パワプロクンポケット10〜世界の破壊者の奇跡   作:カーナビレッスン

78 / 92
更新遅くなってすみません!
最近、知り合いから死ねと遠回しに言われてイライラして中々投稿できませんでした!
ても、気にしないようにしていきます!それでは、どうぞ!


第七十六話 俺の思い

 

ー教室ー

 

夏海『というわけで、改めてあたいの名前は天加夏海(てんか なみ)夏海ってよんでね〜よろしくね、みんな。』

 

青髪の彼女は自己紹介を終えた後に荷田君の前に座る彼女をチラッと見る。

たしかに綺麗だなぁ…とは思うけど。

 

夏海『よろしくな、荷田!』

 

荷田『えっ?なんでおいらの名前知ってるでやんす?』

 

夏海『さっき隣のクラスに行った時のいざこざで背中のユニフォームの名前が見えたからだよ。

ま、5日間だけど頼むよ。』

 

荷田『…なんか外見と中身のギャップが凄すぎて落ち着かないでやんす。』

 

夏海『そうかなぁ?まあ、でも昔からこれだからさあ、治そうとも思わないし、治したくないかな。』

 

荷田『でも、それはメイクでやんしょ、そこまでいくと天才…』

 

夏海『これすっぴんよ。』

 

ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!

 

またもクラス中から大声が出てしまっている。

まあ、この美貌でメイクしていないとなるとおおごとだ。

たしかに隣のクラスの事で大分驚いたがこの発言にもそれと同レベルのように騒いでいた。

最も俺と先生は叫ばなかった。

特に興味がないからな。

 

大河内『…落ち着け!!ともかく、いまは朝礼中だ。終わってから質問して驚け!』

 

皆がふてくされながら朝礼のどうでもいい話を聞いてすぐに天加の周りに集まっていた。

 

趣味は?

体動かす事

 

好きな食べ物は?

たこ焼きとか豆腐よ

 

嫌いな食べ物は?

青汁とかそういう不気味な飲み物

 

運動は好き?

大好きよ

 

兄弟や姉妹は?

いるよ、うちは大家族でいっぱいいる

 

何か好きなテレビとかは?

今は中学聖日記とかリーガルV、ウルトラマンR/B、仮面ライダージオウ、快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーかな

 

などと楽しそうにクラスメイトと話しを交わす。

なんだかすぐにクラスメイトと馴染んでいるなあ…

確かに可愛いんだけどなんか気になるんだよなあ、なんでだ?

 

荷田『なんか男勝りな性格でやんすけど、あの美貌とスタイルと誰とでも仲良くなる気さくさは凄くポイント高いでやんす。』

 

士『そうなの?そこら辺はよくわからないけどなぁ…』

 

荷田『美人にばかり囲まれている士君にはわからないことでやんす。』

 

士『…そうだよな…』

 

そんなたわいのない会話を空返事で終わらせようとしていた時に前から夏海が現れた。

 

夏海『よっ!はじめまして士君!』

 

士『あ…天加さんだったっけ?何の用?』

 

荷田『ちょっと士君失礼でやんす!

流石にそんな態度は…』

 

夏海『いいよべつに、ちょっと気になったから声かけただけだし、まぁ用はようかもしれないけど…聞きたいことはあるよ。』

 

士『なんだ?』

 

夏海『あんたは一体今、何をしてる?』

 

士『え、何言ってるんだ?』

 

荷田『え、部活なら野球部をおいらと一緒にしてるでやんす

 

夏海『違う、そうじゃないよ。こんな所で何してるんだって言ってんのよ。』

 

士『…何してるんだって…そりゃあ…ぼーっとしとるだけだ。』

 

夏海『心配じゃないの…あの人の事。』

 

そういって彼女は空いていた和那の席を指差して示した。

俺は少し顔をしかめて向こうを向いた。

 

士『和那か……俺には関係ない。』

 

俺のあからさまな変化に対して、夏海はすぐに声をかけた。

 

夏海『ふーん……そんなこと言うんだ…ひっどーい。』

 

士『そんなこと言っても俺にはどうしようもないだろ。和那とは…』

 

夏海『ま、そうかもね。和那とは…か…なら隣のクラスのあの女とはどうなのよ?』

 

士『!!な、なんで…』

 

夏海『話しには聞いてるよ、だって今引きこもってるのはあんたが原因だってこともね。』

 

士『人のプライバシーにずけずけと…面倒だなお前。』

 

夏海『そりゃあまあ、色々とあんのよ。でもさあ、あんたは選んだんでしょ?あの娘に?』

 

士『…そうだよ、それがなんだよ。』

 

夏海『………嘘つき。』

 

ダッ!

