パワプロクンポケット10〜世界の破壊者の奇跡   作:カーナビレッスン

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ー翌日の朝ー


士『はぁ…はぁ…はぁ…ふぅ…』

北乃『はぁ…はぁ…はぁ…』

男子寮の前に二人の男が朝に帰ってきていた。

士『き、北乃先輩…それはまさか…』

北乃『お、お前もか…た、大変だったな…ま、でも今から寝ないとやばいな…俺がおんぶしてやろうか?』

士『いっ!いえいいです!』

北乃『おいおいおい!先輩の好意を無駄にするなよ!なら、お前が俺をおんぶしろ!』

士『か、勘弁してください…』

結局、士が北乃をおんぶしたがその時の北乃先輩はずっと士の匂いをかいでションボリしていた。

北乃(く、臭くない…)

士(北乃先輩…汗臭すぎる…)

その後、にやけ顔の士と息を荒らげる北乃の姿がベッドで目撃された


第十話 家族を捨てた怪盗

士『ふう〜おはよう。』

 

荷田『おはようでやんす!ところで士君…君一体どこに行ってたでやんすか?』

 

士『ご、ごめん。つい…外に行って一人ロンリーライダーやってて遅くなっちゃった。』

 

荷田『ったく、にしても北乃先輩と一緒ってどういうことでやんすか?ま、まさか!……ひっ!ひいいいい!い、いくら先輩の指示とはいえそんなことをおいらは無理でやんす!』

 

士『な、馬鹿なことを言うなよ!俺にはさ…』

 

荷田『さ…って誰でやんすか?』

 

士『さ、サゴーゾコンボの必殺技の特訓を毎日しないと落ちつかないと思ったんだよ。』

 

荷田『怪しいでやんすねぇ…まあ、いいでやんす。ところであのウルトラマンのCDは良かったでやんしょ?』

 

士『最高だったよ!苦労してシャイニングガンダーロボを手に入れた甲斐はあったよ!』

 

再会でのシャイニングガンダーロボはこのCDと交換に使われた。

 

荷田『そうでやんしょ、そうでやんしょ!ところで…何か匂うような….』

 

士『な、何のこと!かな!とりあえず!朝飯だよ!朝飯!』

 

荷田『ああーっ!絶対に何か隠してるでやんすね…もしかして、本当に北乃先輩と……傷をえぐらないようにするのが友達でやんす…』

 

朝飯の時、北乃先輩と荷田君から妙な視線を感じたが気にしないようにした。

さてと、俺は例の紙を見て並行世界の生き方と行くべき道を見た。

歴史的事象に関わるものは全て潰した。

まず、カエサリオンを潰す時期は50年前から

にして、ある男の暴走を止める。

次に、ホンフーの過去の悪事を止める。

最後にカズを助ける。

大体この三つといつも通りの展開で悪を滅ぼす!

 

毎回毎回疲れるがこれもみんなのため…

感謝なんて必要ないし、やらなきゃって思ったからやってるんだ。

たった数時間ですむんだ。そんな問題じゃない。

俺以外に出来る人がいないならやるべきだ。

そんな人がいなかったから…紫杏やカズはああなった…

もし…もし…俺のこの力がなかったら…二人はあんな風に…

仮面ライダーになったのはみんなの笑顔のため…

人間みんな幸せじゃなきゃならない。

全部出来ないなんてことはわかってる!

あまりにも自分の存在がちっぽけってこともわかってる!

それでも、手の届くところは救ってみせるさ!

でもこの戦いが終わらない戦いだとしても…

俺は生きとし生けるもの全てを救う。

それが俺が仮面ライダーから教わったことだ!

みんな子ども向け番組だと思って馬鹿にしていたよ。仮面ライダー革命までは…

でも、一番子どもの頃に教えることこそが本当に大事なことなんだ。

それを知り、それを成し遂げようとする俺は馬鹿だが、その方が楽だ。

馬鹿のまま…難しいことは考えずに自分の意思を貫く…

 

ー休み時間ー

一時間目の授業を見事に爆睡した俺は休み時間になって目を覚ました。

 

士『ふぅ…やっぱり眠いなあ…』

 

越後『お前聞いたぞ…その…えっと…まぁ…辛いかもしれないが…先輩の命令は絶対だからな…頑張れよ…』

 

士『な、ななんだとーー!!おい、なんでそんなことお前しってるんだよ!』

 

五代『やっぱり野球部は…そういうのあるんだな…先輩の命令とはいえ……噂で聞いたんだよ…すまない…これからも頑張ってくれ…』

 

士『な、なんでだーーー!』

 

奈桜『……』

 

ー2時間目の休み時間ー

 

士『………あの、紫杏?』

 

紫杏『そ、そのなんだ…わ、私も自治会員としてお前の友として色々とまだまだかもしれないが…大変だったな…』

 

