インフィニット・ストラトス 転生者は双子の姉   作:夜光・陽炎

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初めてのIS戦闘です。へたかもしれませんが、笑顔で見てやってください。どうぞ


第二十話・篠ノ之凪紗、いざ、参る!

翌週、月曜。クラス代表決定戦(サバイバル形式・参加者四人)

 

第三アリーナ・Bビット。

 

その中で、特殊ISスーツ姿の凪紗が居た。

そして肩や首をゴギゴギ鳴らしている

 

「はぁーっ……やんなきゃいけないのかこれ……」

 

凪紗の心境は「めんどい」と一言しかなかった。

 

「いや、この試合絶対に三対一になるでしょ。戦力的に」

 

三人も相手にするのか……。それは一筋縄ではいかないかもね。

まっ、くよくよしていても仕方ないので、自分のISを展開することにした

 

「《黒桜(くろざくら)》、展開(オープン)

 

『了解』

 

音声命令と共に、黒い機体に体が包まれ、左右の肩部分に『大型改良展開装甲式(オールアビリティ・エナジーウィング・)推進翼発生装置(マルチウィングスラスター)』が現れる。

このISの装甲はカーボンナノチューブ(Carbon nanotube)で出来ており、軽量に重点を置いた万能機でありながら超高機動型である。つまりチートである。かわりに超ピーキーだが

 

しかも、装甲の隙間に金色の装甲が見え隠れしている。

……実は金を使って粒子加速による加速という新システムを搭載しているが、まともに動くかどうかは実践で試し見ないとわからない

 

さらに腰周りに試作型半自律ホルスタービットが形成される。対六計十二個。これら全て半分は自分の脳でやるとなるときついと思うが、まあ、半分はコアが処理するから大丈夫かも

なんでホルスターかって?それは後のお楽しみ

 

『おい、そろそろ始まるぞ。早く行け』

 

スピーカーから千冬さんの声が聞こえてくる。

合図と共に、アリーナのカタパルトにISの足を掛ける

 

同時にゲートの扉が開放されて、敵影がパイパーセンサーに移る

 

これを言う必要があるのはわからないが、一応言っておく

 

「篠ノ之凪紗、出る!」

 

カタパルトのロックが外れ、一気に加速する。

アリーナに出ると、地面から少しだけ浮きながら先に出ていた三人と距離を取る

 

アリーナの席は埋め尽くされていた。さすが女子の情報網。一つの噂は一晩で広がると噂が立っている

 

「あら、やっと来ましたわね」

 

「以外に遅かったね」

 

「ああ、俺がギリギリだったのに、俺より遅いなんて、なんかあったのか?」

 

「いや、単に面倒だっただけ」

 

「「「…………」」」

 

うん、わかってるよ。すまん

 

さて、三人の機体データを表示っと……

 

《ブルー・ティアーズ》

第三世代型IS。射撃を主体とした機体。第3世代兵器「BT兵器」のデータをサンプリングするために開発された実験・試作機という意味合いが濃い。

代わりに実弾兵器が無い

肩にあるビームビットと腰にあるミサイルビットが主武装。あとはビームライフルだけか……

 

《サイレント・ゼフィロス》

第三世代型IS。BT兵器搭載ISの2号機で、シールド・ビットを試験搭載している。1号機のデータが基盤となっている。ブルー・ティアーズの搭載数4基を凌ぐビット6基が搭載されている。

腕には大型ライフル、星を砕く者(スターブレイカー)。後はビームガトリングとアサルトナイフ。

 

白蓮弐式(びゃくれんにしき)

第四世代型IS。基準となっていたIS白式(びゃくしき)を改良し、燃費を改善した結果。電力薬莢炸裂機構(エネルギー・ガードリッチ・システム)というものを武装に搭載することで燃費を大幅改変に成功した

スラスターにも展開装甲を使用しており、白式より性能が少々上昇している。ただし、燃費は少し悪い

さらに初期状態から多機能武装腕・雪羅(せつら)を使用できる。これにも電力薬莢炸裂機構を搭載している

 

はい、長い説明終わり。すいません、長くて

 

さてさて、アリーナのステージは直径二百メートル。この距離ならビームライフル発射から大体〇・四秒でヒットか。回避は余裕だな

 

「さて、そろそろ開始と行こうか」

 

「同感」

 

「ああ、俺もさっさと始めたいし」

 

「待ちなさい」

 

「「「?」」」

 

急にセッシーが止めてきた。なんだよ、お前からやろうか?

