インフィニット・ストラトス 転生者は双子の姉   作:夜光・陽炎

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あー……最近寝不足です。休日十二時間ぐらい寝てます。きつい、助けてド〇えもん。

私の中では『刀』=最強みたいな感じです。え?だってアニメではバンバン斬るけど、全然刃こぼれしないんですね~(アニメだけど)


第二十二話・セッシーやっぱり攻略されちゃったよ………一夏「ははは!誰かがいくら集まったって、この俺を止める事は出来ぬ!!」

「勝った……の、か……?」

 

その事実を受け入れるまで、しばらく動けなかった。

自分が、倒した。あの、憧れの存在を。

嬉しいようでもあり、残念でもある。だって、こんなにもあっけないのだから

 

「………え?」

 

だが、一つの遺憾があった。それは、凪紗の姿がどこにも無かったからだ(、、、、、、、、、、、、、、、)

さきほど切り裂いた地面から巻き上がった煙が晴れると同時に、姿が確認できると予測したのだが、姿どころか影の一つも見当たらなかった

 

そして、もう一つ。勝負ありのアナウンスが無かった。

故障ではない。人の声で行われるのだから。もしかしたらなにかのトラブルがあったのだろうか。

そう思ったが、一つの予感が脳を貫いた。

 

そうだ。凪紗は倒れていない。そう思い始めた。

 

この状況では半信半疑ではない。それはもう少しで確信に変わりそうだった。

さっき、自分で言った。「勝つ積もりは捨てたほうが良い」。そうなのだ、勝つことが許されるほど甘い相手ではない。

 

「いいことを……教えてあげようか?」

 

刹那、後ろから聞こえたその声で思考が断ち切られ、心臓を鷲づかみされたような気分になる。首元に刃物を突きつけられた気分に似ている。最悪だ。自分の判断ミスだ。

 

「絶対防御っていうのはね……操縦者の命に危険が無ければ発動はしないんだよ」

 

シールドは無効化したが、絶対防御が発動しない。その意味は……ノーダメージ。最低の結果だ

機体ダメージはかなりのものだったが、操縦者はピンピンしている。残っているのはかすり傷程度。それも、描いた絵を消すようにきれいさっぱり消えていくところだった。

 

「………(にこっ)」

 

「…………マジかよ」

 

それが、この試合で一夏が最後に呟いた言葉だった。そうだった、この人物は――――

 

「さようなら」

 

―――俺の師匠。抜刀術の流派皆伝者。地上最強二人の内一人。初めて俺が負けて――――

 

そう思った瞬間。背中に七本の刀が突き立てられ、そのまま踵落しを喰らい、アリーナの地面へ巨大なクレーターを作ることになった。

雪無は推進力に回しているので、自動で防御もできない

 

……勿論、シールドエネルギーは跡形も無く吹き飛び、視線の前にはエネルギー残量0を示すアラートが見えていた。

 

 

そして、ついに試合終了を告げるブザーが鳴り響いた

 

『試合終了。勝者―――藍更詩織。もとい、篠ノ之凪紗』

 

勿論、俺たちの負けだった

 

 

                ◆     ◆     ◆

 

 

「はぁ……よくもこんなに盛り上げてくれたな。我が弟よ」

 

「………ううっ」

 

現在、Bビット。そこには試合終了した生徒四人が集まっていた

 

「情けないぞ一夏。なぜあそこで油断する」

 

「いや、あれはしゃあないだろ。あの攻撃で絶対防御発動しないとか絶対どうかしてるよこいつ」

 

「あ?私のこと?」

 

急に視線が全て凪紗へと集まり、本人は不思議そうな顔をしている

 

「ビーム直撃して死なないってどんな耐久性だよ」

 

「さすが人外。私たちには出来ない事を平然とやってのける!」

 

「そこに痺れる、あこがれるゥ!」

 

「おい、最後の誰だよ」

 

少年Aだよ。

って違うわ。ジョ〇ョの世界に帰れ。

 

松〇「あざーっすw」

 

「こほん………えーと、真面目な話に戻りますが」

 

そんな発言をしたのはセシリアだった。何の話かな?

 

「改めて、二人に謝りたいです」

 

「え?なにを?」

 

「???」

 

思い当たるふしが無い。セシリアなにかしたっけ?

う~ん……なんだろう。

 

「お二人を馬鹿にしたことですよ。二人の戦いを見て、一度謝りたいと思いました。まあ、戦い方はめちゃくちゃでしたけど、それでも踊っているようにも見えて、そして実力もかなりのものだったと実感しました」

 

「はぁ……」

 

そこなら別に気にしていないが。それ謝る事なのか?特に異議は無いが

 

「二人とも、すいませんでした。どうか、この私を許してくださいまし」

 

ご丁寧にお辞儀まで。見本が必要ならこれだろう、とぐらい完璧なお辞儀だった。いや、気にしていないって。どれだけ罪悪感持っているんだよ

 

「いや、別に良いよ。気にしていないし」

 

「俺も別に。そもそも共闘してくれただけでもありがたかったし」

 

「そ、そうですか……ふふっ、『一夏』さん」

 

「ん?なんだ?」

 

……あれ?今『一夏』って?

