やはり彼女が帰ってくるのは間違いなくまちがっている 作:マッキーガイア
遅れた理由はpixivの方に書いてあるのでよかったら見てください。
「良い買い物だったよ。」
ホテルの裏路地。
ローマン・ゴードンは向かい合っている執事姿の男にそう言った。
執事姿の男の足元には大量の金が山のように積んでいる。
「お気に召しましたか。あんな物でも」
「ッフ・・・ああ、かなりな・・・にしても自分の娘を金で売るとは・・・まさに外道だな。だが面白い。」
すると執事はムッとした表情になって言った
「口をお控えください。それは私たちに対しての屈辱です。」
そう言ったその姿が気に入らなかったのかローマンは不愉快な顔を示す。
「ふんっ・・・しかし、たかが執事がその家の長女を物扱いとは・・・」
「なにを仰いますか。私達にとってあれはただの商品です。まぁ、商品がお客様に届く前に傷ついてしまっては困りますからね。それなりの扱いは保証はしてはいましたがね。」
執事は何食わぬ顔でそう言い放つ。
「・・・・・はぁ、まぁいいだろう。それはそっちの事情だ俺には何ら関係ないし。それに巻き込まれる道理もない。俺は俺でこれからの人生を今までどうり楽しんでいくさ。
たまに女でもつまみ食いしてな・・・フフフフ・・・」
「はい、そうですか。では私はこれで・・・」
「ああ、・・・叔母さまによろしく言っといてくれ」
そう言われると執事はローマンにお辞儀をして下に転がっていた札束を鞄に突っ込みその場を離れていく。
すると執事は「あ、」と呟きローマンに向きなおす
「そうだ、これからの援助お願いしますよ。」
ふと、執事が言った言葉でちょっとびくっとしたローマンだが
思い出し何事もなく軽く返す。
「はいはい、分かってるよ毎年200万ドルだっけ?」
「はい。お願いしますよ」
そう言うと執事は次こそ帰っていった。
空に目を向けるともう暗闇が周り一帯を包んでいた。
「8時か・・・・」
ローマンはそう呟いて車へと向かって行った
☆☆☆
その日の夜。
ローマンはホテルへ帰ってきていなかった。
多分其処ら辺で遊びまわっているのだろうとエルフェは考えていた。つくづく最低な人間だと思う。
いや、それは私も同じか・・・
「・・・はぁ、どうなっちゃうんだろうな・・・私」
いや、本当は分かっている。分かってるから現実逃避がしたいのだ。
正直言ってさっさとこの場所から逃げ出したい気持ちでいっぱいだ。
けれどそれは何も意味を持たない
どうせすぐ捕まって終わりだ。
そんな無駄な事をして体力を消費したくない。
すると後ろの方からドアの叩く音が聞こえた。
「すみません。ここに持ってくるよう言われたのですが。開けてもよろしいですか?」
ウェイターらしい。
同時に何かを転がす音が聞こえてくる。話的にそれが持ってくるように言われたという物なのだろう。
「はーい」と空返事だけしてドアを開ける。
ドアは最初開けた時よりも幾らか重く感じた。
ドアの先には銀色のワゴンをもったウェイターが立っていた。
ウェイターの割には筋肉質な人だなと思う。
「あ、すみません。これ中まで運んでも良いですか?」
ウェイターはそう言うとワゴンを見せた
すこし無礼方な気がするが、なかなか美味しそうな匂いがしてくる。多分ローマンが頼んだものだろう。
「はい、ありがとうございます。お代は?」
「いえ、大丈夫です。先に頂いていますので。では失礼しました。」
そう言うと台をそのまま中へ置いて出て行った。
なぜ台ごと置いて行ったかはとやかく言わないでおこう。
暫くはどうも出来ないので放っておくことにする。触らぬ神に祟りなしと言うし。
そして私はさっきまで座っていた椅子にまた腰を下ろす。
もう時間は夜の9時を回っていた
「にしても。暇だな・・・・」
フラグと言うべきなのか。
そう呟いた次の瞬間ドアが開く音が聞こえてきた。
「今帰って来たぞ。ハニー」
そこにはローマン・ゴードンがニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべながらこっちを見ている。
「おかえり・・・」
「なんだ。ハニー元気ないぞ?」
心配した様子で見つめているが視線が胸の方に向いている。
――――――――――――――偽物
これがハチ君が言うそれなのだろうと思う。
これが本物なのなら私はこんなもの要らない。
「大丈夫ですよ。何も・・・」
私がそう言うと彼は少し不服な声で言い返す
「・・・・・・・まさかお前、あの
その瞬間、胸の奥が軋む音がした。
「はぁ~・・・あのな、お前は今日からこのローマン・ゴードンの妻なんだよ。あんなただのガキのどこがいいんだ」
何も・・・・何も知らない人が何を言っている。
「大体あんなガキと俺を比べないでくれ。不愉快だ。」
そう言ってのけるローマンに苛立ちを隠せない。
気付くと私は拳を強く握っていた。
「そんな奴の事忘れろ」
ローマンは一言そう言った時。
――――――私は彼の頬をぶっていた
「ガッ・・・・・・・!!??」
叩かれたところを必死に抑えるローマン
見るとローマンの口から少し血が出ていた。
「このアマぁ!!調子に乗りやがって!!!!」
するとローマンは私の胸倉を掴む。とても興奮している様子だ。
「こうなったら徹底的に犯してやる!!薬漬けにして俺の屋敷の地下で一生調教してやる!!!他の女と一緒にな!!!」
吐き気がする。こんな男と同じ空気を吸っていることも。こんな男に触れられていること自体も。
「フフフ・・・・ハハハハハ!!!!!これでお前は俺のものだぁぁァ!!!!!!」
そう言うとローマンは私の腰のベルトに手を掛けた。
それに対抗しようと手を掴むが逆につかみ返され身動きが完全に取れない。
「キャッ!!・・・」
ベットに押し倒される。
悔しさと侮辱の念がこみあげてくる。私は憎々しくローマンを睨むがどうでもいいとばかりに顔を近づけてきた。
「ハハハ・・・悔しいか?どうだこれから女になる感覚は・・・あんな奴の事なんか綺麗さっぱり忘れるくらい気持ちいい体験をさせてやるぜ・・」
その手は胸に向かって伸びている。
「・・・・やめて・・・や・・・」
「黙れ!!!もうお前は俺のもんなんだよ!!!いい加減それに気づいて俺に体を差し出せよ!!」
意識が遠のいていく。瞼を閉じまいと必死に目を見開く。それ自体が私の忘れたものだと言わんばかりに。
苦しみがあった。悲しみがあった。自由があった。
私はその中の何一つ残ってなかった。
だけど、ただ一つ忘れた物があった。
例えどんな時でも誰にでも。苦しむ人がいるのなら愚痴を言いながら。でも何だかんだ助けてしまう人がいた。
どんなに人に嫌われようと。どんなに人に避けられようと。その人は他人のために生きていた。他人のために自分が汚れていくことも顧みずに
彼の生き方は不器用ではない。だけれど器用でもない。寧ろ泥臭く。清潔とは程遠い存在・・・でも・・・
「助けて・・・ハチ君・・・・・・」
―――――――――――このクソ野郎!!!!」
でもその拳と心は誰の物よりも綺麗だった。
うん、後半の無理やり感ね・・・
エピローグを書いた方が良い?
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描くよな?(威圧)
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描かないよな?(威圧)