バカと天才と大暴~中学生side~   作:風香

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登校日(本編日常1の次の話)

 

長月中学校 校門前

 

 

 

重い足取りで校門をくぐる。

 

菜「ここが、今日から通う学校ですか・・・・・・。」

 

少し気が重いです・・・・。もともと私は少し、体が弱かったのでアメリカの学校でもあまり馴染めなかったんですよね・・・。ここは、ポジティブに考えないと駄目ですね!!

 

 

 

 

 

 

とりあえず、職員室を探さなくちゃですね。

 

 

 

 

~校内にて~

 

 

 

早めに来たのですが、道に迷ってしまいました……。前に一度来た事があるとはいえ、学校は広いです。

 

確か、旧校舎はあまり使われてないと聞いたので新校舎の方を歩いていれば分かる道に出ると思うのですが・・・・。ここは多分、旧校舎の方ですね……。

 

?「あれ?こんなところで何やってるの??」

 

急に声を掛けられたのでビックリしました。

 

 

そこに立っていたのは、真面目そうにメガネを掛けていますがショートヘアで身長も高いのでいかにも、スポーツ大好きです!!って感じの明るい人でした。

 

菜「っ!!(ビクッ)・・・・・どちら様ですか?」

 

とりあえず、名前を聞いてみます。

 

香「ああ、私? 私は、瑠璃川香奈(るりかわかな)だよ!!ねえ、もしかして、転校生??」

 

やけにテンションが高い人がいて助かりました・・・。これで、職員室に行けます。

 

菜「はい、よ吉井明菜と申します!!よろしくお願いします瑠璃川さん」

 

香「あ、いいよ香奈で!!私も明菜って呼ぶね♪」

 

菜「はい、香奈さん!!」

 

香「ところで、明菜はどうしてここにいるの??」

 

菜「実は、道に迷ってしまって・・・。職員室が何処か分かりますか??」

 

香「分かるよ~♪一緒に行こうか?」

 

菜「はい、お願いします!!」

 

今日はもしかして、運がいいのでしょうか??早速お友達が一人出来そうです!!

 

香「・・・・。」

 

そう思ってた矢先、瑠璃川さんが黙ってしまいました・・・。

正直、日本語はあまり自信がありません。なにかまずい事を、言ってしまったのでしょうか・・・。

 

菜「どうか、しましたか??」

 

香「その、私達同級生だしさっ、敬語じゃなくてもいいよ??」

 

そういえば、敬語とは目上の人に使う言葉だと、明兄ぃが言っていましたね。

遠慮していると思われたのでしょう。

香奈さんの意図が分かって安心しました。

 

菜「あ、いえ・・・。敬語しか使えないので・・・」

 

香「敬語しか使えない??あ、帰国子女だもんね♪」

 

分かってくれたようで、なによりです。

 

菜「私の日本語、問題ないでしょうか?」

 

香「全然問題ないよっ!!寧ろ、普通の日本人より丁寧だし!!」

 

菜「そうですか、ありがとうございます。」

 

少し、喋り方に不安があったのですが、どうやら大丈夫みたいです。

職員室へ行くために、香奈さんの後へついて行きます。

 

 

 

 

~移動中~

 

 

菜「ところで、・・・」

 

香「何?何でも遠慮せずに聞いて!」

 

菜「どうして、私の事そこまで詳しいんですか??日本の学校では、それが普通なんでしょうか??」

 

香「あ、それはっ・・・・。学校で噂が立っちゃうんだよ!!転校生は特別だから!!」

 

特別、と言う言葉に引っかかります。

転校生は毎年、学年に一人はいると聞いていたので、そんなに特別ではない事だとレオ兄ぃも言っていたんですけど・・・。

 

菜「特別・・・、ですか??」

 

香「うちって、結構レベル高いんだよね~、だから外部受験って普通はあまり出来ないの。だから転校生は滅多に入らないんだけど・・・。3ヶ月前くらいにテスト受けた??」

 

成る程、確かにそれは『特別』になりますね。

 

菜「どのような、ですか??」

 

香「4択問題でマークシートに塗りつぶすやつ!!テストは此処で受けたと思うけど。」

 

3ヶ月前の記憶をたぐりよせる。・・・・やった覚えはないですね。

 

菜「やった記憶はありませんけど、・・・・3ヶ月位前に日本に来たときここで面接したんですが、漢字検定準1級と日本語検定2級持ってるのなら大丈夫でしょうって言ってそのまま終わりましたよ??」

 

