陽だまりと歌姫の恋   作:穂乃果ちゃん推し

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今回は前回の引き続きとなります!前回は、自己紹介を終えて解散になった後……晴海ちゃんから冬也くんが生まれ故郷に帰って来るまでに何をしていたのかが少しだけ明らかになりました。その事を受けて紗夜ちゃんは、憧れたギタリスト……冬也くんに教鞭を揮ってもらおうとお願いし、冬也くんはそれを快く承諾。それをした直後に晴海ちゃんがとんでもない事を言い出して……?


こんな感じですね!前回と同じ様に冬也くん視点で全てお届けします!本日2連続投稿です!
それでは『バンドへのお誘い』始まりますよ!


バンドへのお誘い

晴海「……わ、私とバンドを組まない?」

 

冬也「バンド?」

 

 

俺は一瞬晴海から言われた事が理解出来ずにいた。……無理も無い、バンドを解散したのはついこの前だったのだから!それを関係無しに晴海は勧誘を続ける。

 

 

晴海「だーかーらー!お願い!私と一緒にバンドを組んで!」

 

紗夜「あ、ああ……貴女!一体どう言うつもりですか!///」

 

燐子「そ、そうだよ!晴海ちゃん、どう言うつもりなの!?///」

 

 

晴海の必死なお願いに顔を紅くしながら反抗する紗夜と燐子。……ま、まあ……気持ちは分からなくもないぞ?そんな俺の気持ちを他所に話を進める。

 

 

晴海「……私、何時かあんなバンドをしたいって思ってたんだ……ずっとずっと」

 

冬也「お、おう……」

 

晴海「元々はゆっきーのお父さんがやってた様なバンドがやりたかったんだけど、……私は冬くんのバンドに惹かれたんだ」

 

冬也「そ、そうなのか……」

 

 

静かに自分の想いを話し出す晴海。それを俺と紗夜に燐子の3人は静かに唯耳を傾けている。……さらに晴海は続ける。

 

 

晴海「……あっ、もちろん!誰の目に触れても恥ずかしく無い物にしようと考えたよ!?小さい頃からピアノを磨いて……歌の質も向上させて、何時かバンドを組みたいって思いはあったんだよ!ずっとずっと!」

 

冬也「……」

 

晴海「でも……やってくれる人は、皆無だった。私が誘っても『難しい』、『キツい』の一点張り……仮にやってくれたとしても、結局はサポート止まり……私は、バンドを組んで大会に出たい!あわよくば優勝したい!」

 

紗夜「晴海さん……」

 

燐子「晴海ちゃん……」

 

 

晴海は思いの丈を全部俺たちにぶつける。……俺たち3人の返答を待たずして、晴海は想いを告げる。

 

 

晴海「無茶なお願いだって言うのは分かってるよ……でも、でもね!私はバンドがやりたい!……冬くん、私と一緒に、バンド……やろ?」ウルウル

 

冬也「……は、晴海……」

 

紗夜「どうするんですか?」

 

 

晴海が涙目になって懇願して来る。弟子である紗夜からは俺の決断を促している。……紗夜のギター指導もあるが……ええい!仕方ない!

 

 

晴海「ううっ……ヒクッ」ウルウル

 

冬也「……ったく、わかったよ」

 

晴海「……ほぇ?」

 

冬也「やろうぜ、バンド。……でも、やるからには手は抜かないからな?」

 

晴海「ああ……っ!……うん!」ニコッ

 

 

俺がバンドへの参加を示すと、晴海の顔から一気に曇りが晴れて明るくなったかの様に笑顔になった。……全く、調子の良い奴め。俺は2人に向き直る。

 

 

冬也「……聞いての通りだ。……俺はお前たちの前に立ちはだかる。Roseliaが勝つには、俺たちを超えるしかない。覚悟は出来てるな?」

 

紗夜「ええ、もちろん!」

 

燐子「……絶対、負けません!」

 