士『おい、お前も俺が北乃先輩とそういう仲になったと思っているのかよ!』

 

紫杏『じょ、上下関係が大変なのはわかる!先輩の命令は絶対だということもわかる!お前は被害者なんだろ?お前はそうなんだろ!被害者なんだろ!!』

 

士『違うわ!』

 

紫杏『…!!そ、そうなのか!そういう趣味だったのか!だ、だが…私は友人としてこれからも普通に付き合っていく…愛は人それぞれだからな…』

 

士『そうじゃない!俺と北乃先輩は何にもないわ!!それに、俺は昨日の夜は…夜は…夜は…』

 

紫杏『言いたくなかったら言わなくてもいいんだぞ、わ、悪かったな…お前の傷を抉るようなことをしてしまって…』

 

士『そそそそそうだ!昨日の夜は屋上でコンサートをしていたんだ!ウルトラマンの授業を昨日芙喜子さんがしてただろ!

それで俺は屋上でコンサートを開いていたんだ!荷田君から借りたCDでウルトラマンの歌を流していたんだよ!』

 

紫杏『そ、そうなのか…しかし、不快な音を出すのは…』

 

士『不快な音…そういわれちゃ漢がすたる。じゃあ、一曲歌うぞ…曲名…愛の勇者たち…』

 

士『心を〜砂漠に〜』

 

演奏終了

 

紫杏『士…歌…上手いな…』

 

士『だろ、こう見えても俺は歌も上手いし、美味い料理も作れる。』

 

紫杏『……バカでも…生きていけるな…』

 

士『おいおいおい、俺は確かに馬鹿だけど…仮面ライダーマニアだからな、そこら辺はとことん勉強したよ。』

 

紫杏『それを学力に生かせ。ともかく、証言するものがいないと…』

 

五十鈴『…この歌じゃないが士の歌声なら聞こえたぞ…』

 

紫杏『む、そうなのか!ならいい…しかしだな…そういうのはもっと違う場所で練習とかするといいぞ…にしても五十鈴?なんでそのことを黙ってた。それになんで士をまず擁護しなかった?』

 

五十鈴『夜風に当たりに行ったから森の中にいたのだ…そして、歌声が普段の士の声と違っていたからな…』

 

紫杏『そうか、わかった。今回は不問にする。しかし、そういうのは部屋又は部室でやってくれ…ま…教室でも構わないが…』

 

士『そうかぁ、よかったよ。』

色々とあったが俺は昼休みにさらを呼び出して屋上にいた。

 

ー昼休みー

 

さら『今のところ…私の方はともかく…士が大変なことに…』

 

士『いや、俺が別のこと言って回ってるし、自治会員の紫杏も頑張ってくれてるからなんとかなるだろ。』

 

さら『何、彼女の前で他の女の人の名前いってるんですか…』

 

士『ご、ごめん。で、でも俺はさらのことを愛しているから…そうだな…よし!これからは俺のことをつーたんと呼べ!そして俺はさらのことをさーたんと呼ぶ!人前では必ずそう呼ぼう。俺とさらとの信頼の証だ。』

 

さら『えっ…士君…それは…』

 

士『さーたん…つーたんだろ。』

 

さら『つ、つーたん。つーたん!わかりました!あなたのことをつーたんと呼びます!しかし…この騒動のこともあるので…』

 

士『そうだな…じゃあ、俺たちは歌の練習相手として互いに協力しているということにしよう!』

 

さら『えっ!そ、そんな…恋人じゃないんですか?』

 

士『勿論そうだよ。恋人だよ。でも、今、俺が先輩にこき使われただけで変な噂が立つくらいだ。このくらいがちょうどいい隠れ蓑だよ。それに、さーたん、俺とさーたんが二人っきりの時はさらって呼ぶよ?な、どうだ?』

 

さら『…わかりました。でも、そんな変な噂が立ったことについては一つ心当たりがあります……つーたん、そこで見ててくださいね。』

さらは俺から少し離れてカバンからあるものを取り出した。

 

さら『つーたんならこれ知ってますよね。』

 

士『持っているのはデンライナーゴウカ…どうしてさらがこれを?』

 

さら『私、昔はお姉ちゃんと一緒に仮面ライダーを見てたんですよ。それが電王です…ま、勿論その前後のゲキレンジャーとyesプリキュア5と一緒に見てたんですよ。』

 

士『へぇ…俺は戦隊はイマイチだなぁ…まあ、好きなのもあるけど玩具が欲しいレベルじゃなかったし、プリキュアは言わずもがな欲しくなかった。』

 

さら『私たちの家はあまり貧乏で色んなものが手に入らなかったのですが、やっとTVを手に入れて見たのがその番組だったんですよ。二人で一緒に見てました…そんな時にお父さんが電王の列車セットを祭りで当てたんです。』

