楓さんの弟はクールで辛辣な紅葉くん   作:アルセス

42 / 56
相変わらずの強引GOIN’な内容ですね!

ここからまた少しオリジナルが増えるかと思います。

コミュがあるために一番下の話が最新話だと間違う人がいるかもしれないので、今後は最新話に(新)をつけてみます。
必要ないかもですけど。

それと最後にまたちょっとしたアンケートを。

なんともうすぐUA20万に!
ありがとうございます!


真面目な紅葉くんと意外な決定

紅葉くんの夏、開始!

 

 

7月31日。

夏休みが始まり数日が経過した。

 

その間師匠にはバイトの時間を午前に変更してもらっている。

休みだからといって起床時間をずらしてしまうと、2学期が始まった時に元の生活に戻るのが大変だと思ったからだ。

 

逆に今までバイトをしていた夕方を宿題の時間に。

この時間帯なら多少気温が下がるからクーラーの使用頻度も減るしな。

 

今年もなんとか7月中に夏休みの宿題は終わりそうだ。

 

 

「へ?紅葉、もう宿題終わるの!?」

 

「ああ」

 

隣で仕事中の奈緒が宿題の話を振ってきたために答えたんだが、そんなに驚くことか?

 

ちなみにその隣には加蓮もおり、いつも通りティッシュ配りの仕事をしている。

その2人の隣になぜ俺がいるのかというと、別に見学に来たわけではなく俺もバイト中だからだ。

 

そう、ここは師匠の魚屋だ。

以前の仕事が好評だったらしく、この商店街で2人がティッシュ配りをする時は店の脇ですることに決まったようだ。

 

「あーあ。アタシも同級生なら先輩に宿題見せてもらえたのに」

 

加蓮が本当か冗談かわからないがそんなことを口にする。

そんなことをして自分のためになるのか?

 

「わからないところは教えるぞ。どちらにせよ俺の宿題を写させはしないが」

 

「紅葉はそういうとこも真面目だからな。たまに美嘉が嘆いてたっけ」

 

「それは奈緒もじゃなかったか?」

 

「うっ……」

 

奈緒は最近だが、美嘉は特に仕事で忙しいためか宿題をする余裕がないことが極まれにあった。

基本的に学生とアイドルをきちんと両立させる彼女だが、どうしても時間が取れない時があるようだ。

 

そんな時他の美嘉の友人はノートを見せたりするが、それでもどうしようもない時俺を頼ることがある。

事情が事情だし、本当に時間がない時は答えを見せることは美嘉と奈緒にはある。

が、基本は宿題を一緒に解いていき、行き詰まったら教えるようにしていた。

テストで答えがわからず赤点の結果アイドル活動が・・・・・・なんてことになったら問題だしな。

 

お昼時になり一番気温が高い時間。食事も関係しているのか一瞬だけお客さんがほぼゼロになる時間だ。

一息つき商品の補充のため店の奥にあるやや大きい冷凍庫の扉を開けると、マイナス20度ほどの冷気がとても心地よかった。

 

「おーい紅葉。お客さんだぞー」

 

「ん?いらっしゃいませ」

 

奈緒に呼ばれ急いで店先へと向かう。

ちなみに師匠は30分ほど前から昼休憩を取っている。

そのため少しの間店を任されていた。

 

「こんにちは~」

 

「バイトは順調のようですね」

 

「ああ、お前たちか」

 

やって来たのはただのお客さんではなく、先日見事正式なデビューを果たした"*(Asterisk)"の前川さんと李衣菜だ。

あれからすぐユニット名が決まったようで、雑誌に載っていたのを姉さんから教えられた。

 

「今日は客としてか?それともまた何か問題でもあったか?」

 

「いえ違います。今日は改めて感謝の言葉をと思いまして」

 

「あはは。みくちゃんが敬語使ってるのって何か変な感じ!」

 

「うにゃ!?み、みくはこれが普通にゃ!」

 

「クラスメートのアタシから見れば猫語使ってる方が不自然かも」

 

