【ライブハウス『Circle』】
冬也「OK!今日はここまでだ!」
晴海「水分補給しっかり!」
冬也たちは来る文化祭の為に、ライブハウスを使って練習をしていた。メンバーの瞳には確固たる信念があるが、その裏には拭いたくなる程の汗が滲んでいた。
すず「ふぅー……私はまだまだ出来るよ!」
ルカ「すずちゃん?やる気があるのは良いけど、オーバーワークはダメだよ?」
愛姫「文化祭への出場エントリーは済ませたから……あとはセトリと練習だけだよ」
実はこの数日間で、冬也と愛姫は『Flowlight』のメンバーとしての、ステージへの参加の手続きを済ませていたのだ。
晴海「ありがとね!……あとはクラスの方だけど。」
冬也「……いくら俺が料理ができるからって、アレは少し考え物だったぞ」
愛姫「でも、決まってしまったのは……仕方ないからね」
結論から行けば、晴海たち3人のクラスは『メイド&執事喫茶』をする事になった。……ここまでは良いのだ。しかし、起こってしまった問題というのは、『裏方の仕事をコナせるのが冬也と燐子と愛姫の3人だけ』という物だったのだ。
ルカ「大丈夫です!お客様が少なくったって、私は遊びに来ますから!」
晴海「少ないの確定!?」
すず「晴海ちゃんなら、ちゃんと出来るよ!私は信じてる!」
晴海「それ、どう意味!?……冬くーん!」
後輩2人に弄られた晴海が、勢い良く冬也へ抱き付こうとしたが、それを難なく冬也はヒョイとかわす。なので、あえなく失敗してしまったのだ。
冬也「そんな事よりも……決めなきゃ行けない事があるだろ」
晴海「わ、分かったよぉ……まずは文化祭で披露する為のセットリストを考えようか!」
5人『うーん……』
晴海が内容を提示した瞬間、5人は真剣に悩み始めた。……するとスタジオ内の扉が開いた!外から一人の少女が入って来る。
?「何かお困りかしら?」
冬也/晴海『友希那(ゆっきー)!』
友希那「久しぶりね、晴海。……話は聞かせてもらったわ。私で良ければ協力するわ」
晴海「ありがとう、ゆっきー!」
友希那「礼はいらないわ。私が望むのは、他を圧倒する完璧なライブ……その為には、必要な事は全てするわ」
なんとスタジオ内に入って来たのは、友希那だった!練習した後なのか、額には少し汗が滲んでいた。そしてその近くにはリサも一緒に立っていた。
友希那「なるほどね……これはどうかしら?」
冬也「それを出すか。……これはどうだ?」
晴海「ス、スゴい……」
愛姫「友希那さんが来るだけで、雰囲気がガラリと変わった……」
冬也と友希那がセットリストを組んでいる最中、蚊帳の外に追いやられた4人は、唯々ポカーンと口を開けて立ち尽くしていた……。暫くして、セットリストはこの様になった。
<セットリスト>(()は歌い手)
①《魂のルフラン》(高橋洋子)
②《空想メソロギヰ》(妖精帝國)
③《宙船》(TOKIO)
④《紅蓮の弓矢》(Linked Horizon)
⑤《Rising Hope》(LiSA)
⑥《Believe in Myself》(EDGE of LIFE)
冬也「よし……これで行くか」
友希那「そうね。このセトリで行けば、間違い無く良いライブが出来るわ」
?「どれどれ〜?」
晴海「リ、リサちー!」
リサ「やっほー☆晴海、久しぶりー」
セットリストが書かれた紙を、マジマジと覗き込むリサ。すると、何を思い立ったのか、少し手直しをし始めた!
