神浜市、ある人間がこう言った。魔法少女のオアシスと。
またある人間はこう言った。魔女の住む森と。
更なる人間はこう言った。フードをかぶった者たちがたむろする摩訶不思議な都市と
こんな不思議だらけの世界にあるウワサが起こっていた。
紋章のないグリーフシードのウワサ
アラもう聞いた?誰から聞いた?
グリーフシードに紋章の無いそのウワサ
魔法少女達も首をかしげるそのウワサ
結界に居座る魔女に来客が!開けてみたら吃驚仰天
すれ違いざまに倒してグリーフシードを抜き取るは紛れもない盗賊!
盗賊が魔女の命と言える紋章を盗んでいった。しかもその盗賊には足跡が無い
ユウレイのシワザ?それとも魔女のシワザ?そのまさか!
夜中の12時ソイツは現れ、一夜限りの闊歩をした後
何事も無かったかのように闇夜へと消え
朝日に照らされたのは紋章の無いグリーフシード!
一度しか使えない上に使ったらドカンと爆発!
アリャフベーン
お分かり頂けたであろうか、盗賊と呼ばれた者のウワサが魔女狩りじみたことをやってのけているのだ。そしてその被害者は魔女。もしこのウワサを起こしたのが魔女なのであれば、史上初の魔女を喰らう魔女が誕生した事になる。ただし、別の説によればフードをかぶった魔法少女の仕業と言う事も考えられ噂の謎は絶えない。
そんな噂は魔法少女の組織「マギウスの翼」にもしっかり伝わっていた。
ある下っ端はその現場を目撃した。
「何だこのグリーフシード。紋章が付いてない!」
紋章の無いまっさらなグリーフシード。紋章が付いていないだけでも
非常に驚く下っ端。無理もない話。だが白羽根が諌める。
「落ちつけ。ウワサ故にこう言う事もありうる。」
だが、こう言った出来事に白羽根も内心動揺していた。
「グリーフシードが絡む噂は今まで見たこともなかったが・・・
まさか本当に起こりうるなんて思ってもみなかったな。
・・・だが魔女を狩るウワサ・・・こんなことってあるのか本当に・・・!?」
また違う所ではこんなウワサまで飛び交っていた。
神子のウワサ
アラもう聞いた?誰から聞いた?
神子のそのウワサ
何処かの組織が気に入るその子
きっと神様のお告げを聞ける子間違いなし!
デモネーそれは甘い罠
不思議な発言毎日繰り返し
様々な人間を興味本位の術中に嵌める!
その子はきっと出会った人と
会話しながら心を覗く
プライバシーなんてあったもんじゃない
ヒャーコワイー
ここ最近でも神浜市のウワサは爆発的に増加していた。
魔女たちの勢いを越えんとばかりに。
当然これだけ増えたのだからウワサ退治に魔法少女がやってくるのが相場であり、いくつかのウワサは倒されて消滅している。だがこの内神子のウワサに関しては勝手に出現しては勝手に消滅した為未解決に終わっている。
ここでもマギウスの翼に属する二人組がいた。
「いや流石に噂が勝手に現れたり消えたりすることなんてまずあり得ないでしょ・・・。」
「それは・・・確かに。」
(誰かが勝手に嘘の情報を吹き込んだみたいね。少なくともウワサは倒されない限り消滅するものじゃないし、余りにもあり得ない話。)
そんな年に一人の少女がやってきた。
名前は原田唯。彼女もいわくつきの魔法少女。
今まさに北養区から神浜市入りを果たした。
「ここがかの神浜市・・・。ウワサと言うのはフードをかぶった怪しい連中の話を
盗み聞きしてたから大方の事は分かってはいるんだけど・・・。」
ウワサとは・・・フードをかぶった連中たちが守護しているモノでウワサを現実のものとする為に
人的被害をもたらす存在であるようだ。今の所私は無縁であるようだけど気にしておいた
ほうが良さそうだ。特に初見の出来事にいきなり巻き込まれるのは危険だから。
そう呟いた私の目の前に道路上で屈みこむ女児が。
「・・・・・・怪しいけど取り敢えず。」
私は女児を抱えて歩道まで移動した。その時女児の首筋を見たのだが
明らかに魔女の仕業である事が一目で分かった。・・・口づけだ!