「うぐぐぐ……みくの周りは敵だらけにゃ」

 

「俺は気にしないけどな。どっちも前川さんには変わりない」

 

「先輩は気にしなさすぎです!だから私に何度も初めましてとか言うんですよ!」

 

「あ、ああ」

 

「みくは器用だなぁ。アイドルってこんなスキルも必要なのか」

 

俺たちのやりとりに奈緒が感心するように呟く。

だがこれは前川さんだけだと思うんだが。

 

*(Asterisk)が表に出たのは数日前、夏休みが始まってからだ。

李衣菜もそうだろうが、前川さんのクラスメートもアイドルとして認識するようになるだろう。

その時彼女は一体どんな対応をするのだろうか。

 

「とにかく、紅葉くん。この前はありがとう。お陰で余裕を持って舞台に立つことができたよ」

 

「そういえば俺も感想を言ってなかったな。とても2人に合った良い曲だった。観客を巻き込んでのパフォーマンスは俺も楽しめたし、師匠も喜んでいたよ。俺も李衣菜のロックを感じた気がする」

 

「ほんと!?えへへ♪これからもロックなアイドルリーナに期待しててよ」

 

「ああ」

 

李衣菜が満面の笑みでそう告げた。

あの時は俺の発言で疎遠になるかとも思っていたが、杞憂に終わったようで安心した。

 

「私からも、本当にありがとうございました。先輩の『にゃー』の叫び声も聞けたし、忘れられないデビューになりました」

 

「……聞こえていたのか」

 

「それはもちろん、この耳とねこみみの両方でしっかりと!」

 

「……」

 

観客全員で叫んでいたし、師匠の声の方が大きいから問題ないと思っていたんだが。

最前列というせいもあって聞こえていたようだ。

 

この話にはどうやら奈緒と加蓮も興味を持ってしまったようだ。

加蓮は目を輝かせ『先輩がにゃー?ねえねえ、アタシにも聞かせて!』と話しかけてくる。

奈緒は特に何も言ってこないが、加蓮の言葉に何度も頷いていた。

 

「もう勘弁してくれ……」

 

「にゃふふ~♪ようやく紅葉チャンに勝った気がするにゃ!」

 

こんなことで勝ちも負けもないような気がするんだが。

 

「これからしばらくはユニットで活動するのか?」

 

話をそらすようになってしまうが、気になったことを聞いてみる。

すぐに答えが返ってくると思ったが、何やら2人でひそひそと相談しているようだ。

聞いてはいけないことだったのだろうか。

 

「ねえみくちゃん、あれって別に話してもいいんだよね?」

 

「参加メンバーの情報はとっくに出てるし、追加のみくたちのことも紹介されてるはずにゃ」

 

「前も言ったかもしれないが、言えないことなら無理に話さなくてもいいぞ」

 

「ううん違うんだ。このことも話そうと思ってたけどちょっと確認しただけ」

 

「ユニットでの活動はもちろんだけど。みくたちシンデレラプロジェクト全員、来月のサマーフェスに出演するにゃ!」

 

「サマーフェス?」

 

すっかり挨拶前の素の前川さんではなく、アイドル前川みくになっている彼女は、手を挙げ声を大に宣言した。

今気づいたが、学校でしているメガネも今日はしてなかったな。

 

フェスという言葉は李衣菜が呟いていた気がしたが、それがこのサマーフェスなのだろうか。

その辺に詳しい奈緒に聞こうとそちらに顔を向ける。

が、俺より先に出た奈緒の言葉に加蓮以外が驚いた。

 

「そっか、みくたちも出るんだ」

 

「みくたち"も"?ま、まさか奈緒先輩たちも!?」

 

「あ!い、いやぁ、その……」

 

「別にこのメンバーには話してもいいんじゃない?っていうか、紅葉先輩にはそろそろ話すつもりだったんだし」

 

「何のことだ?」

 

「実は、スカウトされて346プロに行ったその日にいきなりプロデューサーに言われたんだ。あたしと加蓮を美嘉のバックダンサーとしてサマーフェスに出すって」

 

