陽だまりと歌姫の恋   作:穂乃果ちゃん推し

17 / 20
新参者の奏でる音色

早朝の白木すずによる突然の事態から、数時間後が経過した頃……冬也たちは何時もの様に学業へと取り組んでいた。……そして時は流れて。

 

[放課後]

 

冬也「うわっ……これはすげぇ量の書類だな」

 

?「仕方ないよ……この量を私たちで処理しないといけないんだから」

 

冬也「ありがとな、ええと……」

 

 

途端に名前が思い出せず、何とか思い出そうと頭を捻る冬也。それを見た少女は自身の名を語る。

 

 

?「私は水瀬愛姫だよ……改めまして、よろしく♪」

 

冬也「水瀬か……よろしくな」

 

愛姫「じゃあ教室に戻ろっか」

 

 

そう言って2人は会議室を後にする。その手には文化祭に関する書類が積まれていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[花咲川学園:2年B組 教室]

 

冬也「それじゃあ俺は行くよ。バンドメンバーの手解きをしないといけないからな」

 

愛姫「そう言えば……大空君って、バンドを組んでるんだっけ?」

 

冬也「お前も来るか?」

 

愛姫「うん!」

 

 

冬也はバンド活動に興味津々な様子の愛姫を、音楽室へと連れて行くことにした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[音楽室]

 

冬也「すまない……遅くなった」

 

ルカ「もぅ!遅いですよ!」

 

晴海「始めよっ!冬くん!……えっと、その娘は?」

 

 

冬也と共に入って来た少女に疑問を抱いた晴海。冬也はそれを見ると、みんなに紹介をした。

 

 

冬也「紹介するな。俺と一緒に文化祭の実行委員をしている……水瀬愛姫だ」

 

愛姫「水瀬愛姫です!よろしくお願いします♪」

 

 

愛姫が自己紹介を終えた後、晴海たちも続いて自己紹介をする。

 

 

冬也「それじゃあ……すずは居るか?」

 

すず「ん?呼んだ?」

 

冬也「取り敢えず……先ずはお前の実力を見せてくれ。出来るか?」

 

すず「うん!何時でもOK!」

 

 

そう言うとすずはベースを担いで、準備を整え始めた。それを見た愛姫は驚いており、冬也がそれに一言説明を加える。

 

 

愛姫「あ、あれは?」

 

冬也「言ってなかったな……今日は新メンバーの実力を見る予定だ。お前もやるか?」

 

愛姫「うん!やりたい!私……昔っからドラムは結構できるんだよね〜!」

 

冬也「なるほどなぁ……ドラムを〜……って」

 

3人『ええええええええええええ!?』

 

 

夕暮れに差しかかった音楽室から、3人の驚きの悲鳴が学校中に木霊した。

 

 

愛姫「どうかした?」

 

冬也「あ、ああ……悪い。それじゃあ、ドラムもあるから、ポジションに着いてくれ」

 

愛姫「わかった!」

 

 

そう言って愛姫は準備を整え始めた。それを見た3人は各々のポジションへと着く。そして晴海が声を掛ける。

 

 

晴海「それじゃあ……行くよ!」

 

4人『了解!』

 

晴海「初めての曲……締まって行くよ!《FEED THE FIRE》!!!」

 

 

晴海が曲名を宣言した瞬間、冬也のギターから低く鋭い音が鳴りだした!それに続いてベースにドラムと動き出し、キーボードが音を鳴らした頃に、晴海が歌い始めた!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[それから5分後]

 

晴海「それじゃあ……少し休憩を挟んで、結果を発表するよ!」

 

4人『はい!』

 

 

そう言って5人は休憩を取り出す。晴海は先ず愛姫の所に行き、講評を述べる。

 

 

晴海「愛姫ちゃん」

 

愛姫「何?」

 

晴海「全体的にはとても良かったよ!ボーカルとベースの良い促進剤になってた!」

 

愛姫「ありがとう」

 

晴海「部分的なところを言えば……2番のBメロ、少し遅れたよね」

 

愛姫「……よく分かったね」

 

晴海「それ以外は良かったから……これからは気を付けてね!」

 

 

そして晴海は同じような講評をすずにも述べる。……そして数分後。

 

 

晴海「ちょっと聞いて〜」

 

冬也「ん?」

 

晴海「さっきの結果を発表するよ!」

 

 

2人は互いを見合わせたかと思うと、ゴクリと唾を飲み込む。そして晴海は結果を述べる。

 

 

