5つのルーン~想い繋ぎながら~   作:Crina

31 / 52
 新年遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。ええ、この小説はPCで書いているのですが、前のPCが死んでしまって新しいPCを買うまで更新ができませんでした。新しくPCを買ったので、こうしてまた残りの話も書いていこうとは思います。ではそれぞれメンバーのお話、ソエル編どうぞ


2-3-5話 リーダーとして、一人のギタリストとして

 翌日の日も学校があるために雨が降る通学路を通っていた。昨日の潤香との出来事をしっかりと真に受け、それをエワズに伝えようとは思っていた。だけど、あんな形で会うのが気まずくなってしまってそれが原因か今日は会わずにバイトがないから偶然帰国していた姉さんを頼んで箱根までドライブをしてもらった。その次の日、次の日と段々と残りの日が少なくなっていた。

「どう切り出したらいいのだろうか、エワズが来るのを待つか、私が勇気を出していくしかないのか...私はどうしたらいいのだろう」

そうボヤキながら気づいたらStandの方へ無意識で向かっていた。中にはいつも通りオーナーがカウンターにいたのだが、今日に限ってはSPACEのオーナーの都築さんがオーナーと話をしていた。

「おや、Loonのギターの娘じゃないかい、元気にしているかね?」

「ええ、今はそれどころじゃあないですが」

 都築さんは去年のFWFの後に実力があることをいち早く見抜き、SPACEでライブをしないかと誘われていたのだが、私たちはその誘いを断った。聖地である場所に結成してまだまだ未熟なままで参加したくなかったためにその誘いを断ったのが一番の理由なのだが...

「それどころじゃないねぇ、まさかメンバー同士の亀裂ができているんじゃないでしょうね?」

「お見通しなんですね、そうなんです。今私たちはその亀裂が原因でどうしたらよいのかわからなくなっているんです」

 今Loonが抱えている問題と、それに伴って自分自身が何をしなくてはならないのかを全て話した。少しでもヒントが欲しかった。どうしたら今までのようになるのか....そしてそこからどう伸びていくのかを考えたのだが、どうもうまくいかなかった。行き詰ってしまい、エワズのような状態に陥ってしまっていた。だけど、今しっかりと話ができてヒントをくれる人が目の前にいる状態なのだから、全てを伝えるしかなかった。

 

「なるほどね、それは本当にアンタだけの問題じゃないわね、それぞれのメンバーが考えなくてはならないこと。アンタもしっかりと考えてみなよ」

「わかりました。ありがとうございます都築さん」

「ふふ、礼ならツーマンライブで見せてくれれば問題ないさ」

 そうして私はバイトのために更衣室に向かった。その時に自分はどうしたらいいか考えていた。私はLoonのリーダーだ、メンバーのことを考えるのは当たり前だ。変にきつくエワズに当たってしまったこと、迷走していた状態を止めたウルズ、エワズを追いかけて傍にいると決めているイース、全てを見て考えて一番最適なものを選んでいくベオーク...大切なものというのは意外とすぐ傍にあったのだとこの時になってようやく気付いた。ウルズの激しいドラムの音があってイースが低音を奏で、私が高いギタースキルで魅了し、エワズの力強い歌声が響き、それらをベオークのキーボードが調律することを忘れていた。

 遅すぎた。いつもそうだった、気づいた時には遅くて後戻りできないところまで陥ってしまうことも多かった。そうして考えていくと段々と涙が込み上げてきた。

「私は...私は...私はLoonのリーダーだ...それならやることは一つしかないよね...明日、エワズに会いに行こう」

 私はそう思ったのと同時にこうも思った。

「私は...どうしてもLoonのギターとしてあの舞台に立っていたい!!私達Loonはみんながいなくては意味がないんだから!!」

 そう思いながら今日のバイトを終わらせ、翌日の学校でエワズを曇天の屋上へ向かって全てをさらすことにした。




ソエルはリーダーとしてやること、Loonとしてやるべきことを決めた。
次回...一人のドラマー『高崎 潤香』として
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。