「・・・気配はこっちかな。」
北養区 ~虚ろの穴~
虚ろの穴とは北養区の山中にある謎の穴。
鍾乳洞でもあるが誰もが近寄りたがらない。
それもその筈その中では魔女が結界を張っていたからだ。
だが、私はその魔女に用があった。
虚の魔女。その性質は亡失
キャラ解説
「魔法少女としての大切な願いが欠け、何を求めていたのかを忘れてしまった
ある人間のなれの果て、その結果常に苦しむような仕草を見せている。
当然、使い魔の作り方も忘れており、余計に苦しみを助長させている。
願いが分からなければただ一つ、無理にでも魂を苦しみから断ち切るしかない。
それが唯一出来る呪いとさよならする方法なのだから。」
その魔女は唯を見るや攻撃態勢に入った。手始めとして魔女は口から怨念の炎を吐き出してきた
無論魔女の求めていたものをそのままストレートに出してきているのだが
この魔女が何を求めていたのかその部分が欠如してしまっている為、威力が弱い。
だが、警戒心の強い私は体を軽くそらすだけで避けていく。
そして開いた魔女の口に爆発力のある魔力の弾を押し込んだ。
「希望の朝までおやすみ。」
一瞬で魔女の背後に回って私はそう語り
その一言をかけた瞬間に私は魔法を炸裂。魔女は一撃で倒れ。グリーフシードとなった。
「さて、魔女は撃破したし後は・・・大丈夫ね。保護者が保護したし。」
そうして私はさらに神浜の中央へ向けて歩を進めようとしたその矢先、直ぐに違う気配に気づいた。
「誰かな? 私の後ろで虎視耽々と様子を窺っている人は。」
私がそう言うと降りてきたのはあの黒いフードと白いフードを来た怪しい連中だった。
「お前は・・・魔法少女だな。」
「アタシ達は「マギウスの翼」。あんたの先程の戦い、見させてもらった。」
「・・・・・・。」
(次に絶対こう言うだろうね、仲間に入らないか?っと)
正直の所面倒な連中に絡まれてしまった。こう言った連中はたちが悪いと言える。
さてどうしたものか、しばし考えてみる・・・。
確かに怪しさは群を抜いた連中で警戒心しかないが・・・逆の事を言えば
組織に混じる事で神浜の真実を暴く事も出来る・・・。
「単刀直入に申し出る。・・・我らの仲間に入らないか?」
(ほら来た!一番面倒な発言。・・・となれば)
「・・・お断りよ!」
私は煙幕を張って相手を足止めした。いきなり煙に巻かれて相手二人は混乱。
すかさず私は中央区へ向けて逃走。黒い連中を無事に巻いた。
しかしながら先程白いローブの子が携帯していた予備のコートは頂かせて貰った。
何故ならこれを羽織るだけで組織に介入が出来るようになるし、そこらへんの管理はザルとみているからだ。寧ろそっちの方が監視から外れることも可能だし
白羽根は隊長だからかなりの信頼度がありそうで自由が利きそうだ。
中央区電波塔前
「取り敢えずコートを羽織って・・・これでよし。」
見た目はあの二人と遜色ない感じになった。取り敢えずこれで変装はOK。
「着替えを戻して・・・っと、取り敢えずコンビニでおにぎり買っておこうかな。」
コンビニで見つけたおにぎりは2種類、紀州梅と白むす。
魔法少女と言えど腹が減っては・・・何てことは良くある筈。
ゆったりとした時間を少し楽しみ、気がつけばもう午後8時。
周りは大分暗くなり始め、活動しやすい夜がやってきた。
「早速だけど、これを試しに羽織って闊歩してみようか」
先程羽織ったばっかりのコートを再び羽織り、夜中を散策し始める。
その数分後だった。
「助けて下さい!隊長!」
「一体どうしたというの?」
