俺の家にテイルズキャラがやって来たのだが・・・   作:ホタル火

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腹を割って、

ジェイドが来た翌日、

 

俺は自分の私服をジェイドに渡した、

 

理由は目立つからだ、

 

ジェイド「あなたの服が私に合えばいいですね、」

 

皮肉たっぷりに言われる、

 

俺に服のセンスなんて無いがな、

 

着れればいい、

 

夏だから短パンだがな、

 

無駄に似合ってやがる、

 

この男、

 

とりあえずジェイドに今日は家にいてもらうように説得する、

 

正直コハクとコレットをジェイドと一緒にいさせたく無いが仕方ない、

 

薫に迷惑をかけられない、

 

帰って来てからドライブに行こう、

 

俺は会社に向かった、

 

 

 

 

洋介「おはようございます、」

 

出社した俺は真っ先に自分のデスクに向かいパソコンを立ち上げる、

 

早く出社したため勤務時間外を利用して男性向けの服屋を探す、

 

無いものだな、

 

そう思っていると、

 

長谷川「おはよう、葉杉、早いな、」

 

洋介「課長おはようございます、」

 

俺は席を立ちお辞儀をする、

 

長谷川「今は誰もいない、かしこまるな、」

 

課長は自分のデスクに向かい荷物を置いた、

 

長谷川「葉杉はどうした、こんな早くに、」

 

洋介「昨日ジェイド・カーティスが来ました、」

 

課長は驚いた、

 

長谷川「ジェイド・・・ネクロマンサーか、大丈夫だったか?」

 

洋介「下手したら首が飛んでました、物理的に、」

 

思い出しただけでも冷や汗が出る、

 

課長も心なしか冷や汗をかいている、

 

長谷川「そうか、無事でよかった、」

 

洋介「バルバトスよりかマシです、」

 

長谷川「一体何があったんだ?」

 

洋介「昨日ジェイドが来る前に夢でバルバトスが来る夢を見ました、それよりかマシです、」

 

ワールドデストロイヤーは軽くトラウマだわ、

 

ディスティニー2でポコメキョにしようかな?

 

ストレス溜まったし、

 

長谷川「ご愁傷様、」

 

洋介「ありがとうございます、所で課長、男性向けの服屋知っていますか?ジェイドに買ってやらないといけないので、」

 

長谷川「それならいいところがある、」

 

俺は課長から課長オススメのメンズ洋服店を聞いた、

 

 

 

 

業務中俺のスマホに連絡が来た、

 

自宅からだ、

 

コハクか?

 

俺は電話に出る、

 

洋介「コハクか?」

 

コハク「洋介、今薫さんが来てるんだけど洋介は何か聞いてないかな?」

 

薫が?

 

聞いていないな、

 

洋介「コハク、薫はどこにいる?」

 

コハク「玄関だよ、」

 

洋介「家に上げて電話に出させてくれないか?」

 

コハク「わかった、」

 

コハクが受話器を置いた音が聞こえる、

 

それと同時に、

 

ジェイド「いや〜、この世界の科学力は凄いですね〜、こんな小型通信機を開発しているなんて、」

 

電話越しからジェイドの声が聞こえた、

 

洋介「何してるんだ?」

 

ジェイド「いやいや、好奇心というものですよ、」

 

洋介「好奇心猫も殺すということわざがあること知っているか?」

 

FAの紅瀬桐葉が言った言葉だ、

 

猫に九生あり、

 

猫に9つの命あり、

 

猫は簡単にしなない、

 

そんな猫でも持ち前の好奇心で命を落とすことがある、

 

つまり過剰な好奇心は身を滅ぼすという意味だ、

 

ジェイド「知っていますよ、ですがこの場所は好奇心をくすぐられますので、」

 

さらりと言いやがった、

 

ジェイド「それに私は猫のように9つの命はありませんが簡単に死ぬようなことはいたしません、」

 

たしかに殺しても死なない奴だからな、

 

薫「洋ちゃん、勝手に上がらせてもらうわよ、」

 

洋介「俺が入ってくれ行ったから勝手では無い、」

 

ジェイド「それもそうですね、」

 

薫「あら、ゲームで見るよりダンディ〜、」

 

ジェイド「それは光栄ですね〜、あなたも奇抜な格好ですがなかなかの身のこなしですね〜、元は何か戦闘の経験でもあるのでしょうか?」

 

薫「あら?乙女の秘密を知りたければ身も心も私に捧げないといけないわよ?その覚悟あるかしら?」

 

ジェイド「これは失礼、どうやら私にはその覚悟がなかったようですレディ、」

 

薫「うふふ、わかればいいのよ、」

 

