パワプロクンポケット10〜世界の破壊者の奇跡   作:カーナビレッスン

58 / 92
第五十六話 Rと呼ばれる男/残された男と女

 

ーブギウギ商店街ー

ーシャッター街ー

 

レッド『ここの風景も…大分変わったな。何度見ても思い出は思い出なんだよな。』

 

赤いマスクと赤い服の変身ヒーローレッド。

彼はかつて花丸高校の部員として野球部を優勝させるべくたくさんの色の名前のヒーローを使った。

しかし、花丸高校部員がヒーローチームを破り、甲子園優勝を果たした。

その正体は天道七司という花丸高校部員の一人が中心となり、皆で勝ちたいと思った願望が生んだ存在だった。

パンドラボックスの影響で生まれた彼等はその願いが叶ったことにより消えたと思われたが一部のメンバーは蘇った。

それにより、リーダーのレッドは九紅渡としてさすらいの風来坊として暮らすことにした。

そんなある時彼はお節介焼きな性格なこともあり、商店街のチームブギウギビクトリーズに入った。

そして、ジャジメントスーパーが率いる野球チームと対戦し、勝利を収めた。

その後彼はその街で出会った女性型アンドロイド武美と共に旅を再開し、世界中を共に歩いた。

しかし、彼女はアンドロイド…寿命は少なく少し前に彼女は死んだ。

彼はその事を伝えにここへとやってきた。

だが…彼は九紅渡としてではなくレッドとしてこの商店街を訪れていた。

 

レッド『久しぶりだな…ここも…』

 

感慨深く商店街を見ていると数人の男女が近づいてきた。

 

七司『…久しぶりだな。レッド。』

 

七司、ブラック、十二司、ピンク、寿四野がレッドに話しかけていた。

 

レッド『……七司…それにブラック、ピンクに魔球少年と…誰だそのボコボコになっているのは?』

 

ブラック『…ピンクの彼氏…でも、わたし達が意地悪したせいで他の女を妊娠させた…』

 

レッド『………二股か…まあいいや…俺も同じようなことしてるからな。何の用だ?』

 

ピンク『…なんで私達が誕生したかを全てわかっている人間がいるの…そしてその人間は何でも出来る…あなたの彼女を生き返らせて人間にすることも…』

 

レッド『!!!!もし…冗談でそんなことを言いに来たのだとしたら俺はお前を絶対に許さないぞ…』

 

寿四野『俺の魔球だってあったんだ!出来ないことなんてないほうが考えにくいんじゃないですか。』

 

レッド『……確かにそうかもしれないな…それにブラックやピンクまでいるんだ。信じるしかないだろうな。』

 

七司『にしても久しぶりだな、レッド。お前の事は真央ちゃんから聞いたよ…辛い思いをしたんだな…』

 

レッド『…俺はこの街を一度は救った。

だが結局この街は無くなった…あいつも…武美も死んだ……俺は無力だ。』

 

十二司『…そんなことないですよ。俺、あなたの事はピンクからしか聞いた情報しかないからよくわからないけど…あなたはヒーローですよ。』

 

レッド『……ヒーローか…俺にそんな文字は大きすぎるよ。

ヒーローが悪に勝つだけで全てがなんとかなるならいいのにな…と考えていたのに…

仮面ライダーか…』

 

寿四野『…俺は…その人からこの世界の仕組みを教えてもらいました。

……正直言って怒りを覚えましたよ…ぶつけようのないとんでもない思いがこみ上げて…』

 

レッド『…わかった。どうせジャジメントはもうない。やる事もないからな…』

 

ブラック『…あなたは知るべき…全ては仕組まれていた…エボルト達ブラッド族によって…』

 

レッド『ブラッド族?』

 

ピンク『最低最悪の宇宙人!!この世界に起きたほとんどの事がそいつらの仕業よ!』

 

レッド『………』

 

