インフィニット・ストラトス 転生者は双子の姉   作:夜光・陽炎

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今回は結構シリアスです。どうぞ


第五話・家族関係

―――白騎士&黒騎士事件から数ヵ月後

 

 

篠ノ之箒は、学校を帰る途中だった。校門の前で相変わらず「男女」や「てめえの家族のせいでお父さんの仕事がなくなったじゃねーか!どうしてくれんだよ!」などと散々言われ、とぼとぼと歩いている。さすがに七歳にはこの言葉はきつい。それでも、変わらず接してくれている友達もいる

 

「おい箒、どうしたんだ?またなんか言われたのか?」

 

「‥‥お兄ちゃん、もう少し空気を読もうよ」

 

そう、織斑兄妹(きょうだい)だった。彼らはISができた事などどうでもいいと思っているのだ。それで箒には相変わらずの態度をとっており、箒の事を心配してくれている

 

「一夏、円夏‥‥すまん、心配を掛けてしまって‥‥」

 

「いいって、友達だろ!」

 

「困ったときはお互い様だよ」

 

本当にいい友達を持ったものだ。彼らだけは箒の味方でいてくれる。

だが、そんな空気を裂くように、何人もののスーツ姿の人が現れた

 

「篠ノ之箒、だな」

 

「‥‥?誰、ですか?」

 

「大人しく付いてきて貰おうか」

 

「!?」

 

懐から黒い物を取り出し、それを箒へと向けた。そして、それを持った人が何人も三人を囲んでいる。

七歳児の三人にも、命の危険があると言う事だけはわかった。

三人は背負っていた竹刀を電撃の速度で抜き、それを構える

 

「姉さんから人に向けるなと言われているが‥‥」

 

「今は場合が違うだろ。思いっきり‥‥いや、死なない程度に手加減しろよ!」

 

「了解。行くよ!」

 

三人は同時にそれぞれの正面にいた人へと突っ込む。

一夏はスーツ男の手に持っていた黒い物体を腕ごと叩き落とす。同時にゴキッと鈍い音がして、男は痛みに悶絶した

 

「!?な、なあああああぁッ!!??」

 

「な、何なんだこのガキどもは!?」

 

箒は懐へと入った瞬間、竹刀の切っ先を肺へと向け、一気に押す。男は後の石壁に叩きつけられ、肺から空気が漏れる。そしてそのままダウン

円夏は二人同時に相手をする。片方の相手が組みかかろうとしたが、それを避けて足払いをし、首に手刀を当て気絶させる。そして、もう片方の女性が銃を撃ってくる。だが、もう射線上からは円夏はいなくなっており、気がつけば竹刀は腹に食い込んでおり、次の瞬間相手を吹き飛ばした

 

しかし、それでもスーツの人物たちは絶えずに襲い掛かっていく。その人物を何人も戦闘不能にしていくが、さすがに鍛えられた三人でも体力の限界が近づいてきた。

 

「はぁっ‥‥はぁっ‥‥こいつら一体何人いるんだ?」

 

「知らん、私に聞くな」

 

「これじゃあ、いつかは‥‥‥」

 

そして、ついに男が一夏と円夏を組み伏せた

 

「がっ‥‥!」

 

「ほ、箒ちゃん、逃げて‥‥ッ!」

 

しかし、箒はただそれを見ているだけだった。なぜなら、箒は彼らを見捨てられなかったのだから

 

「だ、ダメだ。それでは二人が‥‥」

 

そして、ついに箒の腕が掴まれる。

 

「クソッ‥‥手間掛けせさせやがって、ただじゃ済まねえぞガキどもが!」

 

ここまでか。そう思ったとき、変化が起きた。

 

「ガッ!?」

 

箒の手を掴んでいた男がいきなり倒れた。そして、箒たちを囲んでいた者たちも全員その場で崩れた

そして、その真ん中に立っていたのは―――

 

「全く、開発者を狙えないからって、まさか身内を狙うとは‥‥予想ぐらいはできたはずなんだけどな。家を出るのにてこずったよ」

 

 

腰まで届いている黒く、美しい髪。身長は箒を少し上回る高さ。そして、顔立ちの整った顔。

箒のもう一人の姉、篠ノ之凪紗だった

 

 

 

 

 

「ごめんね箒ちゃん。こんなことになっちゃって」

 

「‥‥‥‥」

 

警察に連絡をし、総員逮捕してもらった後、篠ノ之姉妹は二人で家に帰っていた。

勿論、今後は箒にSPが付く事になったが。本人はそのことを不満に思っているようだ

 

