俺の家にテイルズキャラがやって来たのだが・・・   作:ホタル火

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ちょっとごちゃごちゃしてるかな?


コレットと香原と犬

俺はコレットのお願いを叶えるために犬と触れ合えるワンワンフェスティバルみたいな所を探した、

 

結果は見つかった、

 

車で片道30分の所だった、

 

結構近場だな、

 

あとは流石にコレットと2人っきりなんて寂しいから誰か巻き込むか、

 

とりあえず全員に声をかけたけどコハク以外誰も乗ってくれなかった、

 

ベルベットさん、

 

あなた犬派ですよね?

 

えっ?

 

今回は遠慮しておく?

 

いやいや寂しいって、

 

次誘ってくれればいいと、

 

わかりました、

 

ちくしょう!

 

俺って意思弱い!

 

ジェイドとガラドはウッドロウに文字を教えている、

 

つまり俺はコレットとコハクの3人で行かないといけない、

 

男が俺だけなんて寂しい、

 

まぁベルベットが参加したら周りからハーレム野郎と言われてしまう、

 

そんな時に香原さんから連絡が来た、

 

久しぶりに会えないかとの事、

 

それで思いついた、

 

香原さんを巻き込もう!

 

幸い男1人じゃ寂しい、

 

この話を香原さんにしたら潔き承諾を得た、

 

マジで歓喜の舞を踊りそうだった、

 

これで寂しく無い!

 

俺は日曜日を待った、

 

 

 

 

日曜日、

 

俺はコレットとコハクを乗せて香原さんの家に向かう、

 

場所は知っている、

 

死んだ祖父が何度も連れて行ってくれた、

 

俺は香原さんの家のインターホンを鳴らす、

 

香原「おはよう、葉杉くん、」

 

洋介「本日はありがとうございます、」

 

香原「こちらこそ、ではいきますか、」

 

香原さんが俺の助手席に座る、

 

香原「コレットさん、コハクさん、久しぶりだね、」

 

コレット「うん、お久しぶりだね、」

 

コハク「お久しぶりです、香原さん、」

 

俺は車を走らせる、

 

香原「2人は今の生活に慣れたかな?」

 

コレット「うん、みんな仲良く過ごしてるよ、」

 

香原「それは良かった、」

 

なんだろう、

 

香原さん何か変、

 

そわそわしているような・・・

 

コハク「香原さんは体調大丈夫でしたか?」

 

香原「大丈夫さ、私は健康に気を遣っているからね、」

 

コレット「ケンコーが第一だよね、」

 

俺はチラリと香原さんを見る、

 

香原さんはコレットを見ている、

 

コレットに何か用なのか?

 

そう考えているうちにワンワンフェスティバルっぽい所に着いた、

 

 

 

コレット「ワンちゃん達がいっぱい!」

 

コレットが目を輝かせている、

 

まぁ目の前には大型犬から小型犬、

 

仔犬までいるからな、

 

俺は料金を払い中に入る、

 

コレットは真っ先に犬達の中に突撃して戯れ始めた、

 

コハク「いっぱい犬がいるね、」

 

コレットは犬に舐められて舐められてなぜかワンピースの中にまで顔を突っ込まれている、

 

側から見たら犬が羨ましい光景だな、

 

コレットは犬を撫でたりキスしたりと家族のようにコミュニケーションをとっている、

 

コレットファンが犬に嫉妬するだろうな、

 

っていうかここにいる全種の犬がコレットに群がっているんだけど!

 

他のお客さんも唖然としてるんだけど!?

 

ほら!

 

あそこの子供が腕に抱えていた仔犬がコレットの方に行ったから悲しい顔をしてる!

 

あの子の夫婦のリードに繋がっている犬も今にも行きたそうにコレットの方にピョンピョン跳ねてる!

 

コハク「びっくりだね、コレット犬にも人気なんだね、」

 

香原「微笑ましい光景だね、」

 

いや止めようよ!?

 

店員も止めなさいよ!?

