やはり彼女が帰ってくるのは間違いなくまちがっている   作:マッキーガイア

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3話:顔と目

部活が終わり雪ノ下が職員室にカギを届けに行くのを由比ヶ浜が追いかけていくところを見ながら

エルフェと帰路に着こうと玄関に向かう

 

靴入れの少し手前でエルフェが話し始める

 

「・・・・・やっぱり良いですよねこう言うのって」

 

「・・・・・どういうことだ?」

 

「私こういう日常にあこがれてたんです。いままで世界のあちこちに行ってたからロクに友達とか出来たことが無くて」

 

「そうか・・・・・・・・・」

 

やっぱり女優って大変なんだな、俺にも友達がいないけど理由が天と地の差だ

 

「ええ、だから女優を辞めて色々あってこっちに来ましたけどやっぱり日本に来て正解でした。」

 

すると、エルフェはちらっとこっちを見て悪戯っぽく「ハチ君にも会えたし・・・」と言う。柄にもなく照れくさいな

 

「と、とりあえず今日は俺ん家に来んのか?」

 

「ええ、小町ちゃんにも会いたいですし・・・ちょっと用があるので・・・」

 

靴を履き替えながら言う

 

「俺の記憶がどうたらって奴か・・・・・・」

 

「ええ、そうです。では行きましょうか。」

 

そう言ってエルフェは靴を履き替え帰路に着く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

門に向かおうと足をそろえて歩き出すと門の前になんだか人だかりができていた

 

「なんだ?人だかりは」

 

俺はその人だかりに興味がわいていたが、エルフェはその中の人を見るなり顔を青くする

 

「・・・・・!! は、早く行きましょう!!ハチ君!!走って!!」

 

「へ?」

 

エルフェは俺の手を持つと一気に走り出そうとする。

 

 

 

「ん?ちょっと待って!!・・・やっと見つけたよハニー!!」

 

すると人だかりの中から金髪のイケメンが現れ俺たちの道をふさぐ。そしてエルフェの前に立った・・・・・・いや待てハニー??

 

 

さっきまで騒いでいた人間たちは「え?ハニーってどういう意味だっけ?」「いや、さすがに勉強したでしょ」「あれ?あの娘って今日来た転校生?」と話し始める。

 

「さぁ一緒にアメリカに帰って。そして結婚しよう」

 

へ?結婚?

 

「だからいやだって言いましたよね?私は帰りませんし、貴方とも結婚しません」

 

いや、待てよ。いよいよマジで話が分からなくなってきた

 

「すまんがちょっと待ってくれるか?」

 

俺が間に入る

 

「なんだ?庶民が俺に話しかけるとは身の程知らずにも程があるだろ?」

 

なんだこのイケメン?かっちーんときましたよ?

もー切れちゃいました。ぷっつんします。

 

「いや、その定理だと少なくともお前は庶民ではない何か高貴な者だと言ってるように聞こえるが?」

 

「お前、俺を知らないのか?」

 

は?知る訳ねーだろお前みたいな典型的な駄目イケメン

こんなんがイケメンだというなら葉山の方が100倍マシだわ

 

「ハ、ハチ君!」

 

小さい声でエルフェは俺を呼ぶ

 

「なんだ?」

 

「この人は、俳優のローマン・ゴードンさん海外ではトップクラスのイケメン俳優って呼ばれてる人・・・ほら」

 

彼女はスマフォを取り出し雑誌の記事を見せる

そこには“世界一のイケメン俳優ローマン・ゴードン”と書かれていた。

はぁ、こんなのがイケメンだとか世も末だな。

 

「で?そのイケメン俳優が何の用だよ?」

 

「な~に、我が愛しのハニーがこんな端の小国に引っ越しとは示しが付かないだろうと思ってね。連れ返しに来たんだよ」

 

「バカかお前は、そんなんは彼女が決める事だろ?」

 

「何がバカだこの畜生。というかお前何故彼女と歩いている?貴様にそんな権利あるとは思えないが?」

 

「権利とか知るかよ、この世にそんなどうでもいい権利なんかあったら逆に引くわ」

 

「彼女は人類の宝だそんなの当たり前だろ」

 

「それはどこの世界の話だ?そんな権利があったらエルフェは一生誰とも話せないし会えないじゃないか」

 

「話さなくて良いじゃないか!俺さえ居れば!!」

 

「……は?馬鹿なの?本当に。それは本気でエルフェを愛している奴のセリフか?

彼女の権利を否定するか、」

 

イケメン君はプルプル震えていて、隣ではエルフェが驚いた顔をしてこっちを見ている

 

「クソッ話にならんな!」

 

「はっ、同感だ・・・・」

 

そう言って彼は足早に帰っていく。

最後に「覚えてろよー」とか言ってそうだな

 

 

 

 

するとエルフェは目を見開いてこっちを眺めて言った

 

「ハチ君・・・・・・・・・」

 

「なんだ?」

 

「ありがとうございます。なんだか、安心しました。」

 

「安心?」

 

「やっぱり、ここは違うなって。自由じゃないですけど。

 

 

 

そっか・・・・私にも権利があるんだ・・・」

 

 

 

   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆

 

 

 

 

それからしばらく、俺たちは比企谷家に向かっていた

さっきから隣でそわそわしているエルフェ、何だってんだ?

するとエルフェはさっきのイケメン騒動について聞き始める

 

「いや、それにしてもさっきの八くんはかっこよかったですよ!どうやったらあんなにカッコよくなるんですか!?」

 

「いや、どうやったもこうやったもただ普通に本当の事を述べていただけだが・・・・」

 

後、アイツ雑魚だったから楽勝だったよ

 

「はぁ、あなたはホントに凄いですよ。」

 

「なんでだ?」

 

「それは・・!・・・・・・・・ま、まぁ、もう過ぎたことです。とりあえずさっさと行きましょう」

 

彼女は何かをはぐらかすように話を進めていく。

なんだか腑に落ちないが・・・・・・彼女がそれでいいならもういいか

 

 

 

 

すると家が見えてきた。

 

「さぁ着いたぞここが比企谷家だ」

 

俺はやる気がなさそーに言う

それを見てエルフェはニッコリ笑う

 

「やっぱりハチ君ですね♪」

 

「は?何が?」

 

「何でもないです♪さぁ行きましょう!」

 

「はぁ仕方ねーな」

 

そう言って俺はドアを開ける

 

 

 

 

 

「「ただいまー」」

 

 

 

 

 

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