『ええっ!?』

 

「ほう、確かにいきなりだな」

 

「紅葉チャンは反応もクール過ぎにゃ!」

 

「そもそも先輩はサマーフェスがどういうものか知らなそうだけどね」

 

「いや加蓮、お前もあたしに聞いてただろ」

 

前川さんと李衣菜が驚いた様子を見る限り、サマーフェスというのはかなり有名なイベントのようだ。

どんなイベントなのかと疑問に思い奈緒を見ると、ため息をつきながらも説明してくれた。

毎回奈緒に聞くのは申し訳ないとは思うし本人も最初は仕方がないといった風だが、話を始めると楽しそうに話してくれるな。

 

その話を聞き、そういえばと思い出したことがある。

近々姉さんもライブに参加すると言っていて、確かしゅがはさんも参加するんだったか。

美嘉が忙しそうにしていた理由もこれだろう。

 

「なら姉さんとしゅがはさんも参加するんだな」

 

「そりゃ楓さんは当然参加するよ。あたしと加蓮はバックダンサーで名前は公表されてないけどそれ以外は全員もう出てるぞ」

 

「みくたちのプロジェクトの発表は今日のはずにゃ」

 

「ちなみにしゅがはさんって誰?アタシたちみたいなバックダンサー?」

 

「いや、紅葉のことだしまだ名前ちゃんと覚えてないんじゃないか」

 

「……」

 

「あれ?その名前どこかで聞いたような」

 

確かにしゅがはさんの本名はきちんと覚えていなかった。

あの時はまだ特訓前だったこともあるが、そもそも彼女の自己紹介の情報量が多かった記憶がある。

 

李衣菜はよく覚えていたな。

俺がしゅがはさんの名前を楽屋で口にしたのは1度だけだった気がするんだが。

 

しかし2人がユニットを組んで歌うことはかなり前に姉さんから聞いていたぞ。

俺に話したということは既に公に公表されていたんじゃないのか?

 

「姉さんがユニットを組む相手だ。今の話を聞く限りだとそのサマーフェスで歌うと思うんだが」

 

「みくは参加するアイドル全員チェックしたけど、初めて見る名前はなかったはずにゃ」

 

「じゃあプロデューサーの言ってたのは本当だったんだ」

 

「みたいだな。今度あたしたちも含めて顔合わせがあるし、そこで発表するのかもな」

 

「私たちシンデレラプロジェクトも参加するやつだね。合宿終わってからすぐだったはず」

 

「合宿?」

 

「あ、そうそう。その話もしようと思ってたにゃ」

 

李衣菜の合宿という言葉に、今度は俺と奈緒、加蓮がそちらへと顔を向ける。

合宿は部活動等で行うイメージが強いが、アイドルにもそういったことはよくあるのだろうか。

 

話を聞くと、サマーフェスに向けて明日から数日間、福井にある民宿へ強化合宿へ行くらしい。

2、3日前に凛から来月初めは携帯が繋がりにくいかもと話していたが、レッスンで忙しいからということだろう。

凛とはたまに電話をするが、毎回数分で終わる。

今回の件も合宿が終わったあと話す予定だったのかもな。

 

しかし偶然にしては出来すぎているな。

ちょうど数日後、俺と姉さんも福井に行く予定がある。

久しぶり、東京に来てからは初めての旅行の目的地が福井だからだ。

 

*(Asterisk)のデビュー前のじゃんけん大会の景品は3人用の宿泊券。

初めは奏を誘うか、もしくは速水家にプレゼントする予定だったんだが、あっちはあっちで旅行の計画があり断られた。

奏がしばらく数々の恨めしい言葉のLINEを送ってきたが、しばらく放っておくと。

 

『楓お姉さまの旅先での写真を絶対送りなさい』

 

という言葉を最後に何も送ってこなくなった。

 

姉さんは旅行することを喜び準備は終えたようだが、ライブは大丈夫なんだろうか?

