やはり彼女が帰ってくるのは間違いなくまちがっている 作:マッキーガイア
3ヶ月いや4ヶ月経ってんやんか…
「おはようございます……」
朝、いつもより遅い時間帯にエルフェが起きてきた。
なんというか珍しい。いつもなら6時くらいには起きてリビングでコーヒーを飲みながらティータイムを楽しんでいるのに今日は。
嗚呼、なんでだろう?
機嫌悪いのかな?
さっきから一向に目を合わせてくれる様子はない。
てか明らかにそっぽ向いてるし……
そっと、小町の方をみるが、小町も良く分かっていない雰囲気だ。
「ど、どうしたの…?リーラさん。なんか元気ないみたいですけど…」
小町がそう聞く。
するとエルフェがやっとこちらの方を向く。白い髪がシャッて、、、女の子はやっぱロングかな?いやショートだろ!(作者論)
「い、……いや、、ですね。あ~~~!!」
いきなりテーブルに突っ伏すエルフェ、なんだか今日は俺より目が腐ってる気がする
「どうしたんだ?相談があるなら乗るが……」
耐えかねた俺がそう言うと少し顔を上げるエルフェ
「……昔からハチ君はそうですよね……困っている人を見ると放っておけないというか…そんなハチ君を私は好…」
「誤魔化そうとしてんじゃねーよ。さっさと吐いちまった方が楽だぜ?」
「お兄ちゃん、女の子の告白を凄いスタイリッシュに避けたけど。やってること結構最低だよ?」
「知らねえよ。って言ったら世界中の男子を敵に回すな……あれ?俺の足元地雷だらけじゃね?むしろ現在進行形で地雷踏んでるよね?」
「いや、とっくの昔から爆発し続けてるでしょ、なんだっけ?転校の時にリーラさんに初っ端から抱きつかれたとか……その辺りから」
「え!?もうあれ、一週間はたってるよ!?よく俺、原型保ててるな」
そんな他愛ない話をしていると
エルフェが何か羨ましそうな感じの目をしてこちらを見つめてる…なんかやり辛い…
「やっぱり羨ましいなぁ、妹とそんな感じに話が出来るんなんて…」
「ん?お前妹居たっけ?」
「え?ええ、まぁ」
おお、初めて聞いた。リメイク前は無かった設定だな。そう思いながら彼女をみると少し疲れていた。
「実はその子にちょっと問題がありまして…」
「問題?」
「ええ、実は……」
ちょっと、死んだ目が腐っていっている
「じ、実は重度のシスコンなんです!!!」
・・・・・・・・・・・
お、おう?……………
「よ、よかったじゃないか、俺もシスコンだから仲良くできそうだな!」
「そ、それならいいんですけど……あの娘極度の人見知りでして…特に男の子への嫌悪は激しくて、最悪、ハチ君殺されるかもしれませんね」
なにそれ怖い、
「それにあの子ハチくんの事、ゴキブリより嫌いって言ってたから。……本当に…死ぬかも」
「ゴキっ!?…」
なんか、俺が知らぬ間に俺アンチが増えてた件について…
「ドンマイ、お兄ちゃん…」
小町が肩をポンっと叩く
技;小町の肩ポン
効果:虚しくなる。
80000のダメージ
八幡「ぐほっ!?」
ーーはちまんは死んだーーー
てれってっててー
小町はレベルが2上がった。
「嬉しくないけどね」
はちまんの死骸の防御力が4減った。
「死骸でも防御力あるのかよ……
……だが、合点が行かないな…何で今そんなに落ち込んでるんだ。落ち込む程じゃないだろ?…」
すると、エルフェはケータイを取り出した。
「とりあえず、これ見てください。」
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受信者:妹
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題名:あいにいくよ
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本文:
あいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよあいにいくよ
あいにいくよ
-END-
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「「………怖っ!?」」
現在進行形で鳥肌がたっている。
小町も目から涙が出ている。
「母から聞いたら明日来るって…もう不安しかなくて…」
「いや、不安とかそう言うレベルじゃないでしょ!どうしてこんなになるまで放置してたの!?」
「いや、だって。……ねぇ?」
「いや、『ねぇ?』じゃなくて!」
「私だってよく分かんないですよ。ハチくんと遊びに行って帰ってきたら急にベッタリでしたから」
…………え、
「え?俺のせい?」
小町は俺を親の仇の様に睨みつけた。
なんだか言われもない事で恨まれてるんだが…え?俺が悪いの?それ、
「あー、そうか、そう言えば、それからですねぇ、男の人に嫌悪感を抱き出したの…」
……小町よ、俺をそんなクズを見る目で見ないでください、SAN値が減ります。
「おにぃちゃん…?」
「いや、俺のせいじゃ…」
「お詫びとして…お兄ちゃん?」
「ぐっ……なんでございましょう?…お嬢様……」
「妹さん…更生してきて」
「、、、、無理でございます。お嬢様…もう…」
「やって。」
「はい。」
俺に選択権なんてなかった。ここにもし雪ノ下がいたら『自分のことも更生できて無いのに生意気ね』って罵倒されるんだなぁ…
そう、噛みしめつつ、俺はまるで紐なしで100メートル上空からマグマダイブして生き残るくらい高難易度な勝負に出ることにした。
まじで、死ぬかもしんない……
「取り敢えずだ。触らぬ仏に祟りなし。という事で暫く放置して置こう、そうすれば、、、」
「お兄ちゃん?」
「はい…」
次回はちゃんとやるんで!次回こそは!
次回!妹、来日!来週もサービスサービスぅ!(タイトルは変わります)