 

「あなたの事、見直しました。男は皆情けないと思っていましたが、あなたの強い瞳をみて皆がそうでないとわかりました。私からはそれだけです、それでは御機嫌よう」

 

セシリアはそれだけを言い、先に更衣室へと入っていった。

 

あれ?セッシーってこんなエレガントで行儀良い人だっけ?

そんな事を考えていたが、後から肩をつつかれて意識を引き戻した

 

「あの……姉さん」

 

「箒ちゃん?どうしたの?」

 

「ええと……話したいことがあって……」

 

そう言って手を握って引っ張ってくる。

とりあえず、「先に戻って」と一夏に言った後、あちらの好きなように引っ張られてビットの隅に来る

なぜか指をいじっているが、なにか相談だろうか

 

「……こ……こ、この気に転じて、私も姉さんに謝りたい」

 

「…………え?」

 

これに関しては全く思い当たる事が無い。随分昔の事だろうか。

その答えは、発せられた言葉で脳裏によみがえった

 

「子供の頃、言っただろう?……『ISなんてなくなれば』って……」

 

「あ………」

 

そういえば、言われた気がする。

あのときは完全にこちらの責任だったので自分のせいにして忘れていたが、箒ちゃんはまだ気に掛けていたのか。もう六年もた経っているというのに

 

「その……傷つけてしまったと思って……謝ろうと思ったけど……中々……」

 

「……あはは、なーんだ、そんなことかー」

 

「……え?ええっ!?」

 

「別に気にしていないよ。あれは箒ちゃんの人生を滅茶苦茶にした私たちが悪いんだし、それにそんなことをいつまでも引きずっているほど子供じゃないよ」

 

「そ、そんな……それじゃあ私が子供みたいじゃないか!」

 

「私から見たらまだまだ子供だよ」

 

「むぅ………」

 

箒はなぜか妙に話をはぐらかされたので変な気分になっていたが、これで吹っ切れたような気持ちになった。少しは気分が楽になったのだろうか、表情が柔らかくなっている

 

「まっ、私は先に戻っているよ。箒ちゃんも明日に備えてゆっくり休みな」

 

「う、うむ。わかったよ姉さん」

 

首をやけに大きくブンブンふる箒ちゃん。首大丈夫かと言いたくなる。

 

 

さて、私も寮に戻りますか

 

 

 

                ◆     ◆     ◆

 

 

 

 

ガチャ。

 

 

「あ」

 

「あ」

 

ドアを開いた瞬間、生々しい背中が見えた。

 

「……ちょ、おま!?なんでこんなタイミングで!?」

 

「あ、なんだ、着替え中だったか。ならいいや」

 

「おい!?俺の意見とか無視か!」

 

なにかと騒いでいるが、無視無視。構わず入る

そしてベットに四肢を投げ出す。

 

「あー……つかれたぁ……全身が痛い」

 

さすがに慣れない動きをしすぎた。これからは慣れないとなぁ……

 

「お前なあ、少しは遠慮しろよ」

 

「それで私に何の得があるの?」

 

「いや!おれの純情を考えてくれ!さすがに女子に見られて興奮しない男じゃないぞ俺は!俺だって思春期まっしぐらの十六歳男子なんだよ!女子と一緒の寮に暮らすだけで俺がどれだけ息苦しいかわかっているのかお前はあああああ!!!」

 

「うるさい。でかい、声が」

 

で?思春期が何?私はそんなのとっくに過ぎているどころか辞書にも存在しないよ。私が青臭いガキの背中に興奮するほどの奴に見えるのか?

 

「だいたいなぁ!昔お前がどれだけ俺の純情を削っていると思っているんだああっ!中学の頃お前の風呂上り見て俺の心境がどれだけヤバイ状況に陥ったかわかるかい!俺は男だ!それを理解して――――むごっ!?」

 

言葉が終わる前に枕が顔を直撃して言っていることを最後まで言わせてくれなかった。

 

「……人の黒歴史を軽々と言うな。お前の中二の頃での黒歴史を学校中に張り巡らされている女子ネットにばら撒こうか?」

 

「……すんません。勘弁してください」

 

くそう……不覚だった。あのときのことを言うとは

しかし、一夏の体はよく見ると傷だらけであった。他人に見せれば世紀末覇者顔負けの体だといわれるかもしれない。これら全てが、たかが『訓練』だけで付いたと他人に言えば、きっと冗談だと吐き捨てられてしまうだろう。

 

「しっかし……傷だらけだな」

 

「それをつけた張本人が何を言う」

 

「だな。治したいか?」

 

「いや。これも『思い出』みたいなもんさ。脳には残らないけど、傷には記憶が眠るって言うだろ?」

 

「言うかそれ?」

 