なんかめちゃくちゃ気が合ってる、

 

薫の前の職業は知らないけどスーツは着たことがあると言ってたな、

 

まぁ俺は薫に全てを捧げることなんて出来ない、

 

だから聞かないでおこう、

 

それより受話器越しで謎の会話をやめてくれ、

 

洋介「薫、今日何かあったのか?」

 

薫「もしかしたら今日も誰か来ると思ったから来て見たのよ、コハクちゃんの時もコレットちゃんの時も火曜日に私が呼ばれたもん、」

 

勘が鋭い、

 

薫「でも男性だったのね、ごめんね洋ちゃん男性用のお洋服はお店には無いのよ、」

 

洋介「大丈夫だ、それに店は課長に聞いたから帰ったらみんなを連れてそこに向かうつもりだ、」

 

薫「だったら私が連れて行ってあげようかしら?」

 

洋介「店はどうしたんだ?」

 

薫「休みにしたのよ、」

 

洋介「そんなに休んで大丈夫なのか?」

 

薫「大丈夫よ、私1人しか働いていないもの、それに定休日を来月から火曜日と日曜日に変える予定よ、」

 

洋介「もしかして俺のせいか?」

 

薫「洋ちゃんのせいじゃ無いわよ、私が好きでやっているのよ、」

 

洋介「ありがとう、」

 

薫「どういたしまして、それじゃあみんなを連れて行くわね、ついでにジェイドさんに色々と教えて行くわ、」

 

洋介「変なことを教えるなよ、それと代金は後日支払いに行くから、」

 

薫「わかったわ、それじゃあきるわね、」

 

そう言って電話がきられた、

 

なんだかんだで薫には世話になり続けているな、

 

今度家に行って何かお礼の品を持って行くか、

 

俺はそう考えながら俺はPCに視線を向けた、

 

 

 

 

 

 

家に戻るとコハクが出迎えてくれる、

 

すごく嬉しいな、

 

ジェイドは新しい服を着ている、

 

机にはレシートが置いてある、

 

レシートを見ると・・・

 

今は現実逃避をしよう、

 

また株でもしようかな?

 

そうじゃないと今の仕事の給料じゃ5年は生活できない、

 

かったるい、

 

思わずD.C.の朝倉純一の口癖を言ってしまいそうだ、

 

Ⅱでは朝倉由夢か、

 

なんでそこだけ遺伝子が受け継いだんだろう、

 

猫かぶりも一応は朝倉音夢から来ているからな、

 

2人の遺伝子が合わさっての由夢か、

 

いらん遺伝子だな、

 

まぁその分デレたらすごく甘いが、

 

そのおかげでファンもいたからな、

 

今でもいるだろうか?

 

ヤバイヤバイ、

 

今は株の話だ、

 

俺は夕食の準備をしながらそう考えた、

 

 

 

 

夕食後は恒例のコレットのシンフォニアを進める、

 

今はルインの人を人間牧場から助け出すところだ、

 

回復役がいないと辛かった、

 

いい思い出だ、

 

ジェイド「面白そうな事をしますね、私も混ぜてくれませんか?」

 

そう言ってジェイドが加わった、

 

さて、

 

ここからだが二手に分かれる、

 

解除班と侵入班、

 

ロイドを操作するコハクとコレットを操作するコレット、

 

そしてクラトスはNPC、

 

俺はジーニアスと行きたいところだがジーニアスはジェイドに任せた、

 

ジェイドの方が何かといいからだ、

 

俺はしいなを操作する、

 

能力を下げることできるが俺はうまくそれができない、

 

リフィルはNPCに任せる、

 

まずは侵入班、

 

敵との戦いはお手の物だがジェイドはどうやって操作するか2人の手元を見て確認しているようだ、

 

続いては解除班、

 

操作はコレットをしているが戦闘は俺とジェイドが行う、

 

まずはメニューでセットしている技術を見る、

 

カタカナが読めないジェイドの為に簡単に伝える、

 

俺は炸力符などをセット、

 

コリン召喚は役に立たない、

 

というより詠唱中に殺される、

 

今回はユニゾン・アタックを使わないと倒されてしまいそうな敵だ、

 

戦闘開始だ、

 

ジェイドはまず操作のやり方を確認する為に簡単に動かしたり⭕️ボタンで攻撃したりしている、

 

俺はとりあえず一体を残してサクッと倒した、

 

ジェイドは大体慣れたことで次は術の詠唱を始めた、

 

ジェイド「長いですね〜、」

 

装備とかで詠唱を短くできたはず、

 

そして放ったイラプション、

 

敵は倒れる、

 

ジェイド「魔術の詠唱はこれくらいかかるのですか?」

 

