やはり彼女が帰ってくるのは間違いなくまちがっている 作:マッキーガイア
放課後。
いつも通り部室に向かおうと鞄を手に取り立ち上がる。別段何かに依頼がある訳ではないだろうしそんなの滅多にある訳もない。ただこれが俺の生活の一部になっているのはもう分かり切っていることだった。ここまで来たら強制入部等はもう関係ない。ただ自分の為に行っているようなものである。それに関しては平塚先生には頭が上がらない。
そう俺は心の中で平塚先生に感謝する。何かと今日は先生に感謝を示すことが多いな。
「すみません、ハチ君」
誰かが鞄を持っていた手を掴む。俺はその方向に目を配る。やはりエルフェだ。
「どうしたんだ?」
俺は尋ねる。何か困ったことがあるのだろうか。すると、彼女は困ったように言う
「実は由比ヶ浜さんがお友達に遊びに誘われたそうなんですけど断り切れなかったそうで...それで......」
「ああ、つまり。部室に行きたいが場所が分からないと?」
そう言うと彼女は首を縦に振る。まったく、由比ヶ浜の奴。自分で言ったのなら最後まで突き通せよな。俺はそう内心毒づく。まぁ、別にいいんだけれども
「分かった。着いて来てくれ案内する。」
「ありがとうございます!!」
次の瞬間彼女は感謝のあまり俺の手を握る。その瞬間一気に周りの視線が一気に集まった。その視線は大体興味心、大部分嫉妬および妬みである。
やめて!!俺を見ないで!!!俺が何をした!!??悪いのはこの世の中だろ!!てかおい材木座ぁ!!何外から敵意を刺しながらこっち見てんだよ!?助けろ。主に俺を!!
何の関係もない材木座に後で当たることにした八幡であった。
「じゃあ、行きましょう?部室」
彼女はなんの関係も無さげに話しかけてくる。いい加減この惨状に目を向けてくださいお願いします。
「あ、ああ、そ、そうだな...」
言えるわけもなくただとりあえず俺は部室に向かう事にした。............彼女と手をつないで.........
☆☆☆
「ここ、、ですか?」
何かとシールが張ってある教室の名札を眺めるエルフェ。もちろんシールがあるだけで名刺には教室名はない。彼女はなんとなく。しかし確実にそこを当てた。
「......良く分かったな。ここが奉仕部部室だって」
「やっぱり。なんかここだけ少し雰囲気が違いましたから。」
雰囲気か...たしかに何もない教室が続くなかポツンと人気のある教室。異端だ。
「......まぁ、ぼちぼち入りますかね」
俺は覚悟を決める。このまま、俺が部室に入ったら確実に不審者扱いだろう。あの毒舌部長がこの状況をネタにしないわけがない。ソースは俺
なにもしないのは出来ないことの理由にはならない俺はとりあえず部室の扉を開ける。(ただ何となくそれっぽく仮面〇イダーネタがやりたかった行)
扉を開けるとやはり“雪ノ下雪乃”が奥の席にただ一人座っていた。本に向き合ってただ次のページを待ち望みそれを待っている。
するとすぐにこっちに気付く雪ノ下。まぁ、気付かなければ呼んでいたが。すると彼女は口を開く
「あら?遅かったわね?遅ヶ谷く.........キャア!!??」
......きゃあ?言葉で話は途切れ何かに怯えてるように叫び声をあげる雪ノ下。
「え、エルフェさん??ど、どうしてここに????」
え?雪ノ下?なんでエルフェの名を?
「あれ?雪ノ下さん?お久しぶりです!!」
嬉しそうに雪ノ下の名前を呼ぶエルフェ。ここで互いの反応の違いに違和感を感じる。怯える雪ノ下と愉快そうなエルフェ全く真反対だ。
「お、お久しぶりね?え、、え、エルフェさん」
この二人の間に何かあったのだろうか。心配になってきた。あと、雪ノ下。声が震えてるぞ?大丈夫か?