 

「あの凶暴なドーベルマンがあんなにも甘えて・・・あの子を雇いたいわ!」

 

「臆病なダックスフンドが自分から駆け出して・・・初めて見たわ、」

 

ダメだー!

 

ここには味方がいない!

 

俺はコレットの方に近づくと犬達が一斉に威嚇し始めた、

 

コレット「ダメだよ、メッ!だよ、」

 

コレットがそう言うと犬達が大人しくなった、

 

俺は唖然としてしまった、

 

コレット、

 

お前はムツゴロウさんか!?

 

香原「これは驚いた、犬達があそこまでコレットさんに慕うなんて、」

 

コハク「コレットが犬好きなのは知っていましたが・・・」

 

俺も驚きなんだが!?

 

ゲームでも犬好きだとしか知らなかったんだけど!

 

洋介「大丈夫か?」

 

コレット「何が?」

 

可愛らしく首を傾げるコレット、

 

流石の犬も噛み付いたり引っ掻いたりしないだろうな、

 

洋介「いや、大丈夫ならいい、それとフリスビーで犬と遊んでやってくれ、こいつらも喜ぶと思うから、」

 

コレット「うん!みんな、行くよ!」

 

コレットはワンピースのスカートの中からフリスビーを出した、

 

まず、

 

どこに入れてるの!?

 

パンツ見えそうで焦ったぞ!

 

コレット「コハク〜一緒にやろうよ〜!」

 

コハク「わかった!」

 

コハクがコレットと合流、

 

そしてフリスビーをやり始めた、

 

俺は香原さんの元に戻った、

 

香原「コレットさん生き生きしてますね、」

 

洋介「そうですね、」

 

コレットのフリスビーは遠くまで飛んではそれを犬達が一斉に追いかける、

 

コハクの投げたフリスビーには誰も目をくれなかった、

 

コハクがいじけてる、

 

洋介「それで、香原さん、何か言いたいことがあるんじゃないんですか?」

 

香原「気がついていたんだね、わかりやすかったか?」

 

洋介「車の中でコレットを何度も見ていたら気が付きます、」

 

香原さんがはははと笑う、

 

香原「そうだね、なら単刀直入に言おうかな、」

 

香原さんが俺を見て、

 

香原「コレットさんを養子として私の孫にしたいんだ、」

 

養子、

 

孤児院などの場所から子供をもらい家族として一緒に過ごすこと、

 

だがまさか香原さんが、

 

香原「あの子を見ていると孫と一緒にいるように感じてね、」

 

香原さんの娘さんは生きているがお孫さんが事故で亡くなったと聞いたことがある、

 

香原「もう一度おじいちゃんと呼んでもらいたいと私は願っているんだよ、」

 

一度娘さん夫婦と会ったことがあったが旦那さんが金髪のイケメンだった、

 

お孫さんの写真も持っていたが見たことは無い、

 

香原「どうかな?」

 

香原さんはお孫さんを亡くした傷をコレットで埋めたいわけか、

 

洋介「香原さんにとってコレットは自分の傷を埋めるための人形ですか?」

 

俺はコレットを見る、

 

犬と一緒に走っている、

 

その顔は満面の笑顔、

 

香原「そうじゃないよ葉杉くん、」

 

洋介「香原さんも少しはわかっているはずです、コレットはお孫さんじゃないこと、そしてお孫さんにはなれないこと、」

 

香原「わかっているよ、だけど私は人形とは思っていないよ、ちゃんと家族として迎え入れるつもりだよ、」

 

洋介「香原さん、家族として迎え入れると言いましたが親族や娘さん夫婦にはなんと言うつもりですか?ハッキリいますがそのまま家族として迎え入れるとコレットが香原さんの孫として見られるより愛人として見られます、それも財産目当ての、」

 

俺の死んだ祖父と同じ歳の香原、

 

だからそう考えてしまう、

 

香原「葉杉くん!いくらなんでも失礼だ!」

 

