アマゾンズチャレンジ!~千翼は仮面ライダーになれるのか!?~   作:エボルアマゾン

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Welcome to ようこそアマゾンパーク


第4話

〈Amazon・Strike〉

「セェヤアアァー!」

 

鋭く伸びた『フットカッター』を側頭部に叩きつけるように振るい、フクロウアマゾンの大きな頭を粉砕する。

頭を失った体はゆっくりと後ろ向きに倒れ―――そのまま干からびていった。

 

オオカミアマゾンとの戦闘から一週間と少し・・・その間に五体のアマゾンを狩った。

けれど肝心の情報―――水色のアマゾンについては全く手掛かりがなかった。

どいつもこいつも

―――Q:水色のアマゾンを知っていますか?

―――A:ガアアア!

と、いった感じでそもそも会話が成り立たない。

 

最初の三体は言葉を発していたし、会話も出来てたんだけどなぁ。

確かランクの低いアマゾンはアマゾン態になると言葉を発しなくなる傾向があるって、〈4C〉のデータにあったけど・・・。

偶々、低ランクにしか遭遇していないだけか・・・?

 

―――考え事は後にしよう。

襲われてた、大きなかばんを背負った人は―――大丈夫だな。見た感じどこも喰われてない。

 

 

「あの、大丈夫―――」

「ひぃ!た、食べないでくださぁい!」

 

食べないよー。

 

 

 

落ち着いたらちゃんとお礼を言って帰っていきました。

でも、「ありがとうございます、トカゲさん!」って・・・確かにネオはトカゲっぽいけど。

もう遅い時間だからあまり出歩かないように注意して、その場を離れた。

俺もご飯食べたら寝床に戻ろう。明日はネットで情報収集だ。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「長瀬くーん、再生数ぜーんぜん伸びてないよー」

「やっぱ『メントスコーラ爆弾つくったったwww』は受けが悪いかったなー、ヒロキ」

「クソッ、通行人がビビりまくってめちゃくちゃ笑えたじゃねーかよ。

それなのに『悪趣味だ』とか『不謹慎だ』、『クソガキテロリストw』みたいなコメントばっかじゃねーか!」

「チャンネルのコメ欄も荒れてるねー、囃し立ててもっと過激なことさせようとしてるやつと、それに噛み付くやつで動画のコメントなんかほとんどないよこれ」

「だったらもっとデカいことやって、そいつら黙りゃしゃあいいだるぉ!」

「へー例えば?」

「そりゃお前あれだよ・・・。

つーか、ケンタ!お前もなんかアイディアだせよ!」

「んーじゃあヒロキ、これなんかいいんじゃない?」

「何だよ・・・『人喰い廃ホテル』ゥ?

ここ行って肝試しでもしよーってのかよ」

「違うって、よく読めよー」

「ああん?・・・『肝試しのカップルが損傷の激しい死体を見つけたと警察に駆け込むが、現場には何もなかった。』、何だよただのオカルトじゃねーか」

「だからよく読めって、続きがあるだろ、つ・づ・き!」

「ああ・・・『その後、肝試しに行った者の中から「咀嚼音を聞いた」、「何かを啜るような音を聞いた」という報告が相次ぐ。さらに肝試しを最後に消息を絶った者まで現れた。警察は肝試しとの因果関係は見えないとコメントしており―――』、何だよ神隠しかよ。やっぱオカルトじゃねーか」

「てゆうかこれ町外れのホテルじゃん。ここ行ってオカルト実況でもするの?」

「違う違う、てーか俺これオカルトじゃないと思うんだよねー」

「じゃあ何だよ」

 

「―――アマゾン。ここでアマゾンが人間喰ってんだよ、きっと」

「あ?・・・いや、確かに「咀嚼音」やら「何かを啜るような音」ってのが人喰ってる時の音だとすると・・・」

「今までこっそり喰ってたのが肝試し客が増えて、たくさん喰いだしたってこと?」

「多分ね。で、これを俺たちが―――」

「狩るってわけか!いーじゃねか、アマゾン狩り実況動画!どのグループもやってねえ、登録数爆上げ間違いなしだぜ!」

「でも俺らに狩れるの?あいつら人喰いの化け物なんでしょ?」

「ビビってんじゃねーよ、タク!クマだって人襲うじゃねえか、ようは害獣だ害獣!人間様に勝てるわけねーだろ!俺がボコボコにしてやんよ!」

「じゃあ決まりだね。〈チーム(キス)〉、次の動画はアマゾン狩り実況だ!」

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「人が消えるホテル・・・!まさか、アマゾンの仕業か!」

情報収集は大事だな・・・!いきなりあたりっぽい情報がヒットだ。

町外れの人気のないホテル跡地、消える死体、何かを食べる音―――十中八九アマゾン、それもかなりの人数を喰ってる。

情報を見る限り活動時間は日没以降・・・まだ少し早いか。

ご飯食べて準備しておくか・・・。

 

