インフィニット・ストラトス 転生者は双子の姉 作:夜光・陽炎
「うううっ……まだ鈍痛が……」
翌日。一夏は昨日殴られた頬をなでている。あんなハプニングがあったから当然といえば当然だが、かなりの強さで殴られたようで少し赤みが残っている。
そして、殴った凪紗といえば
「きさまああああ!!よくも一夏を殴ってくれたなああああああ!」
「しるかあああああ!あいつがトラブルっているから悪いんでしょうがああああ!」
廊下で千冬と激闘を繰り広げている。
生徒はそれを避けながら……いや、遠回りしてまで避けている。ヤム〇ャ視点でお送りします
「喰らえ!母さん直伝のマッハ突きをおおお!!」
「遅い遅い!ハエが止まるスピードだよ!今度はこっちだ!スタープ〇チナ!」
「フッ、
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!!!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!
アクション映画よろしく衝撃波が飛び散り、二人の体が宙に浮かんでいた
二人の後ろにはなんかス〇ンドっぽい何かが見えているわけだが、これはどうしたもんか
「くぬうっ……!これでは決着が付かん!ならば――――
「何っ!?」
何か……一瞬周りの景色が反転したような気がした。
千冬以外の全てのものが静止している。ただし、凪紗以外は
「ふむ……お前はこの空間で動けるようだな。だが!一秒か二秒ぐらいだろう?―――で、お前が何秒動こうが関係ない始末方法を思いついた」
千冬は手を一振りする。
すると、その先から衝撃波は出ていた。それを何回も続け、やがては三百六十度全ての衝撃波は凪紗を囲む
「くくくく……私の弟を殴った罰だ。―――そして時は動き出す」
そして、凪紗の中で、何かが切れた
「――――
再度、景色が反転した。
……あのー、この茶番いつまで続くんですか?
「おおおおおおおっ!!オラァァァッ!!!!」
腕を一振りすると、周りにあった衝撃波はずべて吹き飛んだ
「……私が時を止めた」
「凪紗ぁっ!きさまぁあああ!!」
……といった感じの激闘が繰り広げられていた
「ああ、うん、無視するのが一番だ。関わったら死ぬ」
「おはよー織斑くん。ねえ、例の転校生の噂聞いた?」
教科書を見ていたら、クラスメイトに話しかけられた。
入学から数週間で、それなりに女子と話せるようになったのはかなりの前進だといえるが、周りの全員が女子なのに数週間で慣れるというのはどういうことだろうか……
「転校生?今の時期に転校するなんて、なんかあったのか?」
このIS学園、転校の条件が入学より厳しい。入学は筆記試験、ISの稼動&一定以上の適正がないといけないが、転校は筆記試験は勿論、国の推薦が無ければいけないのだ。それを可能に出来るのは―――
「まさか、代表候補生?」
「そう、何でも中国の代表候補生だってさ」
中国という言葉に一夏は引っかかったが、なにかと最近物忘れが激しくなっていたので思い出すことは出来なかった。「何だろう?」と思いながらも静かに心の奥底へと置いておいた
しかし、他国―――中国も例外ではなく、各国にはこのIS学園ほどではないが、IS専用の学校などがある。たしかにこちらの方が学力が高いといえば高いが、それならなぜ最初から入学しなかったのだろうか
「あら?今『代表候補生』と言いませんでした?」
代表候補生といえば、このセシリア・オルコット。(といってもこのクラスには代表候補生が三人も居るのだが)今日もまた、自慢の腰に手を当てたポーズを構えている。なんだろう、気に入っているのか?
