インフィニット・ストラトス 転生者は双子の姉 作:夜光・陽炎
零話
パチッ、と目が覚めた
目覚めたら、そこは―――
「天国だよー!」
「うおおああああああっ!!」
いきなり至近距離から顔がひょっこり出てくる。
驚いてしまった反射で、上体を上がらせる。しかし、これが仇となり間の前の顔とでこを正面衝突させるはめになった
「いっつつ……なにするんだ!」
「こっちの台詞だわ!何してくれてんだ!」
額をさすりながら立ち上がってみると、目の前に一人の青年が居た
「えっと……誰?」
「まあそうなるよね。初対面だし」
目の前の青年は「コホン」と咳払いをし、息を吸うと
「私は神だ!」
「…………」
言葉に出来ない、というのはこういうことだろうか。
これはもはや呆れを通り越して可哀想に見えてくる。いい年して病を患っているのか……かわいそう
「待てコラ!変な勘違いしてるだろ!」
「あ、バレた?」
「思ってんの!?」
「え?バレてなかった?」
「結局思ったのか………」
まあ、とりあえず。ここはどこかと聞こうとしたが
「ああ、言わなくていい。ここがとこか知りたいんだろ?」
また心読まれた。
なんなんだこいつ。読心術の心得でもあるのか
「えー、ここは天界。と言いたいが、ちょっと違う。ここは
「……デットオアアライブって生死問わずって意味じゃないの?」
「そうだったか?ま、今はどうでもいいだろう。とりあえずお前は死んだ。以上」
「ちょっとまてえええええええええええ!!説明してよ!!」
いや、いきなり死んだと言われてもピンとこないんだけど。説明してよ。納得のいく理由を説明してよ
「めんどくさいなぁ………ようするに、お前が死んだ。で、今お前は地獄に良くか天国に行くか決める―――はずだったんだけど。こればかりは不注意か……はぁ」
「え?なに?天国と地獄?できれば天国のほうがいいんんだけど」
「アホか。どうせお前はどっちにもいけないよ」
「?どうして」
「えーと、実は………お前の履歴書にジュースこぼしてな、それでお前が死んだ」
「……は?」
「いや、不注意だったんだよ!うっかり雑誌見てたら、手を滑らせて………」
「待ておいいいい!じゃあなに?ジュースこぼしたから私死んだの?それだけで私の人生残量全部ポイ!?」
胸倉を掴みにかかろうとすると、か、か……トイレの神様だっけ?急に呼び止めてきた
「ま。ちょっとストップ!だから『はずだった』って言っているだろ?元々お前は死ぬべき存在じゃないんだよ!だからまだ生きられるの!」
「………え?ほんと?」
「うん。ほんとほんと」
「はぁぁぁぁっ……なーんだ。帰れるのか」
「えー、それがな」
「またなにかあるの?」
「お前の元居た世界には戻れないぞ」
「……はい?」
「決まりでな。間違って死んだ者は過去数人いるんだ。でも、そいつらがもと居た世界に戻ってやらかしたことはろくなものが無かった。なぜかわかるか?」
「いや、知らないよ」
「そうだよねー……死に戻りっている法律で間違って死んだ者は侘びとして三つだけ特典が与えられるんだ。これが原因で色々まずいことが起きたんだけどな」
「え?世界征服とか、世紀末とか?」
「ま、まあそんな感じだ。―――でだ。特例がないかぎり天界のルールは変えられない。こっちにしてみれば世界が一つ二つ滅びたからってどうってこと無いし」
なんだその理不尽は。とツッコミたかったが、辞めた。
っていうか、いつの間にか信じ込んでいる私は何なの?………いや、考えるのを辞めよう。そのほうが楽だ。ラクダは楽だ、なんちって
「それで、お前も前例の通り三つ特典をあげて別世界に転生させてやろう。ということだ」
「結局、元のところには帰れないんだよね?」
「まあ、そういうことになる。すまんな」
またまた溜息が漏れそうだったが、やめるわ。これ以上足掻いてもどうにもなりそうにも無いわ。っていうか夢であって欲しい。夢なら覚めてくれ
「で、転生する世界だが……インフィニット・ストラトスって知ってる?」
「知らないよ?」
初耳―――ではないが、名前ぐらい聞いた事はある。
えーっと、確かロボット?あれ?学園ものだっけ?
「知らないなら特別に『知識』だけを頭の中に叩き込んでやるぞ。勿論、特典とは別だから『展開』までは教えられないぞー」
「あ、うん。じゃ転生するときに渡して」
「おっけー。じゃ、特典を言ってくれ」
特典……特典。ん?何を頼めばいいんだ?
えーと、転生点点二次創作でよくあるチート主人公誕生の前触れ……そんなのでいいのか?
「んー……なんでもいいよね」
「ああ、そうだ」
「そうだなぁ……チートで」
「え?」
「いや、チート」
「チート……まぁ、よくあるんだよね、こんな願い。内容は大体察したよ。で、次は」
「えーっと、IS作成の知識を頭に叩き込んで」
「……アレ?IS知らないんじゃなかったっけ?」
「いや、ロボットものだっているのは知っているから。だぶんロボット」
「ロボット……いやロボットだけど……まあいいや」
え?なんか間違った?ま、別に良いみたいだけど
「で、最後は?」
「ん、転生する先って決まってるの?」
「いや、ランダムだけど」
「あ、ならあれ、天才さんの身内にしてくださいよ」
「あ、束のことか?別に良いぞ」
「良いのかよ。ま、いいか、楽しめそうだし」
「んじゃ、早速」
「え?いきなりなの?」
「ああ、時間が無いんだよ。んじゃ、いい人生送れよ」
「もう履歴書になんかこぼすなよ」
「くっ……痛いとこを突きやがって……じゃあな!」
「じゃーねー」
そして目の前が白に包まれたとき、視界が暗転したのだっだ。
無重力空間―――いや、宇宙に言ったこと無いが、そんなところに放り出されたように五感が薄くなり、意識も少しずづ遠くなる。最後に眠るように身をゆだねた
ついに、なんかフッとなる感覚が来たとき、意識が消えたのであった
「はー……もう閻魔の説教はごめんこうむるよ。さてさて、仕事でも再開するか」
あくまで『設定』だけです。『展開』は知りません。
物理法則?ナニソレみたいな感じでいきます
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