パワプロクンポケット10〜世界の破壊者の奇跡 作:カーナビレッスン
お久しぶりです、みなさんお元気ですか。私は花粉症でめちゃくちゃ苦しんでます。
目が中々〜かな、ま、私としてはジャックポットストライカーが高すぎて手が出せなくて大変な思いを最近よくしています。
それでは、どうぞ!最後に発表がありますよ〜
ー屋上ー
ここ、親切高校屋上から見える景色はいつもと違う。
俺だけではなく屋上にいる全ての人間が様々な感情を抱きながらその景色を見ていた。
景色というよりかはその二人をだったが…
春川『…こうなった以上、私達には何も出来ないし…手も出せない。』
目に映らないスピードで戦うアナザーディケイドカブトとアナザーダークカブト。
その戦いはもはや悲しみしかない。
暴走するアナザーダークカブト。
彼の正体は別世界の門矢士と和那の第一子、門矢総(かどやつとむ)
彼は死ぬまで誰からも愛されず、ただひたすらに人からいじめられた。
そんな彼に対する者。
アナザーディケイドカブト
変身者は門矢総ともこの世界とも別世界の門矢士と和那の第一子。
門矢夏海(かどやなつみ)
この親切高校に天加夏海(てんかなみ)として別世界の異母兄妹の門矢優巧郎(かどやゆうたくろう)と潜入入学をしていた。
彼女は生まれてからずっと家族の愛情をたっぷり感じながら暮らしてきた。
そんな二人の戦いは最初はお互いの力は同一だったが徐々に差が出始めた。
アナザーディケイドカブトの門矢夏海は母親の活発な部分を濃く引き継いでありとあらゆるスポーツを制覇しているほど運動能力はとても高かった。
そのため、昔から仮面ライダーカブトを見てきた事もあり、始めての戦闘であるこの戦いもそこまで素人ではない。
しかし、アナザーダークカブトの門矢総は産まれた時からのいじめや虐待により、サバイバル環境を生きた人間のような筋肉と骨格が体を形成している。
そのため、今までは自らの力が弱かったがためにただ耐える事のみに徹していた体が死という行為により、復活した時にリミッターが外れた。
リミッターが外れた体は神経を鋭敏にし、肉体を最高にして使い戦っている。
そのため、限界などは存在せず呼吸も変わらない。
そしてその差が長期戦になった夏海をじわじわと追い詰めていった。
その事に気付き始めた春川は苦言をもらしていた。
春川『…この戦いの終わりは見えた。
最原じゃないけど推理するならアナザーカブトの勝ちね。』
二人の戦いを見ているうちに俺や和那はなんだか複雑な心境でその光景を見ていた。
いや、見ようとしたが目に映らないためなんともいえないものだった。
和那『…なあ、本当のことをうちが知ったらそんなに悲しいんか…あのアナザーダークカブトのことを…なんか知りたくなってきたんや…』
目に涙を浮かべる和那に対して…俺は何も言えなかった。
いや、言えなかったというより言う資格があるかすら疑問に思った。
そんな俺よりゴン太さんが話し始めた。
ゴン太『………わかった。みんなが言いづらいみたいだからゴン太が話すよ。本当にいいよね。』
士『……ああ。』
俺は覚悟を決めた。
和那に知られたくはなかったがもう無理だ。
彼女の顔を見た時に思った。
いずれこうなるものだったと…
ゴン太『君の体には他の人と違って特殊な力があったんだ。
その力は仮面ライダーオーズのサゴーゾコンボの特殊能力に類似する重力操作。
自分や自分が触れたものの重さを変えることが出来るんだ。
それをジャジメントと呼ばれる組織が目をつけたんだ。』
和那『ジャジメント。あの悪徳企業として仮面ライダーつまり士に破壊された組織。』
嫁桜空『その企業の実状が世間に流れた時に世界はパニックになりかけていましたが士のおかげでなんとかなりました。』
ゴン太『でも、士君が仮面ライダーになっていない世界はジャジメントの思いのまま…表面的には平和を取り繕っているけど毎日何処かで戦争が起きて多くの死者が出ている。』
戦争…なんか懐かしいキーワードだな。
そんな言葉俺が仮面ライダーになってからは口にする事すらなくなる程風化した物だからかな。
でも…その世界では…
ゴン太『貧困、差別、宗教、伝染病などなど色々な事が原因で戦争が起きている…いや、起こされているんだ。
ジャジメントが戦争を管理し、世界経済を牛耳って戦災孤児や何も知らない人達を集めて新たな兵器の実験動物にしている最低な奴等なんだ。』
和那『その…実験動物の一人が…』
ゴン太『そう、君なんだ。
君はさっき言った通りの力…超能力が使えた。
だからそれに目をつけたジャジメントは実験場の一つである親切高校に入学した君をジャジメントの手先にすべく奔走した。
あの桧垣というさっきのアナザーカブトの人は元々は親切高校の保健室の先生だった。彼が主に実験をしていたんだ。
でも、ジャジメントが仮面ライダーに敗れた時に君以外の生徒やその家族もジャジメントや桧垣の被害者だった。
その事実を知った士君は仮面ライダー龍騎のミラーワールド移動能力で桧垣を仮面ライダーエグゼイドのリプログラミングでミラーモンスターとして閉じ込めた。』
士『怒りが収まらなかったんだ…自分勝手な野望を押し付ける桧垣が…あれを使うのもやむなしと考えたくらいだ。今の俺には関係ないけど…』
ゴン太『それは置いといて話した通り、士君のおかげでこの世界で君は平和に暮らしている。士君が救った優太郎君も夏海ちゃんも平和に暮らしているんだ。
でも、アナザーダークカブト…総君の世界ともう一つの世界はその世界で士君が死んでいたから助けられなかった。
その行くべき世界は士君が生きていないと仮面ライダーとして戦えないんだ。』
和那『そんな…そんなのおかしいやろ!