「あっすいません、カツサンドのおかわりお願いします。それとデザートに季節のフルーツバスケット・・・じゃなくてタルトを」

 

はぁ・・・外っておいしい食べ物がいっぱいだなぁ・・・。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「充電ばっちり!じゃ、カメラ回すよー3,2,1-」

 

「イエーイ!」

「どーもー〈チーム(キス)〉でーす!」

「今日は今噂の『人喰い廃ホテル』に来てまーす!」

「今日はここにいるッぽいアマゾンをぉー、おーれたちで退治しちゃいまーす!」

「いえーい!」

 

カメラに向かって金属バットやバール、ゴルフクラブを掲げながらアピールする。

あ、ちなみに生放送じゃねーぞ。これでなにもいませんでしたーじゃカッコ悪過ぎるからな。

取りあえずカメラ回しながら、帰ってから編集して投稿だ。うまくいきゃ、再生数がっぽり稼げんだ。何もありませんでしたーじゃ話にならねーからな。

 

「じゃあ早速、ホテルに突入したいと思いまーす!」

「イェイ!」

 

さあ出てこい化け物!俺たちの収入になってもらうぜ!

 

◆◆◆では、ホテルのなかでそのアマゾンについて朝まで語り明かそうか・・・◆◆◆

 

ホテルつっても全然出来てねーんだな。コンクリむきだしで、建設途中のビルみてーだ。

 

「一階には何もいませんねー」

「ちゃんと探したのかよ」

「探したって!」

「じゃあ二階探すか」

「突撃―!」

 

エレベーターは動かないどころか、設置すらされてねえ。

バット担ぎながら二階に上がると・・・おお、あっちこち壁が崩れてやがる。

 

「なんか雰囲気出てきました!」

「これはマジにでてくるかぁ!?」

 

出てもらわなきゃこまるんだっつー―――

 

「ここで何してるの?」

 

「うおわぁ!」

「あああ、なになに!?」

「出た!?出たの!?」

 

後ろから急に声が!?

ビビってねえけど、振り返って見ると―――。

 

「ここ、危ないよ?物騒な噂もあるし・・・。はやく帰ったほうがいいよ」

 

俺より少し低い身長に童顔の男がいた。年齢は俺と同じぐらいか?地味な色の服にバックを背負ったやつがいた。

こいつがアマゾンか!?

 

「てめぇがアマゾンか!」

「え、なんで分かったの!?」

 

ご丁寧に自分からばらしてくれやがった!よっしゃあ、ぶっ殺す!

 

「死ねや化け物ォ!」

 

両手でバットを握り締め、全力でアイツの頭めがけて振り下ろし―――

 

パァンという軽い音とともに受け止められた・・・左手一本で。

 

「なっ―」

「なんか勘違いしてるみたいだけど、俺はここにいるアマゾンを狩りに来たんだ。君たちには危害を加えるつもりはないよ」

 

嘘だろ・・・押しても引いてもビクともしねえ・・・こっちは両手だぞ!?

 

「えっと、取りあえず離すね?」

 

バットを引き抜こうとした瞬間に、パッと手を離されそのまま尻餅をつかされる。

なめやがって・・・!

 

「ヒロキやばいって、逃げようぜ!」

「ふざけんな!舐められたまま―――」

 

「うわあああ!」

 

立ち上がってもう一発かまそうとしたとき、タクの悲鳴が聞こえた。

慌てて振り返ると、タクが廊下を引きずられていた。足になんか絡みついてやがる・・・!