 

「最後のチャンスをあげますわ」

 

「は?」

 

「このまま戦うなら、私が勝つのは目に見えてます。なので、降参するなら今のうちっていっていますの」

 

……最後の最後に喧嘩を売るかこいつ。大体、最悪三対一なのによくそんな事が言えるな。アホなの?馬鹿なの?死ぬの?

 

「さて、最後に残す言葉がそれなら、遠慮なく―――!」

 

セッシーの位置に腕を翳すと、展開装甲が開いて発射される。

だが、それが目標に当たる事は無かった

 

パアァン!

 

空中で近接ブレードに弾かれ、虚空へと虚しく散る。第三者が弾いたのだ

 

「悪いけど、こいつはやらせないぜ」

 

「一夏か」

 

一次以降(ファーストシフト)が済んでいないのに、よくそんな動きが出来るよ。

そんな事を考えていると、一夏が雪羅の粒子砲を撃ってくる。勿論、素人の弾に当たるわけも無く、すいすいと回避を続けていると、後からセンサーに熱源を感知、素早く屈んで回避する。後から飛んできたのはレーザーだった。

 

通り過ぎたレーザーは、そのまま散ると思いきや、軌道を変えてこちらに向かってくる。

 

「フレキシブル、きついなこりゃ」

 

零点瞬時加速(ゼロ・イグニッション)という高難度技を使い、ビームを撒く。

 

「なら、こっちも」

 

ホルスタービットを空中に散開する。装甲が開き、中からライフルビットが出てくる。こちらも十二個

それらが全て出てきたと同時に、脳でコントロール開始。全てを制御するのは骨が折れるが、それでもなんとかなるレベルだ

 

「捕らえた」

 

円夏を視認して捉え、全てのビットで射撃する。

全てが正確な射撃だが、ほとんどが避けられ、一部は掠っただけだった。だが、こちらもフレキシブルを使える。ビームをUターンさせ、再び攻撃を再開する。

 

避ける、避ける避ける避ける。ほとんで全てがかわされ、空中に散る。だが、それでも攻撃は止まらない。反撃の隙も与えられず、ただ逃げ纏う事しか出来ない状況に、円夏は陥った

 

しかし、さっきから一夏が反撃して来ないが、何やってんだか

オープン・チャンネルを開いてみると

 

『あ、あなた!なんで私を……』

 

『いや、協力してくれると助かるなーと思って』

 

『わ、わたくしとあなたは敵同士ですのよ!?そんな軽々しく命令に乗ると思いまして!?」

 

『これは命令じゃない、提案だ。どの道、あいつを倒すにはお前が必要なんだよ』

 

まあ、手加減状態なら三人でも勝てるかな?わかんないけど

 

『だ、大体。あの人ならわたくし一人で―――』

 

『ここでも強がるのはやめにしよーぜ』

 

『っ………!』

 

『あいつは千冬姉でも梃子摺るレベルの相手だ。マジになれば俺達なんて屑に等しい』

 

『そ、そんな馬鹿な話が……』

 

『じゃ、あれを見てくれよ』

 

一夏はこちらを指を刺すと、それに連動してセシリアもこちらを見る。

ん?私?私はセンサーでも追いつけないほどの速度で遊んでますよ。円夏をビームの檻に誘いながらね

あれです、ゲッター軌道ってやつ。

 

『……なんですの、あれ』

 

『これで手加減してるんだぜ?ありえないだろ。どうだ、協力する気になったか?』

 

『わかりました。でも、あの人を倒したら』

 

『わかってる。また敵同士になるんだろ?』

 

『…………』

 

『まあいいや。オルコット』

 

『なんですの?』

 

『ありがとな』

 

『っ―――!?い、いいから行きなさい!後から援護しますから!』

 

『お言葉に甘えて』

 

そして、一夏がこちらに向かってくる。同時に敵ISが射撃体勢に移った表示が出た

 

………セッシーが顔赤らめている。ヤバイ、攻略完了寸前だこれは

 

とりあえずは上手く丸め込んだようだ。これで本当の三対一になったか

 

「やあ」

 

「おう。こっちは手加減なしで行くぞ」

 