「このクラスに転入するわけでもないだろう?騒ぐほどの事でもあるまい」
いつの間にかそばに居た箒。さきほど自分の席にいったはずだが、ステルスでもしたのか瞬時に隣に居た。
「……あ、ねえお兄ちゃん。中国といえば、鈴ちゃん元気かな?」
一夏の後からゆっくりと近づいてきている円夏。ついでに、彼女は一夏から一席後の所に居るので、後から来るのはおかしくは無い。
「鈴ちゃんかぁ……アイツが元気じゃないところ見たこと無いな。元気の化身だし」
「化身って……まあ、あってるかな?」
「しかし一夏。来月のクラス対抗戦の対策は練ってあるのか?」
「あー……クラス対抗戦かぁ……」
面倒くさそうな顔をしながら頬を指でかいでいる。
理由は……察してください
「そう!そうですわ!一夏さん、放課後からでもクラス対抗戦に向けて、より実践的な、かつビューティフォーな訓練を!ぜひ!相手なら私や円夏さんもいます。……
「ちょっと待て。私が抜けている」
箒が挙手している。だが、彼女は専用機は持っていない
「あら、箒さん?あなたは専用機をもっていませんのよ?」
「訓練機を借りればいいだろう」
「手続きも掛かりますし。借りられる確証もありませんのよ?参加しない方が得策では?」
「いや、私も、参加する。伊達に天才の妹やっていない」
そんな感じで言い合いになっていた。相変わらず仲が悪い
しかし、そんな空気で、いきなり事故は起きた
「うおりゃあああああ!」
いきなりドアがぶち破られ、同時に地面が振動した。
これは八極拳特有の技、
「探したわよ一夏!」
「え、ちょ、誰だ!?」
その人物は、地面を氷の上を滑走するように滑りながら移動、一瞬で間合いを詰めてしまう。八極拳の技、
「一年間鍛えた八極拳の技!喰らえ、
懐でまっすぐ腕を突き出し、腹に掌で打った。
瞬間、内部から衝撃が爆発する
「くおおおっ!?」
椅子ごと後に押されるが、なんとか足で踏ん張る。
「な、なんだいきなり!?」
「うわ……あれを耐えるなんて、どんな体よ」
あれ?なんか凄く聞き覚えがある声なんだが……
「……まさか、お前、鈴か!?」
「ふふーん、会いに着たわよ一夏。私がいなくて寂しかったでしょ?」
「なんだよそれ……っていうか、転入生ってまさか」
「そう、私が中国の代表候補生、
「……もしかして、かっこつけてるの鈴ちゃん」
「え?いや、円夏。これは別にかっこつけてるわけじゃ――」
「すっけぇ似合わないぞ」
「んなっ……!?久しぶりの再開なのになんでそういうこと言うのよ!!」
ギャーギャー騒いでいたら、後から軽い殺気が感じられた
「……おい」
千冬だった。オーラを纏った千冬(世紀末覇者モード)だった。
「……ち、千冬さん?」
「さっさと戻れ。あと、ドアを壊してどうするんだ。後で修理申請を出せ」
「いや、なんでそんなにボロボロ……」
「いいな?」
「は、はい……」
壊した所からダッシュで退散する鈴。相変わらず天真爛漫らしい
しかし
「お姉ちゃん、なんでそんなにボロボロなの?」
「気にするな。私にとっては愛の力で治る」
「いや、そういうことじゃなくて」
そして、その後からもう一人ボロボロの人物が現れた。
「いてて……超痛い。腰痛い」
「凪紗……お前もか」
「ん?ああ、一夏、後でジュース買って来い」
「なんでいきなりパシらされるんだ俺!?」
「きさむぁ……こりもしないでまた私に喧嘩を売る気かぁ?」
「ふっ……パシリ役をパシリにつかって何が悪い?」
「よし、山田先生。授業は進めていてください。私は少し問題児を処理するので」
「誰が問題児だこのババァ。その歳でシスコンブラコンで恥ずかしくないの?ねえ?」
「黙れ、これは家族愛だ。きさまにわかるか?」
「わかるわきゃねえぇぇぇだろぉぉぉ!?いい加減恋人作れば?彼氏いない暦何年だよあんた?」
「彼氏などいらん!私には一夏と円夏がいれば十分だ!」
「ああ……ダメだこの人……最初から話す余地なんて無かったんだ。やっぱ力ずくでどっちが上かはっきりさせておくんだったなぁァァァ……!」
「いいだろう、掛かって来い小娘が」
「いわずもかな!行くぜええええ!」
「格の違いを見せてやるぞ小僧!!」
一夏「あー……神様、今日も平和でありますように」
そして、今日もまた一日が始まるのであった。
神様「いや、ごめん。無理」
なんだろうね。バトルシーンが多いような気がしてきたよ。別に気にしないけど
千冬「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY」
凪紗「最っ高に『ハイ』ってやつだあああああ!あっははははははは!」