インフィニット・ストラトス 転生者は双子の姉 作:夜光・陽炎
どうぞ
追記・ちょこっと修正
「ではこれよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。えー、一夏、円夏、オルコット、篠ノ之、姉の方な。試しに飛んでくれ」
ふぅ……あ、うぃーっす、この挨拶も久しぶりかな?凪紗です。
四月も終盤、桜もほぼ全部なくなった頃、私たちはこうして真面目に授業受けてます
正直言っちゃうと、最近VRダイブと言う技術を使ってIS訓練というものをしまして、それを含めるとIS稼働時間が凄い事になっちゃっているんですね。
思考加速で時間の流れを遅くさせた結果がこれだよ!
そんな理由で、もうISは慣れっこ。こういう実践訓練は面倒くさいなーと思いながらもぼちぼちやっていますわい
と、これを考えただけで時間も過ぎちゃったよ。さっさと展開
意識を集中する必要も無く、展開と思っただけで速攻展開。掛かった時間は一秒満たず、0.00025秒と、初心者の展開速度から二千分の一まで短縮成功。若干成長の余地あり、か。
………これって私の反応速度の上昇を示しているに過ぎないんだよねー。常人の二千倍の反応速度って、どんだけバケモノなんだよ私
「一夏、早くしろ。初心者なのはわかるが、これじゃあ成長できないぞ」
一夏が千冬さんにせかされる。
うん、仕方ないね。ほとんど訓練していないし。扱い方がわからないものを扱っているようなものだよ
「集中しろ」
一夏はガントレット(なんで装飾品じゃないねん)を掴み、色々ポーズを取りながら試行錯誤して、ようやくISを展開する
0.2秒か、初心者にしてはまあまあだね。
「よし、飛んで見せろ」
そう言われ、セシリアと一夏&円夏が先に急上昇する。
え?私はって?ああ、私はちとISを調整していますよ。
「どうした篠ノ之。調子が悪いのか?」
「いや、リミッターを掛けているんですよ。――――よし、終わり。それじゃ」
作業が終わったと同時に急上昇。同時に地面から衝撃波によって叩かれた地面が砂埃を散らす。
他人が見たら「冗談だろ」と思うまでのスピードに加速力。加速したとほぼ同時にトップスピードまで跳ね上がった。
三人が飛行していた高度で速度を同調。二人に合わせるように飛行する。
「は、速くないかお前?」
「これでもリミッター掛けているんだよね。あと未完成&修復途中」
「マジですか……」
どこかの誰かさんが派手にぶっ壊してくれたおかげだよ。修復率は65%、直るまでは動きも制限されるなぁ……
この『黒桜』、体のパーツのほとんどが貴金属で出来ているので予備パーツなのあるわけもなし。表面装甲の約60%がCNTで出来ているが、それ以外や内部機構のほとんどは金やタングステン、レアメタルetcなどなど。
どうやって手に入れたかというと、あの天災姉さんがどことなく送ってきてそれを利用したんだが、本当にどこからて手に入れたんだよって話なんだよね
「遅いぞ一夏。スペックだけなら二人のISを越えているのに」
今の状態を図で表すと、前方私、中方セシリア、円夏、後方一夏、と言う感じだ。
おかしいな、今の白蓮弐式は全身に展開装甲をつけているはずなんだが……さすがに初心者には過ぎたものだったかな?展開装甲を出せていない
「む、無茶いうなよ。俺だってそんなに動かした事無いんだから」
「お兄ちゃん、試合のときどうやって動いたの?」
「えー……感で」
無茶苦茶過ぎる奴だなおい。まあ一夏らしいっちゃらしいが
「大体、これどうやって飛んでんだよ。翼みたいのがあるけど、向きが違くねぇか?」
「セシリア君、任せた」
「君付けは辞めてください博士」
君も博士と言うのは辞めてくれ
「別に説明してもいいですが、かなり長くなりましてよ?反重力力翼、流波動干渉の話になりますが……」
「いや、勘弁して」
「お兄ちゃんの頭がパンクするよ」
「……円夏、なんかひどくないか?」
「気のせい気のせい」
そんな会話をしていたら、急に通信が入ってきた。
「おい、いつまで上昇する気だ……次は全員急降下と完全停止を実践してもらうぞ。目標は十センチだ。ついでに篠ノ之、お前は五ミリだ」
待て、なんで私だけ難易度高いんだ?差別か?差別なのか?