突然手負いでやってきた黒いコートの子が助けを求める。
どうやら誰かに襲われたようだ。
「あのお三人方の命を受け、重要人物の確保に当たろうとしましたが
返り討ちにあってしまい、追われてしまったのです!」
そう返事をするコートの子。彼女は黒・・・下っ端か
あのお三人方とは推測するに上層部か・・・。
いや今は、誰がこの子を返り討ちにしたのか・・・。
答えはすぐさま分かった。
「そこをどきなさい白羽根、後ろの黒羽根に用があるの。」
「それは出来ない相談かな。」
立ちはだかった魔法少女は――――やちよという人だった。
キャラ紹介
主人公
原田唯
認知されていない魔法少女。ソウルジェムはしっかり持っているが常に発光している。
変身後のソウルジェムは体内で球状に浮かんでいる。何故体内に移動するのかは不明。
アルビノの少女で幼いころに両親を亡くし、人攫いに狙われていた過去を持つ
キュゥべえは全く認知していないが魔法少女になっており。見たことも感じたこともない素質から
キュゥべえは期待もしているし警戒もしている。
彼女が願った狙いは今のところ不明だが後に明かされることだろう。
特徴なのはアルビノ故に白髪で白皮。制服はカッター・セ―ラともにアイボリーホワイトでコバルトブルーのリボン、ベルトはブラックのセットになっている。
黒羽根
マギウスの翼の下っ端。簡単に言えば雑魚敵軍団のそれ。
主に上から与えられた任務を忠実にこなす先兵の役割。
数も多いので誰が誰なのかすぐに分からなくなる。
フードを外したりしなかったり正体を明かさないのは
自らが弱者だという事を露呈してしまうから。
大体は大東区出身だが、違う者もこの一員に加わっている。
黒羽根で正体が判明している人物紹介※オリジナル含む
(匿名)
黒羽根の一員、見滝原出身。病院での一件でほむらと交友関係を築いていく。
(ゼロ)
黒羽根の一員、趣味はボウリング。黒い服に反して髪色は白と
逆の意味で目立つ外観をしている。仮名のゼロは数字の0や
名乗るほどの者に非ずを意味している。
出身は難波市。本人が語るに巨大都市であることが判明している。
(スタート)
黒羽根の一員、趣味は陸上。魔女に両親を殺されて孤児になった過去を持つ。
武器はアックスで地面からの攻撃が主力。陸上をしている為かなり
すばしっこいが知力が悪いので頭脳戦が得意な相手だとひどく狼狽しやすい。
ゼロと同時期に組織入りしたので意外と仲が良い。
仮名のスタートは始まりの事をさす。
武器はハンマーで威力よろしく衝撃波を発生させる。
そしてダメージをある程度食らうと怒り状態となりさらに素早くなるが
怒り状態が終わると反動で疲労度がたまってソウルジェムが濁りやすくなる。
(ノベル)
黒羽根の一員、趣味は読書。黒羽根には珍しい後方支援型で
回復魔法をメインにしながら戦闘を行って来た。
本人は余り他人を攻撃したくないのもあるが、
能力的に前衛は向いてないと判断されたのもある。
日常では主に読書をしながら紅茶を口にしているが、
いつもの表情からは想像がつかないほどだらけた格好をしている為
黒羽根のメンバーからは異端児扱いされている。
白羽根
マギウスの翼の幹部。簡単に言えば中間管理職。
黒羽根を指揮する立場にあり、自ら戦闘に出る時は
フードを脱ぎ捨てて自己紹介をする。
天音月夜
天音月咲
姉妹揃って幹部を務めている。なのだがドジが災いして失敗をすることも。
ドッペル使いであり、実力が高いので侮れない。
互いに笛を使った戦闘が得意でその実力で幹部まで上り詰めた。