5つのルーン~想い繋ぎながら~   作:Crina

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愛美達の話を聞いてこれからどうして行くか考える25人
今回はポピパの話です。


第9話 成長の兆し

愛美さん達の話を聞いた翌日に私達はいつもの通り有咲の蔵で練習をしていたのだが、昨日のあの話を聞いて私達はどうやって愛美さんを越えるか考えていた。

「愛美さんのあの話は衝撃的だったな」

「確かに、あんな出来事があったからこその絆があそこまでの演奏を作っているのなら、私達も同じように紡いでいかなきゃいけないよね」

 沙綾の言うとおりかもしれない、実際、私達もクライブや文化祭、SPACEのオーディションと5人で頑張ってきたけど、これまでの絆をさらに深めないとあそこまでの演奏はできないなと思った...でもどうやって絆を深めないといけないかな?集まってこうしてセッションするのもそうだけど、他にもやり方ってあるのかな?...考えてもきりがないよ~

「香澄ちゃん、何考えてるの?」

「ごめんりみりん、どうやって深めようかなって考えてたんだけど、どうやっても出てこないんだ」

「普通にセッションや学校での関わり方でええんじゃないのか?」

「そうだけどさ、あの話を聞いたらそれだけじゃダメなんじゃないのかなって思っちゃって」

 まあ香澄の言いたいことは分かるが、私も出てこないしインドアの私じゃあ出てこないのは当たり前なのかもしれないな

「ヒントだけは貰いにいくってのはどう?もしかしたら何かつかめるかもしれないよ?」

「おたえ、いいこと言うじゃん、なら早速行こうよ!」

「はあ?今からって香澄!!」

相変わらず香澄は言うこと聞かねーし、今日はたしか愛美さんは休みだったはずだろ...追いかけるのめんどくせーな!!

そうして私達は香澄を追いかけてCiRCLEへ向かった

 

「こんにちわ、愛美さんいますか~?」

「あ、香澄ちゃん、ごめんね、今日は愛美さんは休みなんだ。なんでも思い出巡りするって言ってたよ」

「そっか~」

「ハア、ハア、香澄お前なー!!少しは人の話を聞けよな!!」

あはは、あいかわらず元気がいいよねポピパちゃんたちは...でも昨日の今日だし、さすがに愛美さんをほっといてあげてもいいと思うけどね

「それで、愛美さんはどこに行ってるか分かりますか?」

「神奈川の地元、今日は東京には来ないって連絡あったわ」

「そっか~」

これが貴女が言っていた成長の兆しなのかね、愛美さん...

私は愛美さんの考えていることに少し好感できた。

 

神奈川某所

「懐かしいよねここは」

私達は久々に私達が育ち集った母校に足を運んだ。昨日久々に集まり、Loonの再結成がきっかけで私達はこれまでの軌跡を追うために地元の高校に来たわけだが、昔とあまり高校は変わってはいなかった。

「昔と何も変わらない、だけど私達は変わったのかもね。特にエワズは大きく変わったと思うわ」

「そうね、夫もいて、昔からなりたいと思っていた教師になって教えているわけだし」

エワズとは高校の時に出合った親友だけど、高校の頃からあまり笑顔を見せなかったのは事実、これは追々話すことにはなるが、Loonはエワズの笑顔をもっと見せてほしいというイースの想いから私が結成を提案したバンドなのだ

「それで、次はどこへ?」

「私達が始めてバンド活動をして大きなフェスに出たあの場所に行こうと思うのだが、どう?」

「悪くないよ、私達の原点をまた見つめ直す、これこそ再結成の最初にやることだしね」

そう言いながら私達はかつて行われていたフェスの会場のホールへ向かった。

 

「連絡くらいはしたほうがいいんじゃね?直接が無理ならメッセくらいはできるだろ?」

「「あ、その手があった!!」」

「お前ら...ったくめんどくせーな、私がやるしかねーか」

いやいや言う自分だけど、あの演奏を聴いたら私だって何かしないと始まらないと思ってしまっているしな

そうして私は愛美さんに連絡メッセを送った

「はやっ!!もう連絡来た...えっと『絆は普段の生活で関わっていくと自ずと深くなってはいく、そこから高い演奏技術に変えるには一つの殻には篭らずに周りを見ることが大切 私達を越える演奏を楽しみにしているよ』だってさ」

すっげーこと言ってるよ愛美さん...でもそうかもな、私がこいつらと仲良くなって今はポピパのキーボードをやってるんだから殻に篭ってはダメだよね

「そっか、自然にか...よし、皆、愛美さん達を越えるためにも頑張ろうよ!!そのためにも今から練習再開だ!!」

開き直りはやっ!!まあそうだよな、愛美さんのヒントがこれからの私達を大きく変えてくれる。だったら私達のやり方で越えるのが必要だよね...

 愛美さん、愛美さんのおかげで私達はまた大きく踏み出せた気がするよ...見ていてね愛美さん...いえ、Loonの皆さん、これから私達は皆さんを越えるためにたくさん練習をするつもり...だから見守ってほしい

 

そうしてポピパの皆は蔵に戻り、次のGBPのために練習を再開して演奏していたら気付いたら夜になっていたので、お泊り会になったのはここだけの話である。




次回はAfterglowです。
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