冬也「その意気だ!……さてと、ギターのティーチングの事だけど、どうするんだ?」

 

紗夜「それは変わりなく、教鞭を揮ってもらおうと思うわ」

 

冬也「わかった。」

 

 

俺はそう言うと再び晴海に向き直る。……その後に俺は右手を差し出した。それはこれからの活動の手助けとなる事の意味を込めて。

 

 

冬也「よろしく頼むよ……リーダー」

 

晴海「……うん!任せといて!」

 

 

そう言って晴海は俺の手を取った。ここに俺の新しいバンド活動が始まりを告げた!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〔少しした後……〕

 

それから少しした後、俺たち4人は音楽室へと来ていた。……事前に許可は取ってあるため、音楽室の鍵を開けて中に入る。目的はもちろん紗夜へのギター指導のためだ。

 

 

紗夜「……」

 

冬也「……」

 

 

俺と紗夜は黙々とギターの調節(チューニング)を行なっていく。時折、アンプや摘みも使いながら音の調節をして行く。丁度いい頃でタイミング良く調節が終わる。

 

 

紗夜「それじゃぁ……頼むわ」

 

冬也「ああ。……先ずは」

 

 

俺はそう言うと紗夜へのギター指導を行なっていく。時折、紗夜からの質問が出て来たが、それにはしっかりと対応して行く。その後には2曲ほど合わせてタイミングを確かめた。途中に晴海や燐子も入って貰い、ボーカルとキーボードと合わせるトレーニングも行なった。……そして辺りが夕焼けに染まってきた頃……。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[花咲川学園:音楽室]〔4時間後〕

 

冬也「……今日の練習は終了」

 

紗夜「ありがとう。これからも頼むわね」

 

冬也「おうよ」

 

 

俺たちはそんな会話を交わす。……もちろん師弟関係は考えるつもりではあるが、同い年という事でそれを抜きにしている。……それを見ていた晴海と燐子は。

 

 

晴海「何だかあの二人……」

 

燐子「良いコンビですね」

 

 

そう言い合って2人で笑い合っていた。……とその時、紗夜のスマホに1本の連絡が入る!

 

 

紗夜のスマホ♪♪♪

 

 

紗夜「何方でしょうか?」

 

 

紗夜は気になってスマホを確認する。するとそこには、友希那からのメッセージが届いていた!

 

 

友希那『紗夜、練習の方は上手くいってるかしら?……そろそろ全員で合わせたいのだけれど、今からCiRCLEに来れるかしら。待ってるわ』

 

紗夜『分かりました。今日は彼の他にももう1人お客さんを連れて来ます。調節をして待っていて下さい。』

 

 

そう送って紗夜はLINEを閉じる。確認して見ると、時間は4時を差しており、普段ならRoseliaの練習に参加している頃合だった。

 

 

紗夜「そろそろ行きましょうか」

 

冬也「ああ」

 

燐子「そうですね」

 

晴海「え、ええ?……どこ行くの?」

 

 

晴海が困った様に3人に問うと、燐子がその質問に答える。

 

 

燐子「ライブハウスです」

 

紗夜「貴女の事は念の為に伏せています。バンドを組むのであれば、参考にして見てはいかがですか?……ですよね、マネージャー?」

 

冬也「ああ、そうだな」

 

晴海「え、ええ?」

 

 

そしてそんな晴海の胸中も知らずに俺たちは『CiRCLE』へと向かう。それに慌てて晴海は追いかけて行く。……この後にRoseliaの演奏を聞いて、晴海は衝撃を受けてしまうのはまた別の話である。




今回はここまでです!如何ですか?今回は晴海ちゃんのバンド結成に至るまでの経緯をお届けしました〜!晴海ちゃんは作中で『ゆっきー』と言っていましたが、友希那ちゃんの事です。……もし別の意味で捉えたのなら、『未来日記』にハマってますね……。まあ、それでも構わないのですがね?


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