レッド達は天月家に向かった。

その頃…ミーナと蓮はある野球選手の元へと向かった。

 

ー野球場ー

ー二軍寮ー

 

ミーナ『ここでーす。すみませーん、十三郎さーん!用があってここにきましたー!』

 

蓮とミーナが部屋の前に立ってコンコンとノックをすると部屋の主が現れた。

 

十三郎『ミーナさんに蓮さん…久しぶりですね…桜華の葬式以来ですね…』

 

蓮『…そうだね…でも、彼女は…』

 

十三郎『もう俺に関わらないでください。

俺に関わったせいで…冴花も…桜華も…千羽矢もみんな死んだんだ!!!』

 

ミーナ『落ち着いてくださーい。そんなことしたって…』

 

十三郎『わかってますよ!でも!散った桜や時間は戻す事が出来ないんです!あの頃に戻ることなんて…出来ないんだ!!』

 

彼の目から涙が流れる。

何もしてやれなかった自分。

腹に化け物を埋め込まれ死んだ木村冴花

自らが化け物となり、実験の末死んだ雨崎千羽矢

精神を破壊され、借金を大量に背負って自殺した一ノ宮桜華

彼の周りの女性は皆死んだ。

彼にとって誰もかけがえのない存在だった

それなのに…甲子園優勝も出来ず、誰も救えない。

そんな彼の人生が明るいはずがない。

このままその後悔を背負ってずっと生きていくだけだ…どうしようもない…

 

蓮『出来るの!それが!!』

 

十三郎『!!!…気休めならやめてくださいよ…怒りますよ…』

 

彼の体が一瞬震えた。

そんなことは夢に何度も出た。

なんとか出来るならしてみろ!

俺には…俺には…

 

ミーナ『出来まーす!超能力だってありますからそれくらい出来まーす!』

 

十三郎『!!!それじゃあ三人は…』

 

蓮『話は知り合いの家に行ってからします。いくらなんでも外でベラベラ話せる問題じゃないから。』

 

十三郎『はい…』

 

そして、その頃もう一人の重要な人リンを探しに野上八太郎はアパートに来ていた。

 

ピンポーン

 

茜『はい、どなたでしょうか?』

 

!

インターホンから声が聞こえてきた。

久しぶりのあいつの家…

そこから聞こえたのが妹の声…

悪くないかもな…

だけど、今は用があるのはリンなんだ。

 

八太郎『茜、俺が八太郎…野上八太郎だよ。』

 

茜『えっ?』

 

ドドドッ!

バァン!!

 

走りこんできた茜が扉を大きく開ける

 

茜『お兄ちゃん……ですか…』

 

唖然とする茜。

唖然とする俺。

大きくなった茜に驚く俺と、変わっていない俺に驚く茜。

だが、俺は茜をギュツと抱きしめた。

 

八太郎『久しぶりだな…茜。』

 

茜『うっ…うっ…うわあああああああああああああああん!!!!!!!!!』

 

茜は俺の胸にうずくまりとんでもない量の涙を流し始めた。

久しぶりの再会に茜が落ち着くのに時間がかかった。

そして、ゆっくりと涙を拭くとリンが外なか買い物に行ったから茜がお留守番していることを知り、少しその部屋で待つことにした。

 

八太郎『俺的には数ヶ月ぶりなんだけどな…こっちだと何十年ぶりになるんだよな。』

 

茜『?よくわかりませんが!とにかく会えて嬉しいです!』

 

八太郎『元気でやってるみたいでよかったよ。あ、そういえば言ってなかったけど俺、子どもがいるんだよね。』

 

茜『えっ!なんですって!ということは私にとって甥っ子…叔母さんなのに何もしてあげていない!

これは大問題です!直ぐにプレゼントを用意しなければ…ベビーベッドですか!離乳食ですか!はっ!まさか…母乳を…』

 

八太郎『落ち着け、茜。相変わらずそこら辺は変わらないな。ま、茜らしいけどな…そうだ!茜!茜って頭よかったよな!

