5つのルーン~想い繋ぎながら~   作:Crina

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「私達は一度の衝突をして解散寸前までに陥ったことがあった。そのことも絶対に話さなければならなかったことだから話すよ」
 これは愛美たちがLoonを結成して一年後の雨が降る梅雨のときの出来事です。初めて起きるバンドの溝...いかにして突破できたのか、そんなお話の2-3章「時雨日の中で」スタートです。


第2-3章 時雨日の中で編
2-3-1話 衝撃のツーマンライブのお誘い


 Loonが結成して一年が過ぎ、その中で大きな出来事といえば間違いなく夏にあったFWFだろう。でも、一年の中で出来た絆は揺るがないものだと思っていた。そして今日もまた練習をしていた。それは文化祭ライブで私達のライブをできるように生徒会が動いたらしいのだが...もちろん姉さんは高校を卒業し、大学に行っているのだが、何故かアメリカの方へ留学したらしい。なんだかんだ言って私は姉さんのことは嫌いじゃなかったけど...まあそんな中で私達はいつものようにStandで練習をしている。

「そろそろ休憩にしようよ、それに私がお菓子つくって来たから食べよ?」

「お、べオークやる~♪」

「いつもありがとな」

 FWFが終わってからだが、べオークがたまにお菓子を作って来るらしく、その日は皆やたらとテンションが高くなるのだけど...

「そういえば今日有名バンドがライブするんじゃなかったけ?」

「そうね、私は時間があれば見に行くつもりだけどウルズ達はどうする?」

「そりゃあいくだろうよ、だってその演奏で吸収できるものはしたいからね」

 べオークもイースもエワズもウルズと同意見だったので、時間になるまで練習をし、時間になってライブ会場へ足を運んだ。会場は凄い人数が集まり、私達もいいところで見ることが出来た。ライブが始まり、会場は凄い歓声に包まれていた。そんな中で私達は盛り上がりながらも技術の習得としてみることが多かった。

 

「ありがとう、どうやら聞いた話ではLoonの人達が来ているらしいのだが、俺達はその人達を認めているし、超えてやろうと思っている。俺達はできればツーマンライブをしたいと思っているのだが、いたら返事をしてくれないか?」

 そのことを聞いて私は悩んだ。確かに有名バンドとのツーマンライブは成長するいい経験になると思ったが、他のメンバーはどうか聞いてみた。

「どう?私は出てもいいけど、皆はどうする?」

「私はいいよ、エワズとソエルがよければの話だし」

「同感♪、ウチもやるほうがプラスになると思うしね」

「うんいいよ。それに、これは向こうからのお誘いだから断る必要がないもの」

 エワズが何か考えているのは明白だったが、皆がOKだったからOKとすぐに返事を返した。ツーマンライブは文化祭ライブの翌日の日曜に決まり、私達は文化祭ライブとツーマンライブに合わせて動くことにした。翌日の練習でもそのやる気が満ち溢れた演奏をしていたので、これは負けてられないと思った。

 

 翌日は生憎の雨だったが、私達は練習をやめなかった。その中でツーマンライブに向けて新曲をやろうとエワズからの提案ですることになったのだが、その歌詞を見て迷走をし始めていることをすぐに私とイースは察した。

「この歌詞はなんかエワズらしくないというか、なんか違う感じがするのだけどどうしたの?」

「え?そう?どのへんが?」

「こことかさ、なんからしくないんだよね、いつもは感情をぶつける感じなんだけど、今回は守りに行っているというかなんと言うか...」

「そう...また考えてくるわ」

「とりあえずはKanoを一通り通してからにしようよ、私もまだ作曲で悩んでるし」

 そうして私達はKano,The Blank Rune,Teiwazと一通りやれる曲をして練習を終えた。終わってから私はそのままバイトに回り、新人スタッフの教育をすることにした。

「エワズ、絶対にこれはまずいよな、あいつ自身が気付かないといけないことだしな、最悪のことにならないことを祈るしかないのだけど...」




今回は短いですが、2-3章のプロローグとしてはこれぐらいにしないとちょっとあれなので...
次回についに亀裂が入ってしまいます。
次回...亀裂とエワズの迷走
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