真面目なのかギャグなのか。よーわからん。気にする必要は無いと思うが

 

「とりあえず、マッサージしてくれ」

 

「は?」

 

「疲れたんだよ。三対一はきついわ、責任取れ」

 

「いやいやいや。俺負けたほうだぞ!?俺だって全身いてぇよ!」

 

「いいからやれ。頼みじゃなくて『命令』。OK?」

 

「……お、おっけー……わかったよ」

 

ベットにうつぶせになり、枕に顔を埋める。

そして、脹脛に手が添えられる。

 

「うぅぅ~……痛い」

 

「俺だっていてぇよ……」

 

いや、私は一時的に全身やけどしたんだよ。体中が痺れて痛い。

ナノマシンで片っ端からやけどしたところを切除して高速再生したから命に別状は無かったものを……反動でこのザマだよ

 

「なぁ、凪紗」

 

「……なんだぁ?」

 

あー、だるい。眠たい。まともな睡眠を取らせろ。みんなー寝不足って頭痛くなるよねー

 

「お前はどうしてそんなに強いんだ?」

 

「………」

 

まずい事を聞かれた。真面目に答えても「冗談」と返されるだけだし……

 

「知らないよ。生まれつきだから」

 

「生まれつきって……どんな体質だよ」

 

この答えはまずかったかな?うまく話をはぶらかせたようだが

 

「じゃあ、お前のように強くなるにはどうしたらいい」

 

「……あのな、一つ質問して良いか?」

 

「え?なにを?」

 

「お前は次に「いいえ」と答える。」

 

「は、はぁ?……えーと、はい」

 

「ハイ残念。はずれだ」

 

「ええ?じゃあ、いいえ」

 

「はずれ」

 

「なんだよそれ。答えが無いじゃないか」

 

「そうだよ。『パラドックス』だ、意味はわかるか?」

 

「……答えが無い、か?」

 

「正解だ。正確には無限連鎖。真実と嘘が交互する世界だな」

 

「で、でも、それがどうしたんだよ?」

 

「……強くなるにはと言う質問は、答えなんてありはしないんだよ」

 

「………」

 

「答えなんて人それぞれ。他人に頼っていたんじゃあ、強くなりたいなんて口に出来ないと思え。重要なのは自分で答えを探すことで……ふわぁ~…………すー……すー……」

 

「あれ?おい。どうした――――って、寝ちまってる。そんなに眠たかったのか?」

 

 

 

「……私、は……強くな、るため……に……『心』を……捨てた…………越えてはい、けない線を……越えるな、よ……戻れなく、な……る………自分に……ころ……さ、れる…………」

 

 

 

その言葉は、一夏には聞こえていなかった

 

 

 

 

                 ◆     ◆     ◆

 

 

 

翌日。

 

 

「――というわけで、一年一組のクラス代表は織斑一夏くんに決定です。あはは、やりましたね織斑くん」

 

「………」

 

山田先生は嬉々として喋っている。いやー、ハッピーえんどだね。皆幸せになれるよ!(一夏以外)

 

「な……」

 

「な?」

 

「なんでだあああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

「るっせええええええ!!静かにしろ!!」

 

二人の怒号がクラス―――いや、一階中に響き渡る。

その二人とは―――

 

「うるさいぞ!少しは静かにしろ篠ノ之、一夏」

 

相変わらず騒がしい二人である。

 

「待てよ!?俺は負けたはずだぞ!?なんで俺が代表になってんだっつーの!」

 

「ああ、それはな、こいつが辞退して二位のお前が自動的に確定したからだ」

 

一夏の視線が凪紗へと移動する

 

「お前なぁ!いつの間に辞退したんだよ!」

 

「朝の三時」

 

「一時間前かよぉぉぉぉ………」

 

力無くすように机にうつぶせになる。口から白いものが見えたものはSANチェックどうぞ。1D5で

冗談です、ついつい

 

「大体、私が代表になったらつまらないでしょう?私だってやる気ないし」

 

「じゃあなんで勝ったんだよ!?」

 

「いや、負けたくなかった。それだけ」

 

「どうしてそうなったああぁぁぁぁ!!!」

 

「申し訳ないとも思っていない、後悔もしていない。私はお前の悲鳴を上げている顔が見たかったダケデスヨ?」

 

「なんでやねんん!このくそったれええええ!!」

 

一夏が机にガンガン頭をぶつけている。千冬は爆笑し、山田先生は困り顔。生徒の皆さんは(二名ほど除いて)口を塞いで腹を抱えている

 

「ぷっ……くくくっ……く、クラス代表は織斑一夏で……くふふっ……異存は無いな?」

 

『は、はい!(笑)』

 

「……不幸だああああ!!」

 

 

主人公は、某不幸主人公の決め台詞(?)を叫んだのであった。

 

 

 

 

 

 





ついでに、このSSでは『読者がISを読んでいる』を前提にして作っています。たぶんですけど、話がいきなりスキップするときもあるかもしれませんが、ご了承ください。お願いします
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