翌日に学校へ向かい、仲直りしたか愛美に聞いてみたが、うまく切り出せなくて行けていないと言われ、仕方ないかと溜息が出た。まあ分かっていたからそこまで追及はしなかったけど、本当にこのままでいいのかと思ってしまった。大分月日が流れても一向に切り出せていなかったので、そろそろまた一喝しなければいけないのかなと思った。けど、それは結局しなくて済んだのだから別にいいのだけど....それが済んだ後にウチはどうなんだろうと考え始めていた。というのも、あの日愛美を打った日の翌日から考え始めていて、自分も答えというのが出ていなかった。
「とりあえずはドラムでも叩けば何か答えは出るだろうな...ま、愛美とエワズが答えを出して前に進んだんだし、ウチも愛美達の横で歩いていきたいんだしな」
そう思ってウチはバイトから帰って家のドラムセットで練習をすることにはした。さすがに叩かないと腕が鈍って再結成(?)したときに迷惑が掛からないように今でもドラムを叩いていた。そんな時にいきなり母親がウチの部屋に急に入ってきた。
「潤香、最近のドラムの音に迷いがあるように聴こえるぞ」
「あ、分かっちゃう?流石は元軽音部のドラマーだよ」
「メンバー同士でいざこざが起きているんだろ?だったら潤香自身も自分がそのバンドのドラマーであるという自覚をしっかりとしないといけないよ...ま、ばらばらになっても一人で練習している所を見たらそこら辺は大丈夫そうだけど」
ウチはどうしてもあのメンバーで一緒にライブしているときがとても楽しくて、その瞬間がとても輝いていたと思っていた。だからこそ失いたくなかった場所だからこそ愛美には厳しい態度をとっていた。それはLoonを失わないようにするための行動なのだが...自分が後回しになっていたからウチのことが分からなくなっていた。
「ねえ母さん、ウチってLoonのメンバーとして何が足りないの?」
「...それは自分で見つけることだ。ヒントは伝える、あとはお前次第だ。アンタが一番メンバーのことをよく見ているそれだけは伝えておく」
そうして母親は部屋から出た。ウチがメンバーのことをよく見ているということにおどろいたが、それだけで何となく答えは見つかった。
「なら明日メンバー招集しないとな...」
自分に足りなかったもの、それは自分自身のことだった。というのも、ベオークとウチはメンバーのことをよく見ていて自分のことを後回しにすることが多いらしく、特にウチは愛美のことを特に気を使っていたので、愛美のことをよく知っていた。だから自分のことをごまかしていたからウチの足りないものが分からなかった。でも、母親のヒントで冷静に自分のことを考えることができた。だからこそ今ウチができること、ウチが足りなかったものは周りが補うのではなくて自分で乗り越えていくしかないと気付かされてしまった。
「ウチはLoonのドラマー、ウルズこと高崎 潤香だ。バーニングクイーンの二つ名は伊達じゃないということを見せるだけ...だからあのステージで叩くドラムが好きなんだ」
そう心に誓い、翌日のメンバー招集をすることにして本当の意味で成長したLoonを見せるために文化祭ライブとツーマンライブをどういう風にするか考えることにした。
ウルズは自分というのを改めて探して答えを見つけた。次回は悩んでいたボーカルのエワズです。
次回...全てをぶつける