香「私も漢検一級もってるよ!!・・・まあ、その分英語が出来ないけど」

 

菜「一級!!凄いですね!!」

 

私も勉強もっと頑張らなくては・・・。

 

香「明菜は英検何級もってるの?」

 

菜「私ですか?もってませんよ?」

 

香「英語、苦手なの?」

 

正確には、苦手ではなく無意味だから取ってないんですけどね。・・・どうやって説明しましょうか。

 

菜「一応、喋れますけど・・・・。香奈さんは日本語検定持っていますか?」

 

香「持ってないよ!!日本人が日本語検定もってても意味ないじゃん」

 

菜「つまりは、そういう事です」

 

香「あ、明菜は英語が普通だから、持ってても意味がないって事と一緒か!!」

 

菜「はい!!」

 

どうやら、理解してくれたようです。

 

 

香「あ、ここが職員室だよ!!」

 

菜「あ、そういえばここら辺は通ったことあります!!」

 

香「初めて来た時、どこの門から入った??時計台がある方と、桜並木がある方!!   あ、銀杏並木とかもあるけど!!」

 

どうして、急にそんな質問をするのでしょうか・・・。

 

菜「時計台です。」

 

香「じゃあ、今日はどこから入った??」

 

菜「桜並木の方ですが・・・・。あ!!」

 

そうすると、分からない道を通るので迷ってしまうんですね・・・。同じ門から入るべきでした。

 

香「だから、迷ったんだよ♪」

 

女先「あなた達、もうすぐ授業が始まるわよ!!早く教室に戻りなさい!!」

 

香「先生~、転校生が迷ってました!!」

 

女先「あら、吉井さん??瑠璃川さん、もしかして道案内してくれたの??」

 

香「そうです!!だから、遅刻は大目に見てもらえませんか??」

 

女先「まあ、そういう事なら……。」

 

香「やった~、先生ありがとう♪」

 

女先「・・・もしかして遅刻確定だったのに、その理由を吉井さんって事にしてない??」

 

香「そんな事ないですよ!!ねぇ、明菜っ」

 

菜「はい。鐘は職員室に行く途中になりましたし・・・私がいなければ間に合ってたと思いますよ??」

 

それに、彼女がいなければ今頃迷子になってましたし。香奈ちゃんには感謝です。

 

女先「そうですか・・・なら仕方ないですね。瀬川先生、あなたのクラスの転校生来ましたよ!!」

 

香「先生!!明菜の時と態度違う!!」

 

瀬「だったら、これから一度も遅刻をするな!!」

 

女先生の態度に香奈さんが異議を唱えていると、急に横から男の先生が突っ込みをいれてきました。

どうやら、私のクラスの担任は瀬川先生と言う名前らしいです。

 

香「・・・・まあ、そのうち頑張るよ!!」

 

菜「よく、遅刻しているんですね・・・。」

 

香「そこは気にしたら負けだよ♪」

 

菜「・・・・・。」

 

瀬「これから1年間、お前のクラス担任の瀬川 博人(せがわ ひろと)だ。よろしくな」

 

香奈さんは、以外に自由奔放な性格のようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瀬「ここが、教室だ。移動教室のときは、瑠璃川に頼めな」

 

菜「はいっ!!」

 

香「任せといて!!サボりルートもきちんと教えるから♪」

 

瀬「全く、お前というやつは・・・・。」

 

菜「大丈夫ですよ、先生。授業はちゃんと受けるので」

 

瀬「それを聞いて、先生は安心した。ついでに、瑠璃川の世話も頼みたいくらいだ」

 

香「先生っ!!私サボったことはありませんよ」

 

瀬「まぁな。と、明菜皆を驚かせたいから合図送るまで入るな」

 

菜「?はい、分かりました」

 

 

 

 

 

 

 

~教室(香奈視点)~

 

 

 

 

ガラッ(教室のドアを開ける音)

皆来てるね!!

