インフィニット・ストラトス 転生者は双子の姉 作:夜光・陽炎
……と、大変速い投稿ですが、実は戦闘パートになると一気にやる気が爆発してしまい、まさに「白く……燃えつきだぜ……」見たいな状態になるまで根性を燃やしていますw
それはそうと、「話引っ張りすぎじゃね?」と最近思ってきました
現在IS学園付近上空五千メートル地点。
軍用特殊作戦用輸送機《ガーディアン》貨物室内。
「――――で、ほんとにアンタが来てよかったのかよ?強奪部隊でもないアンタが」
貨物室内では、長身でロングヘアーの女性と同じく長身で豊かな金髪持ちの女性。そしてメットを被った女性たちが多人数いた。
この全員がIS持ちで、全てが他の国から《強奪》した代物だ。
本来なら条約違反で世界中を敵に回している。だが、未だに居場所が突き止められておらず、目的も不明の秘密機業があるといったら誰が信じるだろうか。
「いいのよ。そのほうが作戦の成功率も上がるでしょう?動ける人員も少ないんだから、少しでも手札を増やして安心感を満たす。不安でいたら、手元が震えて成功しないかもしれないしね」
「……相変わらず冗談きついな。ISが三機以上あるんだから、別に心配いらねぇだろ?」
「戦場に《いらない》は無いわ。それと《絶対》っていう言葉もね。あるとしたら……漫画かアニメぐらいでしょう」
「はっ、そうかもな……」
そんなやり取りをしている二人だが、その表情は一切動いていなかった。
なんせ今、敵の拠点中心地―――正確に言えば真上だが、いつ感知されてもおかしくない状況である。心境は厳しいだろう
「……潜入している彼女、上手くやっているかしら」
「私たちが知る術はねぇよ。失敗したらしたで、無理矢理面制圧でもおっぱじめるつもりだろう?スコール」
スコールと呼ばれた女性は、ビクッと眉毛を動かした。
「オータム……今私たちはあんまり派手な動きは出来ないわ。今の作戦だって、素早く回収して終わりだもの。勿論、パイロットは殺してね」
「世界でたった一人の男IS操縦者ねぇ……どうせ『事故死』で片付けるぐらいなら拉致できないか?」
「感ずかれる可能性が高い。それに、必ずも結果が出るとは限らない。拉致るなら、開発者のほうをやってみたいわ。そのほうが利益があるもの」
「ああ、噂の《もう一人の開発者》か。IS学園に滞在しているって話だけど、顔も知らねぇのにどうやって拉致れと」
「……ねえ、オータム。こんな話なんかやめて、静かに昼食でもとったら?後々響いても知らないわよ?」
「へいへーい……『恋人』さんの指示に従いますよ~っと……」
オータムは踵を返して、コーヒーでも飲もうかと考えた。しかし
「あ、オータム」
「ん?なんだ」
「この作戦、邪魔される可能性が高いわ。あの
「……戦わなければいいんだろ?私の担当は―――」
「その世界最強の妹よ。だから忠告したのよ」
「なるほどね……ま、スピード命、だ。速攻で回収すればいい話だぜ」
「……あなたのそのいい加減さが裏目に出ないことを祈っているわ」
もう少しで作戦は開始される。なら、少しでも休憩しておこうかしら。そう思い、ベンチから立ち上がった瞬間―――
『こちらに接近する物体捕捉!!数……十二!パターン解析結果……ISです!!』
急にスピーカーから大声がすると思うと、いきなり衝撃の事実が告げられた
「まさか……!?作戦がバレて―――」
「違ぇ……!戦力もわかっていないのにいきなり十二機も導入するほどのバカじゃねぇだろうよ、この国の政府は!つーか、この国学園以外はISを十二機も保持していねぇよ!!」
『……!ISはこっちに向かってはいません!この座標は……不明IS、目標予測地点はIS学園です!』
「なんですって……!?」
◆ ◆ ◆
同時刻アリーナのフィールド
―――ドドドドドドドドド!!
衝撃砲の雨を降らせながらも、的確に目標へと向かわせる鈴。だが
―――キキキキキキキキキィンッ!!
手に持っている《雪片弐型・改》で、衝撃の弾丸を俺は正確に弾いていく。
しかし、防ぎきれない衝撃砲は《雪無》のサポートで防御しているため、完全に捕らえているとはいえないが
「くぬぅ……卑怯よ!」
「どこがだよ!」
「その浮いている剣!なによ攻撃防いじゃって。不公平よ!」
「っていわれてもなぁ……」
これ固定武装だから卑怯もクソも……あるか。自動防御とかもしてくれるし。便利だな
『――――。―――』
電子音を出しながら、刀身で鈴を指している。これは「攻撃しよう」と言う意味だ。
前々聞いてみたが、どうやら言語機能が無いらしくて喋れないらしい。
というわけでジェスチャーでわかるしかないが、最近俺はなんとなくつかめてきた気がしてきた。
「ふーっ………雪無、推進形態に回ってくれ」
『――――』(ゴクンゴクン)
雪無が後腰に周り、装着される。
これでスピードは確保できた。だが、アシストは消えた。
(一発勝負……零落白夜で決着をつける!)