悪いけどもし頼めるなら俺の息子の…寿四野に勉強を教えてくれないか?』

 

茜『えっ!マジですか!任せてください!茜はこれでも今は塾の先生として働いていますから!』

 

八太郎『助かるよ、ありがとう茜。』

 

茜『全然構いません!今まで伯母さんとしてしてあげられなかったことをいっぱいしてあげます!』

 

ガチャッ

 

玄関のドアが開けられて外に出ていたリンが帰ってきた音が聞こえた。

 

リン『ただいま、今日は誰かきて……』

 

久しぶりに見たリン。

ほとんど変わっていない。

黒いコートに金の髪の毛。

唖然とした顔に俺もなんだか懐かしく感じる

 

八太郎『久しぶりだな、リン。』

 

リン『…………』

 

持っていた荷物を床に落とすほど驚いたリン

心ここにあらずかな?

 

八太郎『俺だよ!八太郎だよ!』

 

ハッとしたリンは驚きつつも声を出した。

 

リン『…久しぶり……あんたの事を色々と聞いてたはずなのに…』

 

八太郎『いや、俺も運良く仮面ライダーに助けられただけだよ。

それより…リン、お前は自分の過去に興味は湧かないか?』

 

リン『……何が言いたいの?』

 

八太郎『この世界がこんなになったのは地球外生命体の仕業なんだよ。』

 

リン『地球外生命体………あなたがそんな冗談を言う訳ない…本当なのね?』

 

茜『マジですか!!宇宙人がいるなんてビックリです!』

 

八太郎『その宇宙人は頭が良く…色々な事に関わっている…

近頃起きている不思議な子どもの力に加えて…ジャジメントの巨大化と壊滅…そして…お前の血の繋がった妹についてもだ…』

 

リン『!!!!!』

 

見たこともない青白い顔をしたリンは少し沈黙した後立ち上がり俺の胸ぐらを掴む。

 

リン『その話は本当なの?』

 

八太郎『…お前は自分の過去を俺に話したことはないな…それは、お前自身も知らないからだろ…でも…その情報収集技術…素人にしては出来すぎだろ?』

 

リン『……サイボーグだとでも言いたいの…』

 

八太郎『違うな…だが、仮面ライダービルドがお前の事を教えてくれるはずだ。

…ついてこい…茜…お前はどうする?』

 

茜『…ちょっと気になります…私もついてきます!危ないって言われても行きます!』

 

リン『……仮面ライダーがジャジメントをあっさり倒したし…大丈夫よね。』

 

八太郎『ああ、仮面ライダーが本気を出せば一秒も使わずに全生命体の命を奪えるほどだからな…』

 

茜『なんと!そんな化け物が味方なんて頼もしいです!』

 

リン『……もはやなんでもありね…』

 

こうして残ったメンバーが集められた。

最も待っている間…ちょっと問題があったけどな…

 

 

 





ー第三十七回ー

ようこ・ルフト『第三十七回!後書き座談会コーナー!』

ルフト『どうも皆様初めまして!わしぁギャラクシーエンジェルのルフト・ヴァイツェンという者です。』

ようこ『はい、私はパワポケ 1.10に登場した沢井ようこという者です。ここから3回よろしくお願いします。』

ルフト『なんか今回は真面目にやるそうじゃ今までふざけすぎたから真剣にという事なので我々が呼ばれたんじゃろうな。』

ようこ『互いに指導者としてやっていますから真面目には合ってますよね。』

ルフト『ああ、互いに教え子は優秀な人材になっておって嬉しいのお。』

ようこ『ええ、でも私はもうすぐ出ますよ。ルフトさんはどうなんですか?』

ルフト『すくなくともこの章では出れんが、まあよろしく頼むぞ。』

ようこ『それでは、また次回〜』
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。