好きにはなっても、本気で愛したことなんて無い………けど、わかる。俺は誰かに愛されて生きてきたから………君のそれは、歪んでる」
「許さない………許さないゆるさないユルサナイ………!」
───外を嫌い、他人を嫌い、そんな自分が嫌いな、誰よりも臆病な女
「異端の槍兵よ。どうあっても退けぬか」
「ああ。お前も立場が逆なら、同じことをしただろう」
「カルナ………早く!そのうざったいツートンカラー、とっとと始末してぇ!!」
「たぶん、今までで一番強い………お願い、ランサー!」
───哀しき戦いの最中に触れた、彼の本質
「………ラン、サー」
「悪いけど、俺みたいな奴がサーヴァントなんて、忘れた方がいい。不幸になるだけだ」
───再び始まった戦い。五番目は、自らが悪だと気付かない、高潔な純潔の少女
「殺して搾って並べて飾る!子リスに豚!あなた達も
「なんて………なんて、哀しい女だよ、エリザベート」
「………解放しよう、私達の手で」
「スーパーライブ!開演よ!!」
───愛を注ぎ、愛されることを拒んだ毒の少女
「素敵よ、ランサー!貴方も私のコレクションに加えてあげる!」
「爆ぜてランサー!」
「白野!?」
───そして、知らされる真実と明かされる真の敵
───己の欲のために全てを求める女
「………さぁ、貴方達も委ねなさい。私が全てを受け入れましょう………」
「………世界が創りたいなら好きにしろ。だが、その世界は俺が壊す」
「令呪を以て命ずる。勝って、ルドガー!」
「初めて、世界を壊したいと思ったよ………見せてやる。世界を壊し続けた、俺の呪いを!!」
───呪いの男と無名の少女、二人の別れは、誓いと共に
「消えるのは怖いよ。けど、それよりも怖いことがある」
───満足そうに、男は消える。
───かつて、約束の少女を救った、あの時のように
Fate/EXTRA CCC 神月に響く誓いの唄
「白野、時々でいいから思い出してくれ。あの唄を」
以上です。
拘束具のイメージはヴィクトル衣装で
はっちゃけレオとかウザ可愛いBBちゃんとか子安なアンデルさんとか書けなかった、訴訟