読んでくれた皆さん、お気に入りしてくれた皆さん、いつもありがとうございます!
話は変わりますが、最近デレステのPRPがようやく1500になりました!
クール編成ばかりで遊んでいるのでクール曲ばかりが10位以内に並んでいます。
主な編成はダブルプリンセス美波&乃々。我らが至高の御方オーバーロード系ロックスター李衣菜。極光ブースターアーニャ。そして茜色に酔った楓さんです。
スコアを伸ばすためにはどんな編成でプレイすればいいのかまだまだ勉強が必要です。
紅葉くん目覚める
朝、普段より30分遅い時間に目覚ましの音が鳴り目が覚めた。
ここ数日は姉さんがいない分、全て俺一人の用意で済むからだ。
基本的に食事、洗濯、掃除は俺が担当している。
それは姉さんには危険で任せられないという理由もあるが、何よりも地元の和歌山の高校を選ばず東京の高校に入学し、尚且つバイトをせず家賃を払っていない弟の俺を、今まで文句ひとつ言わずに養ってくれている姉さんに少しでも恩を返したいという気持ちがあるから。
元々料理は趣味でやっていたし、洗濯は一度やればすぐに覚えられるようなことなので特に苦労はしていない。
もっとも、自分用だけに食事を作るときはいつもより適当になってしまうが・・・
お湯を沸かし食パンをセット。その間に洗濯物を洗濯機に入れて顔を洗い歯を磨く。ベーコンエッグにサラダを用意し朝食を食べる。
「いただきます」
可もなく不可もない普通の味、普通の朝食。けど姉さんは毎日笑顔で美味しそうに食べる。
別に普通じゃないか?と聞くこともあるが、決まって姉さんは。
「誰かと一緒に食べる食事は美味しいし、紅くんが作ってくれたものだから尚更よ」
なんてことを言う。作る側としては嬉しいことだが、だからといって夜の酒の量を増やしたりわけのわからないダジャレの評価を甘くすることは絶対にない。それはそれ、これはこれだ。
用意を済ませ学校へ向かおうと玄関のドアノブに手をかけたとき、突然携帯から音が鳴った。
それは予想通り姉さんからのLINEだった。
『紅くん、学校行ってらっしゃい。私は今日の夕方に帰るわ』
『行ってきます。姉さんも仕事頑張って。夕飯用意して待ってる』
『じゃあお姉ちゃん、久しぶりの紅くんのご飯が楽しみだから、温泉街からスパっと帰るわね』
『15点。じゃあね』
『ううっ・・・1000点満点になってから紅くんがさらに厳しい』
むしろ俺の方を評価して欲しいくらいだ。姉さんは突然ダジャレを言うから、それがダジャレだと気づくのも大変なんだぞ。
そして低評価をつける時と違い、気づかなかったり敢えて無視したりした時の方は本気で悲しそうな顔をするから質が悪い。
紅葉くんとカリスマ姉妹
学校へ向かう途中はたまに視線や声が気になる時がある。女性はヒソヒソとこちらを見て友達同士で何かを話し合っていて、男性の方はリア充爆発しろなど聞き慣れない事を言っている。
確かに俺は自分でも無愛想だと思うし、オッドアイで普通の人とは違う部分がある。俺だけの問題なら別に気にしなくてもいいが、アイドルをやっている姉さんに迷惑がかからないようにしなければ。
「それでね!アタシもう皆と仲良くなったんだー☆」
「はいはい、その話は何回も聞いたから。前向いて歩かないと危な・・・あっ!?」
「!?」
「痛ぁ~い!」
急に角から後ろ向きで歩いていた少女とぶつかってしまった。今後のことについて考えていたとはいえ、少し注意が足りなかったな。
相手は小学生高学年か中学生くらいの子供だ。男の俺は何ともないが、向こうは怪我をしてしまったかもしれない。
「ごめんなさいウチの妹が!って、高垣くん!?」
「カリスマの妹?大丈夫か?すまない、不注意だった。怪我はないか?」
ぶつかったのはカリスマの妹らしい。相変わらずカリスマは俺が呼ぶと一瞬動きが止まるが、妹のほうはどうだろう。
