パワプロクンポケット10〜世界の破壊者の奇跡 作:カーナビレッスン
野上『え、えーと私の名前は野上八太郎であります。みなさん、よろしくお願いします。』
湯田『湯田でやんす!よろしくお願いでやんす!』
リン『野上リン…よろしくお願いします。』
(怪しいところはとりあえずなしか…)
芙喜子『野上芙喜子です、よろしくお願いします。』
(…特におかしな点は見当たらないわね…でも…何かあるかもね…)
水木『コーチの水木です。よろしくお願いします。』
(結構才能はありそうだな…)
鬼鮫『コーチの鬼鮫です、よろしくお願いします。』
(中々良いなぁ…)
皆の紹介が終わった後、それぞれの人間がステージから降りた。
最初、紹介した芽館さんのインパクトも凄かったが他の皆さまも凄かった。
その後、教室に戻ると…あの人がいた。
芙喜子『はい、こんにちはみなさん。』
奈桜『あれ?芙喜子さん。どうしたのですか?』
芙喜子『聞いてなかったの?今日はそれぞれのクラスで授業をするのよ。このクラスの担当はあたし…よろしくね。』
あ、そうなんだ…
多分、昨日話があったと思ったがどうやら俺は寝ていたから知らなかった。
荷田『へぇ〜なんの授業をするでやんすか!まさか…銃の撃ち方とか教えてくれるでやんすか!』
芙喜子『いや違うから、普通に道徳の授業よ。』
荷田『まあ、そうでやんすね。』
普通の道徳か…さて、何をするのや…
芙喜子『今日は人間の価値観に対する問題よ?これは誰もかれもが違うもの…しっかりと答えなさいね。まずはこれを読んでみたらどう?』
そういって彼女が手渡したプリントにはある絵と数分が載っていました。
怪獣を殺すのは正義か?
そんなタイトルとともに描かれていた絵には巨大ヒーローが怪獣と戦っている姿でした。
ウルトラマンだ…
荷田『ウルトラマンティガでやんす…』
荷田君がそんなことを呟いていたが俺はよくわかっていなかった。
一応、ウルトラマンも見ていたが全部見ているわけではなく、平成作品を一周したくらいだ。ダイナは見たけど覚えてない。
まあ、趣味としてみてある程度人よりかは知っているが荷田君には勝てないだろう。
荷田君はいろんなものを見ているから…今度教えてもらおう。
それにティガ…といってもこの怪獣がよくわからない。
芙喜子『それは怪獣動物園の時の奴よ…誰かわかるかしら?』
荷田『はいでやんす!ウルトラマンティガ第30話 怪獣動物園という怪獣になった豚が登場した話でやんす!』
そういえばそんな話あったな…
芙喜子『さて、ここで問題。その時、その怪獣をどうすれば良かったか?それが問題よ。』
士『へーぇー』
中々凝ってる問題じゃないか。
俺はウルトラマンもそんなに疎いわけではないが、いくらなんでもこの問題は人を選ぶな。
たしかに怪獣になった以上、豚ではなくなった。
人間を襲う怪獣を自分ならどうするか?
なるほど……簡単だ。
俺や荷田君はともかくほかの皆はどうするかわからないな。
芙喜子『さて…では、そこのあなた…あなたならどうするの?』
越後『やれやれだぜ!ウルトラマンを大声で呼ぶんだ!』
芙喜子『誰を…』
越後『初代だぜ!』
芙喜子『あ、そう。次!』
奈桜『はいはーい、怪獣に向かって帰れーっていう!』
芙喜子『次…』
和那『仮面ライダー1号を呼ぶや!巨大化出来るし、なんとかなるやろ!』
芙喜子『次…』
妙子『とりあえず防衛チームに任せる。』
芙喜子『次…』
五代『ウルトラセブンを呼ぶ…』
芙喜子(…惜しいわね)『次…』
五十鈴『ウルトラマンレオを呼び、速やかに光線技で敵を小さくする。ロンみたいに…』
芙喜子(あ、知ってる子もいるのね…)『次。』
紫杏『すぐさまその場から離れ、周辺地域に爆撃を行う、豚が怪獣になった以上何も期待する必要はないただその場から排除するだけだ。』
芙喜子(…一番だめね…)『次。』
浜野『内容は同じです、しかし一部変更あり、作戦的にその怪獣に対してなるべく早く一斉攻撃をしかけて終わらせますね。』
芙喜子『……次。』
士『その施設の職員さんと連携して豚の記憶を蘇らせます。足止めの時間をなるべく長くつくります。そして、ウルトラマンティガもしくはウルトラマンコスモスを呼び、怪獣を豚に戻してもらいます。』
芙喜子(なるほどね…)『次。』
荷田『おいらも同じでやんす!具体的にグリッドビームかフルムーンレクトでやんす!』
芙喜子『次…』
皆の意見を全て聞いた後に芙喜子さんは答えを出した。
芙喜子『さて、皆の話を聞いたこの問題、これは心理テストみたいなものよ。合意的な考えとしては神条、浜野が正解。しかし、今の世の中を考えてみた場合には天月、荷田、門矢も正解と思われるわね。』
神条『その怪獣は実際にその話だとどうなったのですか?』
芙喜子『荷田の言う通りグリッドビームで豚に戻ったわ、これは作り物だからそうなった。馬鹿みたいなハッピーエンドで私は嫌いだけどね。』
士『俺は大好きなんですけどね…今の世の中は実際にそうでしょう。』
芙喜子『確かにそうね…仮面ライダー革命によって多くの人間が救われて完璧にハッピーエンドとなった。
まじめな人間が馬鹿を見て悪い奴らがのさばる世界でなくなった…でもね…忘れないでほしいの…この世界が上手くいったのは…偶然だということを…』
チラッ
士(!!そうか…そうだよな…)
俺はその後、トイレの個室でディエンドに変身して並行世界へと向かった。
これが芙喜子さんが俺に伝えたかったことなのか…そうなのか…
授業後に並行世界との関わりのことを知らされた俺はすぐに向かった。
並行世界へと行った俺を待っていたのは胸糞悪い現実だった。
並行世界…少し違った未来…希望なんてなかった!
地獄…本当の苦しみであった!
士『…そっか、そうだよな…そうなるよな。』