友希那とリサの突然の襲来から数日経ち、普通の人なら誰もが嫌う月曜日がやって来た。……そんな中、この人物はと言うと……。
〔大空家:冬也の部屋〕
冬也「……んんっ」
何とも呑気な事にまだ就寝していた。……しかし、彼の平穏はある一つの音とともに崩れ去ってしまったのだ!
冬也のスマホ♪♪♪
(BGM:DAIGO『無限∞REBIRTH』)
冬也「……ったく、何だ?」
リサ『おはよー冬也☆一緒に学校行こ?』
冬也「良いけど……朝早くに電話して来んなよ、迷惑だろ」
冬也が辛辣な言葉をリサに掛けると、言葉に詰まったかの様にリサが収まる。すると何かが途切れ途切れに聞こえ始めた。
リサ『冬也は、アタシと話すの……イヤ?』ウルウル
冬也「うっ……ズルいぞ、そういうの」
リサ『えへへっ、ついね☆……でも、同じ様な手段で他の女にもやられて、篭絡された冬也に言われたくないな〜』
冬也「ぐうっ!……何故知ってる」
思わず突かれた急所に呻き声をあげる冬也。そんな心中を他所にリサは続ける。
リサ『アタシ、知ってるよ〜?……冬也、アタシたちに立ちふさがるんでしょ?バンドを組んで』
冬也「おいおい……それも、盗聴器から聞こえて来たって言うのかよ」
リサ『うん☆……言ったじゃん、筒抜けだって』
冬也「頼むから!……友希那には!……友希那には、黙っててくれないか?……アイツ、怒ったら何しでかすか分かんないから!」
リサ『うーん、どうしよっかな〜?……友希那に伝えよっかな〜♪』
冬也「勘弁してくれ!」
冬也はリサに掛かりっきりで、この家にお客さんが来ていたのをすっかり忘れていたのだった!そして、その人物は非情にも……冬也の目の前で立ち止まった!
?「へぇ、そうなの……」
冬也「友希那にバレたら、何されるか分かんないんだよ!だから……黙っててくれないか!」
リサ『分かった、分かったから……アタシからは言わないよ?』
冬也「ありがとな……ん?『アタシからは』って、どういう意味だ?」
友希那「……冬也」
いきなり友希那に名前を呼ばれた冬也。身体を震わせながら首を後ろへと回す。……そこには、修羅が立っていた。
冬也「友希那……」
友希那「話は全て聞かせてもらったわ……どうして、その決断になったのか、確りと聞かせてもらうわよ?」
リサ『それじゃ、また後でね〜♪』プツッ!
冬也「あっ!おい、ちょっ!」
電話の向こうのリサは冬也の状況を気にせず、電話を切る。それを確認した友希那は再開する。
友希那「……キカセテモラウワヨ、イイワネ?」
冬也「…はい」
凄い威圧感を放ちながら片言で迫った友希那に、冬也は成す術もなく、事情を説明する事にした。
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〔30分後〕
友希那「成程……言い分はわかったわ」
冬也「すまない……」
友希那「その役目を背負ったのなら、私は何も咎めないわ。……その役目を十二分に全うしなさい。あこには私から伝えておくわ。」
思ったよりも平和的な解決に、ホッと安堵の吐息を吐いた冬也。友希那はさらに続ける。
友希那「この事は、紗夜と燐子は先に知ってるのよね?」
冬也「ああ」
友希那「……だったら、止める理由は無いわ。頑張りなさい」
冬也「ありがとう」
すんなり矛を収めてくれた友希那に御礼を言う冬也。時間を見て、友希那は言う。
友希那「……そろそろ、行かなければ間に合わなくなるわね」
冬也「……!マジだ!」
時間は8時を示しており、30分後には始業のベルが鳴る頃まで来ていたのだった!それに気付いた冬也は、手早く準備を始めた。外にはリサも来ており、この数分の間にとんでもない程の体力を使う羽目になった冬也であった。
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〔花咲川学園:2-B教室〕〔AM11:46〕
