やはり彼女が帰ってくるのは間違いなくまちがっている 作:マッキーガイア
俺は優しい女の子が嫌いだ。
ほんの一言挨拶を交わせば気になるしメールが行き交えば心がざわつく電話なんかかかって来た日には着信履歴を見てつい頬が緩む。だが知っているそれが優しさだってことを......
俺に優しい人は他の人にも優しくてその事をつい忘れてしまいそうになる。真実が残酷というのならきっと嘘は優しいのであろう。だから優しさは嘘だ
いつだって期待していつだって勘違いして......いつからか希望を持つのは止めた。訓練されたボッチは二度と同じ手に引っかかったりしない百戦錬磨の強者。
負けることに関しては俺が最強
だから......
いつまでも優しい女の子は嫌いだ......
☆ ☆ ☆
“彼女の事はこれでよかったんだ。これでもう誰も傷つく事は無い”
重い足取りを無理やり動かしながら。夜の道を行くスーパーのビニール袋にはいつの間にか穴が開いてそこから食材が出そうになっていたが気にせずただ下を向いてひたすら歩く。
人はとっくに寝静まり俺は再スタートを切るため交差点の真ん中に居た。俺の隣を影法師がひたすらすれ違う。自分の輪郭さえもはっきりとしなくなっていく。俺は何ら変わりもんでも特別でもない......ここに居る人たちと同じいつかは消えていく......誰にも覚えてもらえるわけじゃない。覚えてもらえるのはこの中のごくわずかの人間...もしくはここには居ないかもしれない。死んだ人間はいつかは存在すらも忘れられる...
忘れられた人間は
ふと、道端で抗争が耳に入ってきた
「ねぇ、君可愛いじゃん?俺と遊んでいかない?」
「や、やめてください!警察呼びますよっ!!」
金髪の男が茶髪の女の子を襲っている。男は20代前半くらいで女は10代後半の高校生のようだった。
だんだんその抗争はヒートアップしていってついに男が手を上げようとしている。
俺はそっぽを向こうとするが出来ない。頭の中ではあれをどうにかしようしか考えていない。
“関係ない。関係ないんだ俺には......だけど..どうしても”
パシッ
...............体が動いちまうんだ...
気付いたら俺は男の手を掴んでいた。
――――数分後。俺はやっぱりボコボコにされていた...
明らかな力の差。分かっていたさ、こうなることくらい。人間は平等に作られていないからな...
するとさっき襲われていた女の子が近づいてきた。まだどこか怯えてるみたいだが大分落ち着いたみたいだ。
「......そ、その大丈夫ですか?」
「大丈夫だ。慣れてるから......」
俺はそっけなく返す。こんないいこの娘だ罪悪感でも感じてるんだろうか。その必要もないのに。
彼女はハンカチを取り出し傷口を拭こうとしてくるが俺はそれを手で拒む。
「ちょっと、手をどけてください傷口にばい菌でも入ったら......」
「必要ない...」
ふらふらと立ち上がり帰路に着こうと落ちてたビニール袋と鞄を拾う。あれ?鞄のチャックが開いてる?
殴られたとき何かの拍子にチャックが開いたか?
中身を確認しようとチャックに手を付けた時......
「...............はーくん?」
さっきの女の子が俺の生徒手帳を持ってこっちを見ていた。
彼女は呆気にとられた様子でこっちをしっかり視界にとらえていた。
「......俺は“はーくん”なんて名前じゃない......」
「忘れたの!?私だよ!霧雨 優香!!」
「知らん。俺にそんな名前の知り合いは居ない。人違いだ......」
どこかで見たことがある顔......だがきっと他人の空似だ。
自分で言うのもなんだが目以外は顔は良いからな。
すると彼女が話しかけてきた。
「所でリューちゃん元気にしてる?」
「だから、s......え?」
それは確か昨日エルフェが言ってた。アイツのあだ名...それを知ってるのは
「あれ?どうしたの?」
次は俺が呆気に取られている。すると霧雨が慌て始めた。
「あれ?はーくんどうしたの?もしかして傷に悪いばい菌が入ったの?ねぇ大丈夫!?はーくん!?はーくん!?」
あ、こいつあれだ天然だ。
「いや、大丈夫だ。その...お前もしかしてエルフェが言ってた?」
「エルフェ?だれそれ?」
「いやリーラ・エルフェだろ?あいつ。だからエルフェ」
「そんな名前だったんだ!?初めて知った!!」
友達の名前くらい覚えておこうぜ?な?
あっけらかんとした様子でそう言う霧雨にまじめにそう思った
「ところで霧雨はなんでこんなとこに居るんだ?」
そう聞くと霧島は頬を膨らませる。いや、何で怒ってるの?
「もー、はーくん昔のあだ名で言ってよー」
「――――――――――――――――――――――――――――――――ユーちゃんって」
それを聞いて瞬間俺は思った。
“やっぱりか......”と
エピローグを書いた方が良い?
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描くよな?(威圧)
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描かないよな?(威圧)