友希那/リサ『私(あたし)たちをウラギルノ……トウヤ……デキレバ、ウソッテイッテホシイナ……?』
冬也「……!」
片言になりながら濁った生気のない瞳で、詰め寄りながら言葉を出させようとする友希那とリサ。その様子に冬也は今まで経験した中で、感じた事の無いような悪寒を感じた!
冬也「わ、わわっ……わかった!全部話す!」
友希那「ええ、わかったわ」
そう言うと友希那は未だに詰め寄ろうとしているリサを引き離し、適当な所に座らせる。そして冬也は口を開く。
冬也「……すまない。俺の行動が、2人を困惑させてしまったんだな。それは申し訳ないと思う」
リサ「……」ニコニコ
冬也「だがな、俺が編入した学校は俺以外は全員女子……こんな状況で、『他の女子と関わるな』ってのは流石に無理だろ」
友希那「そうね」
冬也の必死な説得に眉一つピクリと動かさずに聞いている友希那と、常に笑顔ではいるがその内には黒い物を纏っているリサ。冬也は続ける。
冬也「でもな?……友希那とリサの事が大切なんだよ、俺は」
友希那/リサ『………!////』
冬也「今更になって言う事かもしれないけどさ、お前らは俺にとって最高の幼馴染だよ。それはどうやっても変えられないと思う」
友希那「そ、そう……///」
リサ「と、冬也……」
冬也の言葉が言い終わらないうちに、2人は冬也へと抱き着いた!
冬也「おおっ!ちょ、ちょっ!」
リサ「ありがとう……!」
友希那「私たちも貴方だけが、1番大切……私にとっては音楽と同じ位大切なの……!」
気付かないうちに、2人の目からは涙が溢れ出ていた。それを塞き止めるかのように、冬也は言葉を発する。
冬也「ありがとう……こんな俺を想ってくれて。まだまだ鈍いかもしれないが、俺の事……好きでいてくれるか?……そうでないと、上着ポケットに盗聴器なんて仕掛けないからな」
友希那「何を……今更、言わせてるのよ……」
リサ「アタシたちは冬也が好き……大好き!冬也の望む女の子になってみせる!」
友希那「わ、私だって……それは、変わらないわよ……!リサにも絶対に負けたりしないわ」
リサ「それを言うならアタシだって同じだよー?負けないからね、友希那!」
友希那「ええ」
冬也の事で一悶着あった後、友希那とリサは固く握手を取った。お互いに好きな相手は譲らないという意志の現れか、互いの手に力が入って行くのが伺えた。
冬也「あ、あの……メラメラと情熱的展開になっているところ悪いんだが、俺……報告しなけりゃいけない事があったんだわ」
友希那「?何かしら?」
リサ「……ま、まさか!」
冬也の突然の報告宣言に、疑問を抱える友希那。その時、リサは別の意味で捉えていたらしいが。
〔※ここからはリサの妄想が入ります。話の展開がとても急になっていますので、追いつける方のみここからはどうぞ。妄想シーンにお付き合い下さい※〕
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〔リサの妄想〕
冬也「ただいま」
リサ「お帰りー冬也♪ご飯にする?お風呂にする?それとも……ア・タ・シ?」
冬也「それじゃぁ……ご飯で」
冬也がそう答えると、少々不満げな顔を浮かべながらもリサは冬也をリビングへと誘った。
リサ「それじゃぁ、食べよっか♪」
冬也「ああ!」
リサ/冬也『いただきます』
お決まりの挨拶を口にして、並べられている色とりどりの料理に手を伸ばす。その中にはリサの得意な筑前煮もあり、顔を綻ばせながら食べていた。
リサ「どう?美味しい?」
冬也「美味い!この味付け……俺好みだ!」
リサ「ホント!?良かったー☆まだまだあるから、どんどん食べてね♪」
そう言って2人は食べ進める。暫くして食べ終わり、お風呂も済ませてあとは寝るだけとなった頃……。
リサ「ねぇ……覚えてる?」
冬也「ん?」
リサ「アタシが冬也と付き合う事になった切っ掛け♪」
冬也「ああ!……あの頃は、抱き着かれた後の告白だったからな〜。ムードなんて考えられた物じゃなかったな」
リサ「うぅ……それを言われると、弱るなぁー」
突然の冬也からのカミングアウトに、バツが悪そうな顔をするリサ。でも、それをフォローするかの様に冬也は続ける。
冬也「でもあの出来事があったから、俺はリサに告白できたんだ。それには変わりない」
リサ「……大好きだよ、冬也♪」
冬也「俺もだ……リサ」
そう言って2人はキスをする。最初はソフトだったものの、リサの舌が冬也の口内を犯し始める。それに負けじと冬也もヤリ返す。そして互いの吐息が熱を帯び始めてきた頃……。
リサ「冬也……アタシと、シたい?」
冬也「ああ、ヤラせてくれ……リサ。」
リサ「うん……シよ?」
その言葉を皮切りに、2人は布団へ移動する。そして冬也は耳に口を近づけて囁く。
冬也「好きだ……リサ。他の男なんかに、お前は絶対に渡さない。」
リサ「うん……アタシもだよ、冬也。他の女なんかに、冬也は絶対に渡さないから♪」
その言葉が引き金になり、2人は身体を交わらせあい……身も心も1つとなった……。
〔リサの妄想 END〕
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リサ「……///」ボンッ!
冬也「あ、ありゃ?」
友希那「ちょっと〜?リサ〜?……ダメね、完全にトリップしているわ」
友希那がリサの様子をチェックするが、リサは妄想世界にトリップしていたのか、元の世界に帰ってくるまで30分近くかかった。その後友希那がリサを連れて自宅へと送り届けたのは、また別の話である。
冬也「念の為に2人には、聞いて貰いたかったんだが……仕方ない。後日にするかな」
今回はここまでです!如何ですか?今回は前書きを無しにしました!そして天の声視点でお届けしました〜。結局、冬也くんは言うべき事を言えませんでしたね……。それではまた次回です!
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