晴海「結果は……二人とも合格!これからもよろしくね!」

 

2人『ありがとうございます!』

 

晴海「そろそろ時間だし……帰ろっか!」

 

 

その言葉を皮切りに、5人は荷物を纏めて音楽室の施錠をしてその場を後にする。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[ライブハウス《Circle》]

 

友希那/リサ/燐子/紗夜『!!!!!!』

 

あこ「え?ええ?どうしたんですか?」

 

4人『また冬也(君)の周囲にメスが増えた……駆除を急がなきゃ……』

 

 

冬也の気配を感じ取って、友希那たち4名の背後から黒き禍々しい憎悪のオーラがこれでもかと噴き出していた。一方でそれを見たあこは肩を震わせて怯えていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[氷川家:紗夜の部屋]

 

紗夜「ドウヤッテ冬也ノ周囲ニ居ル雌ヲ、一匹残ラズ駆除シヨウカシラ……?」

 

?「おねーちゃん!」ダッ!

 

紗夜「もぅ、日菜!部屋に入る時はノックをする様にとあれ程!」

 

 

そう言う紗夜の注意も聞かずに、紗夜へと抱き着いている人物こそ……彼女の妹である《氷川 日菜》である。日菜は紗夜を見据えると、ある疑問をぶつけた。

 

 

日菜「さっきからブツブツ言ってたけど〜……どうしたの?」

 

紗夜「な、なんでもないわよ」

 

日菜「嘘だ〜……だって目が泳いでるもん!普段のおねーちゃんはそんな事しないもん!」

 

紗夜「……仕方ないわね、実は」

 

 

妹の発言にうっと詰まらせた紗夜はこの事を日菜に全て伝えた。すると、日菜は衝撃的な言葉を口にする!

 

 

日菜「はっはーん……おねーちゃん、その冬也って言う人に《恋》をしてるんだ〜」

 

紗夜「んなっ!私は《恋》など……!////」

 

日菜「じゃあその照れてる顔は、どう説明するの〜?おねーちゃーん?」ニヤニヤ

 

紗夜「ううっ…………」

 

 

妹である日菜に玩ばれたのが余程癪に触ったのか、言葉を詰まらせて下を向く紗夜。少し落ち着いてから話し始める。

 

 

日菜「なら……その人をデートに誘っちゃえばいいじゃん!」

 

紗夜「なっ……!」

 

日菜「おねーちゃん、その人の事好きなんでしょー?だったら、迷う事ないよ!ほらよく言うじゃん!《当たって砕けろ》とか《ファイトだよ! (و'ω')و》とか!」

 

紗夜「(何なのこれ……何処ぞのスクールアイドルがそれをやると可愛く見えるけど、今の日菜からは嫌味として感じられるわね)」

 

 

妹が姉を励ましている最中に、失礼にも姉の方は憤怒のオーラが漂っていた。それを見た日菜は冷や汗をかいていた……。

 

 

日菜「おねーちゃん?なんか怒ってる?」

 

紗夜「怒るわけないじゃないですか……だって、貴女は私の可愛い妹なんですから……フフフフ」

 

日菜「ひいっ!」

 

 

そしてその後日菜は激怒状態の紗夜に、長時間正座の状態でこっ酷く叱られたのだった。日菜を叱った後の紗夜の顔は、それとは別に赤面していたが。




今回はここまでです!如何でしたか?最後に氷川姉妹のやり取りを入れてみました〜!途中まではオリキャラ中心でお届けしました!最後にオリキャラのプロフィールを載せたいと思います!


水瀬 愛姫《みなせ あいこ》
性別:女の子/年齢:17/学年:高校2年生
性格:少し人見知りがあるが、慣れたら気さく
担当楽器:ドラム
設定:冬也や晴海たちと同じクラス。冬也とは文化祭の実行委員を通じて仲良くなる。少し人見知りが激しく、話しかけられると誰かの後ろに引っ込んでしまうが、慣れてしまうと自分から話しかけて行く。色白美肌からは想像もつかない程に運動神経がよく、不良が束になっても叶わない強さ。
趣味:コスプレ,ネットゲーム
好きな食べ物:みかん,ラーメン
嫌いな食べ物:パサパサした物,天かす
イメージ容姿:『王様ゲーム the animation』の本多智恵美
イメージCV:堀江由衣


こんな感じです!それではまた次回です!次は紗夜の個人回か『Flowlight』が『Roselia』と出会うお話を描きたいと思う次第でございます。提案がある人はメッセージまたは活動報告へとお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。