アマゾンズチャレンジ!~千翼は仮面ライダーになれるのか!?~   作:エボルアマゾン

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千翼君があっちこちふらふらしながらアマゾンぶっ殺したり、
チームXとヒャッハーする編です。


第3話

「まさか千翼が脱走するとは・・・!

しかもドライバー、ジャングレイダーまで持ち去られるとは!」

「追跡班を出しますか」

「・・・いや待て、これはチャンスでは・・・?」

「は?と、言いますと」

「〈ネオ〉への変身と武器生成プロセスの正常動作は確認している・・・。

次は戦闘データの取得だった・・・。

これは『イユ』との戦闘でとるつもりだったが、これにはリスクがある」

「・・・どちらかが再起不能になるほどの損傷を負う可能性ですか」

「そうだ、千翼はともかくイユは〈シグマタイプ〉―――万が一、許容量以上のダメージを負えばそのまま機能を停止する」

「そうなれば駆除班の一時的な戦力低下はまぬがれません」

「ならばこそ、脱走というこの機会を利用する!

イユはここで調整を続行、千翼には外でアマゾンを狩ってもらう!

例の新型の件もある、千翼捜索は後回しにする。

加納君、腕輪の抑制剤は―?」

「おおよそ3年ほどです」

「ならば千翼の回収は3年を目処にする。

その間我々は―――新型の調査・殲滅を行う!」

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「いらっしゃいませ!お持ち帰りでしょうか?」

「あ、ここで食べます。」

「ご注文どうぞー」

「えーと、チーズバーガーのセット一つ。

飲み物はコーラ?で」

「ポテトのセットでよろしかったでしょうかー」

「あ、はい」

「お会計600円になります。

ーはい、お待たせ致しました!

チーズバーガーのセットになります。

ごゆっくりどうぞー」

「ありがとうございまーす」

 

 

「いただきます」

うん、コーラって初めて飲んだけど結構いける。

バーガーもポテトもおいしいし、これでジャンクフード?

人間って恵まれてるなぁ、好きに食べれるんだから。

 

さてと、これからどうしよう?

脱走はうまくいったし、加納さんが用意してくれた荷物には現金も入ってたし。

とりあえずアマゾンを追って狩る。そうすればいつかアイツにたどり着けるはずだし。

まあ今はとりあえずこのセットを片付けるか。

うん、おいしい。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「ありがとうございましたー」

「ごちそうさま、さてと・・・」

 

ハンバーガーチェーン店を出て周りを見渡す。

 

「恵まれない子供たちに救いの手をー!」

「なあなあ、恵夢!ゲーセンいこうぜ!『ノックアウトファイター』で勝負だ!」

「ジンジンさせたんで―!」

「振り向くな」

「ロリショージョだ!」

「あっ!ロケットが飛んでいくぅ!」

「ケイスケ、トモダチ」

 

すごい、当たり前なんだろうけど人間がいっぱいだ。酔いそう。

 

けど、アマゾンって何処にいるんだろ。

人間を喰わなきゃいけないから、やっぱり街の中?この人混みに紛れてるとか。

それとも普段は山とかに隠れてるのか?

 

「ネットで目撃情報とか―――」

 

探す必要はないみたいだ。

いる―――この近くに。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

人混みを避けるように移動していると、段々人の数が減ってくる。

それに比例するようにアマゾンの気配が強くなってくる。

 

そしてたどりついたのは人が全くいない―――

 

「ビルの建築現場・・・?」

 

入り口には青いビニールシートがかけられた工事現場。人の気配はないけれど―――

分かる―――この奥から血と、アマゾンの気配がする

 

背中のバックからドライバーを取り出し、腰に巻き付ける。

赤と黒で塗装された、黄色い眼の鳥かトカゲの横顔のように見える、〈ネオアマゾンズドライバー〉。

ポケットから〈アマゾンズインジェクター〉取り出し、シートをくぐる。

 

ほぼ鉄骨だけのビルの下にそいつはいた。

 

―――ぐちゅ、ぐちょ、ぶちり、がちゅ、ぐち、ごり、ぶち

 

俺には気づかず、背を向けたまま一心不乱に『食事』を続ける―――

 

「アマゾン・・・」

 

声に反応したのか『食事』をやめ、ゆっくりとこちらを振り返る。

血で赤く染まった口には鮮やかな腸を咥え、着ているジャケットとジーンズは血で汚れさらに所々破れ、そこから黒い毛皮がのぞいてる。

 

(―――オオカミか?)

 

オオカミアマゾンは咥えた腸を見せつけるように飲み下し、鋭い爪を持つ両腕を構え―――遠吠えを上げる。

 

「ウオォォォォオオン!」

 

・・・近くに人がいなくて良かった。野次馬が寄ってくると面倒だし。

 

前傾姿勢になりこちらを伺うオオカミアマゾンに対し、半身になりつつドライバーのスロットにインジェクターを挿入する。

スロットを起こし内部の特殊タンパク液を注入する。

 

〈NE・O〉

「フゥゥ・・・」

 

認証音が鳴り、ドライバー内部のコアユニットが起動する。

それに合わせるように俺の体も熱くなり、さらに眼もうっすら赤く発光する・・・見えてはないんだけどね?

