やはり彼女が帰ってくるのは間違いなくまちがっている 作:マッキーガイア
部活も終わり。片付けも一通り終わった。言っても俺は何もしていないが...
鍵を閉め。帰路に着こうと玄関に向かう。
「じゃあ、私は先生にカギを返しに行くから。さようなら」
雪ノ下がカギを持って言う。
「ああ、じゃあな」
「はい、さようなら」
各自で雪ノ下に挨拶を言い。自身の帰路に向かおうと玄関に立った時だった。
暫くしてエルフェがポケットに入っていた紙を見せて言う。
「すみませんハチ君。ここ、わかりますか?なんでも、この住所の場所がホームステイ先だそうなので。」
「ホームステイ?お前引っ越してきたんじゃないのか?」
「いやぁ、ほんの少しの間なんですけど。私一応留学生ってことになってるらしくて...」
へ~そうなんだ。うなずきながらメモを覗き見る。どこかで見た住所だ。しかし、思い出せない。
自身の住所ですら分からない俺だぞ?他人の住所なんかわかるかよ。(どうやって高校行ったんだよ...)
ちと、愚痴りながらその書かれている方を向く。
「はぁ......仕方ないか...俺が連れてってやるよ。」
溜息をつきながら言う。本当にめんどくさいが...本とぅに!!めんどくさいが
「ホントですか!!??ありがとうございます!!」
またもや感謝のあまり手を握る。止めろよ、エルフェ。勘違いするだろ?
ふと悪態を着くと。俺は手を向ける。
「じゃあ、ついてこい。まぁ、言うて俺も分からんがな。」
そう言うと俺は、あまり自身なさげに自転車を片手に持ちながら歩き出す。校門を抜け信号を渡りメモ通り歩き進める。その間二人とも何も言わないし何も喋る気配もない。
するとエルフェは真面目にメモを見る俺に対して質問をする。
「ねぇハチ君。どうしてそこまでしてくれるんですか?」
「ああ...?仮にも頼まれた身だからな。それをないがしろにしたら後々気持ち悪いくなるのは俺だからな。まあ、自己満足って奴だ。気にすんな。」
俺がそう言うとエルフェは不思議そうに俺の顔を覗き見る。
「.........」
「な、なんだよ?」
「いえ、ただ何となく。やっぱりハチ君だなぁって」
「ああ?何だよそれ...」
するとエルフェはフフと笑い。また歩き出す。なにか知らんが嬉しそうだな。そして俺はメモに目を戻す。
そう言えば、この道どこかで...いや、そんなことが...
一瞬頭によぎった可能性を否定する。いや、したい。
「にしても、まだ付かないんですか?」
「ああ、もう少しのはずなんだがな......ん?」
やはり違和感。周りには見慣れた景色が広がっている。
住所まんまの場所には見覚えのある青っぽい屋根。見覚えってか覚えがあり過ぎるいわく表札。とても普通で何もないはずの一軒家に目が映る。
「うん?どうしたんですか...?」
エルフェは何も知らずに俺に質問をする。此処は何処なのだと...
まさか、まさかと思っていたが...まさか...
「あれぇ~?お兄ちゃん今日帰るの早くない?てか、隣の人だれ?」
聞き覚えのある声が聞こえてくる。
「こ、小町...」
ふと、呼び主名前を言う。
すると、エルフェは気になったように俺に話しかけてきた。
「......ハチ君の妹さんですか?」
「え?ああ、妹の小町だ。小町、転校生のリーラ・エルフェだ。」
俺がそう紹介すると小町は目を大きくして驚く。
「り、り、り、リーラ・エルフェさんって!!ゆ、有名なハリウッド女優じゃん!!な、なんで此処に!!??」
大げさな程にビビってる。
そう言えば、コイツが見てる映画って大体海外映画だったな。
「り、リーラ・エルフェさん!!ファンです!!特に『リア充爆発しろ』は最高でした!!」
何!?そんな映画あんの?
あまりの映画のネーミングセンスの悪さに流石の俺もビビる......いや、ああそうか、日本のネーミングセンスの悪さは国内でも評判だからな...とりあえず、スパ〇ダーマンはああならなくてよかった。
「え?あ、ありがとうございます。それは私の初主演の映画ですね。ちょっとすぐに出てこなくて...すいません」
「いえいえ、仕方ない事ですよ。」
小町は笑いながらそう返す。
「そういえばお兄ちゃんどうしたの?こんなところに突っ立ってて」
さっきまでエルフェと仲良く話していたのに急にこっちを見る。小町。
「いやな、エルフェのホームステイ場所探してるんだが...なんか歩いてたら此処に着いちまってな」
「ああ、そう言えば。今朝お母さんがホームステイの子が今日来るって言ってたけど。」
「え、そんな話聞いてない。」
「あぁ~............(∀`*ゞ)テヘッ」
ホント、イラつくなこのマセガキ。
「とりあえず入ろうよ、ほら、リーラさんも。」
「え、あ、はい」
はぁ、仕方ない...あれ?もしかして朝の母さんのあれって...
梅雨もないような事を考える八幡だった。後にこれをリーラの咆哮と呼ばれるとは誰にも予想できなかったという。まぁ嘘なんだけど。