それでは気を取り直して……それでは、今回は友希那ちゃん生誕祭記念回です!それではスタートです!
〔10月26日 金曜日〕
冬也「よし!今日はここまでだ!」
友希那「ありがとう、冬也。どうだったかしら、久しぶりに聞いてみて」
冬也「ああ。全員レベルアップしてる、この調子を維持すれば大丈夫だ」
友希那「そう……」
冬也は久しぶりにRoseliaの練習に顔を出していた。今日もRoseliaのマネージャーとして、良いアドバイスが出来たと自分を誇っている。
そしてRoseliaの練習後、冬也が帰り支度をしていると……友希那が声を掛けて来た。
友希那「冬也」
冬也「友希那、どうした?」
友希那「今日の事……お、覚えてるわよね?」
冬也「今日?」
助けを求めるように、冬也は近くに居たリサに目を向ける。すると、リサは既に『友希那の誕生日』と書かれた紙をチラッと見せていた。
冬也「友希那の誕生日だろ?」
友希那「ええ、そうよ」
冬也「あ、でもごめん……プレゼントは今は無いんだ」
友希那「そんな事、分かっているわ。だから……その……あ、明日、一緒に……出掛けましょ」
冬也「え?でも、明日はもう……」
冬也は翌日になると、友希那の誕生日が終わる事を言おうとしたのだが……友希那がそれを遮る。
友希那「良いのよ。今日は平日で、バンド練習もあったし……仕方無かったもの。だから今日の代わりに明日、一緒に祝って欲しいの」
冬也「ああ、分かった」
そう交わしてライブハウスを後にする。そして今日はリサが冬也と一緒に帰っていた。そして、翌日を迎えた……。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【翌日】
友希那「おはよう、冬也」
冬也「お、おはよう……友希那」
友希那「さ、行くわよ」
そう言って友希那と冬也が訪れたのは、2人で過去に行った事のある『猫カフェ』だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【猫カフェ:店内】
友希那「ふふっ、可愛い……にゃん♪」
冬也「(友希那のこんなに笑ってる顔を見るのは……久しぶりだな)」
結論から行けば……猫カフェの中に入るなり、猫をこれでもかと友希那は撫で回していた。それを見た冬也は、軽く口許に笑みを浮かべていた。
友希那「?どうかしたかしら?」
冬也「……!な、何でもない……」
友希那「そう。……にゃん♪」
暫く友希那は猫の傍から離れる事は無く、冬也が頼んだ2人分の紅茶は冬也の分を除いて、すっかり冷めきっていた。
友希那「ふふっ……今日は連れて来てくれてありがと、お陰でとても楽しいわ」
冬也「お、お安い御用さ……」
友希那「……この後、私たちで何処かに、行ってみない?」
冬也「どうした?急に」
友希那「彼処に行きたいの……お願い」
意を決した冬也は、お会計を済ませて猫カフェを後にした。そして……2人の思い出の地へと足を運んだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【河川敷】
友希那「……懐かしいわね、ここ」
冬也「そうだな」
友希那「覚えてるかしら、私と冬也がここに来る様になった切っ掛け」
冬也「ああ……あの頃は、確か……」
実は冬也と友希那は、二人揃って家出をしていた時期があり、その時ふと通り掛かった河川敷に、仲良く腰を下ろしていたのだった。(これは後に2人の親から、愚痴られた事であったのだが)
冬也「……そんな事もあったな」
友希那「あの頃がきっかけで、私たちは仲良くなれた……それは変えようの無い真実よ」
冬也「……行くか」
友希那「ええ……、待って!冬也、彼処!」
突然友希那が立ち止まり、ある方向へと指を指した。するとそこには……橙色に輝く、綺麗な夕陽が上がっていたのだ!
友希那「……キレイね……」
冬也「ああ……」
友希那「冬也」
冬也「なんだ?」
友希那「……1度しか言わないから、よく聞いてなさい」
冬也「お、おう」
少し紅潮した顔を俯かせて、そう宣言する友希那。互いの心臓の鼓動だけが、この空間を支配していた。……そして意を決した友希那が、言葉を紡ぐ。
友希那「わ、私と……つ、付き合って……」
冬也「……」
友希那「この言葉、凄く恥ずかしいの……何か言って欲しいわね」
友希那が紅潮した頬を隠さずに言う。冬也は後頭部を少し掻くと、こう答えた。
冬也「ま、まさか……気持ちが通じ合うなんてな」
友希那「そ、それって……!」
冬也「俺の方こそ、お願いするよ……友希那じゃなきゃ、ダメなんだ」
友希那「ありがとう……これからは、二人の時間を大切にして行きましょ。勿論、バンド活動に支障のない範囲で」
冬也「そうだな」
そう言って2人はその場を後にする。その時、2人の門出を祝福するかの様に……夕陽がさらに輝いた様な気がするのだった。
今回はここまでです!如何でしたか?今回は全体的に短めとなってしまいました……ですが、友希那ちゃんへのお祝いの気持ちは、この中に確りと込めましたので、後悔はありません!
改めて……友希那ちゃん、お誕生日おめでとう!『Roselia』の頼れるリーダーとして、これからも頑張ってね!応援してます!