洋介「認識が甘すぎます!香原さん!あなたは俺の勤めている会社の親会社の社長!そんな社長がいきなり見たことのない女の子を家族として迎え入れたら誰だってそう考えてしまいます!コレットに辛い目を合わせるつもりですか!?香原さんがいないところで陰口叩かれます!いじめにも合います!香原さん以外に話す相手もいなくなります!あの子を孤独にさせるつもりですか!俺はそんな未来しかない所にコレットを養子に送り出したくありません!例えこれから金銭的に厳しくなろうと俺はコレットを、いえ、みんなを離しません!」

 

こうやって歳上、

 

それも社長に怒ることがあるなんて思いもしなかった、

 

でも俺は一度コハク達に手を伸ばした、

 

この件に片脚を突っ込んだ、

 

だから最後まで突っ込むつもりだ、

 

香原さんは悲痛の顔をする、

 

香原「そうだね、私は社長だったね、親戚の皆がお金を借りに来る、私のやる事は浅はかだったのだね、」

 

洋介「まずはコレットを自分の家に招待してからにしてください、まずは家族にあの子のことを知ってもらってください、それから家族と話して承諾を得てからコレットと俺を交えて話し合いをしてください、お孫さんの代わりではなく本当に家族として迎え入れたいのであれば後は本人の意思で行きたいといえば俺は文句は言いません、これがあの子達に手を伸ばしてしまった俺の覚悟であり責任なんです、」

 

香原「覚悟と責任か、そうだね、もし無理やりあの子を連れて行ったらきっと葉杉くんの言うように孤独になってしまうんだろうね、責任を果たせなくなるね、」

 

洋介「覚悟とか責任とか仰々しく言っていますが俺はただみんなが笑顔で居てくれるだけでいいと思っています、向こうに戻ったら待っているには戦いの毎日、だからみんなには笑顔でいて欲しいんです、」

 

香原さんが俺を見る、

 

香原「立派になったね、あの男の孫だよ、あいつも同じ事を言うだろう、」

 

洋介「祖父に似ていると言われると嬉しいです、」

 

香原さんがコレットを見る、

 

コレットは犬達と一緒に眠っている、

 

その姿を周りの客が写メに撮ったり店員がカメラで撮影している、

 

香原「もし孫娘が成長していたらあの子と同じ歳なんだよ、だからだろうね、あの子を養子にしたかったんだよ、」

 

初耳だ、

 

コレットと同じ歳か、

 

確か本編中に誕生日来るから17歳、

 

ロイドと同じ歳だな、

 

香原「ああやって犬が好きでね、本当に、」

 

香原さんの声が震えている、

 

泣いていることがわかる、

 

失ったモノは戻らない、

 

別のモノでその傷は埋まらない、

 

それでも無意識に別のモノにすがってしまう、

 

どこかのゲームのような事を言ったけど今の香原さんを見るとそう思えてならない、

 

洋介「コレットに今度香原さんの家に行かないか聞いてみる、コレットも香原さんをおじいちゃんと思っているみたいだから、あの子はゲームでは両親がいないんだ、祖父母に育てられているんだ、」

 

香原「娘夫婦とは逆だね、」

 

そう、

 

真逆、

 

娘がいない夫婦と両親がいない娘、

 

香原「葉杉くん、ありがとう、本当に、」

 

洋介「何もしていません、ただ、家族を守っただけです、」

 

気持ち良さそうに眠っているコレットを俺と香原さんは見つめ続けた、

 

 

 

 

 

コハクは犬一匹にも相手にされずに俺と香原さんの話が終わった頃に落ち込みながら帰ってきた、

 

コレットが起きてワンワンフェスティバルを後にする際コレットが耳元で、

 

コレット「洋介、ありがと〜、」

 

と言ってきた、

 

何に対して?

 

俺は分からず終いだった、

 

 

 

後日、

 

ワンワンフェスティバルの定員からコレットを雇いたいと手紙が来た、

 

本人はやってもいいと言っていたが送り迎えが出来ないため保留にした、




称号

コレット

ワンワンワン!

犬に好かれてる犬を愛した人に送られるステキな称号です、

19人目ゼスティリアからの参加キャラ

  • アリーシャ
  • エドナ
  • ミボ(ミクリオ坊や)
  • ライラ
  • ロゼ

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