[ファミレス]
冬也「先ず……言い訳をさせてくれ、な?」
友希那「ええ……貴方の処分はどうとでもできるもの」
本当にご立腹の様子の彼女……湊友希那に、為す術もなくただただ焦りまくっている青年、大空冬也。冬也は今まであった事を経緯を含めて列挙して行く。
友希那「……」
冬也「ゆ、友希那……」
友希那「先ず1つ言わせて頂戴」
冬也「……な、何だ?」
いつものクールな声がさらに冷えたような声を出した友希那は、確認を取るために声を発する。それを冬也は身構えながらも了承する。
友希那「転入先の高校に行くまでには、スマホを見る暇があったはずでしょ?」
冬也「……は、はい」
友希那「貴方はそれを見もせずに、花咲川学園へと行っていたの?」
冬也「……か、返す言葉も無いです」
冬也は友希那の問いに関して、観念したかの様に返答を返す。すると友希那は何を思い立ったのか、レストランの店員を呼ぶ。
店員「はい、ご注文をお伺いします」
友希那「大盛り激辛カレーを1つ、アイスコーヒーを1つ」
店員「……わ、分かりました。それでは少しお待ち下さい」
そう言うと店員は店の奥の厨房へと引っ込んで行く。それを見た友希那は冬也へと向き直る。
友希那「……まあ、貴方にもやるべき事があったという事よね。……そうよね、冬也」
冬也「……ごめん」
友希那「まあ……少し落ち着きましょうか。これでも食べて、ね!」
友希那が強い声でそう言うと、まさにタイミングを見計らったかのように店員が料理を持って来る。
店員「お、お待たせしました……こちらがアイスコーヒー、そしてこちらが大盛り激辛カレーになります……」
冬也「……マジか」
店員「ご注文の品は以上で構いませんでしょうか?」
友希那「ええ」
店員「それではごゆっくり……」
それだけ告げると伝票を刺して、店員は店の奥の厨房へと引っ込んで行く。それを見た友希那は、冬也に向かってこう言い放つ。
友希那「貴方……悪いと思ってるのよね?」
冬也「あ、ああ……」
友希那「言葉は上辺だけなら何だって言えるわ。ただ……責任は取ってもらわないとね」
冬也「……」ゴクッ
友希那「マネージャーなら、それらしい誠意を見せなさい。途中での再起不能は絶対に許さないわ、もしそれが発覚した時点で……紗夜との師弟関係も打ち切り、Roseliaのマネージャーも解雇処分とするわ。それが嫌なら、米一粒残さず食べ切りなさい」
冬也「は、はい……」
その言葉を承諾と見た友希那は開始の合図を出し、冬也はその言葉を聞き、食べ始めた。普段は辛い物が大好きな冬也でさえも苦戦する様な量であったとだけ言っておこう。……それから15分後。
冬也「……た、食べ切ったぞ」
友希那「お疲れ様」
そう言って友希那は伝票を冬也へと手渡す。まるで『今回の会計は全部冬也の奢りよ』と言わんばかりの空気を醸し出していた。
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[ライブスタジオ CiRCLE]
冬也「……ううっ」
リサ「……ど、どうしたの?」
友希那「自業自得よ」
こんな会話が幼馴染3人の間で繰り広げられていた事を、紗夜とあこに燐子は知る由もなかった。そして……4曲を通し終わり、帰路につこうとした頃……。
友希那「今日は私と一緒に帰ってもらうわ」
冬也「……ど、どうしてだ?」
友希那「あら?今日の貴方には拒否権なんて無いわよ、もしかして……私から逃げたいなんて思わなかった?」
すんなりと心の内を当てられた冬也は、すごすごと友希那に引っ張られていった。それを見た4人はポカーンと口を開けたまま立ち尽くしていた……。
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[大空家:冬也の部屋]
冬也「くっ……クソ〜、友希那め〜……後で覚えてろよ……」
冬也は未だに昼頃に食べた大盛り激辛カレーの余韻が残っており、紗夜から送られてきたLINEに気付くことも出来ずにいた。
今回はここまでです!如何ですか?こういう話をすると短くなりがちですね……。それではまた次回!次はいよいよ始業式の話に移ろうかなと思います!内容に提案がありましたら、活動報告若しくはメッセージにてお願いします!
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