 

香「ヤッホー♪」

とりあえず、皆に挨拶する。

 

瀬「・・・・瑠璃川、教壇に立つな。早速だが転校生を紹介する」

 

どうせ、もったいぶって出席確認の後に言うつもりの癖に。

 

生『マジかよ』

 

生『女子かな?男子かな?』

 

どうやら、初耳の生徒が多いらしい。私は前から知ってたんだけどな・・・・・主に学校のPCをクラッキングして。

 

生『女子って聞いたぜ』

 

香「明菜って名前だよ!!」

 

生『そうなのか、』

 

香「帰国子女ですごく可愛い子だったよ!!」

 

生『よっっしゃ!!』(ガッツポーズ)

 

まあ、可愛い子って聞いて喜ばない男子はいないでしょう。・・・・約一名を残して

 

智「別に、興味ない。香奈HR終わったら起こして」

 

しかし、いつ見ても朝は低血圧で不機嫌だよね~コイツ。

 

香「あんたが、薄情なのは知ってたけど、今回は起きといた方が良いよ!!」

 

何故なら、アンタの姉さんと話してるのを前に見かけたから。

 

智「何で??」

 

香「あの子、本当に可愛いから!!」

 

お前の姉の知り合いだからだよ!!って言いたいけど、言わない。面白そうだし

 

智「おやすみ」

 

香「まあ、いっか・・・・。」

 

生『香奈があんな事言うから期待しちゃったじゃないか!!しかもあの先生わざと出席確認してるぞ』

 

生『そこまでしといて、ルックス普通だったら、洒落になんねーよな』

 

生『大丈夫じゃね?香奈の情報なら』

 

生『8割方合ってるもんな』

 

瀬「・・・皆出席してるな、・・・・吉井、入ってきて良いぞ」

 

やっと、明菜が来るのか。今年のクラスは智樹と秋菜がいるから楽しくなりそうだ。私は直感的にそう思った。

 

 

 

 

教室(明菜視点)

 

 

合図が会ったので入ります。先生が時間をあけてくださったお陰で、心の準備ができたので良かったです。

 

ガラッ(明菜、教室に登場)

 

 

・・・・緊張してきました。35人くらい人がいますね。

 

とりあえず、周りを見渡します。そうすると、落ち着けるって聞いたので・・・・。

 

 

・・・・全然落ち着けないんですけど!!

 

 

 

レオ兄ぃが、嘘ついたんでしょうか??

 

確かに、緊張したら周りを見渡して、知り合いの顔を見ればいいって言っていたんですが・・・。

 

 

!!知り合いのほう・・・香奈さんの方を向けば良いんですね!!

しかし、これでもし知り合いがいなかったらどうなってた事やら・・・。レオ兄さんって少し抜けてる所がありますからね・・・。

 

 

菜「アメリカの学校から来ました。吉井明菜です。これから、よろしくおねがいします」(ペコリ)

 

お辞儀をして、頭を上げるとみんなの視線が私に集まっていました。

 

瀬「本当は、入学式に学校に来るはずだったんだが、体調を崩して検査入院しててな。だから、今日が初登校だ。あと、さっき言ったとおり体が弱いから皆気を使えよ!!」

 

生『めっちゃ、可愛い』

 

生『さすが、香奈の情報網!!』

 

生『おい、智樹、起きろよ!!転校生スッゲー可愛いぞ!!』

 

智「うるさいな・・・・。見ればいいんだろ、顔を・・・・・明菜??」

 

生『もしかして、知り合いか!?!?』

 

生『先生!!吉井と清黒寺が知り合いだそうです』

 

瀬「そうなのか。じゃあ、丁度清黒寺のところが空いてるからそこに座れ!!」

 

清黒寺のところ・・・ってまさか、!!!やっぱり、智樹君だ!!

・・・・・そういえば灯花さんは、初対面の振りをしていたんでしたっけ。

じゃあ、ここはとりあえず初対面の人にやるときの挨拶でしましょう。

 

智「・・・・・。」

 

菜「はじめましてっ!!よろしくお願いします!!」

 

智「お、おう。」

智(忘れてるだろうな・・・。3年前の事だもんな。って何俺はがっかりしてるんだ??)

 

瀬「それじゃあ、HR終わりな~・・・。」

 

 

 

【明菜視点】

 

 

 

 

香「明菜っ!!、」

 

菜「なんでしょう?」

 

香「智樹とは知り合いじゃないの?」

 

菜「あ、・・・・・。」

 

どう答えればいいのか迷ってしまいます。

 

香「前にさ、明菜とコイツの姉さんが話してたの見たから、知り合いだと思ったんだよね!!」

 

・・・・・香奈さんにバレているのなら、もう仕方が無いでしょう。

 

菜「3年くらい前、だったでしょうか・・・・」

 

香「やっぱり知り合い!?!?やった~私の予想通り!!」

 

異様にテンションが高いですね。余談ですが、テンションとは、アメリカで気が張っているって意味なんですよ!!