冬也「ど、どうなるかと思った〜……」
晴海「あはは……だって、来た時間が時間だもんね〜」
紗夜「全く、何の理由があって始業時刻ギリギリに来るのです!」
燐子「まあまあ……冬也くんも、悪気があった訳じゃないみたいですし……あっ、タオル使う?」
冬也「ありがと」
燐子(ああ……冬也くんが私のタオルを使ってくれてる……///)
冬也は燐子からタオルを受け取り、未だに出続ける汗を拭き始めた。その後も紗夜の細かなお説教は続き……、4校時も終わって一息ついた頃。
冬也「やべっ……今日は弁当を作ってなかったんだ。仕方ない、購買に行くか」
紗夜「どうかしたの?」
冬也「朝があんなバタバタだったからな……弁当を作り損ねたんだよ」
紗夜「分かりました。では私はちょっと片付けないと行けない事がありますので、それを済ませてから屋上に向かいます。」
そんな会話を交わした2人は、別々になる事にした。……一方、冬也にタオルを返してもらった燐子は、タオルに顔を埋めて顔を紅潮させていた……。
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〔花咲川学園:購買〕
あの後紗夜と別れた冬也は、購買へと足を伸ばしていた。金額は1000円で収まる物が多かったのだが、冬也は4つのパンを持ちながら、屋上へと向かっていた。すると……。
?「ええ!?……たまごサンド、売り切れたんですか!?」
冬也「ん?」
購買担当「すまないねぇ、さっきの男子生徒に売った物で最後なのよ〜」
?「そ、そうですか……」
その女子生徒はとぼとぼと帰って行く。それを見兼ねた冬也はその女子生徒に声を掛ける。
冬也「ちょっと、いいか?」
?「はい!……何ですか?」
その少女は身長はリサと同じ位で、髪を赤紫色のポニーテールにしている女の子だった。冬也はその女子生徒に購入したパンのうちの一つを手渡す。
冬也「良ければ……やるよ」
?「え?……い、いいんですか?」
冬也「ああ。どうやらそれを欲しかったみたいだしな」
?「あ、ありがとうございます!え、えっと……お名前は……」
冬也「俺は大空冬也、高等部の2年生だ。」
冬也が自己紹介を終えると、少女は息を落ち着けてから自らも自己紹介をする。
?「私は皆峰ルカと言います!高等部の1年生です!パンを譲ってもらってありがとうございます、冬也先輩!」
冬也「ああ、それじゃあな」
ルカ「ま、待って下さい!」
冬也「どうした?」
ルカ「良ければで良いんですが……お昼を一緒に食べませんか?」
今回はここまでです!如何ですか?それではまた次回です!最後にオリキャラの紹介をします!(現時点ではバンドの話題はあまり出て来ませんが、次回の次辺りから出す予定なので……一応担当楽器も載せておきます)
皆峰ルカ《みなみねるか》
性別:女の子/年齢:15/学年:高校1年生
誕生日:10月20日
担当楽器:ショルダーキーボード
性格:穏やかで少しおっとりしている。何事も素直で真っ直ぐ。
設定:購買部で狙っていたパンが売り切れた時、冬也に譲ってもらった事を切っ掛けに知り合い懐く。パンを譲ってもらった御礼にバンドに加入する。小・中学の頃から父親が趣味でキーボードをやっていた影響から興味を持ち、今では父親以上にキーボードを扱える様になった。
好きな物:惣菜パン,冬也の弾くギターの音色
苦手な物:和菓子,生魚
趣味:とにかくキーボードを弾く
容姿:赤紫のポニーテール、ツインテール、サイドテールと1週間毎に髪型を変える。身長はリサと同じ位。毎週髪型を使い分けて来るので、クラスメイトからは、或る意味『週間カレンダー』として使われる。
イメージCV:小倉唯
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