 

そしてこの場にいる4人に話すと全員が大声を上げた。

 

「いや、そういうことはもっと早く言えよ!」

 

「いいなぁ。ねえ奈緒、アタシたちも合宿出来ないか聞いてみない?」

 

「急すぎるしいくらあのプロデューサーでも無理だろ。第一、未成年のあたしたちだけで旅行はまずいんじゃ」

 

「へぇ、面白いねそれ」

 

「!?」

 

急に男性の声がしてそちらを見ると、奈緒たちのプロデューサーが興味深そうに立っていた。

が、それだけじゃない。師匠と、何故か姉さんまでその場にいる。

 

「姉さん?」

 

「師匠にか、楓さん!?お疲れ様です!」

 

『お疲れ様です!』

 

「お疲れ様です」

 

真っ先に李衣菜が反応し挨拶をすると、他の3人も頭を下げる。

それに対し姉さんも同じように頭を下げるが、身内や友人同士のこういった芸能界の対応は中々慣れないな。

 

「今日のお仕事は終わったから、紅くんと一緒に帰ろうとここに向かってたのよ」

 

「俺は2人を迎えに車で走ってたんだけど、ちょうど歩いてるセタさんを見つけてさ。その後楓さんも見つけて声をかけたんだ」

 

「はい。送っていただいてありがとうございました」

 

「俺の方もありがとよ。人数も人数だし、一旦奥で話をしないか?」

 

師匠の言う通り、この人数で話をしていたら通行人の邪魔にもなる。

奥に入ると、姉さんが真っ先に扇風機を見つけ駆け寄ろうしたので全力で止めた。

 

前川さんと李衣菜は鈴科プロデューサーとは初対面らしく、お互い自己紹介を。

そのあとサマーフェスの話になったのだが、どうやらしゅがはさんとユニットはシークレット扱いだったらしい。

ファンにはその時に初披露する予定らしく、歌もダンスもほぼ完成したようだ。

 

「ねえプロデューサー。さっき面白いって言ってたし、アタシたちも合宿に参加出来るの」

 

「お、おいおい加蓮。だからさすがにそれは無理だって」

 

「まあ出来ないことはないけどね」

 

「出来るのかよ!」

 

「合宿なら可能ではあるけど色々問題はあるよ。第一に、奈緒ちゃんがさっき言ったように保護者の問題。俺は仕事で一緒に行けないしね。第二に、宿泊場所。タケのとこと同じ施設で合同レッスンは可能だろうけど、隣の宿泊所はもう空いてないんだ。夏休みに急に泊まれる旅館やホテルを向こうで探すのも大変だし、やるとしたら結局近場で日帰りになるね」

 

「それは合宿なのか?」

 

「……いや、案外なんとかなるかもしれねぇぞ」

 

「師匠?」

 

ここまで黙って話を聞いていた師匠だったが、突然そう口にする。

そして立ち上がり、どこかへと電話をし始めた。

 

「おう、久しぶりだな。そう嫌そうな声を出すなよ。嬢ちゃんに良い話があるんだ」

 

「なんかあたしの意思に関係なくまた話が進んでる気が……」

 

「奈緒は合宿に反対なのか?」

 

「う……そ、そりゃあせっかくの夏休みだしどこかに旅行にって気持ちも、練習をしたいって気持ちもあるけど」

 

「じゃあ問題ないじゃないか」

 

「くぅぅぅ!他人事だからって!何もかも急すぎるんだよ!たまにはあたしに心の準備をさせろー!」

 

合宿に心の準備が必要なのだろうか?

