インフィニット・ストラトス 転生者は双子の姉 作:夜光・陽炎
???「ドイツの医学薬学は世界一ィィィィィィィィィィ!!!できん事はないィィィィィィ!!」
「で、もう行っちまうのか?」
「うん、千冬さんも一緒に行くし、なんとかなるでしょ」
あ、ちわー、凪紗です。
現在空港にいます。理由は当然、千冬さんがドイツから情報提供してもらった変わりに、向こうで教官として一年間働かされる条件だったので、責任を感じ私も同行することになりました。
そして、隣には鈴ちゃんがいます。たしか帰国するって言ってましたよ
「あたしは向こうで色々がんばるからね。あたしに負けんじゃないわよ、一夏」
「負けるって、何に負ければいいんだ?」
「そ、それはその‥‥色々よ!」
自分の発言で取り返しがつかなくなる人の図だよ。どうでもいいけど
「おい、何をしている。早く行くぞ」
「ちょ、ちゃんと別れぐらい言わせてくださいよ千冬さん!」
「だまれツインテール。一夏は私のものだ。誰にも渡さん」
ちょっと待て、いますんごい事口にしなかったか?
「お、お姉ちゃん、寂しいだろうけど、がんばってね」
「ああ、円夏。一年もお前に会えないなんて‥‥電話は掛ける。一日三回」
「それ掛けすぎだよ」
鋭い突っ込みが入ったところで、放送が鳴って飛行機に乗る順番が来たことがわかった。
っていうか、キャラ崩壊してないか?
「じゃあね一夏!また会いに来るからねー!」
鈴は元気良く走って行く。まあ、一年後にまた再会するのが楽しみだ。さて、私たちはっと‥‥‥
「ほら、千冬さん、行きますよ」
「うううっ、せめて、せめて抱きしめさせてくれ!」
そう言って、一夏と円夏をギューッと抱きしめる千冬さん。公共の場でやるとかマジパネェ
まあ、ブラコン&シスコンが暴走し、別れを告げながら飛行機に乗る
「ああ、恋しい。二人の天使が恋しい‥‥‥」
「どんだけ会いたいんですか」
「ずっと!一分一秒ずっとだ!一秒でも離れたら私が維持できない!ううっ、私の愛しい弟&妹よ‥‥‥ッ!」
もうやだこの人。完全に崩壊してるよ。どうすんの?しかも周りから注目浴びてるよ。視線が痛い
離陸してから数時間後
「‥‥‥で、私たちが担当する部隊の名前、わかっているんですか?」
「ああ、《シュヴァルツェ・ハーゼ》ドイツのIS配備特殊部隊だろう?」
まあ、そこはちゃんと知っているようだった。やっぱり、こっちのキリッとした千冬さんの方がいい。あれは気持ち悪かった。
「んじゃ、もっと詳しく教えますよ。シュヴァルツェ・ハーゼ、通称「黒ウサギ隊」。部隊章は眼帯をした黒ウサギ。ドイツ国内にある10機のISのうち3機を保有している名実ともに最強の部隊です。まあ、これはそんなに重要なことじゃないんですけどね」
「十分重要だと思うが‥‥」
うーん、最近感覚が狂ってきたかな?まあいいや、続き続き
「これが一番重要なんですけど、隊長をはじめ全員が肉眼へのIS用補佐ナノマシン移植者らしいんです。ドイツはどうも人道的な事を外すのが趣味らしいですね」
「IS用補佐ナノマシン?なんだそれは?」
「えーと、要するに疑似ハイパーセンサーですよ。IS適合性の向上のための処置の一環で、脳への視覚信号の伝達速度の飛躍的な高速化と、超高速戦闘下での動体反射を向上させる物らしいです。それでも未完成の《出来損ない》らしいんですけどね。私が作ったものの方がよっぽど安全ですよ」
「‥‥作ったのか」
今自分が失言したのに気が付き「コホン」と咳払いをして話を逸らす
「まあ、私の中にあるナノマシンはちょっと違います。自己再生力増加と一時的な脳の
そういいながら、目につけてあるハイパーセンサー内臓のコンタクトを見せる。
「これが私の《ハイパーセンサー》ですよ」
「このコンタクトが?どうやって‥‥」
「二年間ずっと研究してできた作品です。あくまでハイパーセンサーの一部機能が搭載されただけなんですけど」
「なるほど、機能は劣るが安全性は上か」
「その通り。すぐに付け替え可能ですし、まだマシですよ。ナノマシンなんて適正なかったらお終いですし。摘出が無理なんですから」
まあ、発明品の自慢は終わりにして、もう夜十一時なので寝ることにした。到着は明日の四時か。
千冬さんが寝言で「一夏と円夏たちは私の嫁ぇぇぇぇぇ‥‥‥‥と言ったのは気のせいだ。
‥‥‥気のせいであって欲しい
◆ ◆ ◆
ドイツ到着だあああああ!