洋介「あんたと一緒にするな、それにこれはゲームだからな、そんなサクッと詠唱してサクッと敵が倒れたら面白くないという意味だ、」

 

ジェイド「それはわかっていますがコレットが向こうに戻って戦うことになりますと数字とかが見えなくて困るのでは?」

 

ダメージの数字か、

 

洋介「流石にそれはないと思うが心配だな、」

 

たまにいるからな、

 

ゲームと現実をごっちゃにするやつ、

 

コレットはしないだろうけど、

 

ジェイド「ですが世界は広いですね、譜術ではなく魔術なんですね、」

 

洋介「そうだな、もともとテイルズオブシリーズでは世界観が全て違う、魔術、譜術、フォルス、聖隷術、いろんな術があるんだ、それ以外にコレットは天使族が使える魔術に似たものを使える、俺が操作しているしいなは符術といった召喚術が今後使える、」

 

ジェイド「召喚術ですか、見て見たいですね、」

 

そう言いながら画面に視線を移す、

 

そういえば今更だがゲームと小説版ではディストの生死が違うんだよな、

 

ゲームでは生きてるけど小説ではグラビティを受けて機体ごと潰されたのち爆破スイッチを最後に押そうとしたがジェイドに手首を切断されて死んだんだよな、

 

なんで変えたんだ?

 

次は侵入班になりコハクとコレットがメインで戦っている、

 

クヴァル戦ではコハクはクラトスと一緒に突っ込んでいるが周りの雑魚が邪魔だとすぐに察知した、

 

クラトスはクヴァル、

 

コハクはエナジーストーン、

 

コレットはエンジェルフェザーを詠唱している、

 

クヴァルは雷が効かない、

 

だがこのメンバーで雷属性を使えるのはクラトスの雷神剣くらいだ、

 

コハクのロイドは散沙雨からの秋沙雨のコンボを繰り返す、

 

コレットはエンジェルフェザーの詠唱が終えて周りの雑魚を倒す、

 

クヴァルはクラトスが抑えているが劣勢、

 

そこにコハクが参戦して加勢、

 

先ほどと同じように散沙雨からの秋沙雨のコンボでクヴァルを仰け反らせる、

 

クラトスは魔神剣や閃空裂破を繰り出している、

 

時折ファイアボールを放っている、

 

そしてユニゾン・アタックのゲージが溜まりコレットがクヴァルに近づいてユニゾン・アタックを行う、

 

コレットはエンジェルフェザーの詠唱、

 

コハクは瞬迅剣、

 

クラトスも瞬迅剣を行う、

 

終わった頃にコレットは詠唱を終わらせて攻撃、

 

そしてユニゾン・アタック成功、

 

衝破十文字が発生、

 

クヴァルは倒れる、

 

見事な手際だ、

 

ゲームにも慣れたな、

 

その後脱出してセーブする、

 

洋介「今日はここまでにするか、」

 

コハク「そうだね、疲れちゃった、」

 

コレット「うん、村の外ってこんなに広いんだね、」

 

コハク「そっか、コレットはまだ旅に出ていないんだね、」

 

コレット「うん、だからこんなにも広くて怖い所で、そして暖かい所なんだね、しいなだって悪い人じゃないもん、」

 

コハク「はじめはコレット達を襲ってたけどルインの街の人を守る為にボロボロになったりといい人みたいだね、」

 

横ではガールズトークをしている、

 

ジェイド「女性陣の話からすると洋介が操っていた人は暗殺者みたいなものですか?簡単に信用していいものですかね?」

 

洋介「いいんじゃない?それにこれはコレット達の旅だから俺ら部外者は口出しはしないほうがいいよ、」

 

ジェイド「それもそうですね、所で洋介、私の旅もあるのですか?」

 

洋介「あるけど見るか?最後の戦いの方しか見せれないけど、」

 

ジェイド「いいえ、はじめから見たいですね、おそらく私もあなたのいう旅をする前の人かもしれません、」

 

洋介「かもな、タルタロスは六神将のラルゴとアリエッタに奪われたか?」

 

ジェイド「いいえ、奪われていませんね、」

 

洋介「ライガクイーンを倒した?」

 

ジェイド「倒していませんね、」

 

洋介「ならスタート前だな、」

 

なぜスタート前のキャラが来るんだ?

 

考えても仕方がないな、

 

俺はゲーム機を片付けた、

 

 

 

 

 

 

 

 

夜間、

 

俺は物音で目が覚めた、

 

ジェイド「おや?起こしてしまいましたか?」

 

ジェイドが俺の部屋の扉の前にいた、

 

洋介「男に夜這いされて喜ぶ趣味はないんだが、

 

ジェイド「生憎私も男の人に夜這いをする趣味はございませんね、」

 

ならなぜ来た?