そんなことを考えていると師匠の電話は終わったらしく、笑顔で戻ってきた。

 

「2人なら余裕あるってよ。よかったな!」

 

「師匠、一体誰に電話を?」

 

「おっと説明不足だったな。10年ほど前、実は俺が日本に来て最初に住んでたのが福井でな。1年ほど世話になった古風な屋敷があるんだが、そこに住んでた奴が結婚して屋敷を民宿に改造したんだ。料理の腕は確かだったからな」

 

「わあ!」

 

加蓮は喜んでいるようだが、未成年だけの宿泊という問題は解決していない。

別に大丈夫だという場所なのかもしれないが、加蓮たちは一般人ではなくアイドルだ。

完全にデビューもしていないというのに、周りから悪い印象を与える行動は避けるべきなのではないだろうか。

 

「紅葉、確かお前の宿泊先は李衣菜たちの民宿に近かったよな?」

 

「それはわかりません。福井は初めてなので他の住所までは」

 

「すみません。私も……」

 

どうやら姉さんも知らないようだ。

それは全員同じようで、住所を口にしても誰も師匠の言葉があってるかわからなかった。

 

「大丈夫だ、そこなら確実に近いしあいつの民宿もすぐそばだ。だから紅葉、お前たちはその民宿に泊まれ」

 

「は?」

 

「んで、お前たちの宿泊する場所にこっちの2人が泊まればいい」

 

「いえ、どちらにしろ保護者の問題が残っているんですが」

 

「保護者ならいるだろう?お前たちが旅行行って暇になるのが1人」

 

「……」

 

暇になる人?

そんな人がいただろうか。

プロデューサーさんは仕事と言っていたし、それ以外でこの件に関係する大人が思いつかないんだが。

 

「……まさか、心さんですか?」

 

「おう!」

 

「姉さん、その人は?」

 

「こ、紅くん。心さんよ。佐藤心さん。あなたが部長に推薦したアイドルよ」

 

なるほど、それが本名だったか。

年齢も姉さんの1つ上と聞いていたし問題ないだろうな。

 

「でもしゅがはさんに聞いてみないと」

 

「それは大丈夫だと思うわ。旅行のことを羨ましいって言ってたし」

 

「ならその民宿の宿泊費はこちらで負担します。楓さんと心さんの合宿なら大丈夫でしょう」

 

「……あれ?私も合宿する流れに?紅くんとの2人きりの旅行が!?」

 

姉さんも合宿ということなら俺が行かなくてもいいのではと一瞬考える。

が、姉さんも保護者にするのは危険すぎる。

今までのアイドルの様子を見る限り、姉さんの暴走を止められそうなのは川島さんだけ。

やはり俺が行くしかないようだ。

 

「やった!先輩もいるし楽しみだね奈緒!」

 

「まあそれは確かに……い、いやいや!あたしは騙されないぞ!」

 

「これは新たなライバル登場かな?みくちゃん、私たちも頑張らないとね!」

 

「うん!楓さんのパフォーマンスを間近で見れるチャンスでもあるし、色々参考にさせてもらうにゃ!」

 

それはやめたほうがいい気もするが、俺も姉さんの練習風景は見たことがない。

歌もまだ聞いていないし、そこは気にはなるな。

 

「お前たちが行く場所は『民宿・衛宮』ってんだ。白髪に褐色の肌で目立つのが主だが悪い奴じゃねぇ。お前も学ぶもんがあるかも知れねぇぞ」

 

「はぁ……」

 

特徴を聞く限りだと日本人とは思えないんだが、一体何を学ぶというのだろうか。

 

とにかく多少強引ではあるが、旅行での新たな目的が決まった。

期間は元々姉さんと行く予定だった日数だったため、奈緒と加蓮も前川さんたちと合流するのは彼女たちの合宿の後半になる。

 

しゅがはさんは快く承諾してくれたようで、急いで準備をしているらしい。

 

俺も家に帰ってから宿題を全て終わらせ、旅行のための準備を再確認することにした。

 

 

 

続く!

 

 

 

これからのお話(予定)

 

「だから、あたしはやるよ。だってこれは、あたしだけの物語なんだから!」

 

「わあ!きれい!この光1つ1つに命が宿ってるんだよね」

 

「ええ、確かに紅くんがいてくれたら心強いわ」

 

「俺は悪くない話だと思うよ。今じゃないともうすぐあの人が帰ってきちゃうし」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




物語は夏でも実際は冬。
でも今年は雪の日が少ないような気がします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。