俺の家にテイルズキャラがやって来たのだが・・・ 作:ホタル火
コハクサイド
クレアが来た次の日。
洋介「外出したい?」
コハク「うん、ジュード達と一緒にまた街に行きたいんだ。」
この前はずっと前にガラド達と一緒に行ったけどそれから洋介の車でしか外出していない。
自分の足で歩きたくなった。
洋介「いいぞ、一応はお金を渡しておくけど無駄遣いはするなよ。」
洋介は一度部屋に戻ってお金を持ってきた。
洋介「コハク用の財布に入れておくから、余ったらそのままコハクの小遣いにすればいいから。」
コハク「・・・今思うと洋介、私に甘いね。」
こんな簡単にお金をポンポンと渡したらダメだと思う。
洋介「別に俺の全財産をあげたわけじゃない、給料がこの前入ったし他の人にも仕事した分の給料を渡さないといけない、全部俺の通帳に入ってきているから仕分けしないといけないのが大変だ。」
お給料ってコレット達の分?
でも私は・・・
洋介「今渡したのはここの家事や洗濯をしてくれているから、その分の代金だ。」
今もらったのは私のお給料?
洋介「少ないけど貰ってくれないか?」
コハク「でも少し多くないかな?」
10枚くらいだよ。
洋介「これでも少ないんだがな。」
そうなの?
洋介「それじゃあ行ってくるから、車とかには気をつけるんだぞ。」
コハク「うん、行ってらっしゃい。」
洋介は仕事に向かった。
朝食とみんなが仕事に行って残ったのは私とクレアとシェリア。
ジュードとマオとリタ。
どこに連れて行こうかな?
猫カフェはベルベットが猫の毛でクシャミをしちゃうしいけないから・・・デパートに行こうかな?
シェリア「コハクはどこに連れて行くの?」
外に出ながらシェリアが聞いてきた。
コハク「えっとデパートって言って大きくていっぱいお買い物ができるお店だよ。」
ジュード「そんな大きなお店があるんだ。」
マオ「まぁボク達の知ってるお店って小さかったり屋台みたいなのだからネ。」
ジュードって洋介と一緒の時以外の外出ってしてないよね?
だったら今日はいい経験できるかな?
リタ「私はパス。」
シェリア「ダメよ、一緒に行くのよ。」
シェリアは踵に返すリタを抱きかかえて外に出た。
リタは猫のごとく暴れてるけどシェリアには敵わないみたい。
クレア「シェリアさんって見た目と違って強引ですね。」
マオ「でもアスベルさんとの恋の進展は遅いよ。」
マオがそう言った瞬間マオの横の壁になにかが刺さった。
焼き鳥?
私はシェリアを見ると片手にリタを、
片手に焼き鳥を持っている。
シェリア「マオ、お口が軽いわよ。」
マオは冷や汗ダラダラ流してる。
マオ「う、うん、ごめん。」
シェリア「わかればよろしい。」
そう言ってニッコリと笑顔になるシェリア。
うん、
シェリアを怒らせたらダメだね。
すごく怖い。
ジュード「えっと・・・コハク、案内お願い。」
コハク「うん、とりあえず歩こう。」
初めから不安な案内が始まった。
私は以前にも行ったデパートに来た。
クレア「こ、ここ全部がお買い物をする場所ですか?」
シェリア「ビックリよ、まるでお城ね。」
ジュード「どこもかしこも人でいっぱい・・・」
私もこんな反応だったな〜。
リタは照明やエスカレーターに興味深々みたい。
コハク「日用品を買って行こうと思うけど何か欲しいものあったら言ってね。」
買い物カゴを持ちカートを押しながらお買い物準備をする。
シェリア「手慣れてるね。」
コハク「慣れちゃった。」
前まではカートを押してお買い物なんてしたことない。
ここに来てからお買い物はこうやってやってる。
洋介の真似をして覚えた。
洋介の事を考えるとやっぱり熱くなる。
好きなんだな・・・私。
やっぱり洋介の事・・・
でも迷惑だから・・・
直接は言えない気持ち。
1回だけ言った気持ち。
好きだから・・・やっぱり言いたいな・・・
マオ「コハクは今洋介の事考えてるよ、好きなら言えばいいのに。」
クレア「洋介さんをですか?」
マオ「それで洋介もコハクの事好きなんだけど全然進展なしだから。」
クレア「少し初々しいですね。」
マオ「見てるこっちがいじっかしいヨ!」
大きなお世話よ!
私は買い物に動いた。
クレア「これは・・・泡立て器ですか?」
シェリア「みきさー?パスカルが簡単に作れそうね。」
マオ「これ見てよ!何このマグカップ!変な絵が書いてあるヨ
!」
ジュード「本がこんなにあるよ、すごいね。」
リタ「へぇ、これは画期的ね。」
やっぱりこうなるよね。
みんながそれぞれ違う反応をしているから一緒に来て良かったけど・・・なんでみんな変な方向に行くのかな!?