零落白夜―――白蓮弐式の『もう一つ』の単一仕様能力。
凪紗に聞いてみたら
『元々持つはずだった能力。私が雪片を改造しちゃったから本領発揮されないはずだったんだけど……なんか無理矢理エネルギーを送り込めるし、威力もかなりアップするから『切り札』的なものかな?』
と言っていた。つまり『緊急用エネルギーライン』的なものらしい
これを使えば威力は1.5倍になり、それは魅力的でもあるが、問題はエネルギーを大量に消費するところ。
元々の仕様らしいので仕方ないといえば仕方ないが
とりあえず、気合を入れなおして
「鈴」
「なによ?」
「……次で決めるからな」
「(プチッ)……な、まいきなぁぁ~!いいや、次で決めてあげる!」
あ、こいつ煽り耐性0だわ。と思ったのは内緒だ。
雪片を正面に構えた瞬間、
雪無を推進に回しているので先ほどより速い。急激なGに体が耐えながら、鈴との距離を詰める
「うおおおおおおおおっ!!」
突進する間にも、右手のトリガーを引いてイジェクターから排出された薬莢が空に舞う。威力をブーストしているのだ
そして、鈴の体に刃が触れる―――寸前
―――ドオオオオオオオオオン!!
「!?」
さらに、その音に続いて
―――ドガガガガガガガアアァァンッ!!!
先ほどより大きな轟音が何回も鳴り響く。同時にアリーナ全体にも地震のような衝撃が伝わっていた。
鈴の衝撃砲?ちがう。じゃあなんだ?
そんなことを考えていても、ステージ中央付近には煙が多量に上がっている。どうやら先ほどの『何か』はアリーナの遮断シールドをぶっ壊して入ってきた衝撃波らしい
「な、なんだよ、今の……?一体何が―――」
わけもわからず混乱している俺に、鈴からのプライベートチャンネル―――自分と相手以外は誰にも聞こえない通信―――が飛んできた
『一夏、試合は中止よ!すぐにピットに戻って!』
いきなり何を言いだしているのか。そう思った瞬間、ISのハイパーセンサーが緊急通告を行ってきた
―――ステージ中央に熱源反応多々。数十二。所属不明のISと断定。ロックオンされています
「なっ―――」
アリーナの遮断シールドはISと同じもの、あるいはそれ以上のもので作られている。それをいとも簡単に貫通するだけの攻撃力を持っている機体が十二体も乱入。しかも、こちらをロックしている。
―――やばい
『一夏、早く!』
「お前はどうすんだ!」
俺はプライベート・チャンネルなんてのはまだ出来ないので、普通にオープン・チャンネルで開く
「あたしが時間を稼ぐから、その間に逃げて!」
「馬鹿野郎!あんな数単身で相手に出来るはずないだろ!?」
「馬鹿って……アンタに言われたくないわよ!アンタが弱いから仕方ないでしょ!」
遠慮なく、しかも思いっきり言われた。ここまで来るともう清々しい。
「わかってる……私だって怖いわよ!でも、観客が―――」
そういわれて気付く。確かに観客席も遮断シールドで守られているが、あくまで同じものだ。敵には軽々と貫通できる武装がある。もし観客席に攻撃されたら、その悲劇は想像付かない
「っ……まじかよ」
そして、煙の中からぽうっと光が灯る。それがビーム兵器特有の余波だと判断したときにはもう体は動いていた
「鈴!避けろおおおお!!」
「え?―――なっ!?」
煙から何本もの熱線が飛び出してきた。直前で気付いたから二人とも回避できたが、もし避けられなかったら、と考えたら悪寒がしてくる。
「ビーム兵器……。しかも威力が桁違いだぞ、これ……!」
今のは上空にいたから観客席に当たらなかったものを、地上にいたら本気でまずかったと直感した
しかも、ハイパーセンサーで伝えられた熱量は今まで見たことも無い数値だった。
「い、一夏、無事!?」
「ああ、無事だ……くそっ!」
ふざけんな、と叫びたかった。だが、叫んだところで何も変わらない。
そして、更にビームの激連射が放たれる。それをどうにかかわすと、反動で煙も晴れたようで、その射手が見えた
「なんなんだよこいつ……!冗談きついぞおい!!」
姿からして異形だった。深い灰色をしたそのISは腕が以上に長く、本当に人が乗っているのかと疑いたくなるぐらい伸びていた。具体的には、足のつま先より下だ
何より特異だったのが、その『
通常、ISは部分的にしか装甲を展開しない。なぜか、それは必要ないからだ。
防御のほとんどはシールドエネルギーによって行われている。だから、見た目の装甲と言うものはあまり意味を成さない。