「あと……オルコット、一夏に手ぇ出したらぶっ殺すぞ」
「ひっ……!?」
遠く離れていても、声から若干の殺気を感じる。死んでも弟を渡すつもりは無いらしい。これは愛を通り越して独占欲じゃないのか?とツッコミたくなるよ
原作の超ツンデレはどうした、もう影も残っていないよ
「そ、それでは皆さん、わたくしはお先に失礼します」
言って、セシリアは先に地上に向かった。どんどん小さくなっていき、ある程度のところで止まる。
「うまいもんだなぁ」
「さすがは代表候補生。これぐらいはできて当然だね」
「じゃ、私も先に行くね」
次は円夏、しかもただ降りるだけでなく、
「おおー、見せるねぇ……じゃ、次は私が」
「ちょ!?俺が行くつもりだったのに!?」
無視無視。気にせずレッツゴー!
さすがにMAXスピードから止まるとなると周りの生徒をソニックブームで吹き飛ばしかねないので、ここは多直角軌道(ゲッター軌道)で降りることにした。
エナジーウィングが超振動し、次の瞬間にはもうダッシュしていた。
多々な直角を描きながら降下。体にとんでもないGが掛かるが、これは私ならではの飛び方、他人には耐えられるものではない。
地面ギリギリまで粘り、「今だ」と思ったときには翼を羽ばたかせるように逆噴射。しかし、この羽ばたきから強風が起こり、生徒数名が「きゃっ」と悲鳴を漏らす。
「ほう、スレスレだったな。だが五ミリ。合格だ」
「おおー」
周りの生徒から拍手が送られる。
「あー……やっぱり動きにくいなぁ……」
だが、私はそんな事も気にせず、ISでは自分の動きについてこれないと久々に実感した。
ISを解除して、地面に着地する。これならやっぱし生身でやったほうがまだマシ―――
「ん?」
キイィィィィィイン!!
風切り音が聞こえたので、上を向いてみる。
そこには、隕石と化した一夏がいた
「ちょおおおおっ!?どいてくれええええええ!!」
――――ズドォォォン!!!
避けようとしたときには遅かった。だって目と鼻の先だったよ。こんなの避けられるわけないでしょうが。
しかも生身だったのが痛手になり、その衝撃を見事クリーンヒット+クリティカルのダメージを体に受けることになった
「おえっ、ごぼっ………いっつつ……」
なんと無傷。
「ううっ……って、凪紗!?大丈夫か!?」
「大丈夫だ……いってえなクソ……」
「おい、大丈夫か一夏。……全く、誰がグラウンドに穴を開けていいと言った」
「私は無視ですか」
「お前は傷を負ってもすぐに直るだろう?」
「いや、そうなんですけど……痛覚だけは本物ですから、ガチで痛い。ああ、痛覚カットの機能でも搭載しておくんだった」
そんな話をしていると、箒がいつの間にか一夏の隣に居た。千冬さんに集中していたため気付かなかったよ
「情けないぞ、一夏。昨日私が教えてやっただろう」
ん?教えたの?箒ちゃんって感覚派だから人に教えるって無理そうなんだが
「って、姉さん。大丈夫なのか?」
「ああ、そうだけ―――」
その言葉をさえぎるように、後から声が聞こえてきた。
聞こえてきた声の持ち主は、またまたいつの間にか降りてきたセシリアだった。しかも円夏まで降りている
「大丈夫ですか、一夏さん?お怪我はなくて?」
「あ、ああ。大丈夫だけど……」
「そう。それは何よりです」
「お兄ちゃん、体『だけ』は丈夫だしね」
楽しそうに、うふふと笑うセシリア。ああ、攻略されたんだねと改めて思った。
ダメだこいつ、早く何とかしないと……
「……ISを装備して怪我などするわけ無いだろう……」
「あら、篠ノ之さん。他人を気遣うのは当然のことではありませんか?常識でしてよ?」
「お前が言うか、この猫かぶりめ」
「怪物の皮を被っている人に言われたくありませんね」
そして二人がにらみ合いになる。
書いてはいないが、この二人いつもいがみ合っているのだ。
日に日に争奪戦を繰り広げ、ドロドロした女子の戦いを見るのは何回目か
「はいはい。二人ともそこまで」
とりあえず止めようと、二人の肩を掴み引き離す
「なんですの、邪魔をしないで―――」
まあ、今はそんなリアクションに構っている暇は無い。後ろの世紀末覇者の魂が乗り移っている北斗〇拳の使い手を沈ませねば
「気にしないで、それより離れた方がいいよ」
「え?――――!?!?!?」
後の千冬さんに気付いたようで、顔の色が真っ青になる。
あれだ、目が赤く光って、なんか凄い雷を身に纏っているよ。あれですか、ドラゴンなボールを七つ集めるたびする途中、怒りでスーパー野菜人に変貌する主人公か。
