愛美の話を聞いて帰宅中
「あの演奏、あそこまで魅せられると嫌でも興味を示してしまうな~。蘭もあの演奏と話を聞いて驚いていたし、私も唖然したな~。いつもお世話になっているからかもしれないけど私達に似ているところがあって、比べるとまだまだかもしれないな~」
そう思いながら私達は今は家に向かっている途中です。
「ひまり、そろそろ泣きやみなよ」
「無理だよ~、あんな出来事が愛美さんにあったなんて思わなかったし」
ひーちゃんはいつも通りかもな、パスパレの話のときもそうだったけど、感動する話にはとても弱いからな~
「パスパレ以上に壮大すぎる。アタシ達だってもう4年目だけど、あの人達は3年間という期間だけであそこまでの演奏をしていたということ、あの演奏を越えれるかと考えると今じゃあ無理な気がするよ」
トモちんまでもがこんな感じだもんな~
「そうだね、あこも愛美さん達の演奏を聴いて驚いちゃったし」
「うぅ、本当に私達は愛美さん達を越せれるのかな...パスパレの人以上に凄い経験をしているわけだし」
「でもさ、パスパレの人たちに曲を提供した時もそうだったけどさ、挑戦しなければ先は広がらないと思うんだ」
蘭がそう思うのは分かる。というのも私達はパスパレの人たちにY.O.L.O!!!!!という曲を提供した時も同じようにパスパレの人たちの過去を聞いたことがあって、その時も他の周りのことに目を向けて見ることが大切であるということを知り、そのおかげで私達は大きく成長できた。今回も同じ、愛美さんたちLoonのこれまでの出来事を聞いて、それを基に私達がどう捕らえるかが必要なんだと今は思う。
「そうだな、アタシ達もこれまで以上に大きく成長するしかない、明日から頑張るしかないよな」
「よっしゃ、そうと決まれば頑張ろう!!」
あ、このパターンって絶対あれだよね...
「えい!えい!おー!!」
やっぱり...
「だからやってよーーー!!!」
そうしてちょうど陽が沈み、紺碧きらめく夜空が広がり始めたなかで「いつも通り」の笑顔が絶えなかった
翌日
CiRCLE Aスタジオ
「今日は愛美さんいなかったね」
「思い出巡りとか言ってたね~、久しぶりにメンバーに会えたから思い出に深けているんじゃない?」
というのもポピパのメンバーが来る前にアフロのメンバーはスタジオ入りしたのだが、どのようにすればいいのか分からないためにヒントを聞こうとしたのだが、まりなさんにいないことと思い出巡りしていることを聞いたのだった。
「どうしよ、やり方のヒントさえあればできるのだが、いないんじゃあどうしようのないよ」
というのも遡ること10分前...
「.....」
気合入って演奏しているが、何か物足りない...昨日の演奏と比べてやっぱり一歩か二歩劣っていると私達は感じてしまい、演奏が途切れた
「蘭ちゃんどうしたの?」
「...やっぱりだめ、昨日の演奏に比べて私達は何が足りないのか」
蘭がまた想いふけている...これはどうしたらいいかな~
「私達ってただ『いつも通り』に演奏できればよかったじゃん?」
「確かにそうだな、でも、パスパレの曲を提供した時から少し変わったよな」
「そうだったね、でも、添盛さんは私達を踏み台にして越えてほしいといっていたわけだし、アタシは託されたと思ってこれからは演奏したいと思っている」
「蘭...」
「でもそのためにどうすればいいのか分からないの」
「それなら本人に直接聞いてみたほうが早いよね」
「そうだね、とりあえずはまりなさんに聞いてみよ」
そう思ってロビーにいるまりなさんに聞きに向かったのだが...
「まりなさん、今日って愛美さん来ているのですか?」
「ごめんね、さっき連絡があってさ、愛美さんは今は思い出巡りで東京には来ないってさ」
「そうか、久々の親友との再会だもんな、急に呼び出すのは悪いよね」
そして今に至る
「だったらさ~、電話かメールでもして聞いてみたらどうかな~」
「モカちゃん、さすがだね、私が聞いてみるよ」
「りょ~か~い」
「あ、返ってきたよ、えっとなになに?『掴むのは確かに君たちだけど、このように私達に相談することも大切 演奏だったら一人一人の演奏のシンクロ、つまりはメンバーの絆がとてつもなく必要だからアフロの皆ならすぐに越せれると思うよ』だってさ」
その返信を聞いて私達はただ呆然するしかなかった。絆とすぐに越せれるということに私達はどう受け止めるか小一時間考えた。そこで出てきたのが「だったら、添盛さんが言う領域にアタシ達は到達するために練習しよう、そして添盛さん達Loonに見せてあげようよ、アタシ達の実力を」だった。
「そうだね、新しい『いつも通り』を探して頑張ろう!」
添盛さん、見守ってほしい、アタシ達がさらに成長する姿を見てほしいの...いつか添盛さん達を越えるためにも...
神奈川にあるとあるドーム
「ここで初めて大きなライブをしたよね」
「そうだね、文化祭で初ライブをしてからたった1ヶ月でこんな大きな舞台に出られたのがびっくりだったしね」
そこは大きなドーム会場で、舞台を私達は見ていた。
「まあウチらはそれを乗り切ってから音楽業界が目を付けたけどな」
「ソエルとべオークは乗る気は全くなかったけどね」
「「うるさいよイース」」
「ははは、でもこうしてみると、私達ってわずか3年という高校生活の中で大きなことを成し遂げたよね」
「そうだな、あの5バンドのなかでAfterglowは歴は長いけど、更に伸びる、他のバンドはできてかなり浅いけどさ、私達を絶対3年以内に越えれると思う」
「ああ、私達は後世に語り継がれて越えてほしいと皆が思っている。そしてその中でプロのバンドになってくれたならそれはそれで嬉しい」
「そうだな、それで、次はどうするの?」
「あの人のところに行く、聞いた話だと今は神奈川にいると聞いたよ」
「そっか、久々に合うよね...都築さんに会うのは...」
次回はパスパレ回です。そして都築といえばアニメ版バンドリを知っている人なら絶対知っているあの人です。