大きな声が大きいです。

 

智「香奈!!うるさい」

寝ていた智樹君が怒ってしまいました。・・・・低血圧というものでしょうか

 

香「そんな事言って~、明菜がはじめましてって言ったとき、ちょっと残念そうな顔してたくせに~」

 

智「なっ・・・・。そんな事実なんて確認されてねぇだろ!!」

智(なんか、コイツ姉貴に似てるんだよな・・・。)

 

菜「お久しぶりですね。智樹君」

 

まあ、初対面のように挨拶をすれば、誰だって戸惑いますからね・・・。とりあえず、挨拶をし直しましょう。

 

智「あ、ああ・・・」

 

すこし、気まずいですね。話題を変えてみますか。

 

菜「ところで、次の授業はなんですか??」

 

智「確か、数学だったが・・・。香奈、お前宿題したほうが良いんじゃないのか??」

 

香「やばっ、忘れてた!!・・・智樹・・・」

 

どうやら、香奈さんは、宿題をするのを忘れてしまったそうです。

 

智「駄目だ」

 

香「どうしても駄目?」

 

智「絶対に駄目だ」

 

香「あなたの個人情報を全世界にWeb配信します」

 

・・・それは、お願いではなく脅迫だと思いますよ

 

智「今度は脅しかよ!!ってかそれどこで手に入れた??」

 

香「ひ・み・つ♪」

 

そういえば、香奈さんって、私の事も詳しかった気が・・・・。考えないでおいときましょう。

 

智「・・・・なんか、犯罪の香りがするんだが?」

 

香「智樹は将来良い探偵さんになれるね!!」

 

智「成りたくねぇよ。ってか本当にどうやって俺の個人情報を入手したんだ」

 

香「ヒントは・・・学校・PC・不正侵入だよ!!」

 

智「もう、不正侵入の時点で立派な犯罪だろ」

 

香「お願いっ!!宿題写させて!!」

 

この二人のやりとりは、おもしろいですね・・・。 

 

智「明菜に頼めよ!!5分で全部解くから」

 

香「え!?頭良いって聞いてたけどそんなに?」

 

智「ああ、俺が会ったときは小5のときだったけど、飛び級で中3の問題やってたからな」

 

??レオ兄ぃはもっと凄かったですよ。

 

香「中3って!!私たち、まだ中2だよ!?!?受験も完璧に受かるじゃんっ!!」

 

受験・・・。ああ、高校入試ですね。日本には飛び級が無いのでこういう事も仕方ないと思いますが・・・。

 

菜「そんな事無いですよ~。智樹君のお姉さんだって」

 

ボストンの大学の医学部を、主席で卒業しているんですから

 

智「姉貴は良いだろ、言わなくて」

 

そう言おうと思ったのですが、智樹くんが嫌がったのでやめておきましょう。

 

香「じゃあ、今回限り、宿題やってくれる??」

 

本来なら、一緒に解いている所ですが、今回は気まずい雰囲気を作り出してしまったので、丁度良いタイミングです。

 

菜「良いですよ!!」

 

カリカリカリカリカリカリ・・・・。(集中しているため、周りの音が聞こえません)

 

香「なんか、凄く解くスピードが速い」

 

智「まぁ、本人は自分が頭が良いことにあまり自覚がないけどな」

 

香「どうしてっ??」

 

智「あいつの、姉と兄、両方ともボストンの大学主席で卒業したって聞いた。」

 

香「・・・・・成る程。それが当たり前だと思っているから、別に珍しいとも何とも思わないのか。恐ろしい・・・・」

 

智「まあ、中3程度なら簡単だろ。」

 

香「そして、ここに天才がもう一人っ!!」

 

智「俺は違うから。お前が、その内に入っていんるだろ」

 

香「違うよっ!!智樹と明菜だよ!!」

 

智「そういや、そう呼ばれてるのって2人だったよな・・・・。明菜は来たばっかだから・・・・あと一人は??」

 

香「知らないけど、ってか誰も教えてくれないし!!」

 

智「だよな~。あと一人って香奈と誰だろうな・・・・。」

 

     

    ((お前ら二人だよっ!!))    By クラスメイト一同

 

 

明「あ、終わりましたよ~。」

 

香「ありがとうっ!!すっごい助かった!!」

 

明「いえ、次からはキチンとやってくるんですよ??」

 

香「うん!!」

 

授業が始まるチャイムがなります。

ビッグベンの音が鳴っています。やっぱり日本の学校は珍しいです。

 

 





ポジティブと言う単語を明菜が使っていますが、

明菜は外国にいたという設定ですから、英語と日本語の使い方の違いにカルチャーショックを受けて、よく使っていると言う設定です。
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