そもそもISの装甲はエネルギー伝達を目的としているので、強度は非常に脆い。ライフル用の7.62x51mm NATO弾で軽く貫けるほどだ。シールドを失ったISがどれだけ頼りないかがわかるだろう。
話を戻すが、装甲が多いISはそんなに珍しくは無い。アメリカ製のISは装甲が多いことで有名だが、それでも『最低限動きを考えている』設計だ。こんな動きにくいようにするなんて、逆に自殺行為だろう。
しかも、肌が一ミリも露出していないISなんて聞いたこともないし見たことも無い。
体だって人にしては大きすぎる。そして腕を支えるために全身にスラスターを設けてあるが、これなら武装に大型粒子砲を取り付けたほうが燃費も良いし楽だ。こんな手間のかかるものを作る物好きはそうそういないだろう。
頭部にはむき出しのセンサーレンズが不規則に並び、どこか急ぎの仕上げ感が出ている。腕には先ほどのビーム砲口が左右合計四つあった。こんなもんで一斉掃射されたらたまったもんじゃない。
―――そうだ、人が乗っているかもしれない
そう考えた俺は、オープン・チャンネルで呼びかけてみる
「おい、お前!目的は何だ!」
「……………………」
沈黙、一言も喋らない。当然といえば当然だが
(……ちょっとまて、呼吸音も聞こえない?どういうことだ、通信はつながっているはずだぞ?)
ISのハイパーセンサーは搭乗者の心拍数はで測る事ができる。それを利用し、熱探知、生命反応探知なども出来る。なにより通信は呼吸音まで掴み取れる優れもののはずだが、今、その呼吸音が聞こえない
「……まさか、人が乗っていないわけでもあるまいし」
ISは人が乗らないと動けない。その常識は一向に破られない。その『はず』だ。
なら、今の状況をどう説明する?くそっ……頭痛くなってきた
『織斑くん!織斑くん!聞こえてますか!?凰さんも!今すぐアリーナを脱出してください!すぐに先生たちと専用機持ち総動員でISを制圧に行きます!』
割り込んできたのは山田先生だった。当然ながら、声が威厳がある。
「―――いや、先生たちがくるまで俺と鈴で食い止めます」
『だ、だめですっ!二人になにかあったら私は―――』
「いいから!ここで誰かが食い止めなければ、観客席に居る人たちが危険になります!」
『で、でも………』
山田先生は心配そうな声でうろたえる。確かにここで誰かが食い止めなければ、最悪の場合、誰かが死ぬ。
『っ――――!わかりました。十分だけ持ちこたえてください!』
「了解―――聞こえたか、鈴」
「ええ、十分……この数じゃあ無理があるけど、やるしかないわね!」
鈴は青龍刀を構えなおして、敵ISと向き直った。
山田先生との通信も切れているので、どうやら出撃準備に向かったらしい
「いいか、死ぬなよ」
「そっちこそ」
「―――――行くぞ!!」
合図と共に一気に加速し、俺が前に出て鈴が後ろに付く。
俺たちが攻撃態勢になったのを目撃してか、十二機の内半分のISがこちらに腕を向けて、ビームを放ってきた
「うおおおおおおっ!」
エネルギー供給が断たれたことで刃を出していなかった雪片は、トリガーを引かれて急激にエネルギーを送り込まれると同時に光の刃を生成した
そして、その雪片を使い、ビームの柱を真っ二つに切り裂いていく。
全てを切り終わると、後から鈴が飛び出してきて衝撃砲を放つ。
それがぶつかる前に、IS群は散り散りになって衝撃砲を回避する
「なるほど、あのビーム、チャージに時間が掛かるのか」
「それだけでも儲けもんよ。あんなもんマシンガンみたいにぶっ放されたらチートよチート」
そして、散り散りになったISは再度こちらに腕を向けてくる。
しかも、今度は全員でだ
「……苦戦しそうね」
「やるしかない、だろ。さっきお前が言ってたじゃないか」
「そうね……お互い、無事で帰りましょ」
「ああ、約束だ」
キンッとお互いの武器の切っ先を当てる。これが合図。同時に周りから極大ビームが放たれる
それを急加速することで回避して、鈴と俺は二手に分かれる
「一人ノルマ六機だ!気合いれろよ!」
「途中でぶっ倒れたら殺すからね!行くわよ!」
またまたビームが放たれるが、先ほどの要領でビームを切り裂く。
「さあ、覚悟しろよお前ら!ただで帰れると思うなよ!!」
……あれ?これいつまで続くんだ?
おかしいな……まだ乱入パートだよ。あと2パート残っているというのに……