と、朝っぱらからハイテンションの私は、街を見渡していた。
「うわああ。さすがに近代的だな」
まあ、色々と見取られながら、近くの迎えに来た人が話しかけてきた
「Mir tut es leid」
「あ、ドイツ語か。オホン、Was ist es?」
ここからめんどうなので日本語翻訳
「そろそろ出発します。ご同行願えますか?」
「は、はい。今行きます」
超豪華そうなリムジンに乗ると、窓にはシャッターが付けられていた。たぶん、位置を覚らせないようにするためだろう
二時間後
「Begrüßen Sie!Zu meiner Basis 」
日本語でOK
「ようこそ!我が基地へ」
リムジンを降りると、さっそく女性のお出迎えが現れた
「あなたがミス・篠ノ之ですね!歓迎します!」
あー、やっぱ本名ばれてたか。実は千冬さんが情報を漏らしちゃったみたいでね~。
「さっそくご案内します。付いて来てください」
早速飾り気の無い廊下をずっと歩いていく。妙に肌寒いのは気のせいか?
「こちらです。どうぞ」
ドアを開けて私たちを部屋に入れると、すたすたと立ち去ってしまった。
部屋の奥には、長い銀髪で、硬めに眼帯をしている女の子がいた。たぶん、ラウラ・ボーデヴィッヒだろう
こちらに気がついたようで―――
「―――誰だ!」
ナイフを投擲してくる。賺さず指で挟みガード。
「いきなり攻撃とは‥‥まともな挨拶もしないのか、この国は?」
指で挟んだナイフを放り捨て、ラウラに近づく。
「今日からお前たちの教官になる。織斑千冬と―――」
「篠ノ之凪紗だよ」
「え!?」
部屋の周りにいた者たちが集まってくる。さすがに「篠ノ之」と「織斑」という苗字に気がついたのだろう。
まあ、初代世界最強と原初IS開発者がきたらそんなリアクションするよね
「‥‥ほう、面白い。世界最強と最悪の開発者が教官か」
「何か文句でも?」
「いや、ただ単に面白いと思っただけだ。だが、私を《教育》できるかな?」
「やる、やらないの問題ではない。『やらせる』だ。異論は認めん」
「なら――――力ずくでやってみせろ!」
サバイバルナイフを抜き、まっすぐに突き立てて突っ込んでくる。だが無意味だ。
触れる寸前、ナイフが空中で止まった。千冬さんがナイフの腹を掴み取ったのだ。まあ、私から見れば、あれはハエの止まるスピードだね。
「な‥‥ッ!?」
「頼みでは無い。『命令』だ。強くなりたければ素直に従え。いいな?」
千冬さんから少し殺気を感じた。それに応えてラウラが一歩引く。
だが温い。まだまだ生温い。
「千冬さん。やるならこうですよ‥‥‥――――――――(解読不能?)」
顔は笑っていた、だが、肝心の目が笑っていなかった。その目はまるで『支配者』の目。この場にいる全員(二人を除き)が一瞬自分は死んだかと思ったほどである。そして、喉から発せられた声は感情のひとかけらも無い。無慈悲というものさえないような、『機械の声』だった。そして、狂気に満ちていた。矛盾しているが、これでしか表せない。
「ひ、あっ‥‥‥」
さすがにこたえたようで、シュヴァルツェ・ハーゼ隊全員がその場で尻餅をつく。まあ、当然か
「やりすぎだ凪紗。程ほどにしとけよ」
「りょーかい。あ、私は指摘ぐらいしかしないので実戦のほうは頼みましたよー」
そう言い放ち、ドアから出て行く凪紗。
シュヴァルツェ・ハーゼ隊全員がその光景を眺めていた。
そして思い知った。篠ノ之凪紗と言う者は、計り知れなく危険だという事を
千冬さんマジキャラ崩壊!さすがにやりすぎたか‥‥‥