 

「タクゥ!」

「た、助けてぇ!」

 

引きずられるタクが手を伸ばすけど・・・クソッ、距離がありすぎる!このままじゃ―――

 

真横を風が走り抜けた。

いや違う!アイツだ!さっきまで俺の後ろにいた童顔アマゾンは凄まじい速さでタクに追いつき、タクの手を掴む。

そのまま一気にタクを自分に引き寄せ、足に絡みついていた太い糸のようなものを引き千切った。

 

「え、え、う、うわあ!」

「・・・大丈夫?」

「あ、え、う、うん、だ、大丈夫」

「よかった。さ、はやく逃げて」

 

タクを引き起こしたアイツはそのまま糸が伸びている方へ走っていった。

 

「―って、待ちやがれ!ヒロキ、タク!行くぞォ!」

「マジで言ってんの!?」

「長瀬君やばいって!」

「うるせえ、チャンスだろォ!タク、カメラ回してるよな!?」

 

アイツの後を追って走るとホールのようなところに出た。

アイツは直ぐに見つかった。俺たちから見て右手側・・・バックは足下に落とされ、腰にはごつい赤のベルトを巻いてる。

そして―――その反対側にそいつはいた。

大きな黒い複眼、頭の横には小さな複眼が並び、全身は細かい毛で覆われボロボロのジーンズを履いてる。

大きな複眼の下にはクモの牙のような口がある。

あれが―――

 

「アマゾンだ・・・」

「は、初めてみた・・・」

「な、なに?!何が始まるの!?」

 

動画撮影に決まってるだろォ!取りあえずあのクモみたいなやつブチ殺して―――

 

―――〈NE・O〉

 

突如響いた音に足を止めた。今の音アイツの方から聞こえた。

何の音かと思いアイツの方を見ると・・・目が赤く光ってた。

俺と話してた時とは違う、鋭く赤く光る目でクモヤローを睨みつけてやがる。

深く呼吸をしながらチラリとこちらを見てから―――

 

「―――アマゾンッッ!」

 

叫び、赤い爆炎を放った。

 

「うおわ!」

 

離れてた俺たちは少し煽られるだけだったけど、飛び掛かってたクモヤローは衝撃波みてーな爆炎に吹き飛ばされる。

アイツは爆炎を纏ったまま吹き飛ばされたやつに飛び掛かり、蹴りを繰り出す。

体勢の崩れてたやつは避けられず、蹴り飛ばされる。

そして爆炎が収まり、アイツの姿があらわになる。

 

青い体、全身走る血管のような赤いライン。

胸部と両手足、それに黄色いバイザー付きの頭部も銀色の機械的な装甲が覆ってる。

 

姿を変えたあいつは、獣のような声を上げながらクモヤローに飛び掛かっていった。

 

「あ、あれもアマゾン、なの・・・?」

「知るかよ・・・おい、カメラ回してんだろーな、ちゃんと撮れよ!」

「わかってるって!」

 

すげえ・・・!あいつマジすげえ!

殴りかかってくるクモヤローをそれより速く殴りつけて、反撃させてねえ!

組み付かれてもそのまま相手を持ち上げてぶん投げやがった!

そのせいで距離をとったクモヤローは口から糸を吐き出すけど、両腕のカッターで全部斬り落とす。

全然相手になってねえ・・・!

クモヤローはヤケクソみてーにあいつに飛び掛かり・・・アッパーで天井まで吹き飛ばされた。

そのまま空中で体勢を立て直したやつは天井に着地し、天井を蹴る力と落下速度を合わせ、最後の一撃とばかりに両腕の爪を突き出す。

それに対してあいつは―――

 

〈Amazon・Slash〉

 

ベルトを操作したと思ったらそんな声が聞こえ、あいつの両腕にあるカッターがさらに鋭く伸びる。

獣のような叫び声を上げながら、落ちてくるクモヤローに合わせるよ右腕を突き出す―――!

すれ違うように床に落下したクモヤローはあいつの右腕により、上半身と下半身に分かれていた。

何度か痙攣を繰り返し―――水分が蒸発したかのように、干からびていった。

すげえ・・・!

 

「マジすげえ・・・!マジ、最強-・・・!」

 

しばらく息を荒げていたやつは、ふと思い出したかのように俺たちの方に向き直った。

 

「・・・!」

 

次は俺たちかと一瞬身構えるが―――

 

「危ないから逃げろって言わなかったっけ?」

 

さっきまで獣みてーに暴れてたやつとは別人みてーに、フランクに話しかけてきやがった。

どうやらマジで俺たちをどうこうするつもりはないみてーだ。正直ほっとした。

 

「外まで送って行くから、早く―――」

 

次の瞬間。

こちらに近づいてきたあいつは、黒い影に跳ね飛ばされた。

 

 

アマゾン狩りの夜は、まだ終わらない。

 

 

 

 




書いてて長瀬なのか万丈なのか分からなくなる。

チヒロォ、セントォ、ニゲルルォ!
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