「‥‥どうして、こんなことになったのだ」

 

「箒ちゃん‥‥」

 

「どうして‥‥どうして、なんでこんなことになったのだ!姉さんたちがISっていうのを開発してからずっと‥‥しかも、今日は襲われて、二人が他人を傷つけてしまった。こんなことになるぐらいなら‥‥ISなんてなくなってしまえば‥‥ッ!!」

 

箒はイスから立ち上がると、そのまま自分の部屋に閉じこもってしまった。

確かにこの状況はまずい。今度身内が襲われたら、今度こそさらわれるかもしれないのだ。母親と父親は政府からの援助があるので外にでなくて済むが、箒だけは義務教育で学校に通わねばならないのだ。束は秘建のラボで引きこもっているから心配は無い。そもそも、ラボの防護壁はISのシールドバリアを転用しているので対戦車砲だろうと弾く鉄壁の防御を誇っている。

しかし、私は家を離れたくは無かったので、パソコンで束と情報共有しながら生活している。そのせいで家の周りにはSPたちが四六時中付きまとっている。

 

しかし、家族関係はISが公表されてから険悪だ。父との関係は変わっていないが、母とは話すらしなくなってきた。妹の箒はごらんの有り様だ。

 

じっとしてても何も始まらないので、とりあえず束に電話を掛ける。

 

プルルルル、プツッ

 

『もしもし~、みんなのアイドルたば――』

 

「凪紗だよ。今どこに?」

 

『最後まで言わせてよー。まあ、ラボにいるよー』

 

「わかった、今から向かう」

 

そして、電話を切り、早速ラボに向かう事にした。

ラボの場所は私と束お姉ちゃんしか知らない。なので、誰かが来る心配は無いので、ゆっくり向かうことにした

 

 

 

                 ◆     ◆     ◆

 

 

建物全体の形は真四角。だが、その規模は大きく、その大きさを隠すために地下に建設している。

地下への入り口はカードが無いと入れない、その奥のラボ入り口も音声認証しないと開かないように設定してあり、二人しか入れないようにしてある。理由は当然、ラボではコアの製造を行っているので、その製造方法のデータが存在する。当然警備も厳重にしている。

 

それらのセキュリティーを通過すると、青いラインが張り巡らされた大部屋は目に入った。このラインすべて光ファイバーで情報の行き届きをより早めているのである。

その部屋の奥で、超大型自作量子コンピューターの球状投影型のキーボードを目にも止まらぬスピードで叩いている人物がいた。勿論、束だ。

束も凪紗に気付いたようで、一旦手を止めてこちらに向かってくる

 

「やっほー凪ちゃん。遅かったね」

 

「ああ、えーと、箒が襲われちゃって‥‥」

 

「え?いっくんが?」

 

この人はどこまで冗談なのかがわからない

 

「違うよ。IS狙いの犯罪者集団。開発者狙えないから身内を狙ったんだよ」

 

「え!?それで!箒ちゃんは無事!?」

 

「無事と言えば無事だけど‥‥ますます関係が悪くなったよ」

 

「あらら、それは大変。だけど仕方無いよね」

 

確かに仕方ないが、これ以上悪くなったらどうするか‥‥‥

しかし、室内の中心には一機のISがある。そう、白騎士だ。あの事件以来なくなっていると思ったらここに運ばれていたか。

 

「白騎士を運び込んで何をするつもりだったの?」

 

「あー、ちょっとね、コアの初期化をしようと思って」

 

「初期化?なんでまた?」

 

「いやぁ~、私がハッキングしたのがバレたら少しややこしくなるからね、証拠は隠滅したいから」

 

つまり、証拠隠滅のためにコアを初期化して痕跡を完全に無くすつもりだろう。いや、白騎士がISとわかった時点で束が作ったのはバレているから、たぶん政府から渡せと言われたら面倒なので、そのままコア以外処分するつもりだろう。

 

 

「で、もう次の段階に進むの?」

 

「もっちろ~ん。早速『第二世代型』の開発を開始したいと思うよー。コアつくりは任せたよ」

 

「はぁ‥‥面倒くさいな」

 

少々愚痴りながら、コアつくりを開始するのであった。

 

 

 

 




凪紗が使うISはもう決まっています。

私って、シリアスなネタはガンガン思いつくのに、ギャグが思い浮かばないんですよね。どうしたもんか‥‥‥
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