 

「ガアゥ!」

 

先手必勝とばかりに地を蹴り飛びかかってくるオオカミアマゾンに合わせるように、音声コードを叫ぶ―――。

 

「・・・アマゾン!」

 

瞬間俺の体は赤い爆炎を衝撃波のように放つ。

 

「キャイン?!」

 

飛びかかってきたやつは爆炎に打ち飛ばされ、地面を転がった。

 

何度か放たれた爆炎が収まり、俺の全身が見えるようになる。

青い体、全身走る血管のような赤いライン。

胸部と両手足、それに頭部にも銀色の機械的な装甲を纏う。

赤い垂れ目を隠すような黄色いバイザーを装着したこの姿こそ、俺のもう一つの姿―――

 

〈アマゾン・ネオ〉

 

 

こちらを威嚇するように唸り声を上げるやつに、重心を低くし向かい合う。

しばし睨み合い―――

 

「オオォ!」

「!ガアゥ!」

 

こちらから駆け出すととやつも弾かれたように駆け出す。

頭に向けて突き出された爪を屈み込むように躱し、勢いのまま腹に右拳を叩き込む。

腹を押さえ膝をついたやつの側頭部を回し蹴りで蹴り飛ばす。

 

「ハアアァ!」

 

地面を転がるやつに飛びかかり、首を押さえつけ馬乗りになる。

 

「お前水色のアマゾンを知ってるか!答えろォ!」

「グルゥ!ガアアアアアウゥ!」

(話が通じない・・・理性が本能に喰われたか!?)

 

と、余計な事に気をとられたせいかやつの膝での反撃を脇腹に受け、マウントを解除されてしまう。

やつは体勢を崩した俺から距離をとる。

 

「フウゥゥウ・・・!」

 

油断した・・・!でも答えられないなら・・・もう、こいつに用はない!

ドライバーのスロットを一度下げ、再度上げる操作をする。

 

〈Amazon・Slash〉

 

ドライバーから音声が流れ、呼応するように両腕の『アームカッター』が鋭く伸びる。

両腕を猛禽類のように構え、一気にやつに飛び込み―――

 

「ハアアァァア!」

「ギャアアアア!」

 

―――!

左脇腹から右肩まで両断する―――つもりが直前で躱され、左腕を中程から切り飛ばすに留まった。

必殺技だぞ躱すなよ。

 

黒い体液が噴き出す左腕を押さえたやつは、勝てないと悟ったのか背を向けて一目散に出口に駆け出した―――って!

 

「逃がすかァ!」

 

インジェクターを押し込み、武器生成プロセスを開始する。

 

〈Claw・Loading〉

 

右腕の装甲が一部展開・変化しワイヤーフックとなる。

そのまま右腕を逃げるやつに振るい、ワイヤーを射出する。

同時に再度スロットを操作し、必殺技を発動する。

 

〈Amazon・Break〉

 

逃げるやつを追い越したフックはそのまま一気に引き戻され、

 

「ゴガアァ・・・!」

 

その勢いのまま胸に突き刺さり、やつは背中から地面に倒される。

ワイヤーを再び伸ばしながら、俺は背後の鉄骨ビルに飛び上がる。

三階の鉄骨にワイヤーを引っ掛けながら、再び飛び降りる。今度はワイヤーを引き戻しながら。

 

「―――ギ!―――ガアア!」

 

ワイヤーに引きずられ、やつは胸にフックが刺さってまま宙づりにされる。

背中を向けながら着地した俺は天に伸ばした腕をゆっくり肩の高さまで引き下ろし、

 

―――ビイィィン!

 

左腕で弾いた。

同時にやつの体から肉を引き裂くような音が上がり、そのまま地面に落下した。

 

「―――ァ」

 

武装を解除し、オオカミアマゾンだったものに歩み寄る。

あたりには黒い体液がぶちまけられ、やつの体は水分を一気に失ったように干からびていた。

 

「フウー、フウー、ッハアァ・・・」

 

やつが完全に死亡したことを確認し、ドライバーからインジェクターを引き抜き人間に戻る。

こいつは水色のアマゾンのことを知らなかったのか?

言葉すらまともに発しなかったし、前のコウモリアマゾンみたいにドロドロに溶けなかった。

一体・・・?

―――!

サイレンの音?まだ遠いけど・・・近づいてきてる!

やっばい、はやくここから離れないと!

 

急いで入り口のシートをくぐると―――。

 

―――ゴルルルルー

 

出た直ぐ側で赤いボディに黄色ライトのバイク―――ジャングレイダーが止まっていた。

 

「自分で来てくれたのか?賢いなーお前」

 

ヘッド部分をなでてやりながらヘルメットをかぶる。

獣の唸り声のようなエンジン音を上げながら、ジャングレイダーを走らせ一目散に建設現場から離れる。

 

(水色のアマゾン・・・必ず、必ず見つけてみせる。

そして俺の手で―――狩ってやる!)

 

沈む夕日にそう誓いながら、今日の寝床を探しジャングレイダーを走らせる。

 

この日から始まったんだ。

俺のアマゾンを狩る日々が―――。

 

 

 

 

―――きゅるるるるー

 

・・・寝床の前にご飯だな、うん。

宿より飯だ、うん!

 




~その後~
千翼君「ここをキャンプ地とする!」

次回ぐらいでチームXが出る予定です。
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