 

夏海は俺の所から離れてそのまま走って教室から出て行った。

どこに行ったんだ。

まあいいさ、俺には関係ない。

 

関係ないよな…

しかし、あいつなんだ本当にうっとおしい…

何のために俺なんかに話し掛けてきたんだ

和那がなんだよ!!!

俺にはなあ…俺にはなあ…

桜空が…いや…さらか…

今は…俺が…さらを救わないと…

どうすれば…どうすれば…どうすれば…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうすればいいんだよ!!!

 

 

 

何をすればいいんだよ!!!!

誰か教えてくれよ!!!

 

 

これは俺とさらの問題だし、俺と和那の問題なんだ!!

誰の指図も受けない!!

だけど!!!

俺は…俺は…俺は…

俺では…俺じゃあ…俺なんかじゃ…

 

 

 

 

 

何にも出来ないんだよ!!

 

何をどう頑張っても思いつかないんだよ!!

 

さらになんて声をかければいい?

 

残念だったね

また、頑張ろっていえばいいのか?

そんなわけないだろ!

なんで…なんでなんだよ!

なんでPAを飲ませなかった!!

想像妊娠だけには意味ないと分かっていても割り切れない!

残念だったよ!!

残念で仕方ない!

でも…でも…それだけならまだ…それだけならなんとかなったかもしれない!!

でもそうじゃないんだ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思った…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あることを思ってしまった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"想像妊娠"でよかったって……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高校生だから…まだ…高校生だから…

 

責任なんてとれやしない…

 

 

怖かった…とても……怖かった…

 

 

自分が一瞬でも子どもが死んでよかったと考えたら…それはもはや人間じゃない…

 

"クズ"だ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"クズ"でしかないんだ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー屋上ー

 

トン

 

 

 

 

 

ランファ『あんた…これはどういうこと…』

 

士『この通りだよ、もう疲れた。俺に…俺にこの二つのドライバーを持つ資格はない。

あんたが持っててくれ。』

 

ランファ『……わかったわ、それじゃ。もう会うことはないでしょ、ばいばい。』

 

タッタッタッ

 

 

俺はランファから背を向けて歩いて教室に戻った。

もうそうするしかなかった。

こんな"クズ"が仮面ライダーになる資格はないんだ。

さよなら…仮面ライダー…

 

ー教室ー

 

俺は今日も戻り席に着いて顔を伏せて一分間だけ泣いた。

全てに別れをつげて…

 

 

 

 

 

ー屋上ー

 

ランファ『…ベルトを渡せとは言ったけど…そういう意味じゃないのに。』

 

ランファと春川が先ほどもらった二つのドライバーを持ちながら話していると一人の人間が歩きながら二人にはなしかけた。

 

??『仕方ないですよ、今はもう…』

 

春川『でも、どうするの?超災害まであと5日…下手したらここは…』

 

??『こいつを使う。』

 

懐から二つの物を取り出した。

ディケイド!カブト!

 

春川『それは…なんであんたが持ってんの?』

 

??『へへ〜ん、私にだって力はあるんだよ?』

 

ランファ『あんた…そんなことしたら…』

 

??『家族が悲しむって言いたいんでしょ。あなたのことだから。』

 

ランファ『そうよ!あなたもわかってるじゃない!』

 

春川『あんた……本気なの?』

 

??『そりゃあやらないと!だって仇でしょ!許せるわけないし…本気だよ。』

 

ランファ『駄目よ!なんとしてでも…』

 

??『やるって言うの…』

 

春川『…いや、私たちじゃ彼女は止められない……なら、戦わない方がいい。』

 

ランファ『魔姫!!…そうかもしれないけど…』

 

??『とりあえず行くから!じゃあね!』

 

その人間は持っていた二つの物を見せびらかして屋上から消えた。

ランファと春川もそのまま屋上から去っていった。

 

 

 

 

 

 

 





烏丸『どうも、皆さん烏丸ちとせです。
今回も面白かったですね〜
え!魔姫っていうのは誰かって?春川さんの名前です。
ちなみにハルマキとよく呼ばれてます。
あ、あとこんなに遅れた理由は作者が本当に言われたのが『あなた私が死ねばいいと思ってる』と言われたからです。
でも、作者いわく『そもそも興味がない、お前の事を考えたことがあるわけないだろ。』との事です。
互いに面倒ですね、それではまた次回!』

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。