インフィニット・ストラトス 転生者は双子の姉 作:夜光・陽炎
ドイツ在住から、約一年後。
「う~ん、ついに帰る日が来ちゃったか」
「しかたあるまい。私たちは仮の教官だからな。目的は果たした。後はいなくなるだけだ」
今、二人は空港にいる。そっして、目の前にはシュヴァルツェア・ハーゼの隊員たちが整列していた
「教官!今まで、ありがとうございましたッ!」
『ありがとうございました!』
隊員たちが涙目になっている。一年も訓練や食事、遊び、全ての行動を一緒にしていた『家族』と同等の存在だったのだ。彼女らには
「本当に、行ってしまわれるのですか‥‥?」
「はぁ‥‥泣くんじゃない。子供だっていつか親離れして独立しなければいけない。そういうものなのだ」
「教官‥‥」
「そして、役目を果たした私たちは教官ではない。ただの一般市民‥‥こいつは少し違うが、私たちはただの一般人だ。もう軍人とは無縁だ」
「え?私のこと?」
隣で『天災』は何か言っているが、千冬はスルーした。
「ラウラ」
「凪紗‥‥どうしたのだ?」
「私とまた会いたい?」
いきなりそんな質問をされて、ラウラは言葉に詰まった。この場合何と言えばわからないのだ。
「え、えーと‥‥‥」
「ははっ、会いたければ『IS学園』に来るといいよ」
「IS‥‥学園」
「私からは以上だよ。それでは、じゃあね、皆」
「体に気をつけろよ」
「ああ、最後まで気遣ってくれる優しさ。感激しました‥‥皆のもの!帰還するぞ!」
『
皆が去っていく中、ラウラだけが気持ちを迷わせていた
◆
ん?あーおっす、皆さん。
いやー、やっと日本に帰ることができたよ。一年ってこんなに長かったんだね。
現在は午前四時。普通なら誰もが熟睡中である。『普通』なら
「千冬さん?おきてますよね?」
「‥‥‥当たり前だ。昨日たっぷり寝させてもらったからな」
「それは良かった。まさか世界最強が寝不足でうだた寝なんて笑えないですよ」
「ほう?お前は私に喧嘩を売っているのか?」
「まっさかぁー。売ったとしてもこんなとこで殺り合うつもりはありませんよ」
「全く、言葉を慎め。それに、お前はIS学園に入学するつもりだろう?」
‥‥そこ突っ込んでくるか?答えるの面倒だから突かないでくださいよ
帰ったら連絡済で日本政府からの使いが来て即刻手続きを済ませるのだから、かなり忙しくなる。
おまけに、事情聴取とか面倒なのあるみたいだし、やってられっかってーの!
「それがどうしました?あなただって教師になるんでしょう?」
「まあ、そうだが‥‥‥。円夏が来るならしっかり生徒を導いてやらないとな」
「本音は?」
「日本に帰ったら円夏と一夏を即刻抱きしめたい。prprhshsしたい」
この変態が‥‥ギャップが凄すぎるよほんと。
はぁ、結局専用機は完成せずだよ。ちなみに今二月。
三世代型ISの情報を渡して、政府に機材や素材を大量に用意させるか。神様にIS頼んでいればよかったかな‥‥‥。って言うか、私転生者だったね。最近忘れてたよ
そして、シュヴァルツェア・レーゲン、たっぷりと改造してやったよ。右肩の大型レールカノンを廃止、中型(レールカノンに比べれば)レールガン二個を腕部に搭載。代わりに右肩に大型ガトリングレールガンを搭載して、火力を補間している。腕についていたプラズマ手刀は実体剣の高周波超軽量サーベルに変更。リアアーマーに計6機装備されたワイヤーブレードは12個にして、小型演算コンピューターを搭載して脳への負担を激減。さらに荷電粒子拡散砲を左肩に搭載。完全に魔改造である。
ドイツ側も文句は無かったらしい。全部が次世代型の装備だったからかな?量産には向かなかったらしいが、データを提供してやったらすぐに資材提供してくれたよ。日本についたら一緒にあるはずだから使いに持たせるか
「‥‥日本に到着するのは七時ですか。なら、設計図でも描きますか」
「設計図?なんのだ?」
「いやー私の専用機が欲しくて、設計図を描こうと」
「‥‥程ほどにしろよ」
ノーパソを開き、早速描こうとしたら、いきなりメールボックスに大量のメールが届いているのがわかった。ネットは切っているのでたぶん切る以前に転送されたものだろう
開いてみると、全部が第四世代型のデータだった。メッセージ内容は
『やっほー、返事来ないから勝手に送信しちゃった♪財産は共有しないと!』
それだけが書かれていた。やっぱりバカなのか
だが助かる。これで設計の幅も広がる。再度作業に取り掛かる
「えーと、まずはスピード特化型。ピーキーでも構わないか。超音速下でも自由に戦えるようにここを―――」
◆ ◆ ◆
「ふふふふ、凪ちゃんかー久しく会ってないなぁ~。今度会いに行こうっと」
束は、今第四世代型『
「束様、紅茶をお持ちいたしました」
流れるような銀髪を持つ少女が、ティーカップをトレイに乗せ向かってくる。
その名はクロエ・クロニクル。黒の眼球に金の瞳、生体同期型のISを持っている。
「むふふふ。ありがと、クロエちゃん。ちょっと緑っぽいけど、美味しそうだね」
そう言って、ゲル状の何かを一気飲みする。彼女の味覚はどうなっているのやら
「ぷっはぁー。うーん、ちょっと塩みたいな味がしたなぁ~。次はがんばろうね!」
「努力します。」
「えへへ、それより、もうすぐ楽しそうなことが起きるかもねー。それまで我慢我慢」
束は笑顔だった。これから何が起きるのか楽しみだったからだ。
「さて、この超長距離飛行航行型無人操作武装飛行船『ローエングリン』のメンテナンスと行きますか」
束の居る場所。高度20000メートルを巡航している飛行船『ローエングリン』は、とある企業が手を貸して出来たものだ。だが、中には束とクロエしかいない。
「付いて行ってもよろしいですか?」
「もっちろん!だってクロエちゃんは私の娘だもん!」
――――妹は、『二人』で十分
束は、ひそかに誰よりも凶悪な笑みを浮かべていた
なんかシリアスな終わり方だなー。まあいいや
と言うわけで、次回からIS学園編です。十二話もやってやっとだよ‥‥長かった