「フゥゥウゥゥ……邪魔だ。どけ」
「「は、はいぃぃぃ!!」」
二人は素早く道を開けると、千冬さんはそこを通って一夏の前に出た
「んん……あー、無事か一夏?」
それさっきセシリア言った―――あ(察し)
「あ、ああ、でもそれさっきセシリアが―――」
「大丈夫なら良い。……(くそっ、私が言おうとしたのに)」
「え?なんか言った?」
「何も言っていない。コホン、四人とも、指名するから武装の展開をしろ。まずは篠ノ之、やれ」
「なんで私には命令形なんですかねー………」
ごちゃごちゃ言っていても仕方ないので、さっさと武装を展開する。
両腰に雪影と紅桜を展開して、両手に高周波ブレードを展開する。そして空中にホルスタービットをあるだけ展開、別々に展開するのでかなりの数だが、どうせこれら全部同時に展開したのでそんなに違いは無い。
「ほう、これだけの武装を同時展開するとは、さすがだな。速度も上々だ」
「へいへい、次は射撃武器っと」
展開していた武装を収納して、右手にツインビームライフル、左手に実弾マグナムカノン、腰にビームハンドガン、肩に荷電粒子砲、バックパックにミサイルポット、あとはライフルビットを展開する。
……改めてみると、試作品のテストも兼ねているから武装がけっこう多いんだよね。今後は近接と遠距離の攻撃が両立できる武器を作るか
「よし、合格だ。しまっていいぞ。次、一夏」
「あ、ああ」
またまた、右手の手首を左手で握り、目を閉じて「来い」と呟いた。そして、光が手に集まって形成したものは、一振りの『刀』だ。
「よし!」
「少し遅いな。0.5秒で出せるようになるか?」
「……努力はしますよ」
自信が無いようなコメントを頂きましたよ。一週間練習してこれだから、まあ練習すれば上手くなるかな。
「セシリア、武装を展開しろ」
「は、はい」
左手を肩の高さまで上げ、真横に腕を突き出す。そして、一瞬光ったと思ったらその手には《スターライトmkⅡ》が握られていた。
正直言ってしまうと、そのポーズやめたほうが良いと思う。理由は無駄すぎるから。
「さすがだな、代表候補生。―――ただし、そのポーズはやめろ。横に向かって銃身を展開させて見方を撃つ気か?とにかく正面に展開できるようにしろ」
「で、ですがこれはわたくしのイメージをまとめるために必要な―――」
「……な・お・せ。いいな?」
「―――、……はい」
いい笑顔だよ、けど目が笑っていないよ。それだからモテないんだよ
少しは心から笑えば良いでしょうが、あんたはターミネーター……いや、この場合はプレデターか―――
パァッン!
「あぶなっ!?」
ちょ、なんでいきなりストレートぶちかましてきているんだよ!?
「今、しつれいな事を考えなかったか?」
「……な、何の事かワカラナイナー、ハハハ……」
いや、この人と戦ったらマジ疲れる。勘弁してくださいよ
「じゃ、話を戻して……円夏、今ある武装を全部展開してくれ」
「ん、わかった―――はい」
瞬時に両手を伸ばし、《スターブレイカー》とアサルトナイフ《ファング・イーター》を展開する。
試験機だから武装が極端に少ないんだよね。今度新注してあげようかな
「よし、よく出来た―――オルコットも、このようにしろ。わかったな?」
「わ、かりました……」
小さくなりながらも返事をするセッシーさん。
ま、皆まだまだひよっこだって事だよ。あせらないでゆっくり行けば良いさ
凪紗さんマジチート。二千倍とか人外でしょう?
「ISは日本で生まれました。他国の発明じゃありません、わが国のオリジナルです。しばし遅れを取りましたが、今や巻き返しのときです」
「打鉄が好きだ」
「打鉄がお好き? けっこう。ではますます好きになりますよ。さぁさぁ、どうぞ。打鉄派生の第三世代型試験試作のモデルです。
……快適でしょ? んああぁ、仰らないで。
装甲は軽量型。でも、重装甲なんて見かけだけで重くて避けられないわ、すぐ攻撃が当たって削られるわ、すぐに使えなくなって足を引っ張るわ、ろくなことはない。
足の稼動範囲もたっぷり。どんな方でも大丈夫、どうぞ、動かしてみてください。
………いいでしょう?スペックが違いますよ」
「一番気に入っているのは」
「なんです?」
「値段だ」
「わーっ、何を! わぁ、待って! ここで飛んでは駄目ですよ、待って! 止まれ! うわーっ!!」
これがやりたかった!(歓喜)・・・冗談です