パラレルワールドやからってそんなこと…そんなことあるわ…』
和那の動きが止まった。
話している途中なのになんでだ…
この時和那は前に見た夢の事を思い出していた。
和那(あの時の戦闘…人類が滅亡して破滅していった。
荷田から借りて見たシャンゼリオンであったのと同じ…滅亡…)
どしゃっ!!
ヒュン!!
ガン!ガン!ガン!
ヒュイーン!!
ドンッ!!グチャッ!!
音がなんだかはっきりしてきた。
なんでだ…
春川『……押されているの…やはりそろそろ限界が…』
士『限界…アナザーディケイドカブトはクロックアップで動き続けても平気…』
春川『そんなわけないでしょ!この馬鹿!
それが出来たのはディケイドの世界の仮面ライダーカブトの変身者ソウジだけよ。
始めての戦いに加えてあの速度…そして何より…夏海と総は兄弟の中でとても仲が良いのよ。この写真たちを見ればわかるわ。』
春川は写真を取り出して皆に見せていた。
その写真に写っていた物は夏海と総が海ではしゃいで遊ぶ姿、手を繋いで屋台を歩き回る姿、桜を眺めて互いに肩を合わせて寝ている姿などが写っていた。
春川『長女の夏海と三つ子の真ん中の総はいつも一緒にいる。
泣き虫で人見知りが激しい総は甘えっ子でいつも夏海の後ろについてきて、面倒見が良い夏海もそんな総が大好き。
他の子といる事もあるけど大半は二人一緒で動いていた。
…そんな夏海が別世界とはいえあなた達父と母のために来て…命をかけて戦っている。
それを見てあんた達はただ悲しんでるだけなの!それが親なの!!!』
春川さんが切れた。
あの冷静な春川さんが俺たちに切れている。
いや…というより俺か…
士『俺は…俺は自分が格好良くなりたいから仮面ライダーやってただけだ!それなのにこんなことになるなんて思わなかったんだ!』
もう本音を言ってやった俺は最低なんだ。
だからもう…もう…
春川『それが本音…違うでしょ…あんたは!それが本音なわけないでしょ!』
士『そんなことない…俺は…そんな最低な人間だ…』
そうじゃない。
俺は最低な人間なんだよ。
和那の事だって知らない気にしない
このままで良いと思っていたのに…
仮面ライダーのことも…俺は…
俺は…
もう…価値なんてものは…
嫁桜空『違います!!!!!!!』
落ち込んでネガティブになっていた俺を激励するように嫁桜空は叫んだ。
そして俺の真正面に立ってそのまま両手を俺の顔につけ…
チュッ
軽く唇を交わした。
優太郎『え…ママ…何やって…』
俺自身唖然としていたしかし嫁桜空はしっかりとした表情で口を開いた。
嫁桜空『私はあなたが好きです!
愛しています!
でも、あなたは別世界だと…他の人も愛していたと春川さんから聞きました。
確かにそれが嫌です!今でも嫌です!でも士は私だけが好きなんじゃない…だとしてもそれで良いじゃないかと思うようになれました。
士が私を好きだと言う事に変わりはないのだから。』
優太郎『ママ…確かにママはママだ。この世界のママも…強い。』
嫁桜空の表情は確かに微笑みを浮かべていたが同時に目から涙も少し出ていた。
自分が愛した存在が自分以外を好きになっている。
彼女にとって受け入れる事が出来ない事なのかもしれないけど無理をしているようにもあまり見えない。
受け入れつつも苦しんでいるのか…
士『嫁桜空…………ありがとう……和那。』
俺は和那の横に立って話しかける。
士『和那、俺は確かに嫁桜空が好きで仮面ライダーもごっこ遊びだったのかもしれない。
別世界のお前の事を同情もしていた。
でも!お前を助けたかったのはごっこでも同情でもない!!!
俺がお前に一目惚れしたからなんだ!!』
和那『!!!』
和那がこちらを見て俺の肩をがっと手で抑えて目を合わせた。
和那『…この目に嘘がつけるか。
本当にそれが本音やな…なあ…嘘やろ…』
哀しみの表情が和那から伝わる。
しかし…それだけじゃない。
口元が微妙に震えていた。
士『俺の初恋は和那だ。間違いないんだ!』
俺は自分の気持ちを伝えるために目を見てしっかりと言葉を言った後に和那に口づけをした。
嫁桜空が教えてくれたように。
唇に想いを乗せて…
俺は和那を抱きしめて強くキスをした。
そして、唇を離した瞬間…
シュイーン!!
空に穴が開いてそこから戦闘機が出てきた。
ゴン太『あれはランファさん。』
なんとその戦闘機にはランファさんが乗っていた。
しかもかなり上機嫌だった。
ランファ『受け取りなさい!』
戦闘機の窓を開けてスーツケースをこちらに投げてきた。
春川さんはそれを受け取り中を開けるとピンクのディケイドライバーが出てきた。
士『これは?』
春川『パワーアップ版のディケイドライバー、ネオディケイドライバー。こいつを使う?使わない?』
そんなの決まってる!!
体が勝手に動いた!!
変身!!!
カメンライド!!
ディケイド!!
士『通りすがりの仮面ライダーだ!
覚えておけ!』
俺は二人を止めるために仮面ライダーになる!
ー後書きー
烏丸『どうもみなさん、烏丸ちとせです。
本当に残りカウントダウンになりましたね〜この章の最終回。
これも皆さんの応援あってのものです。ありがとうございます。
これが終わったら第三章というわけではなく…ちょっと特別編を数話挟んでからになります。
ま、気長にお待ちください〜』