友希那「リ、リサ!?」
冬也「な、何してんだよ!」
リサ「んー?何だかこのセトリだと、少し暗いんだよね〜……だから、こんな感じに!」
<セットリスト【修正案】>
①《FEED THE FIRE》(coldrain)
②《エガオノマホウ》(MAGIC PARTY)
③《空想メソロギヰ》(妖精帝國)
④《Rising Hope》(LiSA)
⑤《世界は恋に落ちている》(CHICO with HoneyWorks)
⑥《Believe in Myself》(EDGE of LIFE)
リサ「こんな感じで……どう?ダークな曲も良いけど、ポップで明るい曲も取り入れて!」
友希那「……確かにそれは一理あるわね」
冬也「……あまり考えつかなかった」
リサ「でっしょー?ライブって言うのは、人を感動させるのが目的ではあるけど、楽しませる一面も持つからね〜」
そう言ってリサは2人を諭す。互いに納得したのか、2人は終始無言で立ち尽くしていたのだった……。
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【街中】〔午後7:00〕
冬也「しかし、意外だったな…リサにあんな才能があったなんて」
リサ「嬉しいなー……でもアタシは、唯々自然にしてただけだよ」
友希那「いいえ、謙遜する事でもないわ。実際にリサが手を加えてくれたお陰で、雰囲気も変わったわ」
リサ「改めて言われると……何だか照れるなー」
ライブハウスからの帰り道、冬也たち3人は家までの道のりを歩いていた。少しした後、リサのスマホが音を立てて鳴り始める!
リサ「あっ……ちょっと外すね?」
冬也「おう」
友希那「ええ、構わないわ」
そう言ってリサは2人から離れる。……すると、リサの下に重要な報せが届く!
リサ「……うっそ」
美咲『ヤッホー、リサ♪もしかして……今は愛しの彼と帰ってる頃かしら?お母さんたちね、仕事の関係で今日は一晩丸々帰れそうに無いのよ〜。なので、今日は冬也君のお家にお世話になっちゃって!
P.S.冬也君、リサの事をよろしくね?あと、……結婚する事になったら、早目に伝えてね?』
リサ「な、何言ってんの……お母さん!」
しばらく経って戻って来たリサの顔は、冬也の顔をマトモに見られない程紅潮していた。それを見て友希那は軽く嫉妬しており、冬也は何とも言えないような苦笑いを浮かべていた。
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【大空家:冬也の部屋】
リサ「なんかゴメンねー勢いで泊まっちゃって」
冬也「大丈夫だ。一人で居るよりも、誰かと一緒に居る方が良い」
リサ「良かったー」
そう言ってリサは冬也へと抱き着く。冬也はそれを受け止めきれず、布団へと倒れ込んでしまう!冬也の布団から音がしないでもなかったが、今の冬也にそれを気にする余裕はなかったのだ。
冬也「……リサ」
リサ「今日、バンドメンバーと話してたでしょ?しかも女の子」
冬也「おお」
リサ「アレを見てさー……少しなんだけど、胸の中に黒いモヤモヤした気持ちがあるんだ〜今回の場合は特に」
この小説を読んでくれている人は察せるだろうが、リサは冬也の事が好きなのである。だから、同じバンドメンバーの女の子と話していても、リサは少し嫉妬しやすいのだ。
リサ「……不足した、冬也成分……補給させて」
冬也「……分かった」
リサが抱き着いたまま、そう要求してきたので、冬也は頭を撫でながら、リサを抱き締めていた。……すると、次の瞬間……リサはとんでもない行動に出た!
リサ「……冬也」
冬也「何だ……リサ」チュッ
冬也がそう言った瞬間、リサは冬也の唇へとキスを落とした。最初は優しい物だったが、時間が経つにつれて、それは激しい物となって行った!
リサ「冬也……冬也……ダイスキ……」
冬也「どうしたんだよ、リサ……」
リサ「アタシのモノにしなきゃ……冬也が誰かに取られる前に……」
そう言ってリサは行為を激化して行った。……そして、翌日を迎えた頃、冬也は昨晩あった事を思い出すのに、小一時間を必要としてしまうのだった。
リサ「冬也ハ誰ニモ渡さない……覚悟シテナヨ?冬也ノ隣ニ適シテルノハ、アタシだって、教えてアゲルカラネ?///」
その一方では、瞳を暗く濁らせたリサが、頬を紅潮させながら、そんな事を言っていたのだった……。
今回はここまでです!如何でしたか?今回は久々の本編でしたが、如何でしたか?誕生日回の方を短めにしてしまったので、本編を長く取りました。
と言うのも……私はリサ推しなので、それが如実に表れ出てると言う感じです。
これはちょっとした事なんですが……昨日のデイリーランキングを確認していると、本小説が『73位』にランクインしておりました!これも一重に、本小説を読んでくれている多くの人々のお陰だと思っています。本当にありがとうございます!
燐子ちゃんの声優である、明坂聡美さんはとうとう引退を発表しましたね……明坂聡美さん、今までお疲れ様でした!これからも私は『Roselia』を応援して行きたいと思います!
長くなりましたが、今回はここまで!それではまた次回!