「う、うん。ちょっと背中が痛いけど大丈夫!」
「リカ、チャントアヤマリナサイ」
「お姉ちゃん、どうしてカタコトなの?それに目が変・・・」
「リ~カ~!」
「お、お姉ちゃんがいつも以上に何か怖い!?ごめんなさい!」
「俺の方は大丈夫だから気にするな。俺は高垣紅葉。お姉さんとは同じクラスなんだ」
カリスマ妹があわてて丁寧に頭を下げて謝ってきた。どうやら怪我はないらしいので安心した。
「へぇ、そうなんだー!もしかしてお姉ちゃんのカレシだったりして☆」
「ち、ちょっと莉嘉!あ、あ、アンタ何言ってんのよ!」
「違うぞ、ただの友達だ」
「あ、う、うん。ソダヨネー」
妹としては姉に変な虫がついていないか心配なんだろうな。まだ小さいのにしっかりした子のようだ。
なので俺のような無愛想な男がカリスマの彼氏になれるわけがないと、最初にはっきりと告げておくのが一番だと思う。
ごまかしたり嘘を言うのは苦手だしな。
カリスマを見てみると若干下を向いて目がまた虚ろになっている。もしや、友達と思っていたのは俺だけだったのだろうか。
「カリスマ、大丈夫か?まさか・・・」
「え?あ、うん!全然ダイジョブ!超よゆーだから!あは、あはははは!」
「やっぱりお姉ちゃん変・・・」
「そ、それよりもほら!アンタも自己紹介しなさいよ」
「あ、うん。初めまして!妹の城ヶ崎莉嘉だよー。アタシも4月からお姉ちゃんと同じ346プロのアイドルなんだ☆」
「すごいな。姉妹揃ってアイドルか」
「アイドルって言っても、この子まだレッスンも受けてない新人の新人なんだけどね」
「しょーがないじゃん。Pくんがあと3人来るまで待てって言うんだもん。でもね、絶対お姉ちゃんみたいなアイドルになって、カリスマJCとしてデビューするんだー☆」
カリスマ妹は満面の笑みでそう告げた。一番近くにこんなすごい目標がいるんだ。彼女のデビューはそう遠くない未来だろう。
姉さんはモデルからアイドルになった時何を考えていたのだろうか、不安ではなかったのだろうか。ふとそんな考えが頭をよぎる。
そんな俺の考えを知るはずのないカリスマが、俺が黙っているのを不審に思ったのかこんなことを口にした。
「そういえば莉嘉のプロデューサーって見た目はアレだけどものすごい真面目だよね。アタシもデビューの時ちょっとお世話になったし、確か楓さんがデビューする時も色々と頑張ってたって話だよ」
「姉さんのプロデューサー?」
「うん、武内さんって言うんだけど」
「姉さんのデビュー当時のことは知らないんだ。テレビをつけたらいつの間にか音楽番組で歌を歌ってた」
「そ、それは衝撃的かも・・・」
姉さんは前に、新しいことに挑戦したいからアイドルになったと言っていた。だが歌が上手いとはいえ、わざわざ自分が苦手な人前に出るのが当たり前な仕事を選ぶのだろうか。しかも、今はとても生き生きと仕事を楽しんでいるように感じる。本当は何か他の理由がある?
もしかすると俺は、姉さんの一番近くにいるにも関わらず姉さんのことをよくわかっていないのか。いや、特に何も考えず姉さんのことは全部わかった気になっていたんだ。
たまに・・・いやよくダジャレを言うのも、家ではいくら飲んでも酔わないのに外で飲むと必ず酔って帰って来て俺に介抱されるのも、何か俺には言えない隠された秘密があるのだろうか。
そんなことを考えながら登校する俺の表情はいつも以上に険しかったらしく、カリスマは遠慮して一切声をかけず、学校が近づくにつれ周りの生徒たちから浴びせられる視線が一層強くなったように感じていた。
つづく
今後もこんな感じで地の文入れていきつつ話を進めたいと思います。
主人公もいろんなアイドルと絡ませつつ、彼女たちの力になれるような人物になれたらなと。