インフィニット・ストラトス 転生者は双子の姉 作:夜光・陽炎
追記・投稿早々間違いが露出したよおおおおおお!!うおおおおおおおおおお!!!
「‥‥‥ふぅ、ようやく完成した」
あ、どうも、凪紗です。前回はシリアス回だったので挨拶ができなかったです。読者の皆さんごめんなさい
前回から約三年後。私は十歳になりました。
去年、迅速一刀流の免許皆伝になり、父にこう言われました
『自分を見失うな。お前はたった一人の存在なのだから。それ以上力を求めるならば、今度は自分を越えた存在にならねばならない。だが、お前はお前でいろ。それ以上踏み出そうとするな』
父さんが心配してくれているのはよく分かった。だけど、『自分を越えた存在』って一体何なんだろうね?
とりあえずは、束お姉ちゃんは翌日に失踪するそうです。私はついていきませんよ。
「ほんとについてこないの~ぉ?お姉ちゃんと一緒に行ったほうが楽しいよ?」
「でもね、ちょっとやる事があるんだ」
「やる事?」
勿論、織斑兄妹の監視だ。
今から四年後にある一夏の誘拐事件
第2回モンド・グロッソ決勝戦当日、織斑千冬の弟、織斑一夏が正体不明の謎の組織に誘拐された事件だ。
今度は円夏もさらわれる可能性があるので、しっかりと監視をしなければならない。あとは、私がいなくてもそんな奴らを返り討ちにするほどの強さまで鍛え上げる事が目的だ。
一応『奥の手』も存在するが、それは死人が出る可能性があるので極力使いたくは無い
「私は午前十二時には一夏の家に行くよ。たぶん、千冬さんも起きてるだろうし」
「ま、いつでも連絡はできるからいいんだけどね♪」
「そうだね、私から説明しとくからそのままいなくなっても大丈夫だよ」
といっても、束お姉ちゃんには個人的な回線もあるから大丈夫そうだけど
っていうか、IS作る機材とか材料とかどうやって集める気なんだろうね?今までは政府からの材料提供でやってきたけど
「んじゃ、ラボの機材を全部量子化してっと」
束お姉ちゃんが指をパチンって鳴らす。同時に、部屋の中の機械類が一斉に光の粒に変わった。
‥‥‥量子化できたんだね
「そして、このテーブルにコアと念願のボケを置いてっと」
黒い球体と置手紙をちゃぶ台に置いた。その置手紙の中身は
「‥‥『棚からIS』って‥‥受けないと思う」
「そう?これでも一晩中考えたんだけどなぁ」
「無駄な時間を消費しないでよ」
そのせいで一人で徹夜してコア作る羽目になったのかよ畜生目ェ――――!!(総統閣下ボイズ)
そして、荷物(パソコン&ハードディスクと衣類など)を旅行用バックに敷き詰め。出発の準備をする
「あーん、でもしばらく凪ちゃんとあえないよーシクシク。せめて別れのチューを!」
「バーカ」
両手を広げ、ルパンダイブしてきた姉の顔面をキックして吹っ飛ばす。
‥‥バカと天才は紙一重って本当だったんだね。
◆ ◆ ◆
織斑家・午後十二時
私、織斑千冬はこれからの生活をどうするかと考えていた。
両親の遺産も限りがある。さすがに三人で毎日飲み食いしながら遺産だけで生きるのは不可能と感じ、どうしたものかと考え込んでいるのであった。バイトをしようとしても、千冬は高校生。生計を立てるためにアルバイトをすると教師に伝えておけばバイトは許可されるかもしれないが、それでも収入の限度がある。
「‥‥‥ああ、どうするか‥‥‥」
バン、とテーブルにうつぶせになり、ヤケクソじみた声で悩む。しかも、いつの間にか十二時になっている。三時間も悩んだのか私は。さすがにもう寝るかとイスから立ち上がると、不意に『ピンポーン』と家の鈴が鳴らされた
「誰だ?こんな時間に‥‥‥」