「女の子相手に数の暴力はひどいよ」

 

「その相手は素手でクマを倒しそうなやつだが」

 

その会話が円夏に隙を与えたようで、後からビームが向かってくる。当然回避

回避して目標をなくしたビームは正面の一夏を捕らえるが、すぐに方向転換し、こちらを捕らえる

 

「あー、これだから誘導弾ってのは………面倒」

 

空中に浮いていたホルスタービットから、収納されている近接高周波ブレードを二本抜いて、二刀流の形になる

ホルスタービットにはライフルビット以外に近接用ブレードがビット一個に付き二本収納されている。全部合わせて二十四本ぐらいかな。

 

それを使い、正面から来たビームを弾く。だが、その後から別のビームが来ていることがわかった。

認識した直後に仰け反り回避

 

そのビームは『ブルー・ティアーズ』のビットとセシリアが持っているビットから放たれている物だった

 

さらに正面から一夏の粒子砲牽制が入り、近接ブレードの一撃が襲い掛かる。

両手に持っていたブレードを交差させ、受け止める

 

「くぬぬ……!」

 

「うおおおおおっ!!」

 

力ずくで突破しようとする。だが、それが仇となり、軌道をずらされて一気に体勢を崩す。

 

「うわっ!?」

 

そこに容赦無く鳩尾に膝蹴りを喰らい、シールドがガリガリ削れていく。

追撃に左右から同時に逆袈裟斬りをお見舞いされ、さらに二本同時の唐竹を喰らって、地面へと落下する。

当然、飛行も慣れていない一夏は地面へとぶつかり、アリーナに煙が舞い上がる

 

しかし、油断大敵。次の瞬間、三百六十度からビームが襲い掛かってくる。それをどうにかブレードで叩き落し、隙間から回避する。

反撃として展開装甲の射撃で円夏を攻撃する。

予想だにもしなかった攻撃が来た事で一瞬動きが止まり、エネルギーの弾が腹部へと命中した。

 

「きゃああっ!?」

 

続いて、左手のブレードを真下の一夏へと投げつける。同時に空いた左手に三本の物理ナイフを展開し、セシリアに投擲する。普通なら当たるはず無いが、そのナイフはとんでもない速度でセシリアへと近づき、見事に肩へ一本。とっさに防御に使ったライフルに二本当たった。当たった直後、小爆発。セシリアに投げたのは、火薬仕込みの自爆ナイフだったのである。

真下の一夏はかろうじで避けていたようで、煙の中から飛び出してきた

 

そして、こちらは爆発により、肩アーマーが破損し、ライフルは大破している。その爆発により、セシリアのシールドは大きく削れる形になった。

 

「くっ!?一体どんな反射神経してますの!?」

 

「へぇ……防御したのは褒めるよ。さすがに代表候補生は飾りじゃないか」

 

だが、驚いているセシリアに、ライフルビットの砲撃が襲い掛かる。セシリアはビットを使い、ライフルビットを迎撃しようと試みたが、失敗。逆に自分のビットを無くす羽目になった

 

そんな中でも、体勢を立て直した織斑兄妹が、こちらへと攻撃を仕掛ける。

 

「甘い」

 

左手の人差し指をピンと上に上げると同時に、一夏の背後からホルスタービットが突進した。

さすがに反応できるわけも無く、なす術も無く吹き飛ばされる。

 

次は、左手に大型ビームハンドガンをい展開し、浮いていた円夏のビットを片っ端から撃ち落す。しかし、技量でカバーしたのかシールドビットをうまく使い、二つのビットだけは守り抜いた

 

「さっすが♪師匠としても鼻が高いよ」

 

「……すまん、三人で勝てるとか無理だろこれ」

 

「……これで抜刀術ありだったら、私たちとうの昔にやられているよ?しかも、これで手加減ありって……」

 

「周りに注意しながらわたくしのビットを正確に撃ち落すって……あなた本当に人ですの?」

 

「うふふ。少なくとも姿は人だけど、中身は人じゃないよ」

 

「要するに、人外だ」

 

「さすが私たちの師匠……束になっても勝たせてくれない……」

 

「まっ、戯言はそれぐらいにして、再開しよう。それでは改めて」

 

 

 

「――――いざ、参る!」

 

 

 

後半へと続く……

 

 

 




はい、前半後半になっちゃいましたね。長いです。

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