 

士『へぇ〜それでそのデンライナーゴウカを…なるほどね。』

 

さら『でも、他のおもちゃとか買えなくて…そうして運命の日が来たんです…2008年2月10日…丁度ゲキレンジャーの最終回を見た後、私はお父さんとお姉ちゃんと話しが始まりました。

その日、お姉ちゃんが私たちに言ったんです。

"こんな貧乏な家族なんていらない!!"って私はずっとお姉ちゃんを信じて来ました……でも、お姉ちゃんは…私を…お父さんを…裏切って…

私は私は自分の存在価値を否定されました!だからその時に思ったんです!裏切られないように誰も信じないって!!…でも、このデンライナーゴウカは捨てられませんでした。

そして、この頭に付けてるリボンも…お姉ちゃんの物と同じなんです。

一つのものを二つにしたんです…

そして、このデンライナーゴウカも…お姉ちゃんにデンライナーをあげて私が合体する。そんな風に仲がよかったんです…でも、その時に私の気持ちは壊れました!

もう、二つになりません!

だから、だからこれを捨てたかった!

でも、捨てられなかった!!私は…私は…どうしたらよかったのかもわかりません!

それで…誰も近寄らせず近寄らない…それが一番なんです。

イマジンみたいに心を一つにしたかったのに…』

 

士『…なあ、さら。その気持ちは俺の歌を聴いて変わったのか?』

 

さら『はい、あなたの歌は最初とても不快になりました。目を開けてても瞑っても同じ景色は見えるけど、今見てなくちゃ気付けない…走り出さなくちゃ…わからないって…』

 

士『実際、そうだったんだよな。』

 

さら『はい、それであなたと付き合いました。…かなり素晴らしい人だと思いました。お父さん以外の人を信じることが久しぶりにできました。

そして、あなたの歌に私は泣きました!

私はあなたを感じました!

…やっと気付きました…久しぶりに味わいました…この温もりを感じることの大切さを…そうして…私は変われました!!あなたの…あなたの大事な人として…さーたんとして!』

 

士『そうか…嬉しいよ、俺よだいたいわかったよ。さーたん…いや、奈桜…隠れてないで出てこいよ…』

 

奈桜『…気づいていたんですか…』

 

士『俺は仮面ライダー剣を観ていたからな…さらや奈桜はわからないかもしれないが、奈桜の隠れ方は剣のあるキャラと同じだったからすぐにわかったよ。最も…泣いてる声が聞こえたほうが大きいがな。』

 

奈桜『士君…正解です。さらは私の妹でさらが言ったことも本当です。あの噂を流したのも私です。』

 

士『それは本当なんだろ。でも、俺はさらのことを知らないし、奈桜のこともよくはわからないが嘘をついてる人間のことくらいはわかるぞ、お前の笑顔は本当の笑顔じゃない。』

 

奈桜『そうですよ…でも、言いません。このことに関することはいいたくないんです!』

 

さら『そうですよね…やっぱり…言いたくないですよね…わかりました…つーたん…せっかくあなたが言ってくれましたが…その捜査官とお姉ちゃんは違います…これでわかったでしょ。この人は…この人は…』

 

士『…わかった、いいたくないなら言わなくてもいい。その苦しみを背負う覚悟があるのなら俺の試練を受けてみろ!!』

 

奈桜『試練…』

 

士『明日は俺も練習が休みの日だ。だから、俺が150ペラ払うから俺の家にきて仮面ライダーディケイドのある二話を見てもらう。それが試練だ。それを見終わっても奈桜の気持ちが変わらないならそれでもいい…』

 

この学校は外へ出るためにはペラを払わないといけない。

しかし、昔の半分の値段になったので今ではとてもよく利用する人がいるらしい。

俺はボランティアで150ペラを持っていたのだ。

 

奈桜『わかりました…それだけでいいんですね。もう…これ以上詮索しなくなるならそれぐらい大丈夫です。』

 

さら『…本当に本当にまだ…信じるんですね…あなたはなんてお人好しなんですか…』

 

士『俺は信じるのをやめない…信じるのをやめたらそこで止まったままになってしまう!さらが信じていたことは間違いじゃないんだ!

Beat on Dream onのように奈桜とさらは同じものを探してたはずだ!

なのに別な軌道の惑星みたいに二人引き裂かれただけなんだ!!

二人が一つになる日!星は輝く!』

 

さら『…わかりました、しかしこれが最後です。つーたんの提案でもこればかりはどうしようもないです。』

 

奈桜『いいよ…』

 

士『ありがとう、じゃあ俺は教室に戻る。じゃあな。』

 

その後、さらは一人で屋上に昼休み限界までいたらしい。

 

さら『…いつか一つになる日…か』

 

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