郵便か何かだと思い、玄関のドアを開けると、招かざる客がドアの前に立っていた
「こんばんは千冬さん」
艶やかな長い黒髪、百三十もない身長、そして血がつながっていてもどこかのバカにも似ていない顔。間違いなく『天災』の一人、篠ノ之凪紗だった
「凪紗?どうしてこんな時間に‥‥‥」
しかし、子供がこんな時間で出歩いているなど見過ごせるはずも無かった。特にいつもと変わらない服装に、右手に握っているのは旅行用のトランク―――
「‥‥‥トランク?」
「えーと、話せば長くなりますけど‥‥‥」
「‥‥とりあえず、中に入れ。寒いだろう」
予想外の客を招きいれ、話しを聞いた。
内容はいたって予想の斜め上を行くものばかり。
簡単にまとめると
1・束のバカでクソ野郎で間抜けで石頭の脳天気野郎が失踪した。
2・凪紗は付いていくのがイヤだったので、ここで保護してもらいたい
3・特に害を加えるわけでもないので特に問題ない
4・一夏たちの監視のためにとりあえずは置いていて欲しい
以上だった。だが、失踪したIS開発者の保護など、どれだけ大変な事か。生活費の消費が多くなる―――だが、凪紗が政府から貰った『お小遣い』があったのでその問題は改変できた
だが
「お前、バレたらどうするつもりだ?政府から狙われるぞ?」
「あー、その問題は大丈夫です。私の素顔は公表されていませんから」
全く持ってその通り。マスコミが取材に行っても、絶対に顔を見せることは無かった。そのせいで、顔がばれる心配はまず無い。名前さえ変えれば大丈夫だろう。
「‥‥わかった。だが、くれぐれも面倒事を起こすなよ?」
「わかってますよ。で、二人にはどう伝えます?」
「適当に言いくるめとく。心配は無用だ」
こうして、家族が一人増えたのであった
◆ ◆ ◆
翌日・三月某日、日曜日
私、凪紗はテーブルでコーヒーを飲んでいます。
え?なんでコーヒー?‥‥眠気覚ましに苦めのを少し。
しかし、新聞を見てみますと、デカデカとこう書かれていました。
『天才IS開発者失踪!?現在日本政府捜索中。』
だがしかし、お姉ちゃんの顔が大きく映し出されていたのに、私の顔写真だけありません。まあ、当たり前か
千冬さんは現在熟睡中。午前八時なのになんで起きないのか。私は三時間前におきてたというのに
時は過ぎて午前九時。ようやく千冬さんと織斑兄妹が部屋から出てきました。寝癖すごっ
「おはよう三人とも」
「え~ぁ?えーとぉ、おはよう‥‥‥」
「おはよぉ~」
「‥‥お前、いつからおきていた?」
「大体四時間前」
さらっと物凄いことを口にしながら、自作した保存食にかじりつく。
「なあぁ、円夏ぁ‥‥」
「なにぃ、お兄ぃちゃん‥‥?」
「俺、まだ夢見てんのかなぁ?なんか凪紗が見えてんだ‥‥‥」
「‥‥私も見えてるよ~?」
さすが織斑兄妹、朝っぱらからホワーンとしてやがる。くっそ可愛い。しかも隣で千冬さん鼻血出してるよ
目が覚めた織斑兄妹には、千冬から直々に説明された
「―――というわけだ、決して他言はしないように、いいな?」
「あ、ああ、わかったよ‥‥」
「でも、家族が増えたよ。賑やかになりそうだね」
まあ、今世界がパニック状態なんだがな‥‥‥
「というわけで、今日から私は偽名を名乗るよ」
「偽名?どんな?」
「『
「詩織‥‥ねぇ‥‥」
「じゃあ‥‥詩織ちゃん、よろしくね」
円夏が手を握ってきた。うーん、優しい子だ
「偽名って言っても、名前が変わっただけであとは今までどおりだろ?俺たちの関係は変わんねーよ」
一夏も手を握る。
後では『やれやれ』といった形で千冬が首を振っている。
こうして、私の新生活が始まったのであった。
IS学園編ではちゃんと元の名前に戻ります。心配しないでね