 

ジェイド「少し話しませんか?お嬢さん方がおられると腹の中を話せませんからね、」

 

洋介「できれば遠慮したいがいいだろう、場所はどこにする?」

 

ジェイド「外に行きましょう、」

 

ジェイドは外に出た、

 

俺はジェイドの後に続いた、

 

 

外は少し冷えている、

 

洋介「それで、どうした?」

 

ジェイドは俺を見る、

 

ジェイド「そうですね、あなたは何で私達を受け入れたのですか?」

 

洋介「ただの好意じゃダメなのか?」

 

ジェイド「まぁそれで済ませてもいいでしょうけど生憎私は疑り深い性格です、何を私達に求めているのですか?」

 

求めているものか・・・

 

洋介「俺は・・・何を求めているんだろうな、ここでは魔物はいない、魔法も譜術もない、天使も想像上の生き物、だからそんな非現実に行きたいから俺はゲームをするのだろう、そんな時に俺の好きなキャラのコハクが来た、正直すごく嬉しくてな、舞い上がりそうだった、だがそれと同時に元の世界に帰す為に協力しようと思った、そこには下心はなかったと言ったら嘘だろうな、だが好きと言っても登場人物として好きなんだ、」

 

ジェイド「そこに恋愛感情は無いのですか?」

 

洋介「どうだろうか?昔はそう言った妄想をした事は多々あるが結局は仮想の中の女性と現実の俺では結ばれる事は無いとわかっていたからな、さっきも言ったが本物が来て舞い上がっただけだったな、」

 

ジェイド「そうですか、」

 

洋介「もしみんなに求めるならこのままここにいる間は俺の家族でいて欲しいことかな?こんなでかい家で一人暮らしだったからな、家族はたまに来るけど一緒には住んでいないから、」

 

ジェイド「意外と可愛い事言うじゃ無いですか、家族ですか、」

 

洋介「そうだ、これがジェイド達に求める事だ、」

 

ジェイドは考える、

 

何を考えているか俺にはわからない、

 

ジェイド「わかりました、洋介、あなたの言葉に嘘はないのはわかりました、私に敵対しないとわかりました、ですが先ほども言っていましたが元の世界に戻る方法に心当たりはあるのですか?」

 

洋介「ないな、ここには魔術のような類はない、魔物のいない世界だ、もし魔術的なものが必要なら俺は協力できない、」

 

よく魔方陣が出てきて異世界に行く事は小説ではよくあるがその逆は知らない、

 

ジェイド「そうですか、洋介、こんな夜中にすいませんでした、」

 

ジェイドが頭を下げた!?

 

まさか頭を下げた!

 

洋介「ジェイド!?」

 

ジェイド「こうやってこの家の主人に無礼を働いているのです、無一文で追い出されてもおかしくないのです、」

 

洋介「追い出さないって、」

 

ジェイド「そう言いますが私からしたらあなたの機嫌を損ねるような事は嫌なのですよ、」

 

洋介「そんな心境なのか?」

 

ジェイド「お嬢さん方はあまり気にしていませんがタダ飯を食べているのです、服だってあなたの懐から出ています、」

 

そんな気持ちになっているのか、

 

ジェイド「何か危ない事させるために無償で住ませていると考えていましたがあなたは口は悪いですがかなりのお人好しだとわかりました、」

 

洋介「うるせぇ、」

 

恥ずかしい事言うんじゃねえ、

 

ジェイド「今夜はありがとうございます、」

 

洋介「気にするな、それにこうやって腹を割って話さないと信用できない時だってあるだろう?」

 

ジェイド「そうですね、特にこんなことが起きた場合ですかね、」

 

ジェイドはそう言いながら家に入って行った、

 

そうか、

 

今思うとコハクもコレットも軍人じゃない、

 

ジェイドは軍人だからそんな考えにいったのか、

 

参考になった、

 

俺は夜空を見た、

 

こうやって外に出たのはいつ以来だろうか?

 

星ってこんなに綺麗だったのか、

 

いつからこの星を見なくなったのか?

 

俺は気がすむまで星を見上げた、




FA、

FORTUNE ARTERIALの略、

キリキリのあの名言が今も残っていたため思わず書きました、

D.C.

ダ・カーポと言う音楽用語、

曲の始めに戻ると言う意味、

今回は恋愛ゲームからです、

19人目ゼスティリアからの参加キャラ

  • アリーシャ
  • エドナ
  • ミボ(ミクリオ坊や)
  • ライラ
  • ロゼ

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