お願いだから団体行動してよ!
ここ広いから迷子になるんだよ!
一度洋介とはぐれた経験あるから!
私は買い物をしながらなんとかみんなとはぐれる事を免れた。
味噌?
ちゃんと買ったよ。
デパートを出た私達。
荷物を手分けして持って次に向かう。
クレア「次はどこに行くのですか?」
コハク「ご飯にしようかなって思ってるけど・・・まずは荷物を置いて行こうかなって。」
荷物が重いから。
ジュード「それじゃあ一旦帰ろうか。」
ジュードの言葉に私たちは帰ろうとすると。
「コハク?」
聞き覚えのある声。
私は声の方向を見ると洋介の友達の優希がいた。
スーツ姿だったから少しわからなかった。
コハク「優希、こんにちわ。」
優希「あぁこんにちわ、今買い物帰りか?」
コハク「うん、荷物を置いた後お昼にしようかなって。」
優希「だったら俺の車に置けばいい、ちょうど近くに置いてある。」
コハク「いいの?」
申し訳ないよ。
優希「あぁ、もし申し訳ないと思うならみんなで一緒に昼飯を食べないか?1人で食べるのは寂しいからな。」
シェリア「いいんじゃないかな?一度帰るよりかはいいと思うよ。」
コハク「それじゃあお言葉に甘えて。」
優希「おう、こっちだ。」
私達は優希について行った。
優希「初めての人もいるな、俺は松永優希だ、よろしく。」
クレア「私はクレア・ベネットです、よろしくお願いします。」
優希「クレア・ベネット・・・リバースからか。」
マオ「そうだヨ。」
優希の車に着いた私達は車に荷物を置いた。
生物は最後に買おうと思ってたから大丈夫だよね。
優希「店はこの近くだから、俺の行きつけだ。」
シェリア「どんな料理があるの?」
優希「焼き鳥丼だ。」
シェリア「行く!」
シェリアが食いついた!?
シェリアは焼き鳥と焼き鳥丼が好きなのは知ってるけど即答するなんて・・・
優希「焼き鳥を出す店があっても焼き鳥丼を出す店はそこにしか無いからな、味は保証する。」
優希のオススメなら大丈夫だよね。
マオ「焼き鳥丼って美味しそう。」
リタ「なんで私まで・・・」
私達はリタを抱えて優希の後について行った。
ついた場所は小さなお店。
優希「ここだ、それじゃあ入るか。」
優希がお店の扉を開けて入る。
私達はその後に続いた。
「いらっしゃい!って優希か、いつものカウンター席でいいか?」
おじいちゃんが声をかけてきた。
優希の知り合いかな?
優希「大将、今日は友人達と来たから大きいテーブル席で。」
「優希が友達と来るなんて久しぶりだな、入り口近くの大テーブルに座ってくれ、注文は優希は焼き鳥丼でいいか?」
優希「いや、焼き鳥丼を2つ、後はまた注文する。」
「あいよ!」
優希「それじゃあ座るか。」
ジュード「手慣れてるね。」
優希「この店に常連だからな、顔を覚えてもらった。」
なるほど。
私は優希の後を追ってテーブルに座った。
優希「だいたい焼き鳥があるけど他にも焼きそばやお好み焼きとかある。」
クレア「おこのみやき?」
クレアが首をかしげる。
私もわからない。
優希「お好み焼きは・・・なんていうか・・・頼めばわかる。」
クレア「それでしたら頼んでみます。」
クレアって勇気あるね。
わからないものはあまり食べたくないよ。
「お好み焼きっちゅうのはな、肉や野菜を生地と一緒に混ぜて鉄板で焼いた料理や。」
またもや聞き覚えのある声。
「お久しぶりやな、コハクちゃん。」
コハク「雪原さん、お久しぶりです。」
ヤクザの雪原さんがいた。
今日は知り合いと出会う日なのかな?
優希「知り合い?」
コハク「洋介の知り合い。」
優希「あいつに交友関係に口は出したくないがヤクザと知り合いはいただけないんだがな。」
雪原「なんや?あんさんヤクザ嫌いか?」
優希「ヤクザのイメージは金を巻き上げるイメージしかなくてな。」
優希が喧嘩腰なんだけど。
雪原「龍が如くのやりすぎや、あんなしょっちゅう元締め料を頂いてる訳やない、それに俺はただの金貸しや、無期限で2ヶ月で1割利息が増えるくらいやし他の組のヤクザよりか良心的や。」
優希「それを信じろと?」
雪原「別に信じろと言わへんよ、それと相席勝手にさせてもらうで。」
そう言って座る雪原さん。
雪原「大将、俺もお好み焼きを。」
「あいよ。」
雪原「初めて見る顔がおるな、俺は雪原公明や、よろしくな。」
シェリア「私はシェリア・バーンズよ。」
クレア「クレア・ベネットです。」
雪原「シェリアちゃんにクレアちゃんやな、よろしゅうな。」
優希「それで、みんなに近づいてどうするつもりだ?」
雪原「さっきの話し聞いてなかったんか?葉杉さんの知り合いや、そのついでにコハクちゃん達と出会ったんや、なぁリタっち。」
リタ「うざいから離れて。」
雪原「あいかわらずえぇ感じで言ってくれるな〜。」
コハク「本当だよ優希。」
私はフォローに入る。
優希「そうか、ならいい。」
雪原「結構警戒しているところ悪いけどあんさんも自己紹介したらどうや?」
優希「松永優希、セールスマンをしています。」
そう言って紙を渡す優希。
雪原「おおきに、一応名刺渡しておくわ、金が必要になったら連絡してや。」
優希「そんなこと絶対にない。」
なんか修羅場になってるんだけど。
「へい!焼き鳥丼2丁!お好み焼き以外注文はありますかね?」
マオ「僕焼き鳥と焼きそば!」
クレア「お好み焼きをお願いします。」
ジュード「えっと焼きおにぎりと焼き鳥で。」
みんなこんな修羅場の中決めてたの!?