俺はとりあえず震える雪ノ下に話しかける事にした。
「お前エルフェと知り合いなのか?」
「え、ええ、知り合いと言えば知り合いね。昔から彼女の家のパーティーによく御呼ばれされてたから。」
なんとも世間は狭い。まさか有名人と知り合いな奴が俺の近くにいるとは......まぁ、俺も言えた義理ではないが。するとエルフェは雪ノ下に抱き着く。別に百合と言うつもりはないが...雪ノ下さん最近そんなシーン多めじゃありませんかね?
「ど、どうしたのかしら?エルフェさん?」
「いやぁ~やっぱり雪ノ下さんの匂いは落ち着くな~って思いまして。」
やばい。ヤバいよ!!由比ヶ浜!!雪ノ下取られてるよ!!取られるよ!!(大事な事なので二回言う精神)
しかし、ここまで仲がよさそうな二人なのに何故雪ノ下は怯えてるんだ?実質俺が聞く理由はないが何かと気になる。
「あ、ごめなさい雪ノ下さんハチ君。ちょっとお手洗いに行ってきます」
いいタイミングでトイレに行ってくれるらしい。このチャンスを逃す手はない。
「あ、ああ、。場所は分かるな?」
「ええ、分かってますよ。じゃあ行ってきます」
そう言って部室を後にするエルフェ。では質問Timeと行きますか。
俺は雪ノ下の方向に向きなおす。すると向こうから話しかけてきた
「比企谷君。今日まさかエルフェさんを怒らせるような事してないわよね?」
「ん?ああ、まぁ、そういや教室の女子が怒らせかけたが......どうした?」
すると雪ノ下は青い顔になりかけるが。少し立ち止まる。何故か不安になるからやめてそう言うの。
「そ、それならいいのだけれども...」
「......何かあったのか?」
俺がそう言うと部室は音を失う。
雪ノ下はまだ少し怯えているらしい。すると雪ノ下は話を始めた。
「2年前の事だったわ。私は毎年の通り彼女のパーティーに御呼ばれされてアメリカまで足を運んだの。姉さんも丁度アメリカに用があったから一緒に行ったのだけれども。その時はエルフェさんの誕生パーティーで色んな有名人が来ていたの。」
渋々と話していく雪ノ下。なかなか深い仲だったらしい。
「それで普通にエルフェさんと話しをしていたのだけれども。その時だった、私たちに話しかけてきた男がいたの。確か名前はゴードンだったか、ゴリラだったか...」
コイツその男に結構恨みがあるな?
「まぁいいわ。とりあえずその男はかなりのロリコンで。いきなりエルフェさんに結婚を前提に付き合ってくれと言ったのよ。それが問題だった。」
なんとなく察してきた。俺は耳を貸す。
「彼女は結婚を約束している人が居るから駄目だと言ったのだけれども、彼は無理矢理話を進めようとして彼女の肩に手を掛けたの...そしたら」
すると雪ノ下は顔を青くする。
「ご、ごめんなさい。少し吐き気を催しただけだから...話はもういいかしら?すこし体調がすぐれなくて......」
感じる。雪ノ下から哀愁と絶望そして恐怖を。旨い怪談を聞かされているようだ。いや。もっと質の悪い何かを。
「すいません。遅れました」
「「ひぃ!!」」
奉仕部のドアが開く音とともに俺たちは声をあげてしまう。
少なくとも今は目の前の少女がとてつもなく大きな悪魔および死神に見える。とくにその綺麗な白い髪がそれです。
「どうしたんですか?」
エルフェはそう聞く。死刑宣告か?殺す気なの?俺たちを?どんなえぐいやり方で?
「あ、もしかして......二人とも付き合ってると「「いや、それは無いです」」...そうですか...」
即座に否定する。
絶対ないこんな毒舌女とは。
「じゃあ、なんでs「そう言えばもう時間ね。帰りましょう?エルフェさん比企谷君」」
なんか部長が凄く頼りになると思った瞬間であった。
俺はエルフェを連れて帰ることにした。
あれ?エルフェって今どこに住んでんだ?