シェリアに関しては焼き鳥丼食べ始めてる。
雪原「リタっちは俺と一緒にお好み焼きや。」
リタ「勝手に決めるな変態。」
でも何も決めてないから仕方ないよね。
コハク「焼き鳥とこのイカ飯でお願いします。」
「わかりました、しばらくお待ちください。」
雪原「松永さん、あんさんの推しキャラはどの子や?」
優希「お推しキャラとは?」
雪原「テイルズのキャラや、俺はリタっちを推しているんや、このツンツンなところが可愛くてたまらんのや、あんさんは?」
優希はシェリアをチラリと見た後に口を開く。
優希「シェリアだ。」
焼き鳥丼を食べていたシェリアがキョトンとした顔で優希を見た。
いきなり名前を呼ばれたからだよね。
焼き鳥丼おいしそう。
雪原「ほぉ、よかったやんか、推しキャラが目の前に来てくれて。」
優希「そうだな。」
顔が赤いよ優希。
優希は黙々と焼き鳥丼を食べる。
その後雪原さんがお好み焼きを鉄板の上で焼いた。
初めはあのぐちゃぐちゃした物を見てクレアが少し顔を引きつらせたけど雪原さんが焼き始めるといい匂いと音が店内に伝わる。
焼きあがったお好み焼きを食べさせてもらったけど美味しかった。
シェリア「・・・コハク。」
コハク「何?」
シェリアが焼き鳥丼を食べる手を止めて私に聞いてきた。
シェリア「私、ここで働きたいんだどどうすればいい?」
思わずえっ?と思った。
ここで?
シェリア「優希、ここで働きたいんだけどどうしたらいい?」
優希「大将に頼むしかない、食べ終わったら聞いてみるか。」
そんなんでいいの?
食後、優希がおじいさんにシェリアが働きたいって事を伝えるとすぐにOK出した。
こんな簡単でいいの?
優希「毎日食べに行ける。」
優希がボソリと何か言った気がした。
お昼を食べ終わった後。
私達は優希の車から荷物を出して優希と別れた。
優希「雪原さん、この人達に何かあったら許しませんから。」
雪原「安心せい、葉杉さんの大切な家族を傷物にせんよ、俺かて葉杉さんのお陰でリタっちに出会えたんや、恩を仇で返す気はあらへん。」
なんでこの2人は喧嘩するのかな?
優希「それじゃあ俺は行くから。」
コハク「うん、優希、ありがとう。」
リタ「優希、またね。」
シェリア「また一緒に焼き鳥丼食べよ!」
優希は車に乗って走っていった。
雪原「ほな俺も行くか、今日は楽しかったで。」
クレア「雪原さん、ありがとうございます。」
雪原「気にせんでええよ、俺が勝手に割り込んで勝手に相席しただけや、それにリタっちを撫で回したからな。」
うん。
リタが疲れたみたいでシェリアに抱えられてる。
雪原「それじゃあまた会おうな。」
リタ「もう会いたくない。」
リタが何か呟いた。
雪原さんは歩いて行った。
私達は荷物を持って大通りに出て家に戻った。
夕方
洋介が帰ってきた。
洋介「特に問題は無かった?」
コハク「シェリアが働くことになって。」
洋介「何があったの!?」
称号
シェリア
焼き鳥アルバイター
後に看板娘になりました。
クレア
初めてのデパート
以降コハクより買い物上手になりました。
雪原と別れた後ヤクザに絡まれた雪原を助けるためにジュードとシェリアが助けるシーンを何回も書いてみたのですがしっくりこないのでやめました、
別の機会でやりたいと思います。
アンケートは次の話を投稿するまでやっています。
経過を見てみるとマルタとしいなが1、2位を争っていたのに気がついたらプレセアが追い越していてびっくりしました。
どのキャラが来ても頑張って書きます。
19人目ゼスティリアからの参加キャラ
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アリーシャ
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エドナ
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ミボ(ミクリオ坊や)
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ライラ
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ロゼ